松戸から開成駅まで電車で片道約2時間20分かかります。
松戸から千代田線で代々木上原まで行き、小田急線に乗り換えます。
箱根まで行けちゃう時間であります。
目的は、瀬戸屋敷で開催されている雛祭りを観るためです。
ここの雛祭りは、一般公開されている「ありがり郷瀬戸屋敷」に沢山のお雛様と吊るし飾りが見事らしいです。
「瀬戸屋敷ひなまつり」
期間:令和6年2月17日(土)~3月3日(日)
時間:10:00~17:00
入館料:500円
駅の外観。
周囲は住宅街ですが、すぐ近くにマックスバリュがありました。
開成駅からは無料のシャトルバスがでていました。
1時間に1本です。
chirosuke達が到着した時間帯にはバスが無かったので、先にお昼をとることにしました。
開成駅西口から徒歩2分の中華料理店「氷花餃子 開成店」 でお昼ご飯をいただきました。
店名にもなっている餃子はとてもおいしかったです。
Sちゃんが注文した担々麺。
程よい辛さでおいしかったそうです。
chirosukeは五目あんかけ焼きそば。
スープも付いていておいしい~!
ごちそうさまでした。
駅前に戻りシャトルバスに乗車しました。
瀬戸屋敷まで、シャトルバスで約10分です。
こういうイベントって有料(少額で良い)で良いとchirosukeは思います。
無料っていうのはお財布にはありがたいけど、シャトルバスも無料だし、文化財としてお屋敷を守っていくのにオカネは必要だと思うから。
タダより高いもんは無いね~。
あしがり郷「瀬戸屋敷」がある「金井島」地区は、水路を活用した水田と畑が広がっています。
大きな屋敷林に囲まれたお屋敷が、名主職を代々務めてきた瀬戸家です。
築300年屋敷が、持ち主のご好意で町に寄贈されたそうです。
その後復元等を経て平成17年5月に「あしがり郷瀬戸屋敷」として一般公開されるようになったのですって。
瀬戸屋敷は古民家見学もできますが、さまざまな用途にも活用できるように積極的に開放しているそうです。
雛祭りは、平成15年度に町婦人会の主催行事として始まり、瀬戸屋敷が開園した平成17年度から瀬戸屋敷年中行事のひとつとして実施されているとのこと。
年々来園者が増え、平成19年度には来場者が4万人に迫るまでになったそうです。
入口の左側がお座敷です。
ちっちゃなお人形さんがお出迎えです。
吊るし飾りがすごい!
華やかなピンクはchirosukeの好きな色です。
何となく赤ちゃんのメリーを思い出しました・・・。
瀬戸家は代々金井島村の名主職を務めてきた家柄で、江戸時代から瀬戸家に伝えられてきた雛人形があります。
他に当主の奥さんの姉妹の雛人形等もいつしか揃えて飾る風習になったのだそう。
雛の節句には何組もの雛人形が一緒に飾られます。
この雛段の道具類には大久保氏(小田原藩主)の紋が入っています。
瀬戸家のご先祖が輿入れの時に持参したものといわれている貴重なものなのだそう。
【大久保氏の紋の入った道具類】
・書見台(伊勢物語が書かれています。)・貝合わせ
・手あぶり ・碁盤 ・将棋盤 ・膳部 ・茶道具
江戸時代から受け継がれているお雛様なんですね。
格調高い雰囲気です。
手作りのつるし雛は8,000個以上展示されているそうですよ。
地元の蔵から発見された、江戸時代の享保(1716~1736)の頃の雛人形も展示されているそうです。
お雛様って時代を超えて素晴らしいです。
コドモchirosukeはお雛さまを持っていなかったので憧れでありました。
コドモchirosukeよ案ずるな。
オトナchirosukeはいろんな場所に沢山のお雛様を見にいっているよ。
お人形を愛でる気持ちがあれば大丈夫!
1階の土間には大吊るし雛が飾られています。
直径1.5m、高さ2.4mの迫力の大きさです。
隣には光る竹のオブジェ。
中に小さな雛たちが飾られています。
主屋の広間にもたくさんのお人形が飾られています。
こちらは五月人形。
端午の節句のお祝いです。
かわいいんだけど・・・chirosukeはエイリアンみたいだと思いました。
あしがり郷瀬戸屋敷には300年を経てなお、表門の薬医門、水車、土蔵、囲炉裏、井戸などがそのまま残っています。
施設としては、奥(オク)・玄関(ゲンカン)・広間(ヒロマ)・女部屋(オンナベヤ)・四畳(ヨジョウ)・お寝間(オネマ)・茶の間(チャノマ)・お勝手(オカッテ)・釜戸(ヘッツイ)・土間(ドマ)・味噌部屋(ミソベヤ)・庭(ニワ)があります。
「あの頃の日本」が人の手に寄って守られてきたのですね。
chirosukeたちは瀬戸屋敷から徒歩数分のところにある瀬戸酒造さんに行きました。
畑が続く景色はのどかです。
瀬戸酒造店さんは、慶応元年(1865 年)創業、神奈川県開成町の酒蔵です。
1980 年に自家醸造を中断していましたが、2018 年から醸造を再開されたそうです。
https://setosyuzo.ashigarigo.com/
古くて新しい感じ。
商品名やラベルもモダンでおしゃれなものがあります。
・純米 坂田錦(720ml) 1,650円 (税込)
・かくかくしかじか(720ml) 2,200円 (税込)
瀬戸屋敷に戻って、シャトルバスで開成駅に向かいました。
ちょっと遠かったけど、瀬戸屋敷の雛祭りは楽しかったです。
雛人形を始め、人形には子供たちの健やかな成長の願いが込められています。
もともと子供の身代わり、形代として誕生した人形はどこか不思議な魅力に満ちていると思います。
愛される玩具として、またお守り、魔除けとして、時には身代りとなったお人形たち。
華やかに飾られたお人形達は美しく、たとえ古びて傷みがあっても誇らしげに見えます。
人に愛でられるのがお人形の役目です。
お雛様を見ていると、その目は優しく深く、長の年月を経て、時代の移り変わりを見てきたかのようでした。
人の世とは別の、お人形の世界があるような不思議な感覚でした。
お雛祭りは女の子の成長を祈念して祝う日であるとともに、積年を経て傷んだり古くなったりして一旦役割を終えたお人形達が、かつての愛でられた記憶を思い出して喜ぶような、おめでたい日でもありますように!