東京国立博物館 平成館 特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」


chirosukeは国立東京博物館に、「国宝 鳥獣戯画のすべて」を観に行ってまいりました。

もともと日時指定の展覧会でしたが、新型コロナの影響で、会期延長、臨時休館、再び会期延長で大変だった展覧会です。
やっと、やっと観ることができました!

公開が6月1日(火)より再開され、会期を6月20日(日)まで延長となりました。
chirosukeは土日を希望していたのですが、日時指定のチケット発売が平日だったのでSちゃんがネット予約をがんばってくれました。
土曜日分はあっというまに完売となったそうで、日曜日の9:00~9:30入場の日時指定券が取れました。

特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」

会期 : 2021年4月13日(火)~6月20日(日)
会場: 東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間 :8:30~20:00(最終入場は19:00)
休館日: 休館日なし
*6月14日(月)8:30~13:00は閉館
*総合文化展は月曜日休館
観覧料金: 一般 2,000円 ※事前予約制(日時指定券)

https://chojugiga2020.exhibit.jp/

特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」、chirosukeの感想は・・・
本当に観ることができて良かった~!

chirosukeは数年前にも、 東京国立博物館/平成館で「鳥獣戯画」を観ています。
その時は3時間近く並んで「甲巻」を観ました。
(特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」 東京国立博物館/平成館iについては2015年5月31日のブログをみてね)

今回は日時指定なので、並ばなくて済むし大混雑はなかったです。
でも、「甲巻」のうさぎさんやカエル達を観るには、「動く歩道」に乗って「すぃ~っ」と観るだけでした。
短い時間でしたが、再び800年以上の時を超えて、弓に矢を番える真剣なうさぎや、ススキのようなのを持っておサルを追いかけるうさぎに会えました!

今回の展覧会では、これまでの展覧会では実現できなかった京都・高山寺に伝わる国宝《鳥獣戯画》4巻、合計44メートルを超す全場面が一挙公開されています。
またかつて国宝4巻から分かれた断簡5幅と、原本ではすでに失われた場面を留める模本の数々も展示されています。

国宝鳥獣戯画4巻は会期を通じ、場面替えなしで全場面が展示されているんです。
そして6月1日から6月20日までは全期間展示作品と後期展示作品が観られるという、鳥獣戯画ファン?にとっては夢のような展覧会でした。

展覧会は3つの章で構成されています。
【第1章 国宝 鳥獣戯画のすべて】
鳥獣戯画は今から800年ほど前、平安時代の終わり頃から鎌倉時代の初め頃にかけて描かれた作品です。
兎や蛙、猿の登場する甲巻が有名。
この他に動物図鑑のような乙巻、人物戯画・動物戯画から成る丙巻、人物中心の丁巻があります。
鳥獣戯画は墨の線だけで、動物や人々の姿が生き生きと描かれています。

【第2章 鳥獣戯画の断簡と模本】
鳥獣戯画には、時代を経るうちに本来の巻物から分かれ、一場面ごとの掛軸になった「断簡」が存在します。
甲巻から分かれた断簡が4点、丁巻から分かれた断簡が1点、あわせて5点の断簡です。
過去の鳥獣戯画を写した「模本」には、いまでは失われた画面が写されているものがあります。
もともとの絵の順序を推測する手がかりになることもあるそうです。
制作当初の鳥獣戯画は今よりももっと多くの画面があったようです。
国宝の4巻に加え、これらの断簡や模本もあわせて、かつて存在していた「鳥獣戯画のすべて」が紹介されています。

【第3章 明恵上人と高山寺】
鳥獣戯画の伝わった高山寺は京都の北西、栂尾にあります。
奈良時代の創建と伝わり、鎌倉時代の初めに明恵上人が華厳宗の道場として再興しました。
明恵上人は学問に打ち込み、仏道修行に邁進した鎌倉時代を代表する高僧です。
重要文化財「明恵上人坐像」をはじめ、明恵上人ゆかりの名宝が展示されています。

この仔犬は2015年にも展示されていました。
重要文化財 「子犬 (こいぬ)」
鎌倉時代・13世紀
これはめちゃかわいい!
立体の強力な「ころころ犬ビーム」にchirosukeはやられました。

本物の鳥獣戯画、墨だけでのびやかに描かれた愛らしい動物たちは活き活きしておりました。
何のメッセージ性も歴史背景や時の権力者の影響もないと思われるユルい絵。
数百年を超えて感動できる無邪気の勝利でありましょう。
こんな絵だからこそ国の宝です!

最初、第2章の鳥獣戯画の断簡と模本の展示場をウロウロしていたchirosukeとSちゃんでありますが、「摸本」って模写やんなぁ・・・と軽くスルーしていたのです。
ところが説明書きをよくよく読むと、本来の巻物から失われた画面が写しとられているものがあるというではないですか!
ええっ!これ摸本でしか残っていないのか、とあわてて戻り「摸本」をじっくり観た次第です。

どこのどなたか存じませんが、よくぞ「摸本」を残してくださいました。
そして、800年以上の長きに渡り保管してくださいました!

chirosukeは鳥獣戯画の巻物、「断簡」「摸本」すべてに関わり残してくれた名も無き人たちにお礼を言いたい気持ちであります。

もともと昨年7月14日の開幕予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期となった展覧会です。
その後、再度の緊急事態宣言やらの影響で臨時休館になりました。(4月25日(日)~5月9日(日))
5月14日(金)から再開予定でしたが、東京都の要請や文化庁の方針で臨時休館が継続されました。
その間、ネットでの図録やグッズ販売を頑張っていたようです。
そしてようやく6月1日(火)から開館、会期を6月20日(日)迄延長し、開館時間や休館日を調整して開催されました。

お約束のミュージアムショップでは欲しいものがたくさんありましたが、ぐっと我慢のchirosukeです。
Tシャツもかわいかったなぁ・・・。

図録はSちゃんが身請けしたので後で見せてもらおう・・・。
(自分勝手だな・・・chirosukeよ!)

・クリアファイル(A4) 440円 (税込)

・蚊帳生地ふきん 550円 (税込)

・マスキングテープ(甲) 440円 (税込)

・缶入り飴 800円 (税込)

缶入り飴は缶目当てのパケ買いです。

・一筆箋 440円 (税込)

・ポストカード 150円 (税込)

一筆箋もポストカードも2015年の時にも同じものを身請けしたような記憶があります。
でも今はどこにあるかわからないのですもの・・・。
(使用していないのは確実だな・・・chirosukeよ!)

舞台や映画、コンサートなどもですが、この新型コロナの影響で文化芸術関係も大打撃を受けています。
本当に、観ることができて嬉しく思いました。
多くの人たちの苦労と頑張りのおかげで、chirosukeも無邪気な動物たちに会えました。
関係者の皆さん、ありがとうでした!

お昼ご飯はせっかく上野まで来たのだし、近辺で食べることにしました。

上野駅直結のエキュート上野の和カフェ「やなぎ茶屋」でランチをいただきました。
場所は公園改札外 2F。
あれ?前にこんなお店あったっけ・・・?
新装オープンした公園口駅舎の改札外に、2020年6月に新店舗「やなぎ茶屋」が登場したそうです。

明るくてきれいな店内です。
食事メニューは少なくて、うどん3種類だけでした。
カフェがメインかな。

店内には額装した手ぬぐいが飾られて、江戸切子の照明も良い感じですが、お水はセルフで紙コップなのでフードコートっぽいです。

朝ご飯を食べていなかったchirosukeは「すだちうどん」セットを注文しました。

・すだちうどんセット 979円 (税込)

Sちゃんはあまりお腹が空いていないとのことで、スイーツを注文。

・抹茶黒蜜ラテ 715円 (税込)

すだちうどんに炊き込みご飯付きです。
すだちがさっぱりでおいしかったです。
抹茶黒蜜ラテはとてもおいしかったそうです。

ごちそうさまでした。

ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!