虎屋の 「 雛井籠(ひなせいろう) 」


雛井籠虎屋さんの季節限定雛菓子です。
去年は羊羹を身請けしましたが(2012年3月3日のブログを見てね)、chirosuke、今年はさらに気合いを入れて「雛井籠(ひなせいろう)」を予約しました。

このお菓子は2月25日~3月3日までの限定販売で、日によって入荷数に限りがあるので予約しました。
東武百貨店のお店で予約したのが2月15日だったのですが、3月1日以降は予約がいっぱいでした。
雛祭りにはちょっと早いですが2月28日に身請けすることにしたchirosukeであります。

雛井籠は小さい雛菓子菓子の詰め合わせで、1段ずつから身請けすることができます。
「薯蕷製『笑顔饅』9個入、「三種詰合せ」9個入(煉切製『仙寿』、求肥製『桃の里』、道明寺製『雛てまり』各3個)、和三盆糖製『脹雀(ふくらすずめ)』18個入(紅白各9個)から選べます。
chirosukeは各1種類づつ3段を予約しました。
1段だと1,418円(税込)ですが重ねるほどちょっぴりお得・・・3段だと3,938円(税込)です。
5段だと何と6,000円以上!
chirosuke、全力の3段重ねであります。

虎屋さんのHPによると・・・
【とらやには安永5年(1776)につくられた「雛井籠」が残されています。
これは、御所などに雛菓子をお届けするのに使われたと考えられる蒔絵の重箱です。
サイズは五段重ねでおよそ11×13×18㎝。これに雛菓子を詰めました。
現在はこの「雛井籠」を模した化粧箱(井籠箱)を用い、雛まつりの季節に合わせて販売しております。小さな菓子を詰めた井籠を、お好きな段数を重ねていただけます。】

当然実際に販売されている箱は「紙製」です。
まぁ、古に思いを馳せて、(紙製ではありますが)通い箱の中に愛らしく詰めあわされた特別なお菓子をいただく贅沢も良いでしょう。
雛祭りですから・・・!

chirosukeが一番期待していたのが、今年新たに「雛井籠」に加わったお干菓子「脹雀(ふくらすずめ)」です。
脹雀とは、丸々とした雀の子や、寒さのために全身の羽毛をふくらませた雀のことを言うそうです。

着物の帯の結び方にも同じ名称がありますね。
chirosuke世代の成人式の振袖に合わせる帯で流行っていた結び方です。
chirosukeは振袖を数回着ましたが、着付けしてもらった人は毎回違うのに、何と毎回「文庫結び」でした。

一度「ふくら雀に結んでください」とお願いしたのですが、プロの美容師さん(着付け担当)に「ふくら雀より文庫の方がかわいいですよ」と言いくるめられました・・・。
別の時には「ふくら雀はどちらかというと小柄な人に似合うんですが・・・」とも言われたこと有りです。
後で聞いた話では「ふくら雀は手間がかかるので着付けのひとはやりたがらない」とか・・・。
ホントかどうかは今となってはどうでもいいことかも知れませんね。

最後に振袖を着たとき、着付けの人に「今まで文庫しか結んでもらえなかったので、文庫以外にしてください」とお願いしたところ「それは残念ねぇ、わかりました!まかせてください!」と頼もしかった美容師さんだったんですが・・・。
着付けが終わって姿見で見たとき、密かに期待していた「ふくら雀」はchirosukeの背中にはおりませんでした・・・。
「これは・・・何という結び方ですか?」と尋ねたchirosukeに、美容師さんは自信たっぷりに言いました。
「変わり文庫ですよ! かわいいでしょう!」

chirosukeは心の中で泣きました・・・。
着物も良いものを誂えたし、それに見合う帯だってそれなりのものだけど・・・ふくら雀はchirosukeにはとまってくれない、文庫を背負っていく運命なのかと・・・。
そんなこんなで、chirosukeは「ふくらすずめ」という言葉には特別な思い入れがあります~。
せめて雛祭り、とうに振袖は着られないけれど・・・ふくら雀を身請けしようじゃないか!

とらや3_x「ふくらすずめ」が18羽(下の段にもいます)。
とってもかわいいです~!
文様や家紋などにもなっている縁起物です。
お干菓子は日持ちがするので、少しづついただきます。

笑顔饅も練切もとってもおいしくいただきました。
chirosuke、大満足の「雛井籠」でありました。
虎屋さん、来年も「ふくら雀」は仲間にいれてやってくださいね!!

ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!