映画 「ジュラシック・ワールド」


ジュラシックワールドchirosukeは、お仕事帰りに映画「ジュラシック・ワールド」を観てまいりました。
板橋のイオンシネマ、ハッピーマンデーでお安く鑑賞です。

「ジュラシック・ワールド」(JURASSIC WORLD)
監督:コリン・トレボロウ
2015年 アメリカ
上映時間:125分

http://www.jurassicworld.jp/

chirosukeの感想は・・・
恐竜はそこそこ迫力があったんですが、人間(演技?演出?)がイマイチでした。

この映画で何がすごかったかって、ジャングルをハイヒールで全力疾走しても転ばない女性、ラプトルに襲われても、ハイブリッドの新種に喰われかけても、ティラノサウルスを煽るときも、ずっとハイヒールを履き続けていたあの女性!
恐竜に襲われて、生命の危機に瀕しても、頑なにハイヒールを脱がない女主人公にchirosukeは驚きです。
chirosukeはハイヒールを履かなくなって久しいのですが、今のハイヒールってジャングル対応/全力疾走OK/恐竜対策仕様なのですね。
すごいなぁ。

そんな最強ハイヒールのクレアさん、パーク内のすべてを監督する権限をお持ちのようなのですが、何の能力があるのかchirosukeには良く解りませんでした。
身体能力が優れているわけでもなく、危機管理能力が高いわけでもない。
ビジネス重視のちょっとクールなキャリアウーマンって感じ?
一番必要だと思われる生物学の専門でもなさそうだし・・・。
だいたい恐竜のことを知らなすぎです。
クレアがパークを監督するポジションに適してないのでは?とchirosukeはずっと違和感ありでした。
「ハイヒールで全力疾走、ジャンプして転ばずに着地する」の能力はピカイチでしたけどね・・・。

恐竜はすごく良くできていたし、それなりにハラバドキドキですが、思いがけない行動でとっても違和感があったのは人間の方でした。
恐竜の迫力はすごいのに、ちまちました人間たちのあり得ない逃げ方とかハイヒールが気になって仕方なかったchirosukeであります。
それくらい人間の「演技」が緊張感に欠けていたと思います。

だから観ていてもあんまり怖くないんですよぅ。
なんだか「ちょっとドキドキするアトラクション」みたいでした。
まぁテーマパークが舞台ですから・・・。
いやいや、そんな安全神話が崩れさるパニックものではなかったの?

お約束の子供たちの行動も、お兄ちゃんのあの年齢で状況判断できないのはどうよ。
エキストラさんたちからも必死さが伝わりませんし。
翼竜に襲われてるんだからぁ~まずは建物の中に逃げようよ~。
もっと必死で走ろうよ~!
何かアトラクション気分なんですね。

chirosukeは、昔「ジュラシック・パーク」の原作:マイケル・クライトンの小説を読みました。
本なのにすごく怖くて、未知の恐竜の容赦の無い「本能」にビビりました。
ヴェロキラプトル、怖えええええ!
1993年の映画第一作目「ジュラシック・パーク」は映画館で観て、怖くて泣きました。
やはり恐竜の容赦の無い「本能のみ」の迫力と、精一杯戦おうとする人間の行動が緊張感のあるエンタメになっていました。

ヒトは数十万年かけて(諸説あるようですが)「本能」を「理性」で抑えて進化し、そのために「知恵」を発達させたのでしょう。
ところがたった一匹のラプトルにさえ、ヒトの理性も知恵も敵わなかった。
恐竜の、容赦無い本能が生み出す圧倒的な力が凄まじくて、chirosukeは泣きました・・・。
(まるでコドモだったな・・・chirosukeよ)

「ジュラシック・ワールド」では、ヒトはよりによってラプトルを手なずけようとしています。
あのヴェロキラプトルですよ!
「エイリアン」とお友達になろうとするような、あり得なさであります。
無理っ!!
chirosukeは絶対無理だから、そんなことしちゃダメだと思います。
ヒトはラプトルに関わるべからず!

なのに・・・
ヒトが封印してきた「本能」むき出しの凶暴性と予期できない意外性が恐竜の魅力なんですが、今回ラプトルに表情を持たせ過ぎたきらいがありました。
善悪では決して計れない「容赦ない本能と頭脳」のラプトルなのに、別れ際のあの表情って・・・。
chirosukeは「・・・じゃあ、もういくね、さよならパパ!」とか吹き替えあったらどうしようと別の意味でドキドキ。
走り去ったラプトルが曲がり角で振り返って、短い鉤爪で「バイバイ」したらどうしようと、これまたドキドキでありました。
ラプトルよ、「お話し」するんじゃないっ!

chirosukeは一作目の「ジュラシック・パーク」で、「発掘した古代の琥珀の蚊から、恐竜のDNAを抽出し、バイオテクノロジーで恐竜を再生しました」というくだり、スピルバーグ、本当にやりやがりましたね・・・と思いました。
「ジュラシック・パーク」では殆どが作りものの恐竜でしたが、遠景で複数の恐竜たちが水辺に集まっているシーン、あれは本物の恐竜だったはず・・・と密かに疑っております。
今回もブロントサウルス(chirosukeはこの名前の方が好き)の中に数匹、トリケラトプスの中に数匹、本物がいたと確信しております。
(おいおい大丈夫か、chirosukeよ!)

全体を通して一番怖かったシーンは?と考えると難しい・・・。
一作目の「ジュラシック・パーク」だとキッチンのラプトルのシーンかなぁと思うのですが、「ジュラシック・ワールド」はお祭り騒ぎのアトラクションみたいな感じですから、際立って印象に残るシーンが思い出せないのですね。
インドミナスレックスの檻の中、壁の傷の演出はとても意表を突く展開で面白いと思いました。

恐竜はがんばってましたが、人間の演技が突っ込みどころあり過ぎな「ジュラシック・ワールド」でありました。

chirosukeは時間の関係で「3D吹き替え」で観たんですが、こんなヒドい吹き替えって・・・と涙目でありました。
ハイヒールのクレアさんが、いっそう間抜けに見えてしまう脱力吹き替えです・・・。
エンドロールで見たら、日本語吹き替えクレア役は、そこそこ名の売れた女優さんです。
俳優としてはお上手だとしても「声優」のスキルとは別です!
俳優さんにとっても評価を下げるとしか思えないです。
制作側のオトナのお約束なのだと思いますが、映画作品の質を落としてしまうような吹き替えには怒りすら覚えます。
声優さんを使うべき!!
3Dも殆ど効果があったとは思えません。
「ジュラシック・ワールド」、2D/字幕がお勧めであります。(上映回が少ないですが・・・)

「ジュラシック・パーク」とは似て非なる「ジュラシック・ワールド」でありました。

ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!