東京国立近代美術館 「工芸館開館40周年記念 名工の明治」


「春季皇居乾通り一般公開」でお花見をしてきたchirosukeは乾門をでました。
公園があってたくさんの桜が満開ですごくきれいでした。
大勢の人がビニールシートを敷いてお花見をしていて、さっきまでの乾通りとはまったく違う賑やかさです。

そこはニュース映像で良く見る「千鳥ヶ淵」でした。
chirosukeは「おおっ、ここが千鳥ヶ淵!」とちょっと感激・・・。
千鳥ヶ淵緑道は、皇居西側の千鳥ヶ淵に沿う全長約700mの遊歩道で、全国的にも有名な桜の名所のひとつです。
ソメイヨシノやオオシマザクラなど約260本の桜並木が素晴らしいです。
お花見の時期には日本全国から100万人以上の人が訪れるんですって。

千鳥ヶ淵をチラ見したchirosukeは地下鉄の「九段下駅」に向かいました。
普通なら5分程度の距離なんですが、なにコレすごい人!!
日本武道館で行われていた日本大学の卒業式がちょうど終わった時間帯にぶつかってしまいました。
沢山のスーツ姿の元学生さんや親御さん、袴姿の若い娘さんたちに混じってしまったchirosuke、列が全く進みません。
15分くらいかかってようやく「九段下駅」に着きました。
人混みと暑さでかなり疲れたchirosukeですが、Sちゃんが「名工の明治」を観たい!となり東京国立近代美術館に向かいました。

chirosukeは東京国立近代美術館は初めてです。
工芸館はなんと「乾門」の道を隔てた前にありました。
あの人混みは何だったのか・・・chirosukeはちょっと涙目であります。
気を取り直して東京国立近代美術館 工芸館に辿りつきました。
すごくレトロな建物です。
正式名称は「重要文化財(建造物)旧近衛師団司令部庁舎」です。
明治43(1910)に建築された旧近衛師団司令部庁舎を保存活用したものだそうです。

「工芸館開館40周年記念 名工の明治」

http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/meiko_2017/

会期:2018年3月1日(木)~5月27日(日)
会場:東京国立近代美術館工芸館
開室時間:10:00~17:00(入室は閉室の30分前まで)
休館日:月曜日(3月26日、4月2日、4月30日は開館)
観覧料金:一般 250円

料金が250円に驚きました。
ハーゲンダッツひとつ分で美術館に入れるなんて!
大学生の団体料金はなんと60円ですよ、ガリガリ君レベルじゃないですか。
(なんで比較がアイスなんだ・・・chirosukeよ!)

「名工の明治」chirosukeの感想は・・・
これ250円で観て良いの?と思うくらい良かったです。
今まで何度か観てきた明治の超絶技巧と展示内容は似ている部分もありました。
現代の工芸作品も含めた工芸館所蔵作品約100点が展示されています。
一部を除き、写真撮影がOKでした。

特に修復後初の一挙公開、鈴木長吉「十二の鷹」1893年はすごいです。
鷹狩りに用いられる鷹をモデルに制作されたものです。
羽毛の細かな質感までも感じられ、12羽の様々な鷹の姿は生き生きとした動きが表現されていてとってもリアルです。
12羽が並んでいる姿は圧巻でした。

初代宮川香山の「高浮彫花瓶」もありました。

写真の赤い花模様の大鉢はchirosukeが好きな模様でした。
十四代酒井田柿右衛門「濁手つつじ文鉢(にごりでつつじもんはち)」です。
濁手ってなんでしょう?
chirosuke調べてみました。
柿右衛門の作品の大きな特徴の一つで「濁手素地」と呼ばれる、柔らかく温かみのある乳白色の素地のことだそうです。
美しい赤絵に最も調和する素地で、1670年代にその製法が完成したといわれているんですって。
赤を引きたてる乳白色なんですね。

緑色の角い皿は、十二代今泉今右衛門「色鍋島緑地更紗文八角大皿(いろなべしまみどりじさらさもんはっかくおおざら)」です。
すごくきれいな緑色でした。

箱大好きchirosukeが気に入ったのは、秋山逸生「輪花文縞黒檀印箱(りんかもんしまこくたんいんばこ)」です。

文机は稲木東千里「鉄刀木机(たがやさんつくえ)」です。
鉄刀木(たがやさん)って?
chirosukeは読み方さえ知りませんでしたが、木の名前でした。
タガヤサンは東南アジアが原産のマメ科ジャケツイバラ亜科の広葉樹です。
非常に重たく硬い木で、まるで「鉄の刀のようだ」ということから、別名「鉄刀木」とも呼ばれています。
重硬で緻密な材質から、紫檀・黒檀と並び「唐木三大銘木」と呼ばれ古くから銘木として珍重されてきたそうです。
どちらも素晴らしい象嵌の美しい工芸品でした。

chirosukeが全然知らない作家さんが多かったですが、創られている作品は素晴らしいものでした。
どんな作品にも言えることだと思いますが、形や色が美しいのには、熟練の技術と素材や道具を見極める確かな眼があってこそなんですね。

明治の匠の技術は文献などが残っておらず、現代ではどうやってつくったのかわからないものも多いと聞きます。
それでも明治からの技術を受け継ぎ、研究と試行錯誤を重ねて伝統工芸技法を探って来た多くの作家さんたちの努力ってすごいと思います。
一旦廃れてしまった技法を復活させるのはとても困難なことでしょう。

chirosukeは以前にも書きましたが、技術が廃れて行くのは、その技術が求められず、必要とされる機会が無くなっていくからだと思います。
必要とされないから、失くなっても多くの人は困らないから継承者もいなくなってしまう。
伝統技術の継承と発展に尽力している現代作家さんたちを応援したいと思ったchirosukeです。
でも・・・今右衛門も柿右衛門もとても一般人に身請けできるものではありませんね。(家庭用の器でさえ無理・・・)

素晴らしい美術工芸品を見極め身請けし、一般公開してくれる美術館や博物館は大事です。
「工芸館開館40周年記念 名工の明治」は、伝統の継承を改めて考えさせてくれた展覧会でした。
アイスクリームひとつ分で入館できますよ~。

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「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」東京都美術館


3月に入って最初の土曜日はお雛祭りです。
chirosukeは上野にパンダのシャンシャンを観に行くつもりでお出かけしました。
開園時間の9:30に上野動物園の入口には長蛇の列!
現在シャンシャンは先着順で整理券が配布されますが、並んで数分で整理券配布終了でした。
chirosuke、シャンシャン人気なめてました・・・。
ごめんなさい。
出直しです。

で、東京都美術館で開催されている「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」を観ることにいたしました。
開館してすぐだったので混雑もなくじっくり観ることができました。
上野には美術館がいっぱいあって嬉しいです。

「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」

http://www.ntv.co.jp/brueghel/

会期:2018年1月23日(火)~4月1日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)

休室日:月曜日、2月13日(火)
※ただし、2月12日(月・休)は開室
観覧料金:一般 1,600円

chirosukeの感想は・・・
ブリューゲルが個人ではなく「一族」だったことを改めて納得した展覧会でした。
会場には16世紀フランドル絵画を代表する画家ピーテル・ブリューゲル1世から始まり、2人の息子、孫、さらにひ孫の世代まで、一族に連なる9人の画家の作品が展示されています。
作品を見比べることで一族の全体像が見えてきます。

同じ題材、構図をお祖父ちゃんと息子が描いていたりします。
絵の下には、描いたのがお祖父ちゃんなのか、息子なのか孫なのか、すぐにわかるマーカーが掲示されていて、chirosukeはこれは解りやすく工夫されて良いと思いました。

chirosukeが驚いたのが、展示されている100点のうち殆どの作品が「個人蔵」だったこと!
チラシやポスターにもなっているピーテル・ブリューゲル2世の「野外での婚礼の踊り」やヤン・ブリューゲル1世/ヤン・ブリューゲル2世の花の絵などまで「個人蔵」!
多くが日本初公開の貴重なプライベート・コレクションに収められているんですって。
ブリューゲルを所蔵している個人っていったい・・・!

展覧会は以下の7つの章で構成されています。

■第1章 宗教と道徳
ブリューゲル一族の祖であるピーテル・ブリューゲル1世が活躍した時代は、カトリックとプロテスタントの宗教対立の時代でした。
ピーテル1世はヒエロニムス・ボスの様式を取り入れた絵画や版画で人気で「第二のボス」と呼ばれていたそうです。
「最後の審判」や「バベルの塔」「キリストの復活」等の絵が展示されていました。
「最後の審判」は日本の地獄極楽図みたいで、じっくり観ていたらトラウマになりそうなchirosukeであります。

■第2章 自然へのまなざし
風景画が素晴らしかったです。
風景画や静物画をあまり好まないchirosukeですが、幻想的な森や海の絵の中に人が描かれているので安心できました。

■第3章 冬の風景
冬の風景画というジャンルを世に広めたのがピーテル2世なんだそうです。
雪に覆われた木々や家々の屋根といった情景の中に、やっぱり人の営みが描かれています。
「鳥罠」という個人蔵の絵は何ともいえない美しさと残酷さがありました。
展覧会で公開されるのは今回が初めてです。

■第4章 旅の風景と物語
緻密な船の絵、海洋画が描かれていました。

■第5章 寓意と神話
chirosukeの好きなジャンルです。
寓意画は、抽象的な概念を視覚的に理解するための効果的な方法とみなされていたそうです。
愛や平和、豊穣といった概念の擬人像は古代ギリシアの神話みたいです。
「ノアの箱舟への乗船」や「地上の楽園」に描かれた動物達が緻密でびっくりです。
ヤン・ブリューゲル2世の「嗅覚の寓意」「聴覚の寓意」の2作品がchirosukeは好きです。

■第6章 静物画の隆盛
花の絵が美しいです。
chirosukeが好きなチューリップが格調高く、そしてとても生々しく描かれているなぁと思いました。
お花だと思って油断していたら、小さい虫や蝶がしっかり描かれているので油断できないぞ、ヤン・ブリューゲル。

■第7章 農民たちの踊り
ブリューゲル一族が描く農村の日常風景や、祭りや婚礼の祝宴などに登場する農民たちはとても生き生きとしています。
有名なピーテル・ブリューゲル2世の「野外での婚礼の踊り」は素晴らしく躍動感にあふれたお祭り騒ぎです。
この絵が個人蔵・・・!

お約束のミュージアムショップにはグッズがいっぱいです。
今回もchirosukeは図録は見送りました。
展覧会に行く度に図録を身請けしてたら、すごい冊数になっています。
東京のマンションは狭くて置いておけないので、帰省に合わせてまとめて関西のマンションに送るのですが、関西のお部屋に積み上げた図録がマジで山のようになっています・・・。
なので、図録の身請けはじっくり考えてからのchirosukeであります。

図録の替わりにはなりませんが、ポストカードを身請けしました。

・ポストカード 162円(税込) 

こちらは花の絵が美しい缶です。
缶好きchirosukeのお約束パケ買いであります。

ベルギー王室御用達のプレミアムクッキーの「ジュールス・デストルーパー」の、展覧会オリジナル缶です。
中身はクッキー「バタークリスプ」が入っています。
このワッフル風のクッキーは人気があるそうで、とてもおいしいです。

・缶入りクッキー 1,296円(税込)

サイズ:幅 13.5㎝ 奥行 9.4㎝ 高さ 5.6cm
内容量:75g(約7枚)

150年に渡って素晴らしい絵を残したブリューゲル一族の作品を観ることができた、展覧会でした。
教科書や画集でしか観ていない絵の実物を観られることは貴重な機会です。
絵は実物を見て、まずイメージしていたのとは違う大きさ(時には小ささ)に圧倒されます。

暗い背景に浮かび上がる生々しいチューリップの美しさに感動したchirosukeであります。
そして・・・個人蔵って誰よ!のブリューゲル展でありました。

「生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR」


chirosukeは上野の森美術館に「生賴範義展」を観に行ってまいりました。
最終日の午前中でしたが、入場に10分くらい並びました。
会場内は結構混雑していました。

「生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR」

http://ohrai.net/

会場:上野の森美術館 本館1F/本館2F ギャラリー
会期:1月6日 (土) 〜 2月4日 (日)
※会期中無休
開館時間 10:00〜17:00
*最終入館は閉館30分前まで
入場料:一般 1,600円

生賴範義(おおらいのりよし)(1935−2015)さんは、日本のイラストレイターです。
油絵風の画法が特徴で、スター・ウォーズやゴジラのポスターで知られる、世界的に有名な人です。
たくさんの書籍や雑誌の表紙絵を描かれ、映画のポスター等でも多くの名作があります。

会場は一部撮影可でした。
まずは文庫本のタワーにびっくり!
生賴範義さんが表紙絵を手掛けられた文庫本タワーは壮観です。
昭和の時代にSFと怪獣とファンタジーが好きだった人ならば、絶対どれか一冊は読んだことがあるはずです。
chirosukeも数冊は読んでいました。

小松左京さんの本も沢山あります。
chirosukeは「復活の日」が大好きでした。
小松左京さんが1964年に書き下ろしで発表したSF小説です。
1980年6月に映画公開されました。
これ、本も映画のポスターも生賴さんなんだぁ。
本で感動して、映画館でボロ泣きした少女chirosukeでありました。
細菌兵器の未知のウィルスで世界が滅亡して、南極にいた人だけが助かって、核ミサイルが爆発して、草刈正雄とオリビア・ハッセーが再会して・・・ああなんて懐かしいの!

あの時代の日本SF文学、日本SF映画って骨太でした。
SFにはセンス・オブ・ワンダーがありました。
そのSFのイメージを絵や形にして見せてくれたひとりが、生賴範義さんだったのですね。

マイクル・クライトンのジュラシックパークの原作本です。
これもchirosukeは夢中で読んだ記憶があります。
この恐ろしい恐竜たちも生賴さんでしたぁ~!

生賴さんは1980年、SF雑誌に発表した「スターウォーズ」のイメージ画が、制作者のジョージ・ルーカスの目に留まり、その続編ポスター用イラストを正式に依頼されたそうです。
そして作成した「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」の国際版ポスターのイラストで海外でも名を知られるようになりました。
スターウォーズのポスターを日本人が描いていたなんてchirosuke驚きであります。

会場には生賴さんのイラストレータ-全貌が、多数のイラスト作品や油彩画によって紹介されていました。
歴史小説や戦国武将の人物画なども描かれていて、もうchirosuke世代は生賴範義さんが描かれた絵が刷り込まれています。
織田信長にしても、伊達政宗にしても、宮本武蔵や戦時下の軍人たちまで、生賴さんの絵そのものが人物として存在しています。
なんて幅広い仕事をされたんでしょうか。

「SFアドベンチャー」のカバーに描かれた女性たちにもchirosukeは感動しました。
伝説を具現化したような惜しげもない裸体にはエロチックさはかけらもなく、それでもカッコよく美しく逞しい。
実在した女性もそうでない女性も、圧倒的な想像力で存在している。

生賴さんの作品の膨大な数、多様性は好き嫌いを超えてすごい才能です。
これはイラストという芸術です。
絵という媒体でchirosukeに訴えかけてくるし、それは時代を映すメディアのひとつです。
chirosukeは、画家とイラストレイターと漫画家の境界が解らなくなりました。

決してchirosukeの好きな絵ではありませんが、コドモchirosukeの時代からずっとSFやファンタジーの世界を彩ってくれた素晴らしいイラストたちでした。
生賴範義展、センス・オブ・ワンダーに溢れた世界があったこと、今も続いていることを感じることができた展覧会でした。

図録は完売でした。
chirosukeは今回はグッズの身請けは無しです。
最終日に観に行けて良かったです。
お誘いしてくれたお友達、ありがとうでした。

「博物館に初もうで」 東京国立博物館


お正月を東京で過ごしたchirosukeは上野の東京国立博物館の「博物館に初もうで」に行ってまいりました。

東京国立博物館 「博物館に初もうで」
期間:2018年1月2日(火)~1月28日(日)
開館時間:9:30~17:00
※金・土曜日は21:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、2017年12月26日(火)~2018年1月1日(月・祝)
※1月8日(月・祝)は開館、1月9日(火)は休館。
観覧料:一般620円(520円)/大学生410円(310円)

「博物館に初もうで」は東京国立博物館で毎年やっているそうですが、chirosukeは初めて行きました。
2018年の干支はchirosukeの大好きな「犬」です。
「犬」をテーマにした作品特集の展示があります。
国宝・重要文化財の新春特別公開や名品の展示など新年らしい催しです。

実はchirosukeは数年ぶりに新年の一般参賀に行こうとしたのですが、中に入ることができませんでした。
受付時間に間に合うように二重橋の駅からダッシュしたのに、既に受付は終了・・・。

参賀者がとても多く予定より早めに締め切られた為、chirosuke含め大勢の人が引き返すという残念な結果でありました。
この日の参賀者数は12万6720人で、平成に入って最多となったそうです。
引き返した人はカウントされていないしね・・・。

2012年にchirosukeが一般参賀に行った時は7万人以上でしたが、今年はすごいなぁ。
(朝早くから行くべきだったな・・・chirosukeよ!)
来年はもっと多いかもですね~。
(2012年の一般参賀については2012年1月2日のブログをみてね)
今年の一般参賀は諦めて、上野にやってきたchirosukeでありました。

上野も人が多かったです。
お天気も良くて公園内には大勢の人がおられました。
「博物館に初もうで」、chirosukeの感想は・・・
とても楽しかったです。

館内に入ったところに大きな生け花が飾られていました。
迫力の美しさでした。
chirosukeは生け花はよくわかりませんが、すごくきれいで力強いと感じました。
真生流の山根由美さんという方の作品です。
有名な方の作品だと思いますが、美しいものは華道に疎い素人が観ても美しいのですね。

展示は一部を除き写真撮影OKでした。

何と「朝顔狗子図杉戸(あさがおくしずすぎと)」が展示されていました!
年末にchirosukeがパケ買いしたチョコレートの缶の絵であります。

「朝顔狗子図杉戸」(部分) 円山応挙 江戸時代・天明4年(1784) 東京国立博物館蔵

めっちゃかわいいです。

chirosuke、年明けからいきなりの「ころころ犬ビーム」であります。
愛らしい犬たちが杉の戸2枚に描かれています。
ロイスダールのチョコレート缶と同じでした。
(当たり前だ・・・chirosukeよ!)
改めてロイスダールの再現性のすごさと本気度を感じました。
(ロイスダールのチョコレート缶については2017年12月26日のブログをみてね)

こんなに早く本物を観られるなんてラッキー!

戌年に因んで、犬をテーマとした作品が多く展示されていました。
このかわいい犬たちは、竹内栖鳳の「土筆に犬」の一部です。
つくしが生えている春の野原を駆け回ったりじゃれ合って遊ぶ仔犬の姿が描かれています。

観ているだけで犬大好きchirosukeは、強烈なころころ犬ビームに涙目であります。
仔犬(耳が垂れている子)ほど愛らしい生き物はいないと思うchirosukeです。

こちらも円山応挙の「狗子図(くしず)」部分です。
ひっくり返った仔犬の愛らしさ!
犬と一緒に描かれているのはchirosukeの大好きなスミレの花でしょうか。
もうchirosukeはころころ犬ビームを全身に浴びております。

江戸時代の「カワイイ」も現代の「カワイイ」も同じですね。
たくさんの愛くるしい仔犬の絵を描いてくれた応挙さん、ありがとうです。

絵の他にも焼き物の犬たちがおりました。
江戸時代の「染付子犬形香炉」のまるまるした仔犬はとてもユーモラスでした。
犬の他にも素晴らしい絵がありました。
chirosukeの大好きな伊藤若冲の「松梅孤鶴図」の鶴もおめでたかったです。

新年1月2日、3日の2日間、先着3,000名にワークシートの配布がありました。

2018年カレンダー(朝顔狗子図杉戸)が付いているそうで欲しかったんですが、今日の分の配布は終了していました。
午後から入館したから仕方ないですね・・・。
ちょっと残念でした。

また新春イベントとして獅子舞も披露されました。
正面玄関に行った時はすごい人だかりでしたが、chirosukeは人の隙間からしっかり観ておりました。
お獅子は頭を振ったり走ったり座ったり、笛や太鼓の調べにのって動きまわります。
すごい運動量であります。

今年は大晦日の「王子の狐の行列」でも新年カウントダウンで獅子舞を観ました。
(王子の狐の行列については2018年1月1日のブログをみてね)
chirosukeは新年早々2回の獅子舞です。
最前列でお獅子に頭を噛んで欲しかったなぁ・・・。

出演は「葛西囃子中村社中」さんです。

獅子舞の後は、後ろに座って控えていた「恵比寿様・大黒様」が舞われました。
恵比寿様は釣り竿で大きな鯛を釣っていました。
大黒様は頭巾を被って打ち出の小槌を持っています。
こういうおめでたい「舞」をchirosukeは初めて観ました。
普段は初もうでにも行かない不信心モノのchirosukeですが、とても縁起が良い気分になっちゃいました。

最後は大黒様が舞台の前に歩んでこられ、打ち出の小槌を振りながら、きらきらした小さいモノをぱぁ~っと観客に向けて投げました。

皆手を伸ばして掴もうとしますが、小さくてなかなかキャッチできません。
何度か大黒様が投げた時、chirosukeの脚元にキラッと光るものが落ちていました。
すかさず拾うchirosuke、こんな行動はなかなか素早いぞ!
chirosukeが拾ったのは・・・3㎝くらいの小さな小判でありました。

せっかくの縁起モノですからお財布に入れておきましょう。
大黒さま、chirosukeに小判をありがとう~!

「博物館に初もうで」では、かわいい犬たちにも会えて、貴重な芸術作品も観ることができました。
生け花や獅子舞など日本の伝統的なお正月を体験することができた、素敵な催しでありました。
今年は年始に「ころころ犬ビーム」も浴びましたし、大黒様の小判ももらえたので、いつもより良い年になるよう、がんばりたいchirosukeであります。

2017年に観た舞台と映画のランキングです


chirosukeの年末のお約束、2017年に観た舞台と映画のランキングを、Excel表にしてみました。
(2016年分は2016年12月31日のブログをみてね)

今年観た舞台20本、映画22本、美術展18回でありました。
(舞台のうちバレエが1本、映像作品が2本)
去年は舞台24本、映画15本、美術展32回でしたから、映画が増えて美術展が減っています。
今年は舞台、美術展が減っていますがその分、日光、箱根旅行、朝顔市、ほおずき市、酉の市、羽子板市、谷中、小江戸川越、足立の花火大会、鎌倉、三社祭り、迎賓館など東京ならではのお出かけが増えています。

chirosukeは楽しみのために、お仕事の合間の時間とお金をやりくりして劇場に行きます。
毎回ですが「きらいなものをきらいというより、好きなものを好きだと言おう」がモットーのブログなので、今回も★マークで振り返ってみました。

2017年舞台ランキング表です。
chirosukeの「良かった舞台」の定義は「同じチケット代でもう一度同じ舞台を観たいか?」です。
★の数で記載しました。
(チケット料金は割引・オークション等実際に購入した金額で記載しています。手数料や送料等は入っていません。)
★★★・・・無理しても観たい(チケット代を何とか工面してでも時間作って観たい)
★★・・・機会があれば観たい(お金と時間に少し余裕があれば観たい)
★・・・余裕あれば観たい(たまたまお金もあって暇ならば観たい)

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 「ワンピース」は、素晴らしい再演でした。
chirosukeが観劇した翌日の公演で猿之助さんが大怪我をされ驚きました。
大変心配でしたが、その後順調に回復されているようで良かったです。
猿之助さんの舞台にかける熱い思いと、その思いを受けて代役公演を続行した役者さん達、スタッフさん達にも感動しました。
まさに役者魂ですね。

「め組の喧嘩」はシネマ歌舞伎で観ることができました。
映像の中で生き生きと演技している中村勘三郎さんにchirosukeは泣きました。
(舞台の映像作品は「舞台」にカテゴライズしています。)

ミュージカル「私は真悟」は素晴らしい舞台でした。
楳図かずお先生の世界が、あんなに怖ろしく切なく美しく描かれている舞台に感動し、chirosukeは2回観ました。

野田秀樹さんの新作「足跡姫」では、役者が魂で演じる凄味を感じました。
東京では毎年NODA・MAPのお芝居を観られることが嬉しいです。
歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」は素晴らしかったです。
一等席で3回観劇できましたが、チケット貧乏がキツかったです。

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」は予期せず大感動し、これも2回観ました。
お高いチケットの複数回身請けが続きチケット貧乏が続いた一年でしたが、舞台でしか表現できない美しい世界を観ることができたのでチケット貧乏には耐えるchirosukeであります。

バレエは1公演を観ました。
Kバレエカンパニーの「ピーターラビット」の世界は本当に楽しかったです。
精巧な着ぐるみをまとって踊る動物たちにchirosukeは涙目でありました。

2017年映画ランキング表です。
chirosukeの「良かった映画」の定義は「通常価格1,800円で満足できたか」です。
こちらも★の数で記載です。
★★★・・・1,800円でも満足(これは絶対映画館で観ないと損)
★★・・・割引デー(1,000円程度)なら納得(映画館で観る価値はあり)
★・・・TVで充分(わざわざ映画でなくても・・・)

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」の双子にはやられました。
「ラ・ラ・ランド」は素晴らしい作品でした。
元演劇少女のchirosukeは号泣であります。
「メッセージ」はchirosukeの中では「トラルファマドール星人」のお話しで感動です。
「ワンダーウーマン」は殆ど期待せずに観ましたが、とても楽しめました。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」もそうですが、荒唐無稽を徹底した世界観で見せてくれるハリウッドに脱帽です。
「IT」はほぼ原作通りで良かったです。続編に期待。
「ブレードランナー2049」の映像美、そしてハリソン・フォードに両手をグーでした。
そして毎回chirosukeは「なぜ、こんな作品が日本じゃつくれないんだ・・・」と思ってしまうのでした。

美術展は展示内容がバラエティに富んでいるので今回もランク付けは無しです。
一覧表だけ作成しました。
(チケット料金は割引適用後、特典付きチケットの場合はその料金で記載しています)

ブリューゲルの「バベルの塔」は展示方法が素晴らしいと思いました。
「オサビサン展」では鎌倉まで行きましたが、アンノ邸に入れたことがいまだにびっくりのchirosukeであります。
静嘉堂文庫美術館で初めて観た「国宝・曜変天目」の美しさに魅了されました。
喜多川歌麿の肉筆画の大作「深川の雪と吉原の花」を観るために箱根まで行きましたが、素晴らしかったです。
「怖い絵展」では、寒空の下3時間以上並びましたが、「レディ・ジェーン・グレイ」の衝撃的な美しい姿に圧倒されそうになりました。

リサーチ不足で深堀隆介さんや落田洋子さんの個展を見逃してしまったことは残念・・・。
来年はしっかりリサーチであります。
chirosukeは来年も引き続き、座右の銘
「ええかげんは芸の神髄、意味づけは時の権力」
「人生は深刻だが、芸術は楽しい」
でやっていきます。

来年の舞台のチケットは唐十郎さんの「秘密の花園」を取っています。
バレエは数年前にロイヤルバレエの来日公演で観たクリストファー・ウィールドン振付「不思議の国のアリス」が、新国立劇場バレエ団で11月に上演されます。
これは観たいかな。

来年も、心の奥に届く美しいもの、楽しいものに出会えますように!

「怖い絵展」 上野の森美術館


chirosukeは上野の森美術館に「怖い絵」展を観に行ってまいりました。

「怖い絵展」

http://www.kowaie.com/

会場:上野の森美術館 本館1F/本館2F ギャラリー
会期:10月7日 (土) 〜 12月17日 (日)
※会期中無休
開館時間 10:00〜17:00
好評につき開館時間を延長
11月16日(木)より、曜日に関わらず
毎日 9:00~20:00、に開館時間を延長
*最終入館は閉館30分前まで
入場料:一般 1,600円

超人気の展覧会で平日でも二時間待ちという評判でした。
11月中旬からあまりの人気で開館時間を毎日延長したと聞いて、chirosukeもはやく行かねば・・・と思っていたのですが、なかなか時間が取れずとうとう12月に入ってしまいました。

12月9日(土)がたまたまお仕事だったので、帰りに行くことにしました。
18時30分頃美術館に着いたchirosukeはびっくり!
この時間で何と70分待ちでした。

スタッフの方に訊くと、並べば列が途切れない限り入場はできるが、20時閉館なので観られる時間は短くなると。
運よく60分で入場できたとしても30分しか居られません。
70分待ちなら20分・・・。
夜間寒空に1時間以上並んで20分観覧は辛いので、当日チケット(会期中利用可)だけ身請けして翌日出直すことにしました。

翌日、9時半に美術館に到着、覚悟していましたが「180分待ち」でした。
180分! 3時間です!
算数苦手のchirosukeでもわかります。
よし、3時間がんばろう!

トイレを済ませ、文庫本を読んで立ち続けです。
防寒対策をしてきたつもりでしたが、寒い!
列が少しずつ進んで日向の場所はマシですが、日陰に入ると足元から冷えてきます。
カイロを貼っとけば良かった・・・。
文庫本はとっくに読み終わり、脚も疲れてもうchirosukeは涙目であります。
ここまで並んで観る「怖い絵」ってどんなだろう。

上野の森美術館では数年前に「進撃の巨人展」で並びましたが、ここまで長時間では無かったです。
事前に入場時間枠毎の前売りチケットがありましたし。
今回は主催者側もここまで人気になるとは想定外だったのでしょう。

9時30分から並ぶこと3時間10分、館内に入れたのは12時40分でした。
chirosukeは、もう絵が観たいというより一刻も早く暖かい屋内に入りたい気持ちでした。
入場してすぐ我慢していた水分補給とトイレ。
いよいよ「怖い絵」を観られます~!
会場内は大混雑でしたが、何とか観ることができました。

「怖い絵」展、chirosukeの感想は・・・
美しい絵、好きな絵というカテゴライズではなく、「恐怖」をキーワードに名画の場面を読み解く興味深い展覧会でした。
絵に隠されたストーリーを知ることで、なぜ怖いのかどう怖いのかが理解でき、絵の鑑賞方法として面白いと思いました。
視覚的に「怖い」絵もあれば、歴史的背景やシチュエーションを知ることではじめて「怖い」と感じる作品までいろいろです。

以下の6つの章に分かれて様々な「怖い絵」が展示されています。
第1章 神話と聖書
第2章 悪魔、地獄、怪物
第3章 異界と幻視
第4章 現実
第5章 崇高の風景
第6章 歴史

作者が必ずしも「恐怖」をテーマに描いていない絵もありますが、説明を読んで別の側面から紐解いていくと「おおっ、怖い!」と深読みできるものもあります。
「オデュッセウスとセイレーン」に描かれたセイレーンの肉感的で生々しい姿は、chirosukeちょっと涙目になるような怖さです。

「そして妖精たちは服を持って逃げた」というタイトルの絵に描かれた妖精たちも、小さくて愛らしい姿ながら何故か心が落ち着かない・・・。
人の目に見えてはいけない妖精の姿が描かれているからでしょうか。

ルドンの「『エドガー・ポーに』より(3)仮面は弔いの鐘を鳴らす」という絵は、見たまんま不気味でした。
ムンクの「森へ」も怖いなぁ。
めっちゃ不安な気持ちになる絵です。(だってムンクだものな・・・)

「怖い絵」展は、ベストセラー「怖い絵」シリーズ 刊行10周年を記念し、著者である中野京子さんが特別監修されています。
中野さんは作家・ドイツ文学者だそうです。
chirosukeはこの本は読んでいませんが、書店で平積みになっていたのは知っていました。
展覧会は作品に隠された背景を知ることで「怖さ」を感じさせる展示 演出になっています。

そして、ポスターにもなっている展覧会最大のウリ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」であります!
ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」
(1833年油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵)

日本初公開の大作です!
縦約2.5m、横約3mの大画面です。
この絵の迫力にchirosukeは圧倒されました。
ポスターでは左右が見切れていましたが、全体で観るとなんてドラマチックなんでしょう!
中野京子さんが「この絵が展示できないんなら、この展覧会やらない」とまで言われたそうです。
この絵はすごいです。
chirosukeは3時間並んだかいがあったと思いましたもの。

目隠しをされた若い女性はジェーン・グレイ16歳です。
まさにこれから彼女が処刑されるシーンが描かれています。
布で目隠しをされたジェーン・グレイは自らの首を差し出すための台を手探りしています。
背後から司祭が優しくその手助けしています。
右に立つのは斧を手にした死刑執行人。
左に座る侍女はジェーン・グレイのマントや宝石を膝に置き、放心状態のようです。
マントやネックレスは首を斬るのに邪魔になるので、外さなければならなかったそうです。
その奥ではもう一人の侍女が壁に取りすがるように背中を見せて泣いています。

緊迫したシーンですが、まるで舞台の一場面のように・・・美しいです。
暗い背景とジェーン・グレイの若々しい白い肌、純白のサテンのドレスのコントラストが鮮やかです。
スポットライトがジェーン・グレイを照らしているようです。

床には藁が敷かれていて、これから流されるであろう夥しい血を吸いとるためのものです。
chirosukeは、ここに首がころがるのか・・・と想像して「ああ怖いっ!」と涙目です。
誰かが「ちょっと待ったぁ~!」と助けにくる可能性もゼロ!
ジェーン・グレイは覚悟を決めているようですが、あどけなさが残る肢体が観る者の哀れを誘います。

レディ・ジェーン・グレイはイギリス最初の女王ですが、在位わずか9日で権力闘争と宗教対立という時代の荒波に翻弄され、ロンドン塔に幽閉されて処刑されたそうです。
ヘンリー8世の姪の娘として生まれたばかりに周囲の野心の犠牲となり、イギリス初の女王に据えられ、望みもしない王冠を被せられたあげく、16歳の若さで死なねばならなかったのです。

テューダー朝のカトリックとプロテスタントの宗教対立、王位継承権、政略結婚、スペインの干渉等、個人の意思とは全く別の思惑の中で、悲惨な運命にのまれた人は大勢いるでしょう。
どこの国にもある王家や権力者達の血塗られた歴史のひとつでありましょう。
後世に美化されたジェーン・グレイですが、政治に利用され、たった16歳で処刑された事実は理不尽でもあり可哀そうです。

会場の説明で分かったのですが、この絵自体も数奇な運命を辿っていました。
1833年に完成したこの作品は翌年、パリのサロンで発表され、ドラローシュの出世作となりました。
その後個人蔵となったことでいったん人々の記憶から消えるのですが、後に英国人が入手し20世紀初頭にテート・ギャラリーに寄贈しました。
しかし1928年、テムズ川が氾濫し、他の作品とともに行方不明となったのだそうです。
捜索、修復の優先順位が低かったこともあり長年この絵は忘れられていました。
ところが半世紀を経た1973年、全くの偶然から若い学芸員が保管庫から無傷で発見したそうです。
奇跡だなぁ。

お約束のミュージアムショップでは「紙兎ロペ」とのコラボグッズもたくさんありました。
ロペとアキラ先輩のブラックでシュールな会話はchirosukeも好きですが、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」のポストカードのみ身請けしました。
中野京子さんオリジナルの作品解説が付いた特製ポストカードです。

・ポストカード 150円 (税込)

処刑の絵のポストカード・・・とも思いましたが、一番心が動いた絵だったしお友達にも送りましょう~。

上野駅エキナカに設置されたフォトスポットです。
今、上野では近々公開予定の子パンダ「シャンシャン」人気が凄いです。
ロペとアキラ先輩の横でパンダも震えているのが何とも・・・。

chirosukeは絵でも物語でも詩でも、創りだされた作品は作者の意図を無視してひとり歩きするものだと思っています。
作品をどう感じるかは鑑賞者の感性であり自由だと思います。
絵は観たままを感じることも大切ですが、描かれた絵の背景や作者の真意等を知って観たほうがずっと面白い場合もありますね。
「怖い絵」展は、絵の楽しみ方を広げてくれたような感じがしました。
3時間以上並んで観ることができて良かったと思うchirosukeでありました。

東京藝術大学創立130周年記念特別展「皇室の彩(いろどり) 百年前の文化プロジェクト」


chirosukeは上野の東京藝術大学大学美術館に「皇室の彩(いろどり)百年前の文化プロジェクト」を観に行ってまいりました。

東京藝術大学創立130周年記念特別展
「皇室の彩(いろどり)百年前の文化プロジェクト」

http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2017/koshitsu/koshitsu_ja.htm

期間:2017年10月28日(土)~11月26日(日)
9:30~17:00(入館は16:30まで)
※会期中の金・土曜日は午後8時まで開館(入館は19:30まで)
休館日: 月曜日
会場: 東京藝術大学大学美術館 展示室1、2
観覧料: 一般1300円
主催: 東京藝術大学、NHK、NHKプロモーション
協力: 宮内庁

東京藝術大学大学美術館は上野公園内にあります。
chirosukeはこの美術館は初めてです。

「皇室の彩(いろどり)百年前の文化プロジェクト」chirosukeの感想は・・・
およそ100年前の素晴らしい美術工芸品に感動しました。
皇室の方々のご成婚や即位などのお祝いのために、当代選りすぐりの美術工芸家たちが技術の粋を尽くしてた献上品の品々は、日本の文化そのものを表現しています。
大勢の作家さんたちが関わった国家規模の文化プロジェクトだったのですね。

絵画や陶芸、蒔絵や七宝焼き、刺繍など様々な手法、時には複数の手法が組み合わされた品々はどれも美しいですが、公開されることは稀でありましょう。
いったん献上されると、宮殿などに飾り置かれていたために、一般の人たちの目に触れる機会が極めて限られてきたからです。

この展覧会では、皇室献上後、皇居外で初めて公開される作品を中心に観ることができます。
宮内庁に現存する作品とともに、その制作にまつわる作品や資料も紹介されています。
その資料を確認して初めて、超絶技巧の謎が解明されたものもあったそうです。

素晴らしい品々はchirosukeが初めて観るものばかりでした。
あまりにも豪華だったり、大きかったりするものは、いったいどこに飾るんだろう・・・と一般人chirosukeには想像もできません。
この飾り棚に置かれるのにふさわしい名品の数々は、趣味や好き嫌いを超えております。
お祝いの品なんだけど、皇族さんの好きなもの・・・とは違うのでしょうね。

横山大観の絵「日出処日本」(昭和15年 宮内庁三の丸尚蔵館蔵)は迫力の美しさです。
数点展示されていた、高村光雲の木彫りの鹿やお猿は生き生きしていました。
高村光雲さんって、高村光太郎さんのお父さんですね~。

日曜美術館で詳しく紹介されていた「御飾棚 鳳凰菊文様蒔絵」の美しさにchirosukeは感動です。
図案、素地、漆、蒔絵、螺鈿、装飾金具とそれぞれ別々の職人さんたちが携わり、多くの技術が結集した見事な飾り棚でした。
これを飾る部屋っていったい・・・。

chirosukeが良いなぁと思ったのが山崎朝雲の木彫置物「童」(昭和三年 宮内庁三の丸尚蔵館)です。
木彫りに彩色された幼い子供が犬を抱えています。
抱くというより一生懸命持ち上げているという感じがとても愛らしく、何よりくたっと脱力しているような仔犬がかわいらしすぎ!
久々のころころ犬ビームにやられました。

もうひとつ魅入ってしまったのが、お裁縫箱であります。
「裁縫箱並ニ道具」(昭和三年 宮内庁三の丸尚蔵館)
象牙や木彫りで美しく彩られたお裁縫道具が素晴らしい!
箱もすごいのですが中のお道具ひとつひとつがすごい。
裁ちばさみやコテ、お針入れなどめっちゃ豪華です。
もちろん、実用を目的としてはいないので(使用は可能だと思う)美しくセットされておりました。
chirosukeは以前、フランスのアンティーク「パレ・ロワイヤル」のお裁縫箱を見たことがありますが、職人さんが拘った素晴らしい工芸品として通じるものがありました。

一般的な「お祝いの品」を超えた「献上品」ってすごいなぁ。
もしchirosukeがいただいたとしても扱いに困ってしまうような超豪華品ばかりであります。
とても使えない・・・。
もともと使用するための品ではないのかも知れませんが。

お約束のミュージアムショップに立ち寄りました。
図録もあったし、ポストカードも何種類かありましたが今回身請けは無しであります。

100年前の皇室が支えた日本文化の精華に触れる機会でした。
技術が廃れて行くのは、その技術が求められず、必要とされる機会が無くなっていくからでしょう。
いろんな手段があるのでしょうが、伝統技術の継承と発展を絶やしてはいけないなぁと思ったchirosukeでありました。

金子國義展 2017 (銀座 青木画廊)


chirosukeは銀座の青木画廊で開催されている「金子國義展」を観に行ってまいりました。

2017年10月23日(月)~11月5日(日)
開館時間:11:00~19:00(※11/3・11/5は17:00迄)
*10/29(日)休廊
銀座 青木画廊
入場無料

1960年~70年初期の油彩画、鉛筆画、リトグラフ等10数点が展示されていました。
小さいギャラリーです。
画集や展覧会で観たことのある絵もありました。
金子先生のエロチックで耽美な世界を感じることができました。

chirosukeが一番観たかったのがアリスちゃんの絵です。
ポール・デルヴォーの女性のような一見無表情で謎めいた少女の絵です。
金子先生の描く美少女の典型のお顔。
赤いお洋服。
ちょっと怖い顔のうさぎさん。
好きな絵であります。

「アリス」
油彩/キャンバス 29㎝×24.3㎝ 
1972年

売約済シールが貼られていました。

四谷シモンさんの新作オブジェが特別展示されているとのことでした。
新作オブジェは、人形の手首でした。
これも売約済み・・・。

chirosukeは四谷シモンさんのお人形は好きですが、お家においておきたいとは思いません。
素晴らしいお人形は展覧会等で観たいですが、手元に置くことは考えられないです。
大きいし・・・魂があると思っているから・・・。

この球関節の手首、どんな人が身請けしたんだろう。
ファンの方でしょうね。
chirosukeはもしこの手首をくれると言われたら涙目であります。
手首だけですごく存在感があります。
リアル手首であります・・・。

金子先生の作品を身近で観ることができて嬉しかったです。

鈴木和道油彩画展 「メルヒェンの扉」2017年


chirosukeは国立市の「コート・ギャラリー国立」で開催されている鈴木和道さんの個展に行ってまいりました。

2017年11月2日(木)~7日(火)
開館時間:11:00~18:00(※最終日16:00まで)
コート・ギャラリー国立
入場無料

chirosuke、2年ぶりの鈴木和道さんの個展であります。
(2015年の鈴木和道さんの個展については2015年11月23日のブログをみてね)

chirosukeの感想は・・・
鈴木和道さんの絵は不思議な世界が緻密に描かれていてchirosukeの大好きな「メルヒェン」がいっぱいで大好きです。
今回は特に少女の絵に心が惹かれました。
謎めいた視線の少女たちは、愛らしいんだけど年齢不詳です。
コドモっぽい純真さと残酷さ、それに何もかも見通しているかのような深い謎を秘めているみたい。
chirosuke、こういう少女の絵はポエジーがあって好きだなぁ。

草木に覆われた小さい小人さんのお家のようなお部屋。
美しい花や果実、木の実などが緻密に描かれています。
子供と動物が親し気に暮らす場所です。
不思議な場所は静かな祈りに満ちているみたいです。
そこに入っていくことはできないけど、そっと覗き見ることはできそうな感じ。
その束の間の時間のためにchirosukeは絵を観に行くんです。

鈴木和道さんはヒエロニムス・ボスが好きだと言われていました。
わかるなぁ。
緻密で不思議で奇妙な違和感のある世界はボスの絵を思い出します。
でもボスの絵を観た時のような「ざわっ」とした感覚ではありません。
謎めいてはいても、愛らしく心地よい感覚かなぁ。

chirosukeは鈴木和道さんの描く「赤」がとても好き。
今回「赤ずきんちゃん」という絵がとても気に入りました。
(売約済のシールが貼られておりました)
何よりchirosukeは赤ずきんですから・・・。
真っ赤なフードの中からこっちを見ている赤ずきんちゃんが、とても可愛いです!

ポストカードだけ身請けしてまいりました。

・ポストカード 150円(税込)

短い時間でしたが、不思議で美しい世界を覗いてきたchirosukeであります。
メルヒェンの世界が溢れた、素敵な展覧会でした。

北見隆 作品集 「本の国のアリス ・存在しない書物を求めて・ 」


北見隆さんの作品集です。
本そのものを作品化した「ブックアート」シリーズをまとめた本で、タイトルは「本の国のアリス」です。

9月にアトリエサード社より刊行されました。
サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 22cm
価格 2,970円(税込)

chirosukeの感想は・・・
本そのものが、「アリス」の物語を表現していて素晴らしいです。
アリスやウサギやトカゲのビル等が、北見先生ならではのデフォルメされた不思議なイメージでぐっときます。

広がったスカートから出た超細い脚が、chirosukeは好きです。
どこを観ているかわからない謎めいた瞳の少女が、chirosukeは好きです。
鋭角的に折れ曲がった体躯でポーズをとるアリスが、chirosukeは好きです。
chirosukeの大好きがいっぱいの作品集です。

一番嬉しかったのは、chirosukeがリトグラフを持っている「樹上のティーパーティー」(2009年)の原画が掲載されていたこと・・・!
chirosukeがひとめぼれしてがんばって身請けしたリトグラフです。
(リトグラフ「樹上のティーパーティー」については、2012年1月8日のブログをみてね)

他にchirosukeが気にいった作品は「惑星遊戯」(2003年)、「赤頭巾ちゃん」(2016年)です。
これはぜひ実物を観てみたいなぁ。

本の形をした「ブックアート」はとても不思議で、本そのものが物語なんだなぁと思いました。
コンパクトなサイズの作品集ですが内容はとても素敵です。
アリス好きにはたまらない本であります。

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優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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