「クロワッサン」2017年4/25号 創刊40周年記念オリジナル風呂敷 「伊藤若冲 鶏図押絵貼屏風」


創刊40周年をむかえた雑誌「クロワッサン」です。
4月10日発売号は「京都・奈良への旅」が特集テーマです。

chirosukeはめったに雑誌は身請けしません。
今回も関西人chirosukeが「京都・奈良への旅」に興味があったわけでは無く、特別付録の江戸時代の画家・伊藤若冲の作品「鶏図押絵貼屏風」をあしらった特製風呂敷がついていたからであります。

chirosukeは付録の風呂敷が欲しくて身請けしました。

価格:800円(税込)

クロワッサン 創刊40周年記念オリジナル風呂敷「伊藤若冲 鶏図押絵貼屏風」

風呂敷:ポリエステル100%
サイズ:70㎝×70㎝

付録としてはなかなかのクオリティだと思います。
「伊藤若冲展」のグッズでありそう・・・。

若冲の鶏が良い感じです。
この風呂敷、使うかどうかは考え中のchirosukeであります。

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-


ゴールデンウィークは東京で過ごしているchirosukeです。
上野の東京都美術館に「バベルの塔」展を観に行ってまいりました。

混雑覚悟で行ったchirosukeは30日の午後に美術館に到着しました。
思っていたような混雑ぶりは無くてチケットもすぐに身請けできました。
館内はやや混みといった感じでした。

「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-」

会期:2017年4月18日(火)~7月2日(日)
休室日:月曜日(ただし5月1日は開室)
開館時間:9:30~17:30
金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
入場料:一般 1,600円
東京都美術館 企画展示室

http://babel2017.jp/

「バベルの塔」展、chirosukeの感想は・・・
美術の教科書にも載っていた、誰しも一度は目にした事があるブリューゲルの傑作「バベルの塔」ですが、これほど緻密だったとは驚きです!
実物を目視するだけでは絶対解らない世界が描かれています。
この展覧会では、「バベルの塔」の全体図だけでなく、ブリューゲルの想像力が圧倒的なリアリティで表現されたミクロの視点まで観ることができます。
chirosukeは展示手法に感動しました。

そしてヒエロニムス・ボスの油彩2点も観ることができる貴重な機会でもあります。
ボス好きにはたまりません。

展覧会の構成は
I. 16世紀ネーデルラントの彫刻
II. 信仰に仕えて
III. ホラント地方の美術
IV. 新たな画題へ
V. 奇跡の画家ヒエロニムス・ボス
VI. ボスのように描く
VII. ブリューゲルの版画
VIII.「バベルの塔」へ

バベルの塔と大阪通天閣、東京タワーと高さ比較した展示がありました。
バベルの塔を510mと想定しています。
大阪展があるので通天閣は解りますが、東京タワーですか?
東京スカイツリーは軽く600m超えですから、ここで比較対象にするわけには行かないのでしょう・・・。

「バベルの塔」といえば真っ先にブリューゲル作品が思い起こされます。
ブリューゲル以前の14~15世紀にもバベルの塔は描かれていましたが、「バベルの塔」といえばこの作品がchirosukeにも刷り込まれています。

実はブリューゲルの「バベルの塔」は全部で3作品あるそうなのですが、現存するのはウィーンの美術史美術館が所有する「通称:大バベル」とオランダのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館が所有する「通称:小バベル」の2作品のみなんだそうです。
今回24年ぶりに公開されたのは後者の小バベルであります。
ウィーン美術史美術館にある「バベルの塔」よりも小ぶりですが、逆に緻密さは小バベルの勝ちです。
細部にわたる超リアルな描写がすごいです。

「バベルの塔」作品の前にはロープが張られていて、一番前で観るには立ち止まらずに通り過ぎなくてはなりませんでした。
後方からは立ちどまって観ることができますが、小さい絵なので緻密な部分は全く観えません。
単眼鏡や双眼鏡等を持ってきている人を結構見かけました。
こんなことならchirosukeも観劇で使ってる双眼鏡を持って来るのだった・・・。

でも大丈夫!
今回の展覧会では新しい試みとして、東京芸大のチームがオランダ芸術科学保存会と連携して制作した、原寸を約300%拡大したブリューゲル「バベルの塔」の高精細複製画も展示されています。
3DCGモデルなどを使って細部までくっきりと描かれたバベルの塔は圧巻です。
映像シアターで流れる約5分間の「バベルの塔」に関する資料映像も必見です!
一説には画面上に描かれた人々の数は1,400人とも言われているそうです。
細密さと圧倒的なボリュームとリアリティは驚異的です。
ブリューゲルのものすごい想像力が最新のCG技術で再現されるみたい。
chirosukeは両手がグーになりましたよ。

会場では「16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて」とある通り、ブリューゲルだけでなく、彼が手本とした先駆者ヒエロニムス・ボスの油彩2点、そして彼らが生きた時代、16世紀ネーデルラントの絵画、版画、彫刻等、全体で約90点が出品されています。

chirosukeの大好きな「奇想の画家、ボス」の油彩画2点が初来日ですよ!
世界中で約25点しかないとされるボスの真作2点が日本で初めて鑑賞できる、すごい機会です。
chirosukeはボスの絵ですでに涙目であります。

お約束のミュージアムショップではいろんなグッズがありました。

バベルの塔やモンスターのバンダナが遠目には良い感じです。
ボスやブリューゲルが構想したユニークな怪物(モンスター)たちに加えて、作品の中に出てくる意味深なアイテムが図案になっています。
キモカワイイに持っていこうと頑張っていますが、chirosukeには単にグロテスクと思える図もありです。
近くで観るとちょっとね・・・。

頭足人間(グリロス)は幼児期に誰もが描いたことがある絵ですね。
chirosukeはコドモchirosukeが頭足人を描いていた頃をはっきり記憶しています。
4歳くらいだったでしょうか。
半年年上の従妹が描く人の絵と違っているのは解るのですが(従妹の描く人物には胴体があった)、chirosukeの絵とどこが違うのかわからずに沢山の頭足人の絵を描きまくったことを覚えています。

そんな頭足人ならぬ魚足人がいました。
展覧会のキャラクターで「タラ夫」というそうです。

キモカワキャラのイチオシみたいでフィギュアやストラップなどタラ夫グッズがありました。
元ネタはブリューゲルの「大きな魚は小さな魚を食う」に描かれている足の生えた魚。
マスコット化に当たりかわいくするのとは真逆のアレンジ、何故かスネ毛が追加されてchirosukeは涙目であります。
こんなタラ夫グッズが売れているんだろうか・・・?
展覧会特製フィギュアは何と海洋堂作であります。

chirosukeはタラ夫グッズは涙目でスルー、公式図録とポストカードを身請けいたしました。

・ブリューゲル「バベルの塔」展 公式図録  2,500円(税込)
(236ページ/フルカラー/A4変型判/ハードカバー/ブリューゲル「バベルの塔」原寸大ポスター付

ブリューゲルの「バベルの塔」の超絶技巧を駆使した細部まで堪能できるよう、原画と同じサイズのポスターが封入されています。
これ、とっても嬉しいです。

・ポストカード 150円(税込)

ポストカードはブリューゲルの「バベルの塔」とボスの絵2枚を身請けしました。
奇想の画家や鬼才と言われるヒエロニムス・ボス。
初来日した2作品は・・・
写真右 「放浪者(行商人)」 1500年頃 油彩、板
写真左 「聖クリストフォロス」 1500年頃 油彩、板

chirosukeはボスの絵が好きです。
去年は三菱一号美術館で開催された「プラド美術館展」で、「愚者の石の除去」を観ることができました。
(ボスの「愚者の石の除去」については2016年1月31日のブログをみてね)

ボスの絵は細部のあちこちに、メタファーとも言える不思議なものが描かれています。
テーマを補完する意味を持つものもありますが、何でここにこんなものが?という訳が解らない奇妙なものが描かれていることもあります。
宗教的意味が隠されている場合もあるらしい。
chirosukeの大好きな「謎とポエジー」であります。

chirosukeは「聖クリストフォロス」の細部に描かれた不思議な者たちを観て心が揺れました。
何だろう、この不安になるような奇妙な物たち・・・。
花瓶の中で暮らす小人、廃墟の中から身を乗り出す怪物、全裸で逃げまどう人物。

そして、今回の展覧会で一番chirosukeの心を掴んで離さなかったのは、絵の左端中央部分に小さく描かれたクマであります。
猟師に捕らえられて木に吊された熊・・・!
何なのこれ~!
解説によると宗教的意味があって、災厄が過ぎ去ったことを現しているそうですが・・・。
いや、でも熊ですよ、吊るされているし。
そんな安心できるようなシチュエーションじゃないでしょ・・・。
chirosukeは木にぶら下がった熊が頭から離れず涙目であります。

「バベルの塔 展」は500年前の驚異の想像力が素晴らしい展覧会でした。
ぜひ、タラ夫と「木に吊るされた熊」で、ざわざわした気持ちをご堪能ください。

この展覧会は夏に大阪に巡回予定です。
期間:2017年7月18日(火)~ 10月15日(日)
会場:大阪・中之島 国立国際美術館
関西の皆さま、タラ夫に会えますよ~

「魅惑のドールハウス展 〜12分の1のミニチュア世界〜」 そごう美術館


%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95chirosukeは、横浜のそごう美術館にドールハウス展を観に行ってまいりました。

「魅惑のドールハウス展 〜12分の1のミニチュア世界〜」

2017年1月20日(金)〜31日(火)
そごう美術館 そごう横浜店6F
午前10時〜午後8時
※入館は閉館の30分前まで
※会期中無休
入館料:大人 1,000円
(割引券提示で800円)

会期が短くて時間のやりくりがちょっと大変でした。
ドールハウス大好きなchirosukeの感想は・・・
素晴らしいドールハウスがいっぱいで見応えがありました!

今回開催の「魅惑のドールハウス展」は、2016年7月にオープンした「箱根ドールハウス美術館」の所蔵品から、世界的に貴重なコレクションや現代作家による作品など約50点が展示されていました。

箱根のドールハウス美術館
http://www.hakonedollhouse.com/

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_2会場の説明によると、記録にある最も古いドールハウスは、1558年にドイツ・バイエルン王国の侯爵アルブレヒト5世が愛娘のために作ったものとのことです。
消失して現存していませんが、侯爵のお屋敷をそっくり縮小したもので各部屋の家具調度品や召使のお人形まで置かれていたんですって。
侯爵・・・すごいぞ。

ドールハウスの呼称は、アメリカでは「ドールハウス」、イギリスでは「ドールズハウス」、ドイツでは「プッペンハウゼン」です。
またドールハウスの「ドール」は、人形というより「小さな」という意味合いが強いそうです。
日本で一般的な「ドールハウス」という呼び方はアメリカ式なんですね~。

そしてドールハウスのサイズは、12分の1が基準のサイズです。
ドールハウスがヨーロッパで生まれた美術工芸といえるため、職人さんたちの間では縮小サイズは、12分の1という暗黙のルールがあったそうです。
イギリスやアメリカで使用されている尺度、1フィート(約30cm)を1インチ(約2.5cm)に換算して作られているわけですね。
なので、実際のドールハウスは何気に大きい!
chirosukeが持っているいくつかのドールハウスはミニチュアなので小さいです。
リカちゃんハウスも小さめですよね・・・。
(リカちゃんハウスをドールハウスと言っていいのか・・・chirosukeよ!)

会場内は写真撮影OKでしたが、作品保護のため暗くて結構混雑していたので、chirosuke巧く写真が撮れませんでした。
いっぱい撮ってきた中から見やすいのをご紹介いたします~。
もう見るところがいっぱいで大変だぁ・・・くらい楽しかったです。

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_1【チューダー様式の現代の家『クリスマスイヴ』】(1996年イギリス)」

比較的最近作られたイギリスの作品です。
これ、大きいです。
chirosukeの胸の高さくらいあって、ちょっと屈んで中を覗いて観る感じです。
イギリスでは15世紀から17世紀の初めの建築様式を「チューダー様式」と呼びます。
梁や柱などの骨組みを外に出したデザインが特徴です。
古い建築様式の建物と、現代風の部屋の中の対比が面白いです。
イギリスでは、歴史的な建物は昔のままの外見にしておくことが義務づけられていて、ドールハウスもそれに倣って造られているそうです。
(京都みたいですね・・・)

最上階のお部屋は子供部屋かな。
これはchirosukeのツボです。
おもちゃのドールハウスがあって、くまちゃんのぬいぐるみや積み木がたくさん。
ベビーベッドもあって完璧なコドモ部屋であります。
下の階は寝室ですね。
ベッドのシーツやカバーが赤と緑のクリスクスカラーです。
ドールハウスにはベッドが良くつくられていますが、再現性も見事ですがカバー等のファブリックが個性的ですね。
更に下の階ではクリスマスのごちそうが並んでいます。

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ハウスの上部中央に、イギリスを1760年から1820年まで統治した国王ジョージ3世の紋章がついています。
紋章を付けることが許されるのは、ロイヤル・ファミリー、もしくはそのゆかりの親族に限られるそうです。
なので、このドールハウスの持ち主もそれに適った人物だったと考えられるそうです。

ハウス自体は当時のものですが、中の調度品はその後200年にわたって揃えられたというからchirosukeは驚き!

%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%82%b8%e4%b8%89%e4%b8%96%e3%81%ae%e7%b4%8b%e7%ab%a0%e4%bb%98%e3%81%8d%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9_2半球状の鏡は1700年代のもの。
ツイスト柱のベッドは1800年代に作られたそうです。
本棚に並んだ本は、1740年~1904年のあらゆるジャンルのものなんですって~。

このドールハウスの中には18世紀から20世紀初頭までの小物が、バラバラになって入っていたそうです。
その多くは由来が不明で現在も調査中だそうです。
由緒あるドールハウスは、どんな人たちに所有されてきたのでしょうか。
200年の時を経て、今目の前にあることが不思議でなりません。

%e3%83%8f%e3%82%b9%e3%82%b1%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9_1【ハスケル・ハウス】(建物:18世紀後半/内装:1920年代 イギリス)

ドールハウスの「世界の二大プライベートコレクション」というのがあるそうです。
ひとつはイギリスのヴィヴィアン・グリーン・コレクション、もうひとつはアメリカのモッツ・ミニチュアコレクションです。

ヴィヴィアン・グリーン(1904~2003)は、1700年代から1900年代にかけてのドールハウスを収集し、イギリスのドールハウスコレクションの草分けとなった人物なんですって。

この「ハスケル・ハウス」は、貴族のアーノルド・ハスケル卿が、ヴィヴィアン・グリーン・コレクションのために供与したドールハウスです。
アーノルド・ハスケル卿の母によって手作りされたという、豪華な内部装飾から当時のイギリス貴族の生活を伺い知ることができる貴重な作品とのことです。

%e3%83%8f%e3%82%b9%e3%82%b1%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9_2イギリス貴族っていうとchirosukeは「ダウントン・アビー」のグランサム伯爵を思い出しますが・・・。
(シーズン5になっても、執事・従者・下僕の役割が解っていないぞ・・・chirosukeよ!)

3階建ての素晴らしいドールハウスです。
1998年と1999年のオークションで、その一部が日本にやってきたとのことです。
三段の階段が入口の扉へと続いています。
本物のガラスがはまった13ヶ所の窓があり、建物の角にはくさび石が組まれています。
全面の壁はフロアごとに観音開きになり、中は七つの部屋に仕切られています。
chirosukeは見入ってしまいました。
あらゆる家具、カーテン等の内装が手造りなんですよ~、すごいです!

今にも執事のカーソンさんが登場して下僕のモールズリーさんを叱りつけ、家政婦長のヒューズさんがフォロー、侍女のオブライエンさんと第一下僕のトーマスが悪巧みをしているところを、メイド長のアンナが気付き、従者のベイツさんに報告に行きそうな雰囲気がいっぱいであります。
(だから・・・なんで使用人ばかりなんだ・・・chirosukeよ!)

%e3%83%a2%e3%83%83%e3%83%84%e9%9b%91%e8%b2%a8%e5%ba%97「世界の二大プライベートコレクション」のもうひとつ、アメリカの「モッツ・ミニチュアコレクション」は、ミニチュア好きのモッツ夫妻が1948年にアメリカで公開したコレクションです。

【モッツ雑貨店】(1930年代 アメリカ)
(幅158×奥行69×高さ79センチ)

1914年頃にアイオワ州に実在したお店を再現しているそうです。
これはすごい!
圧巻の雑貨にchirosukeはびっくり!
アメリカの商業の歴史シリーズのひとつとして作られました。
中の雑貨、小物たちはハンドメイドや、お菓子のおまけも利用されているのだそうです。
モッツ夫妻が長年かけて集めたミニチュアコレクションを、バランス良く配置したものですがひとつの世界のようです。

%e3%83%a2%e3%83%83%e3%83%84%e9%9b%91%e8%b2%a8%e5%ba%97_1缶詰のラベルやパッケージは、雑誌の写真を切り抜いて貼ったりしています。
細かいっ!
カウンターには赤ちゃん用の体重計があって、猫が床にこぼれたミルクを舐めてます~。
chirosukeはたくさんの雑貨たち、こだわったディスプレイに圧倒されました。

食品や食器、作業道具等、このお店に揃っていないものは無いんじゃないかと思うくらい。
豊富すぎる品揃えは、ずっと観ていたくなります。
カゴに入った仔犬・・・これも売り物ですか?
chirosukeは「犬、くださいっ!」であります。

%e3%83%a2%e3%83%83%e3%83%84%e9%9b%91%e8%b2%a8%e5%ba%97_2chirosukeはびっしりディスプレイされた雑貨の中に、大好きな「赤ずきんちゃん」の絵を発見して嬉しくなりました。

ポスターでしょうか。
何で赤ずきん?
もう何でもアリの「モッツ雑貨店」です。
庶民の生活感いっぱいの雑貨店は、貴族の館の豪華さとは違った魅力に溢れていました。
素晴らしいです。

%e3%83%87%e3%82%a4%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%90%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ad%e3%83%bc【デイモン・バンガロー】(1930年代 アメリカ)部分

この写真は「デイモン・バンガロー」という作品の一部屋です。
モッツ夫妻が最初に住んだアイオワ州の家をモデルに、1932年当時のアメリカの庶民の生活様式が再現されています。
幅193×奥行102×高さ60cmの大きなドールハウスで、四方面から鑑賞することができます。
ダイニングルームのシャンデリアには実際に灯りがともっているし、すごいなぁ。
キッチンやサンルームなどお部屋がいっぱいで、もうどこを観ていいのやら・・・と思うくらい!

こぼれたミルクを猫が舐めているシーンは他の作品にもありました。
ドールハウスのお約束?
何だかリアリティがあってかわいいです。

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_7比較的きれいに写真が撮れたドールハウスを紹介します。

【ピルグリム(清教徒)の住居】(1930年代 アメリカ)
モッツ・ミニチュアコレクションです。
ドールたちがリアルですね。
17世紀にイギリスからアメリカに移住した、ピルグリム・ファーザーズと呼ばれた清教徒の一般的な住まいの様子です。

ネイティブアメリカン(先住民)が彼らに大陸で暮らす知恵を教えている場面。
ヨーロッパ人にとって新しい食材であったポップコーンが入ったバスケットや、折り畳み式のベッドがあります。

【エルムウッド・スクールハウス】(1930年初期 アメリカ)
モッツ・ミニチュアコレクションのひとつです。
アイオワ州デモインにあった1917年当時の学校の様子とのことです。

【ニュルンベルク・キッチン】(1800年頃 ドイツ)
ハウスから独立してキッチンがつくられるようになったのは、ドイツのニュルンベルクが最初で、それらのキッチンを「ニュルンベルク・キッチン」と呼ぶそうです。

【鹿の飾りのある薬局】(1900年頃 ドイツ)
本物の薬瓶も多く使われています。
当時、鹿の角は薬になると言われていた為、看板や装飾に鹿の角を使った薬局は多かったそうです。
広告用ドールハウスのひとつらしいです。

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_9【コーンウォールの農家】 グラハム・ジョン・ウッズ
(2012年イギリス)
現代作家さんによるドールハウスです。
農家の全体像が良い感じです。
かやぶき屋根、薪割りの道具や井戸、素朴な生活感がchirosukeは好きでした。
2階の寝室のベッドのそばにある赤いスリッパが良いなぁ。
ドールハウスにはベッドが無くちゃ!
1階のダイニングテーブルにはティータイムの準備ができています。
お菓子もあるし、ティーポットの花柄が素敵・・・。

【タイムの部屋】(19世紀末 フランス)
雑誌「TIME」に掲載されたことから、その名がついたそうです。
日本の作家さんたちが修復をされています。

【四方形の赤い家】(1880年 イギリス)部分
ドールハウスとしてはとても珍しい形で、どの方向からも覗けます。
お部屋がたくさんありました。
chirosukeが気に入ったのは浴室です~。
バスタブは泡だらけなんですね・・・。

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_8【日時計とエレベータ付きハウス】(1865年 イギリス)
当初は、ハウス中央にゼンマイ仕掛けのエレベーターがあって、実際に昇降させることができたらしいですよ~。
これはついつい遊んじゃうでしょうね。

【英国の鉄工場】(制作年不明 イギリス)
緻密です~!
リアルな資料という雰囲気でした。

【スペインの家】(1880年頃 スペイン)
白いバルコニーと外階段が素敵です。
窓から覗くと、ベビーベッドやテディベアも見えました。
中にしっかり世界がありますね。

%e3%82%b7%e3%83%ab%e3%83%90%e3%83%8b%e3%82%a2_1終盤は・・・【シルバニアファミリー】であります!
シルバニアファミリーオールスターズ、すごい~!
chirosukeはリカちゃんハウス世代なので、シルバニアファミリーは知っている程度です。

赤い屋根のおうちとか、森の中の小さなおうちとか、いろいろありましたね。
日本のドールハウスとも言えるのかも知れない「シルバニアファミリー」シリーズです。
chirosukeのお家にも、ピンクのロンパースを着た茶色のくまちゃんが一匹だけおります。
この中に同じ子は見つけられませんでした。

%e3%82%b7%e3%83%ab%e3%83%90%e3%83%8b%e3%82%a2_2このドールハウスを作成したのは工藤和代さんという有名作家です。
chirosuke、この方の本を一冊持っています。
「ドールハウスドールズ」というお人形の作り方を解説した本で、10年くらい前に身請けしました。
もちろんchirosukeに作られるはずもなく、愛らしいドールたちの写真だけ眺めて楽しんでおりました。
工藤先生の作品を観ることができて嬉しかったです。

お約束のミュージアムショップでは、今回身請けは無しでした。
図録は無く、箱根ドールハウス美術館・館長の新美康明さんの本「ドールズハウス―ミニチュア世界の扉を開く」が公式テキストとして販売されていました。
この本は書店でも扱っています。
また箱根ドールハウス美術館のグッズがいろいろありました。
ポストカードやクリアファイルとか・・・。
chirosukeはぜひ箱根のドールハウス美術館に行きたいと思います。
その時にグッズは身請けしようと思いました。

ドールハウス展、いろいろお勉強もできたし、精巧な技術とこだわりの素晴らしい世界を観ることができました。
コレクターさんの底力もすごいです。
ドールハウスは、ただ小さいだけの世界ではなく、それがつくられた時代の生活様式を再現した歴史的価値もあるのですね。
時代と国を超えて、色々な人の手を経て大切に受け継がれてきたものだと思います。
注文した人、創った人、手元に置いてきた人、手放した人、身請けした人、集めた人、修復した人、長い時間と様々な人の思いがあったからこそ、今chirosukeが目の前で観て、驚き楽しむことができます。
アンティークドールや日本の雛人形にも通じる世界だと思いました。

chirosukeにとってドールハウスは、リカちゃんハウスに始まる夢であります。
コドモchirosukeが思い描いた、お人形遊びが具現化した「ものすごい版」を観たようです。
ひとの想像力は素晴らしい、それを形にすることはもっと素晴らしいです。
ドールハウスは涙目になるくらい、素敵な夢でありました。

「ヴェルサイユ宮殿≪監修≫ マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」


%e3%83%9e%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e5%b1%95_xchirosukeは今年初めての展覧会、六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている、「マリー・アントワネット展」に行ってまいりました。

「ヴェルサイユ宮殿≪監修≫ マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」

森アーツセンターギャラリー (東京・六本木ヒルズ 森タワー52階)
会期:2016年10月25日(火)~2017年2月26日(日)
10時00分~20時00分
※入館は閉館の30分前まで
(但し、火曜日は午後5時まで)
会期中無休

入場料:当日1,800円(一般)

http://www.ntv.co.jp/marie/

%e3%83%9e%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e5%b1%9550%e5%88%86%e5%be%85%e3%81%a1日曜日の午後に六本木ヒルズの森アーツに到着しました。
「マリー・アントワネット展」、何と入場に50分待ち!

まだ1か月以上会期が残っているのに、こんなに人気だったとは・・・chirosuke想定外でありました。
とりあえず階段を上がってチケットブースに向かいました。
前売り券を用意しなかったので、今回は当日券であります。

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蛇行した列ですごい人です。
テーマパークのアトラクションみたいです。

室内なので寒くはありませんでしたが、逆にちょっと暑いくらいです。
chirosuke、ストールを外し途中でコートも脱ぎました。

ようやくチケットカウンターに辿りついたchirosukeですが、お給料日前です・・・。
chirosukeは普段「いざというとき貯金箱」に銀貨貯金をしております。
銀貨って、500円玉と100円玉なんですが・・・。
そこから取り出してきた100円玉で、コインケースはずっしり重いです。
chirosuke、チケット代1,800円をすべて100円玉で支払いました。
「マリー・アントワネット」観るのに、思いきり民衆ちっくchirosukeであります。

チケットを身請けした後は、スタッフさんの案内でエレベーターに乗り会場へ。
実際にはチケットに並び始めてから40分くらいで入場できました。

%e3%83%9e%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e5%b1%95pc_「マリー・アントワネット展」、chirosukeの感想は・・・。
すごく見応えのある展覧会でした。
とにかく上品で華やかで、フランス革命で、断頭台です・・・。

chirosuke世代は池田理代子先生の漫画「ベルサイユのばら」の影響をめちゃ受けています。
chirosukeは漫画の「ベルばら」は読みましたが、宝塚は観ていません。
しかし、「ベルばら」のおかげで、世界史のなかでもフランス革命はやたら詳しい!!

試しにchirosuke世代女子にフランス革命キーワードを訊いてみるとよいでしょう。
「ハプスブルク家」「マリア・テレジア」「ブルボン朝」「テュイルリー宮殿」「ルイ16世」
「デュ・バリー夫人」「ノアイユ伯爵夫人」「ポリニャック夫人」[首飾り事件」
「バスティーユ牢獄」「ヴァレンヌ逃亡」「フェルセン伯爵」「タンプル塔幽閉」「ジャコバン党」
「ロベスピエール」「サン・キュロット」等・・・ほとんどスラスラと解説できる自信ありです。

そんなchirosukeですが、展示されていた美しい絵画やマリー・アントワネットがヴェルサイユ宮殿で愛用した食器や家具、絨毯やカーテン、寝室のタペストリーなどの豪華さ、華麗さにはうっとりします。
まさに時の権力者であった王族の一員として描かれた肖像画は、大きく美化されていることを理解したうえで観ても美しい!
マリー・アントワネットの輝くような美しさと気品に満ちたオーラ、豪華なドレスには「ベルばら」世代chirosukeは涙目になるくらいです。

会場内は激混みでした。
chirosukeはじっくり最前列で時間をかけて展示を観ておりました。

14歳の天真爛漫な少女が、オーストリアから政略結婚でフランスへ嫁いできたときから、華やかな宮廷生活、お約束の陰謀や策略をくぐり抜け、運命の恋をして、大人へと成長し、王妃の自覚を持ったときには革命の嵐です。
37歳で断頭台で最期を迎え、その後の王政復古で殉死とされ崇拝されるまでの、波乱の一生を垣間見ることができます。

%e3%83%9e%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e5%b1%95%e9%83%a8%e5%b1%8b%e5%86%8d%e7%8f%be豪華な居室や寝室とはちがった王妃のプライベート空間、「プチ・アパルトマン」が原寸大で再現されていて、ここだけ写真撮影OKでした。

派手な暮らしとは別に、静かで落ち着いた場所で、シンプルな白いドレスを着ていたマリー・アントワネットはどんなことを思っていたんでしょうか。

chirosukeが息をのんで涙目になってしまった展示品が、幽閉中にアントワネットが身に着けた質素な白い肌着とヘアバンド、断頭台に登る際に脱げたとされる片方だけの靴と、フェルセン伯爵と交わした暗号文の手紙でした。
もうこれを観たら、「ベルばら」の物語の中のヒロインではなく、激動の時代を生きたマリー・アントワネットその人のことを思いました。

誤解され、革命の標的として利用され、悪人として革命の大義のために断頭台に散ったマリー・アントワネット。
いつの時代でも、どこの国でも「勝者」の視点で描かれた絵、書かれた文章は真実を覆い隠します。
けれど、どんな時もマリー・アントワネットは美しかったとchirosukeは思いました。

%e3%83%9e%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e5%b1%95%e5%9b%b3%e9%8c%b2お約束のミュージアムショップには色々な「アントワネット・グッズ」が溢れていました。

まずは図録は外せませんね。

・公式図録 2,600円(税込)

表紙は赤いデザインですが裏表紙はマリー・アントワネットの麗しい姿であります。
この絵はエリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブランが描いた「フランス王妃 マリー・アントワネット」です。
1785年 油彩、カンヴァス 276×193cm
ヴェルサイユ宮殿美術館

ポストカードは数枚身請けしました。
どれも美しいマリー・アントワネットの肖像画です。

・ポストカード 1枚 162円(税込)

%e3%83%9e%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e3%82%b1%e3%83%83%e3%83%88お菓子もいろいろありました。

ラデュレの会場限定マカロンボックス(マカロン8個入り)
「コフレ・ヴェルサイユ・マリー・アントワネット」はすごくきれいな箱に入ったピンクのマカロンでしたが、3,500円以上してました・・・。
マカロンひとつが400円以上!
chirosuke、とても無理であります。
ぐっと庶民的な森永製菓のお菓子を身請けしました。

・森永ビスケットマリー 378円(税込)

あの森永のロングセラーおやつ「マリービスケット」の会場限定パッケージです。
中身は普通のと同じ。
個包装の3枚パック×7袋のビスケットが21枚入りです。
そして同じものが東武ストアで1箱150円で売っているのをchirosukeは知っています・・・。
庶民的とはいえ、パッケージだけで倍以上!
もう金銭感覚がヴェルサイユ宮殿であります。

%e3%83%9e%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e5%b1%95a4%e3%82%af%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%abクリアファイルも何種類もありましたが、やっぱりお高めです。
クオリティは高いのですが、1枚900円とかのもあってびっくりです。

・ラメクリアファイル A4サイズ 540円(税込)

ラメがきらきらしているクリアファイルを1枚だけ身請けしました。
とてもきれいです~。
他にはノートとかメモ帳とか、しおりセット等もありました。
マスキングテープも数種類ありましたが、お給料日前の民衆chirosukeはぐっとガマンでありました。

「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」と言ったのはマリー・アントワネットではありません。
これもひとつの誤解ですね。
でもchirosukeは「マカロンが買えないなら、ビスケットを食べればいいじゃない」でありました。
そのビスケットでさえ、スーパーの価格の倍以上でありますよ。
「文句があるなら、ヴェルサイユへいらっしゃい!」とポリニャック夫人に言われそうなchirosukeであります。

若冲の「花」


%e8%8b%a5%e5%86%b2%e3%81%ae%e8%8a%b12016年9月20日に発売された「若冲の花」を身請けしました。

辻 惟雄 監修
2,160円(税込)
B5判並製 96ページ

生誕300年の記念出版、完全保存版となっています。

昨年、2016年11月11日(金)~13日(日)の3日間、200年間非公開だった若冲最後の大作、京都・信行寺の「花卉図天井画」が期間限定で特別公開されました。
たった3日間!!
(2015年にも期間限定で公開されていたみたいです。)
chirosuke全く知りませんでした。
知っていても観に行けたかどうかは難しい・・・。

その「幻の天井画」がついに出版されたというわけです。
167枚の美しい花たちです。
この本では花の写真だけでなく、分類と解説、若冲の絵と実際の花の写真との比較がされ、とても興味深いです。

「目次」
京都・信行寺「花卉図天井画」
――嬉嬉として遊び戯れる167枚の若冲の分身たち――
●無限の個性をあらわにして 紡ぎ出された胸中の花々/辻 惟雄
●格天井の花々を「同定」する/光田重幸
・若冲が描いた江戸中期の「花」
・描かれた花に見る江戸中期の栽培植物
●信行寺「花卉図天井画」同定表
●本堂と一体化した格天井の花々/信行寺 住職 本多孝昭
●義仲寺翁堂「天井画」
●人物で綴る「若冲の時代」
●応挙と若冲
========================
香川県琴平町 金刀比羅宮「百花図」
●金刀比羅宮 琴陵泰裕権宮司 インタビュー
●整然と配置された濃密な花の世界/岡田秀之
●絢爛たる花々とともに庶民の野菜まで描かれている/光田重幸
========================
●伊藤若冲の生涯

%e7%99%be%e8%8a%b1%e8%8b%a5%e5%86%b2%e7%b9%9a%e4%b9%b1chirosukeは2010年4月に、金刀比羅宮の奥書院上段の間障壁画、「百花図」を観ています。

その時は関西でいて、こんぴら歌舞伎を観に香川県琴平町に行きました。
天保6年(1835)に建てられた、現存する日本最古の芝居小屋、金丸座で初めて歌舞伎を観に行ったんです。
偶然開催されていた伊藤若冲 特別展「百花若冲繚乱」を観に行き感激しました。
こんぴら歌舞伎もとても楽しめたし、大好きな若冲の「百花図」まで観られて、ラッキーなchirosukeでありました。
この本には「百花図」も掲載されていてchirosukeはとても嬉しくなりました。

監修者の美術史家:辻惟雄さんは、「若冲にとって花は、現世に咲きながらも、現世と来世をつなぐもの」と言われています。

この本、若冲ファンならば必須です。
素晴らしい若冲の「花」の世界を垣間見ることができる、素晴らしい本であります。

2016年に観た舞台と映画のランキングです


chirosukeの年末のお約束、2016年に観た舞台と映画のランキングを、Excel表にしてみました。
(2015年分は2015年12月31日のブログをみてね)

今年観た舞台24本、映画15本、美術展32回でありました。
(舞台のうちバレエが5本、映像作品が3本)
去年は舞台24本、映画24本、美術展25回でしたから、映画が減って美術展が増加しています。

chirosukeは楽しみのために、お仕事の合間の時間とお金をやりくりして劇場に行きます。
毎回ですが「きらいなものをきらいというより、好きなものを好きだと言おう」がモットーのブログなので、今回も★マークで振り返ってみました。

2016年舞台ランキング表です。
chirosukeの「良かった舞台」の定義は「同じチケット代でもう一度同じ舞台を観たいか?」です。
★の数で記載しました。
(チケット料金は割引・オークション等実際に購入した金額で記載しています。手数料や送料等は入っていません。)
★★★・・・無理しても観たい(チケット代を何とか工面してでも時間作って観たい)
★★・・・機会があれば観たい(お金と時間に少し余裕があれば観たい)
★・・・余裕あれば観たい(たまたまお金もあって暇ならば観たい)

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スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 「ワンピース」 は、2014年の新橋演舞場での初演に引き続き、大阪公演を2回観ることができました。
脚本や演出に手が加えられ、新キャストも有りの素晴らしい再演でした。
シネマ歌舞伎スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 「ワンピース」 でも観ました。

「野田版 研辰の討たれ(のだばん とぎたつのうたれ)」もシネマ歌舞伎で観ることができました。
野田秀樹さんの演出も面白く、中村勘三郎さんの演技にchirosukeは泣きました。
舞台の映像作品は「舞台」にカテゴライズしています。
大スクリーンで体験する映像での舞台鑑賞は増えていくかも知れないですね。

中島みゆきさんの「夜会」の劇場版をスクリーンで観て、圧倒的な歌唱力と舞台構成の魅力に感動しました。
「夜会」はいつか劇場でも観てみたいと思います。

演出家の蜷川幸雄さんが亡くなられたことは残念でした。
追悼公演「ビニールの城」を観られたことは良かったです。
チケットがとれず当日の立見席での観劇となりましたが、役者を始め舞台づくりに関わる人たちの「熱」が感じられました。

ヤン・リーピンの「シャングリラ」は素晴らしい舞台でした。
民族舞踊の迫力と美しさに、心が揺さぶられました。
人が生きることそのもの、日々の喜びが歌や踊りで表現され次の世代に継承されていくことの素晴らしさに感動しました。
国や民族を超えた、芸能の原点のようなものを感じました。

野田秀樹さんの新作「逆鱗」は、心に刺さるような衝撃と美しさを併せ持った舞台でした。
毎年NODA・MAPのお芝居を観られることが嬉しいです。

舞台「ガラスの仮面」は驚くような演出でした。
ビジュアルの完成度の高さに驚きました。
舞台としての魅力もあって、作り手と観客を含めた「ガラかめ」愛に溢れていました。
2.5次元の舞台はなかなか面白くて、「パタリロ」もぜひ観たかったのですがチケットが取れず、今回は見送りです。

バレエは5公演を観ました。
「くるみ割り人形」は3公演を観ることができました。
ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーの舞台はエレガントで、chirosukeのくるみ割り人形の基本であります。
初めて観た日本(東京バレエ団・Kバレエカンパニー)のくるみ割り人形も素敵でした。
Kバレエカンパニーの独創的な解釈と演出、海外のバレエ団に引けを取らないコール・ド・バレエの美しさにchirosukeは感動しました。
最近ではチャイコフスキーの音楽がどこかで流れると「あっ、あの場面だ!」とわかるようになったchirosukeであります。

英国ロイヤル・バレエ団の「ジゼル」も素晴らしかったです。
クラシックバレエの「演技」がこんなにドラマチックだとは思いもしませんでした。
「マシュー・ボーンの眠れる森の美女」はとても楽しめました。
古典バレエを独自に解釈し、創りだされた新しい魅力は驚きと感動です。
chirosukeはようやく、バレエ団の個性や演目の好き嫌いが判断できるようになってきたかな・・・。
これからも「夢のように美しい」バレエの世界に触れたいと思います。

2016年映画ランキング表です。
chirosukeの「良かった映画」の定義は「通常価格1,800円で満足できたか」です。
こちらも★の数で記載です。
★★★・・・1,800円でも満足(これは絶対映画館で観ないと損)
★★・・・レディースデー1,000円なら納得(映画館で観る価値はあり)
★・・・TVで充分(わざわざ映画でなくても・・・)

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15作品のうち7本が「シン・ゴジラ」なので、作品数は少ないです。
2016年の映画で最大の収穫は「シン・ゴジラ」であります!
chirosukeは7回観ました。
そのうち3回が「発声可能上映」です。
この楽しさったら無いです!
新しい映画の鑑賞方法が広がるターニングポイントになった作品だったと思います。
去年chirosukeは「もはや邦画に期待はできないのか・・・」と書きましたが、「シン・ゴジラ」はそんな不安を吹き飛ばしてくれました。
映画館の大スクリーンで観てこその作品、大勢で鑑賞することで体験できる新たな魅力、虚構を徹底してリアルに描き切ることで生まれる感動がありました。
「シン・ゴジラ」は日本映画のエンタメの勝利であります。

「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」は前作をしのぐ面白さでした。
「ジャングル・ブック」は素晴らしい映像でした。
主人公のモーグリ以外の動物や背景など全てがCGなので、「実写版」の定義を考えさせられる作品でした。
「インデペンデンス・デイ リサージェンス」は楽しめましたが良くも悪くも「ハリウッド映画」お約束の作品でした。
chirosukeの中では「シン・ゴジラ」との比較対象作品となりました。

「君の名は。」すごいヒットとなりましたが、chirosukeが感動した部分と世間一般の評価が全く違うところにあるなぁと思いました。
chirosukeの心が動いた部分の言及はあまり目や耳にすることは少なくて、逆に説明不足と感じて納得できなかった部分や感情移入できなかったところが「泣きどころ」とされています。
映画でも舞台でも絵でも小説でも、作品を通して観えるもの、想像するもの、それは観客が自分自身の感性で勝手に感じるものだと思うので・・・。
作り手の想定を超えてヒットしているそうですが、常に作品は作り手から離れて独り歩きするものです。
新海監督にはプレッシャーなど関係なく、次回作品を創ってほしいと思います。
今までのように、つくりたいのものを好きにつくってほしいなぁ。
それこそが「君の名は。」の勝利だったとchirosukeは思います。

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」はとても面白かったです。
「応援上映」まで参加して、今年はサイリウムをしょっちゅう振っていたchirosukeであります。
続編は2018年公開予定で全部で五部作となる作品とのこと・・・。
情報によると第5作は2024年で調整中なんですって。
なんかすごい先のように感じますが楽しみです~!

美術展は展示内容がバラエティに富んでいるので今回もランク付けは無しです。
今年から一覧表だけ作成してみました。
(チケット料金は割引適用後、特典付きチケットの場合はその料金で記載しています)

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東京都美術館で1か月間のみ開催された「生誕300年記念 若冲展」 は素晴らしかったです!
「動植綵絵」全30幅を同時に観られることはめったに無いです。
貴重な機会を逃さずラッキーでした。

リバプール国立美術館所蔵「英国の夢 ラファエル前派展」では思いがけなく、ケイト・グリーナウェイの原画に出会えました。
「プラド美術館展」では、ヒエロニムス・ボスの「愚者の石の除去」を観ることができました。

百貨店の画廊で開催される無料の展覧会では「ジョルジュ・バルビエ」や「レイモン・ペイネ」の作品を観られました。
通勤のターミナル駅に直結した東武百貨店のギャラリーに立ち寄れることは嬉しいです。

箱根の岡田美術館では琳派の世界が広がっていました。
箱根には来年も行きたいなぁ。

金子國義さんの展覧会には2回行き、それぞれの展覧会で画集とリトグラフと豪華特装本を身請けすることができました。
リトグラフも豪華本もchirosukeが大好きな「不思議の国のアリス」です。
身請け額が半端無いものでしたが、がんばってお仕事します!

「没後100年 宮川香山」展では、素晴らしい明治の超絶技巧に触れることができました。
南桂子さんの展覧会も2回行き、静かで深い世界に浸れました。
蔦谷喜一さんのぬり絵を観に「ぬりえ美術館」に行けたことはとても嬉しいことでした。
コドモchirosukeが親しんだ世界を思い出し、昭和のノスタルジーに涙目になりました。

深堀隆介さんの大規模な展覧会も素晴らしかったです。
愛らしくてあやしい美しさの金魚たちに再会でき、深堀さんをチラ見できたのもラッキー!

高橋真琴さんの個展 「プリンセス・パーティー」でも、完璧な美少女たちにコドモchirosukeの思い出が溢れました。
偶然82歳で現役の高橋先生を近くで見ることができ、美しい世界を描き出すパワーに感動しました。

「大妖怪展」では日本文化に根差す妖怪たちの魅力に触れ、牛鬼の恐ろしさに涙目・・・。
「ピーターラビット展」ではイギリス湖水地方への憧れが再燃しました。
「鈴木其一展」では「向日葵図」に出会えたことが嬉しかったです。
「ダリ展」では「アンダルシアの犬」にマジで涙目!
「クラーナハ展」では、不安になるようなエロティシズムの「ルクレティア」に再会してきました。
宝永たかこ先生とお話しできてカレンダーにサインをいただけたことは本当に嬉しいことでした。

こうやって一覧にしてみると傾向や時代もバラバラですが、chirosukeの好きな絵画をたくさん観ることができて良かったと思います。

chirosukeは来年も引き続き、座右の銘
「ええかげんは芸の神髄、意味づけは時の権力」
「人生は深刻だが、芸術は楽しい」
でやっていきます。

来年の舞台のチケットは楳図かずおさん原作のミュージカル「わたしは真悟」、野田秀樹さんの新作「足跡姫」、アダム・クーパーさんが主演のミュージカル「SINGIN’IN THE RAIN ~雨に唄えば~」、バレエではKバレエカンパニーの「ピーターラビットと仲間たち」を身請け済であります。
チケット貧乏に負けずがんばってお仕事したいと思います。
そして「シン・ゴジラ」のようにchirosukeの心を熱くする映画作品がでてくることを期待します。
来年も、心の奥に届く美しいもの、楽しいものに出会えますように!

第23回 宝永たかこ絵画展 ~ポケットの中の月~ 


%e7%ab%9c%e3%82%92%e8%82%b2%e3%81%a6%e3%82%8b%e4%ba%bachirosukeは東武百貨店池袋で開催されている宝永たかこさんの個展を観に行ってまいりました。

第23回 宝永たかこ 絵画展
~ポケットの中の月~
東武百貨店池袋店
6F 3番地 特設会場
期間:2016年12月15日(木)~21日(水)
10:00〜20:00
※最終日は午後16時閉場

写真の絵は、いただいた招待状になっている「竜を育てる人」という作品です。
宝永さんは毎年このアートギャラリーで個展を開かれています。
美術画廊がリニューアル工事中のため特設会場での開催です。
(美術画廊は2017年1月10日(火)からリニューアルオープン予定です)

作品は幻想的な夢の世界が表現されていて、寓意に満ちた中世ヨーロッパの雰囲気があります。
chirosukeは宝永先生の絵は「謎めいた明るさ」だと思います。
闇の中に浮かびあがる不思議な生き物や天使たちは、月光のライトで照らされた舞台の上で何かを演じているようです。
特徴的な華麗な額装や、絵にあしらわれた、アンティークレースやガラスボタン、緻密に並べられたスパンコールなどの装飾が素敵です。

chirosukeがじっくり絵を観ていると、なんと在廊されていた宝永先生が声をかけてくださり、chirosukeは絵のことや東京での美術館巡りのことなどをお喋りしてしまいました。
とても気さくでおおらかな宝永先生でした。
先生もchirosukeも大阪の出身ですが、先生は北の方、chirosukeは南の方だということなどお話ししました。
chirosukeは先生の作品の額も素敵だと思うことや、片翼だけの女性はどんなイメージなのでしょうか?など思い切ってお聞きすると、丁寧に答えてくださいました。
(まるでなんちゃって日曜美術館だな・・・chirosukeよ!)
大好きな作家さんにお会いできて、お話しできるなんてchirosukeには夢のようなサプライズでした。
好きな絵もありましたが身請けはできませんでした・・・。
こんなただのファンのchirosukeにいろいろお話してくださって、本当にありがとうございました!

houei%e3%82%ab%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%bc2017来年の卓上カレンダーが素敵だったので身請けすると、なんとサインまでしてくださった宝永先生です。

・卓上カレンダー 1,000円(税込)

左側にはchirosukeの名前(ブログ掲載にあたり画像修正で一部消しています)、右側が先生のサインです。
そして、chirosukeだけでなくお友達の分も快くサインしてくださいました!
宝永先生、ありがとうございました!
chirosukeはとても嬉しいです。

素敵な絵を観て、作家の方とお話しできるなんてすばらしい時間でした。
東京では驚くような素敵に出会えることがあります。
東京万歳!

「クラーナハ展-500年後の誘惑」 国立西洋美術館


%e3%82%af%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%8f%e5%b1%95_1chirosukeは上野の国立西洋美術館で開催されている、「クラーナハ展」に行ってまいりました。

「クラーナハ展―500年後の誘惑」
会期:2016年10月15日(土)~017年1月15日(日)
9時30分~5時30分
※入館は閉館の30分前まで

休館日:月曜日(ただし、2017年1月2日(月)、1月9日(月)は開館)、
2016年12月28日(水)~2017年1月1日(日)
※1月10日(火)は開館します。

入場料:当日1,600円(一般)

http://www.tbs.co.jp/vienna2016/

今年世界遺産に登録された国立西洋美術館であります。
東京都内の世界文化遺産は初めてなんだそうです。

%e3%82%af%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%8f%e5%b1%95_2お天気も良くて、混雑もなくゆっくり観ることができました。
chirosukeは東京に来てから数回この美術館に来ていますが、世界文化遺産になったからといって特に変わったことはないかなぁ。
chirosukeが気付いていないだけかも知れませんが・・・。

フランス人建築家で近代建築の巨匠ル・コルビュジエさんがつくった建築物だということです。
建築には全く疎いchirosukeですが、何となく古い感じの美術館です。
上野公園の入口にあって、駅からもすぐなので行きやすいですね。

クラーナハ展、chirosukeの感想は・・・
美しい女性の絵が妖しくてゾクゾクします。
chirosukeは「ルクレティア」の絵を観たかったのが一番の目的です。

なぜ「ルクレティア」かというと、夏に観た舞台「ビニールの城」の中の台詞で「女性のなかで、もっともふしだらに見えるものは、クラナッハの描いたルクレチアである。」いうのがあったからです。
(舞台「ビニールの城」については2016年8月12日のブログをみてね)

chirosukeはクラーナハの「ルクレティア」を観たことがありましたが、古代 ローマの伝説上の貞女とされ、悲劇的な最期(自害)を遂げるこの美貌の女性を、劇作家:唐十郎さんは「もっともふしだら」だと・・・。
chirosukeは以前観たクラーナハの「ルクレティア」を思い出しましたが「ええっ?そうだっけ?」でありました。

そうこうしているうちに、東京でクラーナハ展が開催されることになり、ようやく「ルクレティア」を再見することができました。
chirosukeが最初に驚いたのは、作者名がルカス・クラーナハ(父) だったこと!
父と子がいたのか?
ウィンナ・ワルツの作曲家ヨハン・シュトラウス(父)みたいなものか・・・!
親子で同じ名前ってややこしい・・・。
chirosukeが知っていたクラーナハは殆どがルカス・クラーナハ(父)の作品でありました。

クラーナハはヴィッテンベルクの宮廷画家として、ドイツ・ルネサンスを代表する画家さんです。
大型の工房を開設して絵画の大量生産を行って商売上手でもあったようです。
宗教改革を進めたマルティン・ルターともお友達でした。
あの時代の人か・・・とようやくchirosukeもわかってきました。
宮廷画家として召し抱えられ、政治活動にも深くかかわり、クオリティを保つための「クラーナハ・ブランド」でお商売、貴族がこっそり楽しむための裸体画を量産したクラーナハさんは、才能あふれるしたたかな画家さんだったとchirosukeは思いました。

クラーナハの作品はほんとうに「妖しい」です。
神話や聖書から着想されたテーマなんですが、裸体画が美しくて妖しすぎ。
なんで裸・・・そしてこの違和感はいったい・・・であります。
これは「日曜美術館」によると「写実ではなく、自分の理想の裸体を描いた」らしいです。
身体のバランスや角度、骨格や手足の長さなどリアリティを無視して描いた裸体像なんですって。
ヴィーナスをはじめとする美しいけど心がざわつくような違和感って、そういうわけだったのかぁ。

ポスターにもなっている「ホロフェルネスの首を持つユディト」は実物は首の切り口まで描いています。
chirosuke、そっちに目が行ってしまい「うえええ!」であります。
美しいけど冷ややかなユディトの醒めた視線が怖いです。

「ロトとその娘たち」にはびっくりのchirosukeです。
神の怒りによって業火に包まれたソドムの街から逃げる時、言いつけに背いて振り返ったが故に、塩の柱にされてしまったロトの妻の話は知っていましたが、一緒に逃げた娘たちがいたのですね。
その娘二人がまたとんでもない驚きの行動を!
旧約聖書恐るべし。

%e3%82%af%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%8f%e5%b1%95_3「子どもたちを祝福するキリスト」
(ルカス・クラーナハ(父、ないし子?) 1540年頃) という絵では、テーマそのものより、描かれた女性の服装に目が行ってしまったchirosukeです。

イエスの評判を聞きつけ、子供を抱いて押し寄せた女性たちを弟子が叱りつけます。
その弟子に憤ったイエスが、「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。」と言って子供たちひとりひとりに祝福を授けたという絵であります。

中央の赤い服を着た女性の腰のベルトに下げられているのは、シャトレーンのバッグみたいでオシャレ!
シャトレーンとは、18~19世紀頃に流行した装身具なので、キリストがいた時代にもこの絵が描かれた時代にもありえません。
この赤い服の女性がとても裕福な身なりに見えて仕方なかったです。
カミサマは「貧しい人たちの味方」というイメージだったchirosukeですが、貧富に関わらず我が子に祝福をしてほしいと思う親心は変わりないですね。

不信人モノのchirosukeでありますが、すべての人を等しく愛そうとしたイエスさんの心の広さみたいなものを感じました。
と思っていたら、この絵はお友達の宗教改革推進者ルター派のプロパガンダとして描かれたそうです。
ルターは幼児洗礼擁護の論陣を張り、信仰心の規範としての子供の役割を強調するものだったんですって。
やっばりクラーナハ、したたかであります。

そして「ルクレティア」です。
クラーナハは「ルクレティア」を何枚も描いていますが、chirosukeが観たかったのがこの絵です!
舞台「ビニールの城」の台詞に出てきたあの「クラーナハのルクレティア」にchirosukeは数年ぶりに会いました。

裸体をより際立たせるための透明な布。
当時には無かったアイテムを身にまとったアンバランスな魅力の女性は、ふしだらとまでは思えませんが、ただ貞淑で可哀そうな人物ではありませんでした。

神話や伝説の透明なヴェールの向こう側から、時代を超えてこちらを誘惑し、挑発するようなしたたかさとエロティシズムをもった女性像でありました。

%e3%82%af%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%8f%e5%b1%95%e3%83%9d%e3%82%b9%e3%83%88%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%89お約束のミュージアムショップではポストカードを身請けしました。
図録もほしかったのですが・・・きりがありません。

・ポストカード 1枚 150円(税込)

宗教画の体を成しながら、寓意や風刺に満ちた絵画テーマはとても面白いと思いました。
chirosukeはクラーナハの絵が好きです。
写実的でなく、違和感が心をざわつかせても好きな絵だと感じるのは、クラーナハが「自身が美しいと思う理想の女性」を描いたからだと思います。

クラーナハ展は2017年1月28日(土)~ 4月16日(日)に大阪中之島の国立国際美術館でも開催されます。
500年ぶりの、心がざわつくような裸体画に誘惑されてみるのも良いかも知れません。

「ダリ展」 国立新美術館


%e3%83%80%e3%83%aa%e5%b1%95chirosukeは六本木の国立新美術館で開催されている、「ダリ展」に行ってまいりました。

「ダリ展」
会期:2016年9月14日(水)~12月12日(月)
10:00~18:00
*入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日
会場: 国立新美術館 企画展示室1E (東京・六本木)
入場料:当日1,600円(一般)

http://salvador-dali.jp/

数日前にTV放送があったようで、入場に40分待ちでした。
こんなにダリ人気とはびっくりのchirosukeであります。

chirosukeの感想は・・・
ダリの作品はとても「興味深い」と思いました。
好きか嫌いかというより、「興味深い」絵です。
圧倒的な想像力と独自性、それを具現化して見せるダリの世界は、ダリでしか無い。
完璧ともいえる世界観を創りだす周到さにchirosukeは魅かれます。
見世物小屋のような、ある種の胡散臭さがあって、思わせぶりで、挑発的でインチキっぽいです。
悪趣味ギリギリともいえる挑発的なモチーフ、それでいて緻密に計算されたダリの作品は「どうだ」と言わんばかりの存在感です。

タイトルやキャプションまで含めて、目いっぱい歌舞いているような作品たちは、不安を煽るし不快感さえ伴いますが、じっくり観ずにはいられない魅力があるとchirosukeは思います。
心がざわつくような不快感があるのに、圧倒的な想像力に魅かれてしまう作品たちは、なんだか漫画家の楳図かずおさんの世界と似ているような気がします。
(chirosukeは楳図かずお作品も読んでいますが、こちらも桁外れの想像力に唸ってしまいます。)

会場には約250点が展示されていて、とても見応えがあります。
日本では約10年ぶりとなる本格的な回顧展なんですって。
「引出しのあるミロのヴィーナス」もありました。
速度にこだわり、いろんなものを高速回転させた絵も面白かったです。
何で回転させるのかは謎・・・。

有名な「記憶の残像」やchirosukeが観たかった「燃えるキリン(炎のジラフ)」は出展がなくて残念・・・。
30年くらい前に観て衝撃を受けた「柘榴の回りの蜜蜂の飛翔によって喚起された夢から覚める直前」もなかったです。
でもchirosukeが知らなかったダリ作品を多く観ることができました。

展覧会の構成は以下です。

第1章 初期作品(1904-1922)
第2章 モダニズムの探求(1922-1929)
第3章 シュルレアリスム時代(1929-1939)
第4章 ミューズとしてのガラ
第5章 アメリカへの亡命(1939-1948)
第6章 ダリ的世界の拡張
第7章 原子力時代の芸術(1945-1950s)
第8章 ポルトリガトへの帰還―晩年の作品(1960s-1980s)

映像作品もあって、chirosukeはしっかり観てまいりました。
「アンダルシアの犬」はルイス・ブニュエルとダリによって1928年に製作され、1929年に公開されたフランスの映画です。
上映時間16分 モノクロ・サイレント映画

chirosukeはタイトルだけ知ってましたが、なんとも不条理な映像ばかり。
ストーリーらしきのは一切ありません。
冒頭の眼玉のシーンでchirosukeは「うええええ!」と声が出てしまいました。
大丈夫、ほとんどの方が顔を背けて「うえええ!」でしたから。
筒井康隆さん短編「傷ついたのは誰の心」の元ネタはこれだったのか!
衝撃的な謎めいたイメージ映像が断片的に続くだけの作品でありました。
もうシュール!シュール!でchirosukeは涙目であります。

ヒッチコックの「白い恐怖」の映像はダリが製作協力したワンシーンか流れていました。
ここでも目玉だらけ・・・。

ディズニーとのコラボ「Destino(デスティーノ)」はとても美しい映像作品でした。
2003年にダリとウォルト・ディズニー・カンパニーのコラボレーションとして制作された約6分の短編アニメーション作品です。
(うえええ!となるシーンはありませんよ、ディズニーですからね)
ダリの絵が動きます!
人物や動きはディズニーらしく滑らかで躍動的です。
シュールなんだけど幻想的で美しいです。
音楽や歌もすごく良いです!
「アンダルシアの犬」を先に観ておいて良かったと思うchirosuke・・・。

%e3%83%9d%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%bb%e3%83%aa%e3%82%ac%e3%83%88%e3%81%ae%e8%81%96%e6%af%8dchirosukeがとても面白いと思ったのが、1969年に描かれた「不思議の国のアリス」です。
ダリが描いた12枚の挿絵と、エッチングの口絵1枚付きの版画集です。
あのアリスの世界をダリがこんなふうに表現したのかと、chirosukeは見入ってしまいました。
ダリはアリスを「縄跳びをする少女」として表現しています。
このアリスがとてもぐっときます。
黒いシルエットと地上に延びた影と一緒に描かれるアリスは、とても謎めいていて変化自在の存在みたいです。
アリス大好きchirosukeは、この作品にかなりハマってしまいました。

会場出口近くに展示されている「ポルト・リガトの聖母」(1950年)は大迫力でした。
福岡市美術館所蔵の大作です。
この絵は少し下がってソファに座って全体像を眺めるとゾクゾクします。
聖母マリアとおさな子イエスが描かれた宗教画みたいですが、もう謎に満ちていて好きな絵です。
解説によると・・・
「分裂した粒子が浮遊して一定の距離を保つという原子物理学の理論が反映されている」そうですが、chirosukeは頭がぐるぐるであります。
意味とか解らなくても、解説がなくても、目が離せなくなるような作品だなぁ。

%e3%83%80%e3%83%aa%e5%b1%95%e5%9b%b3%e9%8c%b2お約束のミュージアムショップでは、図録とポストカードを身請けしました。

・図録 2,900円(税込)

図録の表紙は、「謎めいた要素のある風景」
1934 年、72.8×59.5cm、
板に油彩 ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵

後姿の画家はフェルメールだそうです。
他の画家に対しては誰かれなく辛辣で攻撃的だったダリが、フェルメールを称賛していたことを知って意外~と思ったchirosukeでありました。

・ポストカード(ポルト・リガトの聖母) 150円(税込)

「ダリ展」、40分並んで観た超現実な世界はchirosukeの持論「人の想像力は素晴らしい。それをかたちにすることはもっと素晴らしい」を再確認できる場所でした。
サルバドール・ダリは自身でも豪語していた通り「天才」でありました。

「開館75周年特別展 円山応挙 「写生」を超えて」 根津美術館


nezu_maruyamaokyochirosukeは根津美術館に「円山応挙展」を観に行ってまいりました。
土曜日の午後、大勢の人が入場に並んでいました。
15分くらい並んでやっと入場です。
丸山応挙、なんだか大人気であります。

「開館75周年特別展 円山応挙 「写生」を超えて」
会期: 2016年11月3日(木)~12月18日(日)
開館時間: 10:00~17:00 (入館は16:30迄)
※いずれも入館は閉館の30分前まで
入場料:一般 1,300円
根津美術館

http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

chirosukeの感想は・・・

出品数は多くはなかったですが名作揃いで、特に「牡丹孔雀図」の美しさに感動しました。
宮内庁三の丸尚蔵館蔵のこの作品は前期のみ展示でした。
観られてよかったです~!
伊藤若冲とはまた違った緻密な豪華さがあります。

ポスターにもなっている「藤花図屏風」は素晴らしいです。
少し後ろから全体像を観ると、すごさがわかります。
藤の花の質感、そこに流れる香りや温度、風まで感じられるようでした。
これ、重要文化財で根津美術館蔵であります。

%e5%bf%9c%e6%8c%99_pcお約束のミュージアムショップではポストカードだけを身請けしました。
今回図録の身請けは無しです。

ポストカード (藤花図) 100円(税込)

「写生」って、実際の景色や物をありのままに写しとることですが、円山応挙の作品は実際の景色じゃないよなぁ。
リアルなんだけど、美しさが際立つという感じでした。
「写生図巻」に描かれた動植物の姿かたち、観察眼が凄いと思います。
まず見たままをあらゆる角度から、ありのまま描ける技術がすごいのですね。
そのうえでより美しく見せる何か・・・chirosukeは巧く言えませんが、そのまま描いただけでは「お上手」な絵にしかならないのでしょう。
プラス何かがあってそれを絵にした時、どきっとするような感動が生まれます。
自分の心で感じた景色や生き物の姿を描けるのが才能なんだろうな。

chirosukeが観たのは前期でしたが、前期・後期で作品入れ替えが多いです。
「藤花狗子図」は後期のみ展示なので、今回は観ることができませんでした。
応挙のころころ犬ビームにやられたかったchirosukeですが、この絵は個人蔵なんですって!
どんな個人なんでしょう・・・・。

「木賊兎図」のかわいいうさぎさんが観られたのは良かったです。
こちらは前期のみ展示。
静岡県立美術館蔵です。
三羽の愛らしい兎が描かれていますが、一羽は黒兎です。
chirosukeは「あっ!パンダうさぎ!」と声がでてしまったくらいかわいかったです。

nezu_20161126_4根津美術館はお庭も素晴らしいです。
chirosukeはここに来るたびに、四季折々の日本庭園を観て回りますが、ちょうど紅葉が素晴らしかったです。

館内より人が多いんじゃないかと思うくらい、皆さん庭園散策をされていました。
都内(港区)でこんな景色に出会えるのってなかなかないと思います。
ホテル椿山荘のお庭も素晴らしいけど、根津美術館の庭園には池やせせらぎだけでなく、4席の茶室もあります。
この茶室は貸し出しも行っていて、実際に使用できるそうですよ。

nezu_20161126_3常緑樹の緑、黄色から橙色、紅に染まる紅葉がとても美しくてchirosukeは写真をいっぱい撮りました。
でも実際に目で視た景色に勝る写真は撮れなかったです。

数十枚の写真のなかから、茶室が写っている紅葉のとっておきの一枚と、chirosukeが好きな景色のひとつ、柿が写っている一枚だけ紹介しておきます。
紅葉に混じって、柿の実がぽつんぽつんと残っている様子は大好きです。

nezu_20161126_6庭園入口のところはカフェ(NEZUCAFE)があります。

chirosukeは毎回ここに入ろうと思っていましたが、いつも長蛇の列で諦めていました。
今回はがんばって並びました。
45席の明るい店内です。
壁面の大部分がガラス窓です。
chirosukeの席はたまたま端っこでしたので、ガラス越しに見事な紅葉を眺めることができてラッキー!

サンドイッチやバスタ、オリジナルブレンドのコーヒーやケーキがあります。
お抹茶のセットもあり迷いましたが、ケーキセットにしました。

「円山応挙」展の会期中限定メニュー「藤花のモンブラン」です。
カプチーノのカップには燕子花のレリーフが!
根津美術館オリジナルカップかなぁ。
粋ですね~。
モンブランもおいしかったです。

nezu_20161126_5ケーキセットにすると飲み物は400円になります。
ブレンドティーはポットサービスでした。

・藤花のモンブラン 850円(税込)
・イチゴのショートケーキ 600円(税込)
・カプチーノ/ブレンドティー セット料金で各400円(税込)

おいしいケーキセット、ごちそうさまでした。
美しい絵を観て、きれいな紅葉を観て、結構広いお庭を散策して軽い運動後においしいケーキとお茶をいただくなんて、嬉しい贅沢でありました。
「 円山応挙展」、絵だけでなく美術館そのものを楽しむことができた一日でした。
根津美術館、また訪れたいと思います。

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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