2022年に観た舞台と映画のランキングです


chirosukeの年末のお約束、2022年に観た舞台と映画のランキングを、Excel表にしてみました。
(2021年分は2021年12月29日のブログをみてね)

今年観た舞台3本、映画19本、美術展20回でありました。
去年は舞台4本、映画6本、美術展8回でしたから、舞台以外はコロナ前に戻りつつあります。

コロナ禍が続く中、衰退していた娯楽は復活の兆しを見せてきたと思います。
しかし、開演直前での公演中止や観客が入った後の中止発表などが相次ぎ、本当に悔しくやり切れない思いをされた方も多かったでしょう。

様々なイベントが延期、中止になり、開催されても条件付き・制限ありのものもあったようです。
劇場の灯は消えませんでしたが、公演数は減ったと思います。

コロナ禍で人がひそやかに暮している時も、桜は咲いていました。
日本には四季があって、季節ごとに花は咲きます。
chirosukeはコロナ禍でも精一杯お出かけして、自然の美しさに触れました。

3月・・・松戸市 坂川沿いの河津桜
3月・・・松戸神社のソメイヨシノ
3月・・・江戸川河川敷のいちめんの菜の花
4月・・・福島県の三春の滝桜、花見山公園の桜
4月・・・水元公園の桜並木
5月・・・東京ガーデンテラスの薔薇
6月・・・水元公園の蓮池・花菖蒲・紫陽花
7月・・・世界遺産平泉 毛越寺(もうつうじ) の蓮池
10月・・・軽井沢・河口湖の紅葉

松戸は自然が多く、近場でも美しい景色を見ることができます。

◆旅行◆
今年は温泉も含め旅行は沢山いきました。
毎月どこかに行っているような頻度で、chirosukeは遊びまわっておりました。
旅行も表にまとめてみました。

軽井沢のアンシェントホテルには2回行きました。
大阪のお友達とアンシェントで過す時間は素敵でした。

金沢で老舗の飴屋さんに行ったり、きれいなお菓子を沢山身請けできたことは嬉しかったです。
岩手の龍泉洞の神秘的な美しさに涙目・・・。
遠野のオシラサマが継承されている不思議さにも涙目。
忍野八海の美しさは是非再訪したいと思いました。
山梨県の塩山の吊るし柿の景色には感動。
「坐忘」さんのおもてなしは素晴らしく、お友達にも紹介したいお宿でした。
寒波の湯田中温泉、桃山風呂の素晴らしさにもchirosukeは涙目であります。

◆舞台◆
chirosukeは楽しみのために、お仕事の合間の時間とお金をやりくりして劇場に行きます。
コロナで一部の楽しみは奪われましたが、へこんではいられません。
毎回ですが「きらいなものをきらいというより、好きなものを好きだと言おう」がモットーのブログなので、今回も★マークで振り返ってみました。
公演数は少ないですが、2022年舞台ランキング表です。

chirosukeの「良かった舞台」の定義は「同じチケット代でもう一度同じ舞台を観たいか?」です。
★の数で記載しました。
(チケット料金は割引・リセール等実際に購入した金額で記載しています。手数料や送料等は入っていません。)
★★★・・・無理しても観たい(チケット代を何とか工面してでも時間作って観たい)
★★・・・機会があれば観たい(お金と時間に少し余裕があれば観たい)
★・・・余裕あれば観たい(たまたまお金もあって暇ならば観たい)

新型コロナだけでなくウクライナの出来事に衝撃を受け、心が痛かったです。
結果バレエの来日公演はほとんどありませんでした。
マリインスキー劇場やボリショイのバレエを再び観ることができる日が来るのでしょうか。

◆映画◆
2022年映画ランキング表です。
chirosukeの「良かった映画」の定義は「通常料金で満足できたか」です。
こちらも★の数で記載です。
★★★・・・通常料金でも満足(これは絶対映画館で観ないと損)
★★・・・割引デー(1,000円程度)なら納得(映画館で観る価値はあり)
★・・・TVで充分(わざわざ映画でなくても・・・)

映画は1日に2本を観る日もあり、楽しめる作品が多かったです。

「シン・ウルトラマン」では山本耕史さんがメフィラス星人だったことが公になりましたね。
「すずめの戸締まり」では新海監督の覚悟に泣きました。
「さかなのこ」の、のんちゃんの演技が素晴らしかったです。
「ハケンアニメ!」に感動したchirosuke、辻村深月さんの原作文庫本を身請けしましたが「積ん読」になっております。

◆美術展◆
美術展は展示内容がバラエティに富んでいるので今回もランク付けは無しです。
例年通り、一覧表だけ作成しました。
(チケット料金は割引適用後、特典付きチケットの場合はその料金で記載しています)

軽井沢に新しくできた安東美術館は素晴らしいです。
藤田嗣治だけの美術館。
作品ももちろん素晴らしいですが、この美術館をつくられた安東夫妻の心意気に感動します。

コロナをきっかけに美術館は行きたい時に気軽に行ける場所では無くなりました。
日時指定のチケットが通常化してきました。

遠野に旅行したときに沢山の博物館を廻り、遠野物語の世界に触れられたことは嬉しかったです。
そしてカッパは多分、居ると確信したchirosukeです。
宮沢賢治の物語も素晴らしかったです。

コレクションしているアンティークでは、素晴らしいフランスアンティーク「ピンクのメルスリーボックス」を手元に置くことができました。
「Art Y’s 」さんのセレクションボックス、Angel wing さんのミニチュア作品、木下幸子先生のドールハウス、富野有紀子先生のうさぎドール、グーちゃんもお迎えできました。
コドモchirosukeが「わぁ~!すごい!」と驚くような可愛らしさでありますよ。

chirosukeは来年も引き続き、座右の銘
「ええかげんは芸の神髄、意味づけは時の権力」
「人生は深刻だが、芸術は楽しい」
でやっていきます。

新型コロナは来年5月に5類への移行が決まりました。
5類になっても感染したら辛いはず・・・。
chirosukeは幸い感染はしていませんが、引き続き自分でできる感染対策をしっかりして、強い心で生活を守ります。

去年と同様、どんな時でも人の想像力は無限だということを信じていきたいです。
舞台やコンサートが自由に開催されますように。
行きたい時に気軽に美術館に行けますように。
海外との文化交流が復活しますように。
日本中の観光地に活気が戻りますように。
そして、ウクライナの人たちに一日も早く安息の日々が訪れることを願ってやみません。

来年も、心の奥に届く美しいもの、楽しいものに出会えますように!

2021年に観た舞台と映画のランキングです


chirosukeの年末のお約束、2021年に観た舞台と映画のランキングを、Excel表にしてみました。
(2020年分は2020年12月30日のブログをみてね)

今年観た舞台4本、映画6本、美術展8回でありました。
(舞台のうちバレエの映像作品が1本)
去年は舞台5本、映画8本、美術展6回でしたから、数年前と比較すると少なくなりました。
コロナ禍が終わりを見せない中、日常は激変し、娯楽は衰退しました。

去年同様様々なイベントが延期、中止になりchirosukeが大好きな舞台でも上演自体が無くなった公演もありました。
劇場の灯は消してはならないと強く思い、悔しさに涙しました。
そんな中で少しずつですが、娯楽は復活の兆しを見せ始めたのではないかと期待しています。

コロナ禍で人がひそやかに暮している時も、桜は咲いていました。
日本には四季があって、季節ごとに花は咲きます。
chirosukeはコロナ禍でも精一杯お出かけして、自然の美しさに触れました。

2月・・・松戸市 坂川沿いの河津桜
3月・・・江戸川河川敷のいちめんの菜の花
5月・・・山梨県河口湖の芝桜
5月・・・箱根のガラスの森美術館の新緑
5月・・・里見公園のバラ園
5月・・・水元公園のメタセコイアの森
6月・・・水元公園の蓮池
10月・・・箱根仙石原のススキ草原
11月・・・軽井沢の雪に覆われた落葉樹の森
12月・・・東京丸の内の銀杏並木

どんな場所もそうですが、箱根仙石原のすすき草原の美しさは、現地に行ってこそ感動できるものでした。

温泉旅行には4回行きました。
5月・・・山梨県河口湖
5月・・・箱根湯本
10月・・・元箱根港
11月・・・軽井沢
箱根には2回行きました。
去年に続き、軽井沢のアンシェントホテルで過す時間は素晴らしかったです。
chirosuke、結構遊びまわっておりますね・・・。

全ての旅先でスワンボートに遭遇しましたが、乗ることは叶わず。
chirosukeのスワンボート野望は来年に持ち越しです。

◆舞台◆
chirosukeは楽しみのために、お仕事の合間の時間とお金をやりくりして劇場に行きます。
コロナで一部の楽しみは奪われましたが、へこんではいられません。
毎回ですが「きらいなものをきらいというより、好きなものを好きだと言おう」がモットーのブログなので、今回も★マークで振り返ってみました。
公演数は少ないですが、2021年舞台ランキング表です。

chirosukeの「良かった舞台」の定義は「同じチケット代でもう一度同じ舞台を観たいか?」です。
★の数で記載しました。
(チケット料金は割引・リセール等実際に購入した金額で記載しています。手数料や送料等は入っていません。)
★★★・・・無理しても観たい(チケット代を何とか工面してでも時間作って観たい)
★★・・・機会があれば観たい(お金と時間に少し余裕があれば観たい)
★・・・余裕あれば観たい(たまたまお金もあって暇ならば観たい)


4作品のうち1つはバレエの映像なので生の舞台は3本のみです。
(バレエ・舞台の映像作品は「舞台」にカテゴライズしています。)

野田秀樹さん演出の新作「フェイクスピア」は心が痛くなる舞台でした。
フィクションのなかにノンフィクションを取り込む野田さんの覚悟には、演劇の底力を感じました。
初めて観た高橋一生さんの演技はとても素晴らしくて、chirosukeの心に残りました。

再演の「THE BEE」は凄かった。
阿部サダヲさんの狂気はじわじわと怖いくらいでした。
川平慈英 さんの見事な演じ分けにchirosukeは心から拍手しました。

4月公演のチケットを取っていた「パンドラの鐘」はコロナのせいで上演中止になりました。
悔しいです。

バレエは映像で1本のみ。
「マシュー・ボーンの赤い靴」は来日公演が中止になりました。
映像で観られたアシュリー・ショーの、しなやかで力強いダンスと演技は素晴らしかったです。
バレエの来日公演が再開される日を心待ちにしたいと思います。

◆映画◆
2021年映画ランキング表です。
chirosukeの「良かった映画」の定義は「通常料金で満足できたか」です。
こちらも★の数で記載です。
★★★・・・通常料金でも満足(これは絶対映画館で観ないと損)
★★・・・割引デー(1,000円程度)なら納得(映画館で観る価値はあり)
★・・・TVで充分(わざわざ映画でなくても・・・)


「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、エヴァのファンでないchirosukeが、綾波レイの”ぱしゃっ!!”に衝撃を受けました。
レイの「ぽかぽかする」という台詞は大好き。
壮大な世界観のある物語の終わりを観ることができて感動しました。

「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」は、スタント無しの岡田准一さんのアクションが素晴らしかったです。
エンタメに徹した、こんな日本映画が増えてくると良いんだけどなぁ。

18年ぶりにシリーズ新章が公開された「マトリックス レザレクションズ」は、同窓会みたいで楽しめました。

◆美術展◆
美術展は展示内容がバラエティに富んでいるので今回もランク付けは無しです。
例年通り、一覧表だけ作成しました。
(チケット料金は割引適用後、特典付きチケットの場合はその料金で記載しています)


箱根や軽井沢にお出かけして、藤田嗣治やレイモン・ペイネの作品に出会えたことは嬉しかったです。
年末には、期せずして深堀隆介さんの金魚たちを観ることができたこともラッキーでした。

コロナのせいで、美術館は行きたい時に気軽に行ける場所では無くなりつつあります。
美術展が日時指定となるとなかなか都合がつきません。

コレクションしているアンティークでは、「Art Y’s 」さんのセレクションボックス、フランスの陶器ウサギドール等を身請けできました。
富野有紀子先生の「グーちゃんのコスメセット」も素晴らしい作品です。
そして19世紀のフランスアンティーク 「ヴェルメイユのソーイングセット」を手元に置けたことは嬉しいことでした。
大切にしたいと思います。

chirosukeは来年も引き続き、座右の銘
「ええかげんは芸の神髄、意味づけは時の権力」
「人生は深刻だが、芸術は楽しい」
でやっていきます。

年末に東京都内では新型コロナのオミクロン株感染者が増えてきました。
なかなか終息が見えないコロナ禍です。
自分でできる感染対策をしっかりして、強い心で生活を守ります。

去年と同様、どんな時でも人の想像力は無限だということを信じていきたいです。
一日も早くコロナ禍が落ち着き、舞台やコンサートが自由に開催されますように。
行きたい時に気軽に美術館に行けますように。
海外との文化交流が復活しますように。
そして日本中の観光地に活気が戻ることを願ってやみません。

来年も、心の奥に届く美しいもの、楽しいものに出会えますように!

バレエ「マシュー・ボーンの赤い靴」(シネマ)


chirosukeは渋谷のBunkamura ル・シネマに「マシュー・ボーンの赤い靴」を観に行ってまいりました。
もともと2020年6月にイギリスから来日公演予定だったバレエが、新型コロナの影響で中止となりました。
(2020年6月17日(水)~28日(日) 東急シアターオーブ 全16公演 中止)

chirosukeはバレエを観たかっのですが、中止では仕方ありません・・・。
せめて映像が観られるならと期待してチケットと取ろうとがんばりました。
上映は一日一回のみ、17:40~。
チケットは前日19時~オンライン販売でした。
chirosukeは最初、初日の2月11日(水:祝日)を予定していたのですが、甘かったです。
オンラインでアクセスした時には完売でした。
土曜日分も取れず・・・。

コロナ対策で座席はひとつ空けだったせいもあり、販売枚数自体が少ないのですね。
しかもchirosuke同様、バレエを観られなかった人たちがせめて映像を観たいと思ったのでしょう。
これは心してかからねばと本気だしたchirosuke、土曜の19時は頑張りました。
(最初から本気を出すんだ・・・chirosukeよ!)
座席を迷っている間にどんどん売れてしまい焦りましたが、翌日2月14日(日)のチケットがやっと取れました。

・マシュー・ボーン IN CINEMA/赤い靴(特別上映) 2,500円

この作品は、マシュー・ボーンがクラシック映画の名作「赤い靴」を基に振付・演出を手がけたものです。
2020年1月にサドラーズ・ウェルズ劇場で上演された舞台を収録しています。
アダム・クーパーが20年ぶりにマシュー・ボーン作品に出演し、レルモントフ役を演じています。
chirosukeは、アダム・クーパーの踊りが観られることも楽しみでありました。

「マシュー・ボーンの赤い靴」
2020年製作イギリス
原題:Matthew Bourne’s the Red Shoes
上映時間:97分
配給:ミモザフィルムズ

演出・振付:マシュー・ボーン
舞台・衣装デザイン:レズ・ブラザーストン
照明:ポール・コンスタンブル
音響:ポール・グルーサス
音楽:バーナード・ハーマン
原作:映画『赤い靴』(監督:マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー)および、ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる同名童話

「キャスト」
ボリス・レルモントフ(バレエ団プロデューサー):アダム・クーパー
ヴィクトリア・ペイジ(新星バレリーナ):アシュリー・ショー
ジュリアン・クラスター(苦悩の若き作曲家):ドミニク・ノース
イリナ・ボロンスカヤ(プリマドンナ):ミケラ・メアッツァ
イヴァン・ボレスラウスキー(プリンシパル):リアム・ムーア
グリシャ・リュボフ(バレエマスター):グレン・グラハム
他 ニュー・アドヴェンチャーズ

「マシュー・ボーンの赤い靴」、chirosukeの感想は・・・
とても感動しました。
バレエなんだけど、台詞の無いお芝居を観ているみたい。
字幕もないけど、物語が伝わってくるし登場人物の表情がとても豊かで感情移入してしまう。
これは映像の利点なんだろうけど、顔の表情までくっきりと美しく見えるんだもの。

chirosukeはアンデルセンの「赤い靴」も読んでいるし、昔の映画(1948年のイギリスのバレエ映画)「赤い靴」はテレビで観たことがありました。

マシュー・ボーンの作品も、映画「赤い靴」をほぼなぞっていると思います。
アンデルセン童話「赤い靴」を原作としたバレエの主演に抜擢され、一躍スターとなった若きバレリーナが、恋愛とバレエとの間で苦悩した末に悲劇的な最期を迎えるお話しです。

ダンサー達のしなやかで力強い踊り。
プロジェクションマッピングを使用した洗練された舞台美術。
舞台がくるりと反転してステージとバックヤードが入れ替わるスピーディーな場面転換など、まるでショーを観ているみたいでとても楽しかったです。

アシュリー・ショーはとても美しく、アダム・クーパーの存在感は半端なかったです。
赤い靴を手に若いバレリーナを誘うアダム・クーパーがとても妖しくて魅力的でした。
自ら履いた赤い靴をどうしても脱ぐことができず、踊り続けるバレリーナを演じるアシュリー・ショーの演技が凄まじい。
疲れ果て、立つこともできなくなっているのに脚だけが勝手に踊り続けるシーンにはchirosuke、涙目でありました。

アンデルセンの「赤い靴」なのでラストはとても悲劇です。
でも芸術を志し、極めた者の苦悩と栄光が昇華されたかのようで、悲劇なんだけど納得してしまうのはダンサー達の演技とマシュー・ボーンの演出なのでしょう。

観終わった後、「主人公にはラストの列車の汽笛の音が、観客からのアンコールの拍手に聴こえたのでは?同じ音みたいだったよ」と、ご一緒したSちゃん談。
アンデルセンの原作も読んでいなくて、名作「赤い靴」の映画も当然観ていないSちゃんですが、これにはchirosukeおそれいりました。
そうだったのかも知れないね・・・。

マシュー・ボーンの、クラシックバレエとは違う世界観にはいつも心を持って行かれます。
「マシュー・ボーンの赤い靴」は今回も「悪夢のように美しかった」です。
素晴らしい舞台映像をありがとうでした!
言葉が無くても伝わるバレエってすごいなぁ。
一日も早くコロナ禍が収束し、来日公演を観たいと願うchirosukeでありました。

2018年に観た舞台と映画のランキングです


chirosukeの年末のお約束、2018年に観た舞台と映画のランキングを、Excel表にしてみました。
(2017年分は2017年12月31日のブログをみてね)

今年観た舞台5本、映画25本、美術展14回でありました。
(舞台のうちバレエが1本、映像作品が1本)
去年は舞台20本、映画22本、美術展18回でしたから、舞台が激減しています。

舞台はチケット貧乏を阻止すべく「本当に観たい作品」を厳選した結果なのですが、正直ここまで減ったのには驚きです。
見逃している舞台も多かったと思いますが、chirosukeがこれは是非行きたいと思う作品が少なかったのも事実です。
メンバー登録しているチケット会社や団体から届く「先行予約メール」でも殆どが2.5次元の作品でした。
2.5次元作品がどうのということではなく、元ネタを知らない作品は冒険してみる気持ちになれなかったchirosukeです。
毎年20本近い舞台を観ていたのが5本とは・・・。
来年はどうなるか興味深いところです。

映画館には良く行ったと思うので、映画が増えているのは納得。
観たい作品が沢山ありました。
美術展は少し減りました。

今年は舞台、美術展が減っていますが、いちご狩りやぶどう狩りに行きました。
お花見や皇居乾通り一般公開、箱根旅行、上野東照宮のぼたん祭り、あさがお市、花火大会やディズニーシーにも行きました。
上野のパンダ、シャンシャンにも会いに行きました。
東京ならではの場所に、あちこちお出かけできました。

chirosukeは楽しみのために、お仕事の合間の時間とお金をやりくりして劇場に行きます。
毎回ですが「きらいなものをきらいというより、好きなものを好きだと言おう」がモットーのブログなので、今回も★マークで振り返ってみました。

2018年舞台ランキング表です。
chirosukeの「良かった舞台」の定義は「同じチケット代でもう一度同じ舞台を観たいか?」です。
★の数で記載しました。
(チケット料金は割引・オークション等実際に購入した金額で記載しています。手数料や送料等は入っていません。)
★★★・・・無理しても観たい(チケット代を何とか工面してでも時間作って観たい)
★★・・・機会があれば観たい(お金と時間に少し余裕があれば観たい)
★・・・余裕あれば観たい(たまたまお金もあって暇ならば観たい)

「近松心中物語」は、某プレイガイドの観劇モニター募集に当選して招待券での観劇でした。
美しい舞台美術の中にくっきり浮かび上がる「人間の業」にボロ泣きしました。
素晴らしい舞台でした。

「秘密の花園」は伝説のアングラの傑作が見事現代に蘇ったかのような舞台でした。
唐十郎さんの、妖しく切なく残酷で美しい刹那的な世界がchirosukeは大好きです。
アキヨシを演じた柄本佑さんの屈折した一途さに泣けました。

「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖」はシネマ歌舞伎で観ることができました。
弥次郎兵衛役の市川 染五郎(現・松本 幸四郎)さん、喜多八役の市川 猿之助さんのヘッポコぶりに大笑いです。
ケラケラ笑っている間に歌舞伎の世界の奥深さに触れてしまう、大変楽しい舞台でした。
(舞台の映像作品は「舞台」にカテゴライズしています。)

野田秀樹さんのNODA・MAP第22回公演 「贋作 桜の森の満開の下」は、素晴らしい舞台でした。
東京では毎年NODA・MAPのお芝居を観られることが嬉しいです。

ランキング外ですが、Blu-rayで観たシェイクスピア劇ジュリー・テイモアの「夏の夜の夢」も素晴らしかったです。
キャサリン・ハンターが演じる妖精パックはchirosukeのイメージしていたパック像を覆す、本物のパックでありました。

バレエは1公演を観ました。
「マシュー・ボーンのシンデレラ」本当に素敵な舞台でした。
クラシックバレエとは違う世界観、独特な振り付けが好きです。
カーテンコールのダンスシーンは本当に美しくてchirosukeは感動で涙目でした。
バレエは美しい世界を垣間見ることができます。

2018年映画ランキング表です。
chirosukeの「良かった映画」の定義は「通常価格1,800円で満足できたか」です。
こちらも★の数で記載です。
★★★・・・1,800円でも満足(これは絶対映画館で観ないと損)
★★・・・割引デー(1,000円程度)なら納得(映画館で観る価値はあり)
★・・・TVで充分(わざわざ映画でなくても・・・)

※★3個が最高点なんですが、2作品「カメラを止めるな!」「ペンギンハイウェイ」はとても良かったので今回特別に★4個つけました。

何と言っても今年の一番の収穫は「カメラを止めるな!」でありましょう。
chirosukeは2回観ました。
まさに映像とアイディアの勝利です。
あつあつポイントいっぱいの作品でありました。
満席の劇場で他の観客さんたちと一緒に大笑いできたこと、ラストは涙ぐんでしまったこと、エンドロールまでこの作品を心から楽しめたことは幸福でした。

アニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」はここ数年で最も気に入った作品のひとつです。
とても感動し、ボロ泣きでした。
映像と物語の力が凄い、素晴らしいSFファンタジーです。
とにかくchirosukeの大好きがいっぱいの素敵な作品でした。

ディズニー映画「プーと大人になった僕」は上映開始5分で涙腺決壊という、chirosukeが予想もしなかった作品でした。
「僕はオツムが小さいから・・・」というプーの口癖がしばらく頭から離れませんでした。

アニメ映画「若おかみは小学生!」は口コミで観に行きました。
とても良い作品で、感動しました。
chirosukeの持論のひとつ。
「コドモが観て楽しいものは、オトナが観ても楽しめる」を再認識できました。

初めて観たポーランド映画「ゆれる人魚」にはやられました。
なんとも言いようの無い世界観、何が言いたいのかわからないシーンも多々ある中で、ラストしっかりアンデルセンでchirosukeはボロ泣きでした。

美術展は展示内容がバラエティに富んでいるので今回もランク付けは無しです。
一覧表だけ作成しました。
(チケット料金は割引適用後、特典付きチケットの場合はその料金で記載しています)

深堀隆介さんの個展「平成しんちう屋」は素晴らしかったです。
平塚美術館は遠かったですが、行って良かったです。
最新作のインスタレーション「平成しんちう屋」は心がざわつくような衝撃がありました。
深堀金魚が孵化する想像力の源をのぞいたような気持ちになりました。

「エドワード・ゴーリー展」の何ともいえない不思議な世界観がとても良かったです。
緻密に描き出された不条理さにchirosukeは頭がくらくらしました。

「没後50年 藤田嗣治展」は大変見応えがありました。
大好きな藤田さんの絵をたくさん観ることができました。

「チームラボ ボーダレス お台場」での体験は素晴らしいものでした。
身体と五感すべてを使って体験する、境界なく繋がっていく世界観は驚きです。

「ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展」も素晴らしかったです。
chirosukeも少しだけコレクションしているアンティーク・レースの歴史を知ることができました。
レースの奥深さに触れることができた貴重な時間でした。

「名作誕生 つながる日本美術」では大好きな伊藤若冲の襖絵を観ることができました。
鶏が凄いのですが、それよりヒヨコの愛らしさに心が奪われました。

chirosukeは来年も引き続き、座右の銘
「ええかげんは芸の神髄、意味づけは時の権力」
「人生は深刻だが、芸術は楽しい」
でやっていきます。

来年の舞台は2月に上演される「ヤン・リーピンの覇王別姫 ~十面埋伏~」のチケットを取っています。
岡田美術館の伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」を観に、箱根まで行きたいなぁ。
10月には西洋美術館でハプスブルク展が開催されます。
ベラスケスの「青いドレスの王女マルガリータ」は必見です。

来年も、心の奥に届く美しいもの、楽しいものに出会えますように!

バレエ「マシュー・ボーンのシンデレラ」


chirosukeは、渋谷ヒカリエ11Fにあるシアター・オーブにバレエ「マシュー・ボーンのシンデレラ」を観に行ってまいりました。

2018年10月6日(土) 17:30~
上演時間 : 約2時間30分
第1幕 40分
<15分休憩>
第2幕 40分
<15分休憩>
第3幕 40分

座席はS席 1F 14列 センターブロック 上手端
(12,800円)

http://mbcinderella.com/

演出・振付:マシュー・ボーン
美術・衣装:レズ・ブラザーストン
音響:ポール・グルーシィス
照明:ニール・オースティン
映像:ダンカン・マクリーン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
(生オーケストラではありません)
アソシエイト・ディレクター:エタ・マーフィット
レジデント・ディレクター:ニール・ウェストモーランド

chirosukeの感想は・・・
とても美しく楽しい舞台でした。
chirosukeが知っているシンデレラとは違ったけど、やっぱりシンデレラでした!
マシュー・ボーンのバレエを観るのは3作目ですが、いわゆるクラシックバレエとは違う世界観が素晴らしいです。

(マシュー・ボーンの白鳥の湖については2014年9月14日、眠れる森の美女については2016年9月22日のブログを見てね)

公演ごとの配役は、ニュー・アドベンチャーズの意向により、各公演当日の発表となります。
公演中止の場合を除き、チケットの申込み・購入後の変更、キャンセル、払い戻しはできません。

主要キャストはダブルキャストです。
バレエは公演日のキャストは直前に変更・発表されることがお約束ですね。
主役を演じるはずだった人が来日できませんでした・・・なんてこともあります。

chirosukeはアシュリー・ショーさんを生で観たことがなかったので、できればシンデレラ役はアシュリー狙いだったのですが、コーデリア・ブレイスウェイトさんでした。
コーデリアさんはバレリーナらしからぬ?ナイスバディでとっても美しかったです。

出演
シンデレラ:コーデリア・ブレイスウェイト
ハリー(パイロット):アンドリュー・モナガン
天使 The Angel:パリス・フィッツパトリック
継母:アンジャリ・メーラ
他 ニュー・アドヴェンチャーズ

カーテンコールのみ写真撮影可でした。

chirosukeは最近機種変更したばかりの慣れないiphoneで、がんばって写真を撮ってきましたが、14列目なので遠い!
少しはキレイに撮れた写真を見てね。
(いったいいつになったらiphone操作に慣れるのだ・・・無駄に解像度は高いぞ、chirosukeよ!)

マシュー・ボーンはおとぎ話であるシンデレラの舞台を、第二次世界大戦下のロンドンにしちゃいました。
chirosukeはびっくり。
戦時下のロンドンの街が、リアリティのある美しさと残酷さで目の前に出現していました。

マシュー・ボーンの手にかかると、古典バレエの世界に妖しい美しさのヴェールがかかったみたい。
まさに「魔法」ですね。
マシュー・ボーンの演出は、古典を独自の解釈で新しい魅力を創りだすのがすごいです。
古典に新しい美しさと説得力がプラスされ、バレエ自体を観たことがない人でも楽しめるとchirosukeは思います。

今回のシンデレラは「歌わないミュージカル」みたいで、バレエというよりお芝居を観ているようでした。
もちろん独自の振り付けの美しいダンスシーンもいっぱいです。
chirosukeはクラシックバレエではあまり見ない、肘や手首をカクッとする角度が好きです。

お話の中で、シンデレラは継母やいじわるな姉妹・兄弟たち、車椅子の父親と暮らしているんです。
完全に固定観念を覆すこの設定にはやられちゃいました。

定番の鬼継母、意地悪義理姉二人でも大変なのに、コドモっぽい弟や変態っぽい兄までいてこれ全部継母の連れ子であります。
シンデレラの哀れっぷりはさぞかし・・・と思いましたが、結構シンデレラは疎外されつつも強かに生きているという感じでした。
父親は生気が無く、半分ぼけちゃった感があり、シンデレラを庇うどころか実の娘として認識できていない様子です。
これはシンデレラきついですわね・・・。

継母からいじめられ、地味で冴えないシンデレラですが、ある日ケガを負ったパイロット(ハリー)が家に助けを求めてやってきます。
シンデレラはパイロットを優しく介抱してあげますが、継母の意地悪でパイロットはすぐに追い出されてしまいます。
でも・・・たぶんここで二人は恋に落ちるんだな。

継母と家族たちが着飾って出かけるのはお城のパーティではなく、ダンスホールです。
シンデレラだけ置いてけぼりです。
このダンスホールは、当時ウェストエンドに実在した「カフェ・ド・パリ」という有名なホールが舞台なんだそうです。

そこへやって来たのが、仙女・・・じゃなくてカッコ良いエンジェルです!
このエンジェルはすごい魔法でシンデレラを助けます。
そしてダンスがめちゃ上手です!

かぼちゃの馬車ならぬモーターバイクで、エンジェルがシンデレラをダンスパーティへと連れていく場面は爽快です。
エンジェルが運転するバイクのサイドカーに乗り込んで、ダンスパーティーの招待状をひらひらさせて喜ぶシンデレラはとてもかわいい!

chirosukeは、エンジェルの魔法には果て無しの恐ろしささえ感じました。
時間を巻き戻し、結果死者さえ蘇らせるのですもの。
アンタ、何者?と思うくらいです。

ダンスホールでシンデレラとハリーは再会します。
この時のドレス姿がポスターにもなっているあの白いドレスです~!
シンデレラ美しい!
そしてなんと二人でベッドに潜り込むのですからマシュー・ボーン恐るべし・・・。

12時の鐘が響く中、エンジェルの魔法は解け、空襲が2人を襲いシンデレラは元の姿に戻って爆弾に倒れてしまいます。
シンデレラは病院に運ばれ、2人は再び離れ離れになるのですが、空襲の凄まじさにchirosukeは涙目でした。
シンデレラが残して行った片方の靴を手に、ハリーはシンデレラを探してロンドンの街を彷徨います。

chirosukeは休憩時間に公演プログラム 2,000円(税込)も身請けしました。

ラスト、いろいろな苦労を経て、やっと再会できた二人は結婚します。
このシーンも粋でした。
ああ結婚したんだなと解る仕掛けです。

シンデレラとハリーが列車に乗り込んで旅立つシーンはとても良かったです。
シンデレラが父親に近づいてお別れの挨拶をしようとするのですが、やっぱり父親は訳が解んない様子でシンデレラも諦めていました。
すると一旦離れたシンデレラに父親が声を掛けたんです。(実際に声は無いですが演技が素晴らしい)
シンデレラが駆け寄り父親と抱擁をしてハリーを紹介します。
ここで元軍人の父親はパイロットであるハリーに向かって敬礼をするんです。
このシーンにはchirosuke泣けました・・・。

動き出す列車の窓から手を振るシンデレラとハリーの姿には「希望」を感じました。
シンデレラの物語ですもの、「そして二人は結婚して、いつまでも幸せに暮らしました」で終わらないとね!

カーテンコールのダンスシーンは本当に美しくてchirosukeは涙目になるくらい感動であります。
その後が写真OKでした。
整列してお辞儀をした後、全員が思い思いに踊りだす様子はとても素敵でした。

「マシュー・ボーンのシンデレラ」は今回も「悪夢のように美しかった」です。
素晴らしい舞台をありがとうでした!

2017年に観た舞台と映画のランキングです


chirosukeの年末のお約束、2017年に観た舞台と映画のランキングを、Excel表にしてみました。
(2016年分は2016年12月31日のブログをみてね)

今年観た舞台20本、映画22本、美術展18回でありました。
(舞台のうちバレエが1本、映像作品が2本)
去年は舞台24本、映画15本、美術展32回でしたから、映画が増えて美術展が減っています。
今年は舞台、美術展が減っていますがその分、日光、箱根旅行、朝顔市、ほおずき市、酉の市、羽子板市、谷中、小江戸川越、足立の花火大会、鎌倉、三社祭り、迎賓館など東京ならではのお出かけが増えています。

chirosukeは楽しみのために、お仕事の合間の時間とお金をやりくりして劇場に行きます。
毎回ですが「きらいなものをきらいというより、好きなものを好きだと言おう」がモットーのブログなので、今回も★マークで振り返ってみました。

2017年舞台ランキング表です。
chirosukeの「良かった舞台」の定義は「同じチケット代でもう一度同じ舞台を観たいか?」です。
★の数で記載しました。
(チケット料金は割引・オークション等実際に購入した金額で記載しています。手数料や送料等は入っていません。)
★★★・・・無理しても観たい(チケット代を何とか工面してでも時間作って観たい)
★★・・・機会があれば観たい(お金と時間に少し余裕があれば観たい)
★・・・余裕あれば観たい(たまたまお金もあって暇ならば観たい)

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 「ワンピース」は、素晴らしい再演でした。
chirosukeが観劇した翌日の公演で猿之助さんが大怪我をされ驚きました。
大変心配でしたが、その後順調に回復されているようで良かったです。
猿之助さんの舞台にかける熱い思いと、その思いを受けて代役公演を続行した役者さん達、スタッフさん達にも感動しました。
まさに役者魂ですね。

「め組の喧嘩」はシネマ歌舞伎で観ることができました。
映像の中で生き生きと演技している中村勘三郎さんにchirosukeは泣きました。
(舞台の映像作品は「舞台」にカテゴライズしています。)

ミュージカル「わたしは真悟」は素晴らしい舞台でした。
楳図かずお先生の世界が、あんなに怖ろしく切なく美しく描かれている舞台に感動し、chirosukeは2回観ました。

野田秀樹さんの新作「足跡姫」では、役者が魂で演じる凄味を感じました。
東京では毎年NODA・MAPのお芝居を観られることが嬉しいです。
歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」は素晴らしかったです。
一等席で3回観劇できましたが、チケット貧乏がキツかったです。

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」は予期せず大感動し、これも2回観ました。
お高いチケットの複数回身請けが続きチケット貧乏が続いた一年でしたが、舞台でしか表現できない美しい世界を観ることができたのでチケット貧乏には耐えるchirosukeであります。

バレエは1公演を観ました。
Kバレエカンパニーの「ピーターラビット」の世界は本当に楽しかったです。
精巧な着ぐるみをまとって踊る動物たちにchirosukeは涙目でありました。

2017年映画ランキング表です。
chirosukeの「良かった映画」の定義は「通常価格1,800円で満足できたか」です。
こちらも★の数で記載です。
★★★・・・1,800円でも満足(これは絶対映画館で観ないと損)
★★・・・割引デー(1,000円程度)なら納得(映画館で観る価値はあり)
★・・・TVで充分(わざわざ映画でなくても・・・)

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」の双子にはやられました。
「ラ・ラ・ランド」は素晴らしい作品でした。
元演劇少女のchirosukeは号泣であります。
「メッセージ」はchirosukeの中では「トラルファマドール星人」のお話しで感動です。
「ワンダーウーマン」は殆ど期待せずに観ましたが、とても楽しめました。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」もそうですが、荒唐無稽を徹底した世界観で見せてくれるハリウッドに脱帽です。
「IT」はほぼ原作通りで良かったです。続編に期待。
「ブレードランナー2049」の映像美、そしてハリソン・フォードに両手をグーでした。
そして毎回chirosukeは「なぜ、こんな作品が日本じゃつくれないんだ・・・」と思ってしまうのでした。

美術展は展示内容がバラエティに富んでいるので今回もランク付けは無しです。
一覧表だけ作成しました。
(チケット料金は割引適用後、特典付きチケットの場合はその料金で記載しています)

ブリューゲルの「バベルの塔」は展示方法が素晴らしいと思いました。
「オサビサン展」では鎌倉まで行きましたが、アンノ邸に入れたことがいまだにびっくりのchirosukeであります。
静嘉堂文庫美術館で初めて観た「国宝・曜変天目」の美しさに魅了されました。
喜多川歌麿の肉筆画の大作「深川の雪と吉原の花」を観るために箱根まで行きましたが、素晴らしかったです。
「怖い絵展」では、寒空の下3時間以上並びましたが、「レディ・ジェーン・グレイ」の衝撃的な美しい姿に圧倒されそうになりました。

リサーチ不足で深堀隆介さんや落田洋子さんの個展を見逃してしまったことは残念・・・。
来年はしっかりリサーチであります。
chirosukeは来年も引き続き、座右の銘
「ええかげんは芸の神髄、意味づけは時の権力」
「人生は深刻だが、芸術は楽しい」
でやっていきます。

来年の舞台のチケットは唐十郎さんの「秘密の花園」を取っています。
バレエは数年前にロイヤルバレエの来日公演で観たクリストファー・ウィールドン振付「不思議の国のアリス」が、新国立劇場バレエ団で11月に上演されます。
これは観たいかな。

来年も、心の奥に届く美しいもの、楽しいものに出会えますように!

Kバレエカンパニー Spring 2017 「バレエ ピーターラビット™と仲間たち」「レ・パティヌール」 「Fruits de la passion~パッションフルーツ」


chirosukeは渋谷のBunkamuraオーチャードホールに、Kバレエカンパニーの「 ピーターラビット™と仲間たち」を観に行ってまいりました。

Kバレエカンパニー Spring 2017
「バレエ ピーターラビット™と仲間たち」「レ・パティヌール」 「Fruits de la passion~パッションフルーツ」(初演) 「ピーターラビットと仲間たち」
2017年3月18日(土)12:30~
上演時間
「バレエ ピーターラビット™と仲間たち」 60分
― 休憩 20分 ―
「Fruits de la passion~パッションフルーツ」 10分
― 休憩 20分 ―
「レ・パティヌール ~スケートをする人々~」 25分
上演時間:約2時間20分

Bunkamura オーチャードホール
座席はS席 1F 11列センターブロック
(15,000円

指揮:井田勝大 
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー

今回はオーケストラボックスがあったので、最前列が8列目でした。
chirosukeは前から4列目のセンターブロックでとても良い席でした。

今回はバレエの3本立てです。
「バレエ ピーターラビット™と仲間たち」
「Fruits de la passion~パッションフルーツ」
「レ・パティヌール ~スケートをする人々~」

chirosukeはピーターラビット大好きなので、とても楽しみにしていました。
これ、全身着ぐるみなんですよ~!
ビアトリクス・ポター の名作絵本「ピーターラビットのおはなし」を振付家アシュトンが1幕バレエに仕立てた作品です。
英国ロイヤル・バレエ団の門外不出の超人気作ですが、Kバレエ カンパニーが初めて上演したのが2009年、再演が2011年だったそうですが、chirosukeは今回が初めてです。

「バレエ ピーターラビット™と仲間たち」
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:ジョン・ランチベリー(編曲)

「出演」(3月18日(土)昼公演)
まちねずみジョニー:井澤諒
のねずみチュウチュウおくさん:松岡恵美
ねずみくんたち:三浦響基/ 和田瞬
ねずみちゃんたち:香西由美子/盧文伊
ティギーおばさん:杉野慧
あひるのジマイマ:辻久美子
きつねの紳士:西口直弥
こぶたのピグリン・ブランド:堀内將平
ピグウィグ:井平麻美
ぶたくんたち:牧野悟士/ 佐野朋太郎
ぶたちゃんたち:國友千永/新居田ゆり/ 片岡沙樹
ペティトーおばさん:スチュアート・キャシディ
ジェレミー・フィッシャーどん:山本雅也
2ひきのわるいねずみトム・サム:本田祥平
ハンカ・マンカ:河合有里子
ピーターラビット:矢野政弥
りすのナトキン:伊坂文月
4ひきのりすたち:飯田朝世/加瀬愛実/大川すみれ/宇多優里香
8ひきの小さなねずみたち:K-BALLET SCHOOL

chirosukeの感想は・・・
すごいです!
着ぐるみで動けるんだぁ~と思っていたのは最初だけです。
もう、とってもねずみ! とってもうさぎ! とってもりす! とってもあひる・・・!!
着ぐるみで誰が入っているのかなんて、途中で思わなくなりました。
chirosukeの目の前にいるのは、絵本「ピーターラビットのお話」そのままの世界で、跳びはねたり踊ったりしている動物たちでありました。

「ピーターラビットのお話」では6つのお話が演じられます。

「ティギーおばさんのおはなし」
はりねずみのティギーおばさんは、親切で腕ききの洗濯やさん。
森の動物たちの洗濯ものやアイロンかけ、配達を一手に引き受けている。

「あひるのジマイマのおはなし」
あひるのジマイマは信じやすいうっかり者。
誰にも邪魔されずに自分のたまごをかえすための場所を探して外に出る。
森で出会ったのは立派な身なりをしたきつねの紳士。
彼の夏の住まいで巣を作るように勧められたジマイマは、悪だくみに気づかず、そこでたまごを生むことにしてしまう。

「こぶたのピグリン・ブランドのおはなし」
賢く勇敢なこぶたのピグリン・ブランドは、農場で働くため、兄弟のアレクサンダーとともに、お母さんぶたのペティトーおばさんのもとを離れて旅に出る。
旅の途中でパイパーソンさんにつかまってしまうが、そこでかわいい黒ぶたの少女ピグウィグと出会い、手に手を取って一緒に逃げ出す。

「ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし」
かえるのジェレミー・フィッシャーどんは、池のほとりの小さな家で優雅なひとり住まいをしている紳士。
ある雨の日に、意気揚々と釣りに出かけたフィッシャーどんは、獲物を捕るどころか、トゲウオに刺されたり、マスに食べられそうになったりと散々な目にあってしまう。

「2ひきのわるいねずみのおはなし」
トム・サムとハンカ・マンカは、はつかねずみの夫婦。
人形たちが留守の間に、きれいな人形の家にしのびこんでテーブルの上のごちそうをねらうが、ハムも魚も土でできたにせものでがっかり。
怒ったふたりは、思いつくかぎりのいたずらをして、家の中を散らかしてしまう。

「りすのナトキンのおはなし」
生意気で、他人のことなどおかまいなし、礼儀知らずの向こう見ず、それがりすのナトキン。
トインクルベリという兄や大勢のいとこたちがいる。
仲間たちが恐れるふくろうのブラウンじいさまにたびたびいたずらを仕掛けるナトキンは、ついには罰を受けてしっぽをちぎられてしまう。

特に素晴らしかったのが、chirosukeが一番大好きな「ジェレミー・フィッシャーどん」であります。

めちゃめちゃカエル!!
ジャンプがすごい! 蛙飛び~!
連続ジャンプで空中で足をパタパタ、空中で開脚!
ハイレベルです。
chirosukeはずっとクチが開きっぱなしで、拍手拍手でありました。

ピーターラビットは主役ですが、あんまり出てきません。
両手にレタスを持って舞台をぴょんぴょん飛び跳ねる姿がかわいらしすぎ~!

あひるのジマイマはどこからみてもうっかり屋さんでした。
chirosukeは心の中で「ジマイマ!だまされてるうううう!」と叫んでました。

こぶたのピグリン・ブランドはchirosukeも大好きなお話です。
ピグリン・ブランドがビグウィグと二人で手に手をとって「丘の向こうのはるかな国」に向かうシーンでは涙目であります。

トム・サムとハンカ・マンカは、ほんとに悪いねずみです。
舞台装置も素敵なドールハウス(しかも2階建て)です。
そこでやりたい放題のいたずらをする二匹のねずみ。
お皿を投げて割るシーンでは、客席から「あ~あ・・・!」というため息がでていましたよ。

ナトキンはやりすぎと思うくらいなやんちゃぶりです。
ジャンプが高くて、すごいスピード感です。
ふくろうのブラウンじいさまも出てきますよ。
自慢のしっぽをちぎられたナトキンが、客席に向かってお尻をなでなでする場面は、ちょっとかわいそうですが茶目っ気があって笑わせます。

子ねずみたちもちっこくてかわいいです。
ねずみは皆、腰のところにロープみたいなのをくるくる巻いて引っ掛けているんです。
chirosukeは最初、なんだろう???と思ってたら・・・
尻尾でありました!
長い尻尾を巻いてるんですよ~。
時々尻尾をほどいて縄跳びみたいにしたり、互いの尻尾を持って列になったり、ムチみたいにぴしっ!としたり笑っちゃいました。

大好きなピーターラビットの世界がこんなに素晴らしいバレエで表現できるってすごいです。
ハイレベルに踊る動物たちにchirosukeは大感激でありました。
すごいテクニックがあるからこそ、生き生きした動物達に見えるんですね。

ピーターラビットの次は「Fruits de la passion~パッションフルーツ」でした。

振付:渡辺レイ/熊川哲也
『Fruits de la passion~パッションフルーツ』
音楽:モーリス・ラヴェル「道化師の朝の歌」
ピアノ独奏:佐々木優実

初演のコンテンポラリーダンスです。
チケットを取ったとき、この作品は情報が無くて、追加上演だったみたい。
熊川さんが踊る回もありましたが、chirosukeが観た回は違う人でした。
遅沢佑介さんと浅川紫織さんです。
すごく緊張感があって、粋な演出だったと思います。
熊川さんで観たかったなぁ。

「レ・パティヌール ~スケートをする人々~」
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:ジャコモ・マイヤベーア
編曲:コンスタント・ランバート

「出演」
ブルーボーイ:篠宮佑一
ホワイトカップル:浅野真由香/石橋奨也
ブルーガール:井平麻美/湊まり恵

これは全く知らない作品でしたがとても良かったです。
chirosukeはすごく楽しめました。
舞台美術がすごくきれいです。
白い格子状のアーチにランプが吊るされたスケートリンクです。
皆が楽しげに、優雅に氷上を舞っている・・・スケートしているようにしか見えないです。
氷で滑ったり、しりもちをついたりして、とても楽しいです。
舞台の袖に退場する時も、スイスイ~って滑っているようにしか見えない。

クラシック・バレエの技巧を駆使した多彩で高度な振付が次々と展開しているそうです。
スイスイ~って見えるのはすごいテクニックなんだろうなぁ。
衣装も含めてアンティークな雰囲気がchirosukeは好きでした。
創作されたのが1937年で、ほとんど変更を加えられていない作品とのことです。
ブルーボーイ役の超絶技巧がすごいです。
幕が降りていく間も、舞台の中央でず~っと回り続けているんです。(ピルエットという技なんだそう)
永遠に回転し続けているかのように感じられて、chirosukeは拍手しながら涙目になりました。

休憩時間にロビーでプログラムを身請けしました。
ピーターラビット150年記念のトートーバッグもありました。
このトートーバッグ、Kバレエとのコラボで絵の上の方にピンクのトゥシューズが描かれています。
動物たちが勢揃いでかわいいです。
マチもあって便利そうです。
chirosukeは思わず両方を身請けしました。

トートーバッグ付きのプログラムはと300円お得になります。
これは迷わずセットでありましょう。

・プログラム&トートーバッグセット 4,000円(税込)
 単品 プログラム 3,000円(税込)
  単品 オリジナルトートーバッグ 1,300円(税込)

Kバレエのオリジナルグッズや、ピーターラビットとコラボした商品もいろいろありました。
クリアファイルやブランケット等・・・。
Kバレエの赤いスカーフをしたピーターラビットのぬいぐるみはとてもかわいかったですが、chirosukeガマンであります。

今回もTシャツがありましたがバレエ団のお約束、オトナ用Mサイズのみです。
しかもこのMサイズ、トルソーが着ていましたがコドモ用?と思うくらいちっこいです。
改めてchirosuke、バレエダンサーさんの細さを思い知りました。
こんなに細いのに、鍛え上げた筋力はすごいんだろうなぁ。
そしてchirosukeは思いました。
今日観たピーターラビットにでてくる、どの着ぐるみの中にもchirosukeは入れまい・・・と。

「バレエ ピーターラビット™と仲間たち」「レ・パティヌール」 「Fruits de la passion~パッションフルーツ」は、楽しさと感動に溢れた素晴らしい時間でした。
バレエは夢のように美しかったです。

2016年に観た舞台と映画のランキングです


chirosukeの年末のお約束、2016年に観た舞台と映画のランキングを、Excel表にしてみました。
(2015年分は2015年12月31日のブログをみてね)

今年観た舞台24本、映画15本、美術展32回でありました。
(舞台のうちバレエが5本、映像作品が3本)
去年は舞台24本、映画24本、美術展25回でしたから、映画が減って美術展が増加しています。

chirosukeは楽しみのために、お仕事の合間の時間とお金をやりくりして劇場に行きます。
毎回ですが「きらいなものをきらいというより、好きなものを好きだと言おう」がモットーのブログなので、今回も★マークで振り返ってみました。

2016年舞台ランキング表です。
chirosukeの「良かった舞台」の定義は「同じチケット代でもう一度同じ舞台を観たいか?」です。
★の数で記載しました。
(チケット料金は割引・オークション等実際に購入した金額で記載しています。手数料や送料等は入っていません。)
★★★・・・無理しても観たい(チケット代を何とか工面してでも時間作って観たい)
★★・・・機会があれば観たい(お金と時間に少し余裕があれば観たい)
★・・・余裕あれば観たい(たまたまお金もあって暇ならば観たい)

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スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 「ワンピース」 は、2014年の新橋演舞場での初演に引き続き、大阪公演を2回観ることができました。
脚本や演出に手が加えられ、新キャストも有りの素晴らしい再演でした。
シネマ歌舞伎スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 「ワンピース」 でも観ました。

「野田版 研辰の討たれ(のだばん とぎたつのうたれ)」もシネマ歌舞伎で観ることができました。
野田秀樹さんの演出も面白く、中村勘三郎さんの演技にchirosukeは泣きました。
舞台の映像作品は「舞台」にカテゴライズしています。
大スクリーンで体験する映像での舞台鑑賞は増えていくかも知れないですね。

中島みゆきさんの「夜会」の劇場版をスクリーンで観て、圧倒的な歌唱力と舞台構成の魅力に感動しました。
「夜会」はいつか劇場でも観てみたいと思います。

演出家の蜷川幸雄さんが亡くなられたことは残念でした。
追悼公演「ビニールの城」を観られたことは良かったです。
チケットがとれず当日の立見席での観劇となりましたが、役者を始め舞台づくりに関わる人たちの「熱」が感じられました。

ヤン・リーピンの「シャングリラ」は素晴らしい舞台でした。
民族舞踊の迫力と美しさに、心が揺さぶられました。
人が生きることそのもの、日々の喜びが歌や踊りで表現され次の世代に継承されていくことの素晴らしさに感動しました。
国や民族を超えた、芸能の原点のようなものを感じました。

野田秀樹さんの新作「逆鱗」は、心に刺さるような衝撃と美しさを併せ持った舞台でした。
毎年NODA・MAPのお芝居を観られることが嬉しいです。

舞台「ガラスの仮面」は驚くような演出でした。
ビジュアルの完成度の高さに驚きました。
舞台としての魅力もあって、作り手と観客を含めた「ガラかめ」愛に溢れていました。
2.5次元の舞台はなかなか面白くて、「パタリロ」もぜひ観たかったのですがチケットが取れず、今回は見送りです。

バレエは5公演を観ました。
「くるみ割り人形」は3公演を観ることができました。
ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーの舞台はエレガントで、chirosukeのくるみ割り人形の基本であります。
初めて観た日本(東京バレエ団・Kバレエカンパニー)のくるみ割り人形も素敵でした。
Kバレエカンパニーの独創的な解釈と演出、海外のバレエ団に引けを取らないコール・ド・バレエの美しさにchirosukeは感動しました。
最近ではチャイコフスキーの音楽がどこかで流れると「あっ、あの場面だ!」とわかるようになったchirosukeであります。

英国ロイヤル・バレエ団の「ジゼル」も素晴らしかったです。
クラシックバレエの「演技」がこんなにドラマチックだとは思いもしませんでした。
「マシュー・ボーンの眠れる森の美女」はとても楽しめました。
古典バレエを独自に解釈し、創りだされた新しい魅力は驚きと感動です。
chirosukeはようやく、バレエ団の個性や演目の好き嫌いが判断できるようになってきたかな・・・。
これからも「夢のように美しい」バレエの世界に触れたいと思います。

2016年映画ランキング表です。
chirosukeの「良かった映画」の定義は「通常価格1,800円で満足できたか」です。
こちらも★の数で記載です。
★★★・・・1,800円でも満足(これは絶対映画館で観ないと損)
★★・・・レディースデー1,000円なら納得(映画館で観る価値はあり)
★・・・TVで充分(わざわざ映画でなくても・・・)

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15作品のうち7本が「シン・ゴジラ」なので、作品数は少ないです。
2016年の映画で最大の収穫は「シン・ゴジラ」であります!
chirosukeは7回観ました。
そのうち3回が「発声可能上映」です。
この楽しさったら無いです!
新しい映画の鑑賞方法が広がるターニングポイントになった作品だったと思います。
去年chirosukeは「もはや邦画に期待はできないのか・・・」と書きましたが、「シン・ゴジラ」はそんな不安を吹き飛ばしてくれました。
映画館の大スクリーンで観てこその作品、大勢で鑑賞することで体験できる新たな魅力、虚構を徹底してリアルに描き切ることで生まれる感動がありました。
「シン・ゴジラ」は日本映画のエンタメの勝利であります。

「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」は前作をしのぐ面白さでした。
「ジャングル・ブック」は素晴らしい映像でした。
主人公のモーグリ以外の動物や背景など全てがCGなので、「実写版」の定義を考えさせられる作品でした。
「インデペンデンス・デイ リサージェンス」は楽しめましたが良くも悪くも「ハリウッド映画」お約束の作品でした。
chirosukeの中では「シン・ゴジラ」との比較対象作品となりました。

「君の名は。」すごいヒットとなりましたが、chirosukeが感動した部分と世間一般の評価が全く違うところにあるなぁと思いました。
chirosukeの心が動いた部分の言及はあまり目や耳にすることは少なくて、逆に説明不足と感じて納得できなかった部分や感情移入できなかったところが「泣きどころ」とされています。
映画でも舞台でも絵でも小説でも、作品を通して観えるもの、想像するもの、それは観客が自分自身の感性で勝手に感じるものだと思うので・・・。
作り手の想定を超えてヒットしているそうですが、常に作品は作り手から離れて独り歩きするものです。
新海監督にはプレッシャーなど関係なく、次回作品を創ってほしいと思います。
今までのように、つくりたいのものを好きにつくってほしいなぁ。
それこそが「君の名は。」の勝利だったとchirosukeは思います。

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」はとても面白かったです。
「応援上映」まで参加して、今年はサイリウムをしょっちゅう振っていたchirosukeであります。
続編は2018年公開予定で全部で五部作となる作品とのこと・・・。
情報によると第5作は2024年で調整中なんですって。
なんかすごい先のように感じますが楽しみです~!

美術展は展示内容がバラエティに富んでいるので今回もランク付けは無しです。
今年から一覧表だけ作成してみました。
(チケット料金は割引適用後、特典付きチケットの場合はその料金で記載しています)

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東京都美術館で1か月間のみ開催された「生誕300年記念 若冲展」 は素晴らしかったです!
「動植綵絵」全30幅を同時に観られることはめったに無いです。
貴重な機会を逃さずラッキーでした。

リバプール国立美術館所蔵「英国の夢 ラファエル前派展」では思いがけなく、ケイト・グリーナウェイの原画に出会えました。
「プラド美術館展」では、ヒエロニムス・ボスの「愚者の石の除去」を観ることができました。

百貨店の画廊で開催される無料の展覧会では「ジョルジュ・バルビエ」や「レイモン・ペイネ」の作品を観られました。
通勤のターミナル駅に直結した東武百貨店のギャラリーに立ち寄れることは嬉しいです。

箱根の岡田美術館では琳派の世界が広がっていました。
箱根には来年も行きたいなぁ。

金子國義さんの展覧会には2回行き、それぞれの展覧会で画集とリトグラフと豪華特装本を身請けすることができました。
リトグラフも豪華本もchirosukeが大好きな「不思議の国のアリス」です。
身請け額が半端無いものでしたが、がんばってお仕事します!

「没後100年 宮川香山」展では、素晴らしい明治の超絶技巧に触れることができました。
南桂子さんの展覧会も2回行き、静かで深い世界に浸れました。
蔦谷喜一さんのぬり絵を観に「ぬりえ美術館」に行けたことはとても嬉しいことでした。
コドモchirosukeが親しんだ世界を思い出し、昭和のノスタルジーに涙目になりました。

深堀隆介さんの大規模な展覧会も素晴らしかったです。
愛らしくてあやしい美しさの金魚たちに再会でき、深堀さんをチラ見できたのもラッキー!

高橋真琴さんの個展 「プリンセス・パーティー」でも、完璧な美少女たちにコドモchirosukeの思い出が溢れました。
偶然82歳で現役の高橋先生を近くで見ることができ、美しい世界を描き出すパワーに感動しました。

「大妖怪展」では日本文化に根差す妖怪たちの魅力に触れ、牛鬼の恐ろしさに涙目・・・。
「ピーターラビット展」ではイギリス湖水地方への憧れが再燃しました。
「鈴木其一展」では「向日葵図」に出会えたことが嬉しかったです。
「ダリ展」では「アンダルシアの犬」にマジで涙目!
「クラーナハ展」では、不安になるようなエロティシズムの「ルクレティア」に再会してきました。
宝永たかこ先生とお話しできてカレンダーにサインをいただけたことは本当に嬉しいことでした。

こうやって一覧にしてみると傾向や時代もバラバラですが、chirosukeの好きな絵画をたくさん観ることができて良かったと思います。

chirosukeは来年も引き続き、座右の銘
「ええかげんは芸の神髄、意味づけは時の権力」
「人生は深刻だが、芸術は楽しい」
でやっていきます。

来年の舞台のチケットは楳図かずおさん原作のミュージカル「わたしは真悟」、野田秀樹さんの新作「足跡姫」、アダム・クーパーさんが主演のミュージカル「SINGIN’IN THE RAIN ~雨に唄えば~」、バレエではKバレエカンパニーの「ピーターラビットと仲間たち」を身請け済であります。
チケット貧乏に負けずがんばってお仕事したいと思います。
そして「シン・ゴジラ」のようにchirosukeの心を熱くする映画作品がでてくることを期待します。
来年も、心の奥に届く美しいもの、楽しいものに出会えますように!

Kバレエカンパニー Winter2016「くるみ割り人形」 赤坂Sacasバージョン


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Kバレエカンパニー Winter2016「くるみ割り人形」 赤坂Sacasバージョン
「くるみ割り人形」プロローグ付 全二幕
2016年12月24日(土)13:00~
上演時間 : 約2時間
第1幕 13:00〜13:45 (45分)
休憩 25分
第2幕 14:10〜15:00 (50分)
赤坂ACTシアター
座席はS席 2F D列 中央ブロック
(1,1500円)

:芸術監督/演出/振付:熊川哲也

マリー姫:中村祥子
くるみ割り人形/王子:宮尾俊太郎
クララ:吉岡眞友子
ドロッセルマイヤー:スチュアート・キャシディ
人形王国の王様/クララの父:ブレンデン・ブラトーリック
人形王国の王妃/クララの母:山田蘭
ねずみの王様:西口直弥
フリッツ:酒匂麗
雪の王:石橋奨也
雪の女王:中村春奈

chirosukeの感想は・・・
素晴らしい舞台でした!!
今まで海外含めいくつかのバレエ団の「くるみ割り人形」を観てきましたが、その中でもすごく良かったです!
バレエも舞台も好き嫌いですが、Kバレエカンパニーの「くるみ割り人形」はchirosukeが大好きな世界でした。

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演出がとても粋です~!
そして舞台装置が良い!
生オーケストラではなく、音源は特別録音ですが、そんなの全然気になりませんでした。

熊川哲也さんの「くるみ割り人形」は、具体的な物語が補完されています。
人形の国でねずみたちとの領地争いが起こっている設定なんです。
ある日、ねずみの王様は人形王国に魔法をかけ、人形国のマリー姫をねずみに、婚約者の近衛兵隊長をくるみ割り人形に変えてしまいました。
魔法を解く方法はただ一つ、世界一硬いくるみを割るしかないのです。
そのためには純粋無垢な心を持つ人間の力が必要で、人形の王から命を受けたドロッセルマイヤーはその人物を探すため、人間界へと旅に出ました。
そこで白羽の矢が立ったのが、少女クララだったというお話しです。

ねずみ達が大活躍です。
そしてネズミの王様が素晴らしい~!
怖くないんですがとても個性的でchirosukeのポイント高し!

バレエのテクニックはバレエ素人chirosukeが観てもすごいと思います。
先日観た東京バレエ団と変わらないのじゃないかなぁ。
(東京バレエ団の「くるみ割り人形」については2016年12月17日のブログをみてね)

Kバレエの演出では子供と大人の振る舞いがきちんと描かれていたように思います。
パーティーに向かう子供達はとても嬉しそうで、道を歩きながら雪合戦をしたり、馬跳びをしたりはしゃいでいます。
パーティが始まってからも、無邪気でちょっとやんちゃな男の子たちはバレエというよりお芝居みたい。
プレゼントのお人形をもらって嬉しそうに踊る女の子たちも愛らしいです。

大人達の中には酔っぱらって足元がふらつく人もいます。
ふらつきながらダンスをしてジャンプしたり回転したりするのですが、酔っ払いさんです。
芸が細かい!
若いダンサー達がとても元気で、笑顔が印象的でした。
chirosukeも観ていてとても楽しくなりました。

1幕目の終盤の雪の国で演じられる、雪の精たちの踊りが素晴らしかったです。
美しい~!
今まで観た「くるみ割り人形」のこのシーンのなかで最高でした!
マリインスキー劇場より美しかったとchirosukeは思いました。
客席からは大拍手です。
chirosukeも拍手してしまいました。
コール・ド・バレエで拍手がでるなんてこと、あるんだなぁ~。

ドロッセルマイヤーが御者をする橇に、くるみ割り人形とクララが乗りこんで一幕は終わりです。
chirosukeは涙目になりそうでした。
隣の席の若い女性の方がポロポロ泣いていたのが印象的・・・。
うんうん、すごく美しかったもの・・・!

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・プログラム 3,000円(税込)

表紙にねずみが写ってますが、ねずみ大活躍でした!
くるみ割り人形が率いる兵隊たちと、ねずみの王様のねずみ軍団との闘いはすごく迫力があって、かつ面白い!
ねずみがツリーの飾り玉を投げると、兵隊の一人が倒れます。
他の兵士が倒れた兵士を介抱するんですが、上手のねずみ陣営では、2匹のねずみが手を取り合ってぴょんぴょん跳んでいます。
「やりぃ~!」と声は出ませんが、そんな感じで大喜びです。
そしたら兵隊の大砲で別のねずみの一匹が倒れます。
するとどこからか2匹が担架をもってきて登場、負傷したねずみは手早く担架に乗せられ退場です。

もうchirosukeは笑ってしまいました。
ねずみたち、すごいぞ。
こんなに組織力のあるねずみ軍団は初めて観ました。
ねずみの王様、恐るべしであります。
ねずみは良くできた着ぐるみです。
全身毛で覆われていてリアル! でもかわいいです。
ねずみの着ぐるみの精巧さでも、Kバレエはダントツでした!

そしてクララ!
Kバレエのクララはねずみの王様に向かってスリッパなんか投げません。
キャンディーの棒でねずみの王様に一撃をくらわせます。
まさに「ぶちのめす」感で、chirosukeは「おおっ!」と声が出ました!
クララかわいい顔して本気だな・・・!
クララの一撃で形勢を盛り返したくるみ割り人形軍団は、ねずみ軍に勝利します。
この戦いのシーンもchirosukeの一番です。

Kバレエの「くるみ割り人形」最高でした!
王子役の宮尾俊太郎さんはファンも多くて喝采を浴びてました。
ジャンプがすごく高くて美しい~!
魔法が解けたマリー姫とのパ・ド・ドゥも素敵でした。

カーテンコールもねずみ達がでてきて、chirosukeは王子よりねずみの王様に拍手しちゃいました。
(宮尾さん、ゴメンなさい・・・)
このみずみ達、ただもんじゃないです。
数回目のカーテンコールの時は、「もう終わったよね~」な雰囲気で、大道具の階段のところでくっちゃべっててチーズ齧ってるんですもの・・・。
しかもねずみの王様は手すりのところでうとうと居眠りです。
それを手下のねずみが「カーテンコールですぜ!」という感じで慌てて起こしている・・・。
もうこの芸の細かさにchirosukeは大拍手です。
これだけのために小道具のチーズを用意するんですもの。
熊川さん、最高です!

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これも毎年ついてるみたいですよ。

Kバレエカンパニー Winter2016「くるみ割り人形」 、とても素晴らしい舞台でした。
これはもう好き嫌いですが、先日観た東京バレエ団よりKバレエ推しのchirosukeであります。
来年もKバレエの「くるみ割り人形」があったら絶対観たいと思います。

来年3月のKバレエの演目は「バレエ ピーターラビット™と仲間たち」です!
英国ロイヤル・バレエ団が誇る人気作品を、Kバレエが6年ぶりに上演します。
chirosukeはすでにチケット身請け済みですが、今日のねずみの着ぐるみクオリティを観て必見だと思いました。
チケットは会場でも先行予約受付してました。
来年のピータービット、着ぐるみに期待できます!
chirosukeが大好きな、カエルのジェレミー・フィッシャーどんも踊るみたいで楽しみ~!

バレエは夢のように美しかったです。
chirosuke、最高のクリスマスイブでした。
素晴らしい「くるみ割り人形」をありがとうでした!

バレエ「くるみ割り人形」 東京バレエ団


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東京バレエ団
「くるみ割り人形」全二幕
2016年12月17日(土)14:00~
上演時間 : 約2時間
第1幕 14:00〜14:50 (50分)
休憩 20分
第2幕 13:10〜16:00 (50分)

東京文化会館大ホール
座席はS席 1F 14列 上手ブロック上手端
(10,000円)

【出演】
クララ:川島麻実子
王子:秋元康臣
くるみ割り人形:高橋慈生
ドロッセルマイヤー:柄本弾
ねずみの王様:永田雄大
他 東京バレエ団

指揮:井田勝大
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

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初めて観た日本のバレエ団の「くるみ割り人形」は思った以上に良かったです!
冒頭のパーティーに赴く人たちが皆つま先立ちだったのにちょっと驚き。
他のシーンでもつま先立ちが多くて「バレエ」という感じです。
バレエなので当然なのでしょうが、子供たちも含めてほぼつま先立ちだったと思います。
chirosukeは元々お芝居好きなので、バレエに演劇的要素があっても良いと思うし、むしろその方が感情移入しやすいです。
演じる中で踊りやジャンプやバレエのパートがあるっていうのが好きかなぁ。

東京バレエ団の「くるみ割り人形」は、ず~っとバレエでした。
子供(女の子)の衣装、ペチパンツっていうのかな?
あれはかわいいけど脚の美しさが見えないのでどうなんだろう。
ネズミの王様が全然怖く無くてchirosukeはちょっと残念。

2幕目のアラビアの踊りを男女ペアで踊ったのは初めて観ました。
今まで観た海外のバレエ団は女性複数名で踊っていたので新鮮でした。
花のワルツはとっても美しかったです!
リフトもすごく自然で高くて、うっとりしました。
chirosukeは丈が長くてふわふわしたロマンチックチュチュが好きです。
バレリーナさんがリフトされて降りる特にチュチュがふわぁ~って広がるのが、コドモchirosukeが憧れていたバレリーナの姿であります。

東京バレエ団の「くるみ割り人形」、オーソドックスな演出だったと思います。
chirosukeが今まで観たロシアやアメリカのバレエ団の公演に負けていないと思いました。
生オーケストラの演奏を聴く機会はなかなかないので、バレエ公演の楽しいところです。
チャイコフスキー良いなぁ~。

バレエは「夢のように美しかった」です。
ねずみの王様がもっと怖かったら尚良かったと思うchirosukeであります。
(やっぱりポイントはそこか・・・chirosukeよ!)

来週はKバレエカンパニーの「くるみ割り人形」を観ます。
楽しみなchirosukeであります。

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お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
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