映画 「岬のマヨイガ」


chirosukeは映画 「岬のマヨイガ」を観てまいりました。

「岬のマヨイガ」
監督:川面真也
原作:柏葉幸子
脚本:吉田玲子
統括プロデューサー:高瀬透子
プロデューサー:松尾拓/竹枝義典/岩崎紀子
キャラクター原案:賀茂川
ふしぎっとキャラクター原案:丹治匠
キャラクターデザイン:清水洋
総作画監督:清水洋
美術監督:畠山佑貴
色彩設計:水野愛子
CGディレクター:高野慎也
撮影監督:渡辺有正
編集:長谷川舞
音楽:宮内優里
主題歌:羊文学
音響監督:木村絵理子
録音調整:内田誠
制作:david production

2021年 日本
配給:アニプレックス
上映時間: 105分
劇場公開日: 2021年8月27日

https://misakinomayoiga.com/

キャスト(声の出演)
ユイ:芦田愛菜
ひより:粟野咲莉
豊沢川の河童:伊達みきお
北上川の河童:富澤たけし
馬淵川の河童:宇野祥平
小鎚川の河童:達増拓也
座敷童:天城サリー
キワさん:大竹しのぶ
田中のお地蔵様:江原正士

「岬のマヨイガ」、chirosukeの感想は・・・
何の事前情報も無しに観ましたが、地味な日本昔ばなしみたいな感じでした。
東北地方の民話や伝説、伝承を東日本大震災に絡めた物語。
震災の直後を描いているので、震災の爪痕が生々しく残る風景は、観ていて心が痛くなります。
同時に復興に向けて歩きだそうとする人達の姿には胸が熱くなります。

震災や家族の問題で傷つき、閉ざされた二人の少女の心が、不思議なおばあさんとの触れあいで癒されていく様子には感動しました。
それを手助けするのが河童やお地蔵さんや東北に伝わる妖怪たちなのですが・・・。
chirosukeはその妖怪たちの名前にかなり違和感がありました。
物語の中ではおばあさんが「ふしぎっと」と呼んでいますが、これ原作にもあるのかなぁ。
妖怪とか物の怪、などではダメなのかな。

chirosukeは遠野物語が好きで、その中でも「迷い家(まよいが)」の話は大好きです。
マヨイガという名に魅かれて、この映画を観たくらいですもの。
作品内で、まさに「日本昔ばなし」風に紹介された「迷い家」は、柳田國男の遠野物語の中の「マヨヒガ」を忠実に再現したもので、chirosukeは両手をグーでありました。

迷い家のお話はとても良いのだけど、物語の見せ場である「アガメ」との闘いは実にあっけなくて物足りないと思いました。
そして「ふしぎっと」だもの・・・chirosukeはちょっと残念で涙目。

河童は面白かったです。
ひとりの河童が、両親を亡くしたショックで声が出なくなったひよりちゃんに声をかけるシーンがあるのですが、そのコトバは素朴だけど、とても温かく親身な心情に溢れていてchirosukeは不覚にもこのシーンだけ涙がでそうでした。
河童、いい奴!

キワお婆ちゃんと二人の少女が「遠野」に向かうところは笑ってしまったわ。
三人は小さなボートで川を下るのですが、「まかせとけ!」と水の中からボートを押すのは河童!
しかも河童にはテリトリーがあるらしく、川の名前が変わると担当のカッパも変わるんだもの。

chirosukeは数十年前、遠野に行ったことがあります。

その時、語り部のおばあさんに二つのお話を聞かせていただきました。
「オシラサマ」と「池端の石臼(いけのはたのいしうす)」でした。

遠野物語・・・河童も座敷童もオシラサマもマヨイガも、とても不思議でちょっと怖くて魅力的で、想像力に溢れた素晴らしい物語です。
この映画を観て、遠野に行きたくなったchirosukeです。

※写真は映画館でいただいた、入場者特典 「オリジナル不織布シール」です。

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!