文庫 「傲慢と善良」 辻村深月


chirosukeは辻村深月さんの「傲慢と善良」を読みました。
辻村深月さんはchirosukeが好きな作家さんのひとりです。

「傲慢と善良」、chirosukeの感想は・・・
面白いのだけど、この物語がどこへ帰着するのか、ずっと不安でした。

傲慢だと思っていた人の行動の奥の善良さに気がついたり、善良そのものに思えたひとが何て傲慢な!と感じたり。
読み進んで行くにつれ、chirosuke自身の傲慢さに気付かされてドキッとしたり。
そういう部分で読むのが辛いお話しでもありました。
それでも続きが読みたくてページをどんどんめくって、あっという間に読み終えました。

この本は、決して「善良」を肯定して「傲慢」を否定しているわけではありません。
「ピンとこない」の正体に言及しているところ、そうだったのかぁ!と目からウロコでしたが、同時にはっとさせられる。
作者に心の裏まで見抜かれているようで、ソワソワする。
だんだん、ソワソワがザワザワしてきて、やっぱり辛い。

ストーカーから逃げる女性が、婚約者を残して失踪する。
婚約者は必死で彼女を探し回る。
ストーカーの正体が解った時、chirosukeは頭がぐるぐる・・・。
えええっ?!
思わず読み返しました。

最後はやっばり辛い。
こんな結末、chirosukeは予想できませんでした。
なんと傲慢な!
そしてchirosukeの中にある「傲慢」に向き合わされたようで素直に喜べない。
ここまで深い物語を書ける作家さんってすごい。

chirosukeは「損か得か」は解りやすい。
「勝ち負けでいうとどっち?」も良く考える。
これからは「善良か傲慢か」も考えてみようかな。
辛いけど・・・。

単行本 「望月の烏」阿部智里


chirosukeは阿部智里さんの「望月の烏」を読みました。
2024年2月22日発売でした。

「八咫烏(やたがらす)」シリーズの第二部四作目です。

第二部の三作目「烏の緑羽」が2022年10月7日発売でしたから、約1年4ヶ月でありますね。
(「烏の緑羽」については、2022年10月10日のブログをみてね)

「望月の烏」chirosukeの感想は・・・
面白すぎです!
「凪彦」のお妃選び。
あの凪彦ですか・・・。

そして、chirosukeはすぐに解りました。
彼女の正体・・・。
博陸候とはいえchirosukeにとってはず~っと雪哉です。
解っていたのでしょ?
最初から。

雪哉が凪彦に吐いた言葉、怖い・・・。
凪彦、どうでる?

どこに伏線があるのか。
これが伏線だったのか。
そして、どこが伏線になるのか。

阿部智里さん、すごすぎです。
毎回あっと驚く手法で読者を裏切ってくれます。

雪哉~!
今でもchirosukeは君のことを信じているぞ。
いつか雪哉の奥底の心が解放されるのを知りたいです。
次回作をとても楽しみにしています。

chirosukeは、読みたい本は何冊も身請けして、「積ん読」になっています。
それでも「八咫烏(やたがらす)」シリーズは、発売日に身請けして直ぐに読んでしまいます。
chirosukeの定義する「良い本」、続きを早く読みたいです!
今回も両手をグーにして次回作を待っております。

単行本 「星を編む」凪良 ゆう


chirosukeは、凪良 ゆうさんの 「星を編む」を読みました。

お家で「積ん読」になっている沢山の本の中「汝、星のごとく」を読んで感動し、その続編である 「星を編む」を続けて読んだというわけです。
(「汝、星のごとく」も「星を編む」も一緒に「積ん読」でありました・・・)

「汝、星のごとく」の続編ですが、「汝、星のごとく」の登場人物の過去が書かれていたりもします。
chirosukeは北原先生の過去に驚き!
ますます良い人だった北原先生・・・。
「ただの良い人」ではない、完全無欠の「良い人」だった北原先生の決断にchirosukeは何度も涙目になりました。
絶望を覆い隠す「良い人」ぶりに泣きます・・・。

北原先生の両親っていったい・・・!
二階堂さんの旦那さんは怖い。

それぞれの人生は続く。
穏やかではないかも知れないけど、選択した未来が「豊か」なものでありますように。

「汝、星のごとく」と 「星を編む」は両方読んだ方が、より深い世界に浸れると思います。
何より、北原先生ファンの方は是非!
お勧めのchirosukeであります。

単行本 「汝、星のごとく」凪良 ゆう


chirosukeは、凪良 ゆうさんの 「汝、星のごとく」を読みました。
お家で「積ん読」になっている沢山の本ですが、そろそろ読まないと・・・であります。

凪良 ゆうさんの本では、「流浪の月」に大変感動したchirosukeです。
(「流浪の月」については2022年7月1日のブログをみてね)

「汝、星のごとく」は、第20回の2023年本屋大賞を受賞しました。
第17回の「流浪の月」に続く受賞であります。

「汝、星のごとく」、chirosukeの感想は・・・
すごく感動しました。
chirosukeの定義する「良い本」でした。
続きが読みたくてページをめくってしまいます。
今回もかボロ泣きするページが複数ありました。

二人の高校生の恋愛と成長を軸に物語は進んで行きますが、ただの「恋愛」ではないのです。
もうすごいとしか言えない、孤独と悲しさと疎外と絆がきちんと描かれていました。
chirosukeの持論、「物語に必要な嘘」と「人生で避けては通れない毒」がしっかり描かれていたのも良かったです。

そして、自由意志のもとでの自己選択ができなくなった時、人はどうするのか。
どこで折り合いをつけるのか。
決して手放してはいけないギリギリのラインを解っていなければならないことを思いました。

ある人物の言葉・・・
「わたしは仕事をしていて、それなりに蓄えもある。もちろんお金で買えないものはある。でもお金があるから自由でいられることもある。たとえば誰かに依存しなくていい。いやいや誰かに従わなくていい。それはすごく大事なことだと思う」
chirosukeはとてもとても共感しました。
自立するってこういうことなんだよ!

人は、どうやって生きるかを好きに選べるとは限らない。
「誰かのため」を判断基準にすると、それはいつか「誰かのせい」という言い訳になってしまう。
誰にどう思われようと、心の底から「自分のため」に決断する覚悟と行動が「手放してはいけないもの」を守ることに繋がるんだろうか。

とても切ない物語でもありますが、豊かに生きることの大切さを感じさせてくれる本だとchirosukeは思いました。

最後に・・・本当にいい人!
北原先生!
であります。

NODA・MAP第26回公演 「兎、波を走る」


chirosukeは、NODA・MAP第25回公演 「兎、波を走る」を観に行ってまいりました。

https://www.nodamap.com/usagi/

NODA・MAP第26回公演 「兎、波を走る」

2023年7月25日(火) 19:00~
上演時間:2時間10分(途中休憩なし)
開 演  19:00
終 演  21:10

東京芸術劇場プレイハウス
作・演出:野田秀樹

座席は S席2階E列 中央ブロック (12,000円)

【公演情報】
東京公演:東京芸術劇場プレイハウス 2023年6月17日(土)~7月30日(日)
大阪公演:新歌舞伎座 2023年8月3日(木)~8月13日(日)
博多公演:博多座 2023年8月17日(木)~8月27日(日)

【キャスト】
脱兎:高橋一生
アリスの母:松たか子
アリス:多部未華子
元女優ヤネフスマヤ:秋山菜津子
知恵豊富:大蔵孝二
シャイロック・ホームズ:大鶴佐助
東急半ズボン教官:山崎一
ブレルヒト:野田秀樹

【STAFF】
美術: 堀尾幸男
照明: 服部基
衣裳: ひびのこづえ
音楽・効果: 原摩利彦
音響: 藤本純子
振付: 井手茂太
ヘアメイク: 赤松絵利
人形:沢則行
映像:上田大樹
舞台監督: 瀬﨑将孝
プロデューサー: 鈴木弘之
企画・製作: NODA・MAP

今回、どうしてもチケットが取れず・・・。
chirosukeはめちゃくちゃ頑張ったのですが、土日のチケットは何度も落選。
ようやく1枚だけ平日の夜公演が取れました。
これは平日でも取れてラッキーだったのでしょう。
座席は2階の中央ブロックとは言え、E列は最後列であります。
恐るべし、野田MAP!

野田さん、2年ぶりの最新作です。
「兎、波を走る」、chirosukeの感想は・・・
楽しくて、目まぐるしくて、凄まじくて、最後は心が抉られるような衝撃の舞台でした。

潰れかかった遊園地を舞台に、アリス、アリスの母、白うさぎが登場します。
チェーホフは知恵豊富に、ブレヒトはブレルヒトに・・・。
元演劇少女chirosukeはケラケラ笑いながら観ていました。

高橋一生さん、「フェイクスピア」から凄かったですが、今回も素晴らしい演技に感動です。
アリスを演じた多部未華子さん、かわいい!
素直で真っすぐな目力は、後半chirosukeの心に刺さりました。
アリスの母を演じた松たか子さん、chirosukeは演技に泣きました。

野田さんのお約束、物語が進むにつれ、表層部分は剥がれ落ち、コトバは別の意味を持ってぐいぐいと客席を包み込んできます。
野田さんの放つ、軽やかなコトバ遊びの先の「あの国」。
「もうそうするしか無い」現実の国。
産みの母、育ての母、亡命する兎・・・。

そして、「38度」「国境警備兵」「工作員」「招待所」「拉致」・・・不穏なキーワードが次々に現れ、次第に物語の本当の姿が見えてきた時chirosukeが感じたのは、不条理と絶望でした。
アリスは兎を追いかけて行ったのではない。
兎がアリスを連れて行ったのでした。

後半はまるでchirosukeも頭から袋を被せられ、小舟に乗せられ、日常から、家族から、友人から、母親から、人生から、祖国から引き離されるような苦しさです。

アリスの母の台詞「どんなに闇が深くても、私の愛は闇よりも深い。あなたが消えていったその闇よりも。」
chirosukeは涙が止まらなくて・・・。

本当に現在進行形で起きている出来事です。
「強がり思い上がり独りよがり」の若者たちが引き起こした昭和のハイジャック事件も含めて、劇場にいる若い人たちの中には知らない人もいるだろうな・・。
不条理としか言いようの無い、あまりに酷いできごとです。

忘れてはならない、でもそれだけではアリス達は帰ってこない。
何が出来るだろう・・・どうしたらいいんだろう・・・。
脱兎はアリスの母に深く深く頭を下げていました。
chirosukeも心の中で、何も出来ない歯がゆさで心の中で「ごめんなさい」と繰り返しました。

テーマがテーマだけに重苦しい雰囲気ではありましたが、場面転換の紙の扱いやプロジェクションマッピングを上手く利用した舞台は見事!
高橋一生さん、本当に宙を飛んでいるとchirosukeは思いましたもの。
平日だったけどこの舞台を1度でも観ることができて良かった!

劇場でパンフレットと戯曲「兎、波を走る」が掲載されている新潮を身請けしました。

「公式パンフレット」  1,300円 (税込)
A5版サイズ・全ページフルカラー

・メインキャスト総勢8名の最新インタビュー
・写真家・篠山紀信による撮り下ろしポートレート、稽古場写真
・野田秀樹との対談
《スラブ文学者 沼野充義》
ロシア文学評論・翻訳の第一人者が語る“チェーホフ”の現代性と野田作品の共通点とは・・・
《脳科学者 中野信子》
野田秀樹の疑問に脳科学者が答える
・新進気鋭の演出家・杉原邦生による稽古場レポート
・豪華プランナー陣による描き下ろしスケッチ

戯曲「兎、波を走る」」が掲載されている「新潮8月号」です。

この雑誌、欲しい時にはすぐ売り切れになっちゃうことが多いので、この機会にゲットです。
舞台を観終わってからじっくり読みたい戯曲です。

・新潮8月号  1,200円

この戯曲以外に読みたいところって、あんまり無いのよね・・・。
特集は「坂本龍一」を読む だし。

谷川俊太郎の詩が数篇掲載されていて、ちょっと好きなのがあって良かったかな。
久々に文学少女chirosukeでありますね。
たまには文学・・・してみよう。

公演終了後、劇場のロビーに展示された舞台装置の模型です。

沢山の人が並んで写真を撮っていました。
chirosukeも並んで撮影してきました。

野田さんのお芝居を観ることができて、東京万歳! はまだまだ続くchirosukeであります。

単行本 「烏の緑羽」阿部智里


chirosukeは阿部智里さんの「烏の緑羽」を読みました。

「八咫烏(やたがらす)」シリーズの第二部三作目です。

第二部の二作目「追憶の烏)」が2021年8月23日発売でしたから、1年ちょっとでありますね。
(「追憶の烏」については、2021年8月24日のブログをみてね)

「烏の緑羽」chirosukeの感想は・・・
なんてこと、大好きだった「路近」がぁ~!
謎だった「路近」の過去が書かれています。
忠義のことを「ただの美しい言い訳」と言い切っていた路近の過去の振る舞いを知ってもなお・・・
やっぱり「路近」大好きchirosukeです。

そしてすっかり忘れていたあのひと・・・そういえば居たね、あの人。
どうでもよかったその人、思い出すとどちらかというと好きではなかったその人の過去もしっかり書かれていました。
そしてchirosukeはその人の事も「大好き」になりました。

阿部智里さん、この人たちの過去や背景まで設定していたうえで今まで書いていたの?
すごすぎです。
作者さんには全てが見えていて計算づくだと思うのですが、いつもあっと驚く手法で読者を裏切ってくれます。

雪哉~!
今尚、chirosukeは君のことを信じているぞ。

相変わらずchirosukeは、読みたい本は何冊も身請けして、「積ん読」になっています。
(「運ん読」になっている場合もあり)
それでも「八咫烏(やたがらす)」シリーズは直ぐに読んでしまいます。
続きを早く読みたいです!
chirosuke、今回も両手をグーにして次回作を待っております。

単行本「流浪の月」凪良 ゆう


chirosukeは凪良 ゆうさんの「流浪の月」を読みました。

2019年に出版され、2020年の本屋大賞受賞作です。
2022年に映画化されました。
なぜ今この本?
chirosukeは先日映画館でこの映画の予告編を観た時、原作を読んでみたいと思いました。

タイトルに何となく記憶が有ったので、まさかと思いお家に帰って探すと「積ん読」状態になっている本の山の中に、本屋さんのカバーをかけたままの「流浪の月」が埋もれておりました・・・。
よもやよもやであります。

早速読み始めて二日で読んでしまいました。
「流浪の月」、chirosukeの感想は・・・
すごく感動しました。
続きが読みたくてページをめくってしまいます。
chirosukeの定義する「良い本」です。
そして、文体が好き。
何度かボロ泣きしました。

これは、一人の少女と青年の「魂の絆」が書かれていると思います。
ふたりの出会い、一緒にいた時間、別れ、再会は特殊でした。
誰からも理解されないものでした。
そしてその絆にすがり生きて行こうとする二人の行動は、もっと誰からも赦されないことでした。

ふたりだけが感じている絆ならばそれで良いのに。
誰かに赦してもらう必要なんてないのに・・・とchirosukeは思いました。
でも、chirosukeの中にも「人を赦さない」感情があるのですね。
人を赦さない心は、親切、優しさ、善意、良かれと思って、などのコトバの裏に潜んでいるから・・・。

店の名前「calico」には泣きました。
そしてchirosukeが一番心に刺さった一節・・・
「わたしが心地よく感じるものは、肉体から遠く離れた場所に置かれていて、文だけがそこに触れてくれるのだから。」

オトナになった少女と彼が、一緒に居られる場所で穏やかに暮していけますように。
そう願わずにはいられない素晴らしい物語でした。

映画も観ようと思っていたのですが残念ながら上映が終わってしまいました。
chirosukeのお部屋の「積ん読」の本も読んでいかなくては・・・。

ブックショップ ナディッフモダンの「アグネータ・フロックの世界展 図録」&「アトリエガングの民芸玩具ポストカード」他


chirosukeはブックショップ ナディッフモダンで素敵な図録とグッズを身請けしました。

なんだかカワイイ絵があるなと思って手に取ったchirosukeです。
2017年にBunkamura Box Galleryで開催された展覧会の図録のようです。
chirosukeはその展覧会は観ていません。
アグネータ・フロックが切り絵作家だということと、北欧(スウェーデン)の人ということだけ知っていました。

・「アグネータ・フロックの世界展」図録 1,100円 (税込)

・「アグネータ・フロック」一筆箋(猫の事務員) 440円 (税込)

・A4クリアファイル(猫のレストラン) 385円 (税込)

図録の絵はとてもかわいいです。
一筆箋とクリアーファイルはそれぞれは数種類あって、選ぶのに迷うくらいどれも素敵です。

ぱっと見ですが、絵は決して上手くないみたいに思えます。
子供の絵のような稚拙さがありながら、自由さと想像力に溢れていてchirosukeは好きです。

アグネータ・フロックは頭の中で思い描いた世界を、紙とハサミで思うままに創り出すそうです。
ネコや花、ペガサスやユニコーン等が淡い色彩とくっきりした切り絵の線で表現されています。
素朴で不思議な世界です。

来年1月21日(金)~1月30日(日)の期間、「切り絵・織物作家 アグネータ・フロック展」がBunkamura Box Galleryで開催予定です。
期間が短いですが、観に行きたいなぁ。

ブックショップ ナディッフモダンではchirosukeの心をくすぐる素敵な雑貨も沢山ありました。

かわいいポストカードがいっぱいです。
その中でレトロな日本の玩具がデザインされたポストカードが気に入って数枚を身請けしました。

アトリエガングというデザイン会社さんが創っているものです。
このレトロモダンな雰囲気はchirosukeのツボです。
アトリエガングさんで人気の玩具を「切り貼り絵」で再現し、オリジナルのポストカードにしているのですって。

https://www.ateliergangu.com/

・ポストカード 150円 (税別)

・ポストカード 「犬づくし」
 犬大好きchirosukeにはマストアイテムでありましょう。
 福犬(六原張子|さわはん工房|岩手県)
 犬張子・ころがし戌(浜松張子|静岡県)
 とりと犬(神戸須磨張り子|兵庫県)
 木彫十二支 戌(岩井温泉 おぐら屋|鳥取県)
 首振り犬(宮島張り子|広島県)
 闘犬(とさ民芸店|高知県)

・ピンクのポストカード 「どうぶつこま」
 〈ティーエム商会/宮城県〉
 ティーエム商会は仙台市の伊達政宗記念館の一角にあるお店。
 独創的な動きをするものが多いそうです。
 上のコマを回すと下の動物がカタカタと揺れながら回ります。
 左からうさぎこま、かえるこま、かにこま。

・緑のポストカード 「大山こま(はと車)」
 〈はりまや|神奈川県〉
 はりまやの木地玩具です。
 鳩ですが、くちばしと口、そしてヒゲまであるっていったい・・・。

・青のポストカード 「フォルクスワーゲン」
 〈蔦屋|山形県〉
 蔦屋には数々のユーモア溢れる木地玩具があるそうです。
 ドイツの車、フォルクスワーゲンを模した玩具。
 紐を引くと運転手が回転するそうてす。

・オレンジのポストカード 「大山こま(いぬ車)」
 〈はりまや|神奈川県〉
 はりまやの木地玩具です。
 鮮やかな色彩の犬たち、とてもきれいです。

洋画家の鈴木 信太郎さんの展覧会のグッズです。
chirosukeは全く知らない画家さんです。

2015年10月に横浜のそごう美術館で開催された展覧会のグッズです。
これは1978(昭和53)年に描かれた油彩画「白い服と黒い服の人形」の一部分がデザインされたチケットファイルとダイカットメモです。
お人形がさらにちっちゃなお人形を抱っこしている様子はとてもかわいいです。

・チケットファイル 330円 (税込)

・ダイカットメモ 550円 (税込)

chirosuke、この人の絵は結構好きかも・・・。
機会があったら観てみたいと思いました。
このグッズに触れなかったら名前も知らなかった画家さんのひとりでした。
もっとアンテナを高くして、素敵なものに出会って行きたいなぁ。

ブックショップ ナディッフモダンさんは、書店というより小さな美術館みたいです。
久しぶりに好きなものをじっくり選んで身請けした満足感がありました。
また立ち寄りたいと思います。

詩集「マローンおばさん」 エリナー・ファージョン


渋谷bunkamuraの地下1Fにブックショップ ナディッフモダンという、とてもおしゃれな本屋さんがあります。

シアターコクーンでお芝居を観た後や、ザ・ミュージアムに美術展に行って時間がある時は立ち寄る書店です。
小説や文庫ではなく、文学やライフスタイル系の書籍、絵本やデザイン雑貨などが充実しています。

chirosukeはエリナー・ファージョンの詩集「マローンおばさん」 を見つけました。
「リンゴ畑のマーティン・ピピン」や「エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする」等素晴らしいファンタジーを書いたエリナー・ファージョン、chirosukeは大好きです。

「マローンおばさん」は初めて知りました。
一遍の詩に絵をつけた小さな絵本です。
挿絵はエドワード・アーディゾーニ!
ファージョンの物語にはこの人の絵が最高ですね。

「マローンおばさん」 1,100円 (税込)

一人暮らしのおばあさんと動物たちの優しいお話です。
分かち合うことの本質が書かれていると思います。
素敵な本です。

単行本 「追憶の烏」 阿部智里


chirosukeは阿部智里さんの「追憶の烏」を読みました。
8月23日発売でした。

「八咫烏(やたがらす)」シリーズの第二部二作目。
第二部の一作目「楽園の烏)」から1年、早かったという感じです。
(「楽園の烏」については、2020年9月10日のブログをみてね)

「追憶の烏」chirosukeの感想は・・・
うわぁ~!えらいこっちゃ!! です。

なんてことでしょう。
前作の「楽園の烏」のお話の前に、山内でこんなことが起きていたなんて!

阿部智里さん、こんなに大鉈ふるっちゃって・・・。
これからどうなっちゃうのでしょう。
もちろん、作者さんには全てが見えていて計算づくだと思うのですが、いつもあっと驚く手法で読者を裏切ってくれます。
でもですよ、今回の驚きはchirosukeにとって「八咫烏(やたがらす)」シリーズ一番だったかもです。

第一作の「烏に単は似合わない」を読み返したくなりました。
だって・・・あのお姫様がぁぁぁぁぁ!
なんでぇぇぇぇぇぇ!
chirosuke、怖ろしくて涙目です。

雪哉~!
今でもchirosukeは君のことを信じています。
信じたいです。
でも、もしもこの後起きる出来事で、その気持ちが薄れることになったとしたら・・・
それが怖いです。

えらいこっちゃの続きを早く読みたいです!
chirosuke、両手をグーにして次回作を待っております。

今chirosukeは、読みたい本は何冊も身請けして、「積ん読」になっています。
(「運ん読」になっている場合もあり)
それでも「八咫烏(やたがらす)」シリーズは直ぐに読んでしまいます。
ほんと、えらいこっちゃであります。

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!