スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 「ワンピース」 2017年新橋演舞場


chirosukeは新橋演舞場に「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース」を観に行ってまいりました。

http://www.onepiece-kabuki.com/

新橋演武場
2017年10月8日(日)昼の部
午前11時開演

座席は1等席 16,500円
1階4列 下手ブロック(花道寄り)

上演時間(夜の部) 4時間15分
ワンピース 第一幕(50分)16:30-17:20
幕間 30分
ワンピース 第二幕(65分)17:50-18:55
幕間 25分
ワンピース 第三幕(85分)19:20-20:45

原作:尾田栄一郎
脚本・演出:横内謙介
演出:市川猿之助

「配役」
ルフィ/ハンコック 市川 猿之助
白ひげ 市川 右團次
ゾロ/ボン・クレー/スクアード 坂東 巳之助
サンジ/イナズマ 中村 隼人
マルコ/サディちゃん 尾上 右近
ナミ/サンダーソニア 坂東 新悟
はっちゃん/戦桃丸 市川 弘太郎
アバロ・ピサロ 市川 寿猿
ベラドンナ 坂東 竹三郎
ニョン婆 市川 笑三郎
ジンベエ/黒ひげ(ティーチ) 市川 猿弥
ニコ・ロビン/マリーゴールド 市川 笑也
マゼラン 市川 男女蔵
つる 市川 門之助
エース/シャンクス 平 岳大
ブルック/赤犬サカズキ 嘉島 典俊
イワンコフ/センゴク 浅野 和之

chirosukeは、スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」を今までに4回観ています。
2015年新橋演舞場で2回、2016年大阪松竹座で2回です。
大好きな舞台で、再演を心待ちにしておりました。

今回第二幕の終盤、「TETOTE」が流れ最も盛り上がる場面を通称「ファーファータイム」というそうです。
「TETOTE」を「ゆず」が歌うというのも楽しみでした。

そして何とファーファータイムで盛り上がるためのグッズ「スーパータンバリン」なるものが会場限定で発売されます!
え?タンバリン?
それってあのタンバリン・・・?
劇場で売ってるって、みんなホントに買うの?
ちょっとタンバリンという普段の生活にあまり馴染みのないアイテムにchirosuke、ドキドキでありました。

シン・ゴジラの発声上映会でサイリウムを振り回したchirosukeですもの、タンバリンを扱えなくてどうする!
chirosukeは劇場に行ってすぐに「スーパータンバリン」を身請けいたしました。
楽しそうだし、こういうのは楽しんだモノ勝ちですもの。
そのタンバリンを振り回すのだ、chirosukeよ!

■スーパータンバリン(オリジナル台紙付き)
価格:900円(税込)
発売:10月6日(金)~11月25日(土) 
※公演期間中のみ新橋演舞場にて限定発売

このスーパータンバリンは、原作の尾田栄一郎先生の直筆の商品名と、描き下ろしイラストがプリントされた限定版なんですって。
パッケージにも猿之助ルフィの写真とともに、尾田先生直筆の「Far Far Time(ファーファータイム)で盛り上がろう!」の文字と、描き下ろしイラストが入っています。
シンバルの色は歌舞伎の定式幕をイメージしたカラフルな仕様です。

まぁ、プラスチックのおもちゃ感が良いですね。
本格的なタンバリンだったらマジ扱いをどうしようかと思ってしまいます。
900円という身請け額は・・・勢いでありましょう。

ファーファータイムだけに使用するタンバリン。
使い方は幕間に映像で、市川笑野さん:マーガレットと市川猿紫さん:スイトピーがタンバリンのCMやってくれます。

このマーガレットちゃん&スイトピーちゃんって・・・かわいいんです。
物販、がんばっております。
なかなか気合いの入ったCMでした~。

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」、chirosukeの感想は・・・。
やっばりめちゃめちゃ面白かったです!

座席が花道の下手だったので、花道の演技では役者さんのほぼ後姿だったのが残念だったけど、巳之助さん演じる「ボン・クレー」は表情までとても良く観えました。
前方だったので本水の場面では、結構水しぶきが飛んできたしワクワクです。

全体的にテンポが良く、すっきりした演出でわかりやすくなっていました。
猿之助さんは心からルフィを楽しんで演じておられるようでした。
ハンコックがゴージャス!
衣装がすごい~。
エース役の平岳大さんがとてもカッコ良かったです。
巳之助さんのボン・クレーは完璧だし、浅野さんのイワンコフ様も最高です。
驚いて、笑って、ボロ泣きした素晴らしく楽しい舞台でありました。

1幕目のアマゾン・リリーのシーンで、「今ロビーからの情報でなんとスーパータンバリンが203個しか売れていないそうですっ!」
「ええっ!」
「2幕目が始まる前に買っておいてね~」
「タンバリンでシャンシャン、パンダもシャンシャン~」と歌いながら下手に引っ込んだ役者さんたちにchirosukeは唖然・・・。
でも爆笑であります。

あと、2幕目でオカマさんたちが「みんな、スーパータンバリンの用意は良い?」っいうからchirosukeも周りのお客さんたちと一緒にバッグが出して持ち上げていたら、「今出すんじゃね~よ!ファーファータイムで使うんだよ!」とオッサンに戻ったオカマさんに怒られました。
タンバリンを仕舞って置くミニトートーバッグもあるらしい。
もうみんなやりすぎでしょ?と思うくらい大笑いですよ~。

そして、ファーファータイム、chirosukeも精一杯タンバリンを振り回しました。
めちゃめちゃ楽しかったです!
筋書も身請けしました。

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」は、素晴らしい舞台です。
chirosukeはチケット貧乏ですが、可能ならもう一度観たいと思います。
今度は上手で観たいなぁ。
「スーパー・タンバリン」もまた使いたいと思います。

【追記】
10月9日(月・祝)、スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』(昼の部11時開演 1回公演) に出演されていた市川猿之助さんが、カーテンコールの途中、花道にある舞台機構で降下する際に、衣裳の一部が昇降装置に絡まり左腕を骨折されたというニュースが!

ルフィ・ハンコック : 尾上右近
サディちゃん : 坂東新悟
マルコ : 中村隼人
この配役で公演を継続されるそうです。
猿之助さん、はやく元気になって復帰されることを願っています。
そして、みんな頑張って~!

広告

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」(2回目)


chirosukeは渋谷のシアターオーブに、ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」2回目を観に行ってきました。

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」
2017年9月16日(土)
18時00分~
シアターオーブ

http://findingneverland.jp/index.php

上演時間 : 約2時間30分
第1幕 18:00〜19:10 (70分)
休 憩 20分
第2幕 19:30〜20:30 (60分)

座席はS席 1階24列 中央ブロック上手通路端
(13,000円)

作詞・作曲:ゲイリー・バーロウ/エリオット・ケネディ
脚本:ジェームズ・グラハム
演出:ダイアン・パウルス
振付:ミア・マイケルズ

出演:アメリカ・カンパニー
※生演奏、英語上演、日本語字幕あり

J.M.バリ:ビリー・タイ(BILLY HARRIGAN TIGHE)
シルヴィア・ルウェイン・デイヴィス:クリスティン・ドワイヤー(CHRISTINE DWYER)
チャールズ・フローマン/ジェームズ・フック船長:ジョン・デイビッドソン(JOHN DAVIDSON)
デュ・モーリエ夫人:カレン・マーフィー (KAREN MURPHY)
ピーター、ジャック、マイケル:ターナー・バーシセル(TURNER BIRTHISEL)
ジョージ、ピーター、ジャック:コナー・ジェームソン・ケイシー(CONNOR JAMESON CASEY)
ピーター、ジャック、マイケル:ワイアット・シルブス(WYATT CIRBUS)
ジョージ、ピーター、ジャック:バーグマン・フリードマン(BERGMAN FREEDMAN)
ジャック、マイケル:タイラー・パトリック・ヘネシー(TYLER PATRICK HENNESSY)
ジョージ、ピーター、ジャック:コリン・ウィーラー(COLIN WHEELER )

クリスティーナ・ベレンスキー (CHRISTINA BELINSKY)
ケイトリン・コーエル (CAITLYN CAUGHELL)
サラ・マリー・チャールズ (SARAH MARIE CHARLES)
エイドリアン・チュウ (ADRIANNE CHU)
カルヴィン・L・クーパー (CALVIN L. COOPER)
ドウェルヴァン・デイビッド (DWELVAN DAVID)
ネイサン・ダスツニー (NATHAN DUSZNY)
ヴィクトリア・ヒューストン・エレム(VICTORIA HUSTON-ELEM)
トーマス・ミラー (THOMAS MILLER)
ノア・プロムグレン(NOAH PLOMGREN)
ウィル・レイ(WILL RAY)
クリスティン・リース (KRISTINE REESE)
コーリー・リーヴス(COREY RIVES)
ディ・トマセッタ(DEE TOMASETTA)
マット・ウォルペ (MATT WOLPE)
メリッサ・ハンター・マッカン (MELISSA HUNTER McCANN)
コナー・マックロイ (CONNOR McRORY)
マシュー・クイン(MATTHEW QUINN)

先週観た舞台がすごくすごく良かったので、チケット貧乏に負けずどうしてももう一度観たくなったchirosukeであります。
(一回目の「ファインディング・ネバーランド」については2017年9月9日のブログをみてね)

前回のブログにchirosukeは書きました。
「舞台は好き嫌いです。
もしこの舞台が嫌いだという人がいたらそれはその人の勝手ですが、きっとchirosukeとはお友達にはなれないと思います。」
で、お友達のSちゃんを半ば強引に誘いました。
Sちゃんは「ピーターパンはあんまり好きじゃないし、バレエはちょっと・・・」と及び腰でしたが、「ピーターパンの物語の前の話だし、バレエじゃなくてミュージカル!」とchirosukeはS席を2枚ゲットであります。

前回は前から2列目でしたが、今回は1Fの後方の席でした。
中央ブロックで全体が観えたのでまずまずの席でした。

今回もchirosukeはボロ泣き・・・。
本当に素晴らしい舞台です。
1幕目が終わって休憩時間、chirosukeはSちゃんに「どう?」と訊くと「すごく楽しい!」と声が帰ってきて、ああ良かった!
大切なお友達を失くさずに済みました・・・!

1回目、曲は殆ど覚えられなかったのですが、2回観たらフレーズもすっと頭に入ってきました。
劇中劇でピーターパンが演じられますがお約束のティンクが死にかける場面。
「妖精を信じる子供は手を叩いて!」ではchirosukeは泣きながら拍手です。

4人の子供たちの母親シルヴィアがピーターパンに連れられてネバーランドに旅立つシーンは、最高に美しく哀しいです。
chirosukeはボロ泣きでしたが、シルヴィアはウェンディになったんだなと思ってまたまた涙です。

この舞台、泣きはしますが笑いどころもいっぱいです。
劇場の支配人フローマンが次の演目をバリと相談するシーン。
「ミュージカル?」「・・・・」
「ミュージカル・コメディ?」「最低の芸術だ!」
この反骨精神に溢れた自虐ネタにはchirosuke大笑いです。

トニー賞がかすりもしなかったらしいけど、こんな素晴らしい舞台、よくぞ日本に来てくれました!
素晴らしい夢をありがとうでした。

「ファインディング・ネバーランド」は、2019年に日本人キャスト版が上演されるらしいです。
バリ役には石丸幹二さんが決定しているんですって。
石丸さん、歌うまいしね~。
ちょっと観てみたい気もしますが、chirosukeがおいしい役だと思ったのが「エリオット」です。
誰が演じるのかなぁ、エリオット。
ブロードウェー版も再演希望のchirosukeであります。

今回もカーテンコールのみ撮影可能でした。
観客総立ちのスタンディングオベーションです。
素晴らしい舞台に観客が応えるのは拍手だけです。
心からの拍手を送ったchirosukeでありました。

素晴らしい舞台を2回も観ることができました。
東京万歳!

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」


chirosukeは渋谷のシアターオーブに、ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」を観てまいりました。

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」
2017年9月9日(土)
13時00分~
シアターオーブ

http://findingneverland.jp/index.php

上演時間 : 約2時間30分
第1幕 13:00〜14:10 (70分)
休 憩 20分
第2幕 14:30〜15:30 (60分)

座席はプレミアム席 1階2列 中央ブロック下手通路端
(15,000円)
*公演プログラム1冊付き

作詞・作曲:ゲイリー・バーロウ/エリオット・ケネディ
脚本:ジェームズ・グラハム
演出:ダイアン・パウルス
振付:ミア・マイケルズ

出演:アメリカ・カンパニー
※生演奏、英語上演、日本語字幕あり

J.M.バリ:ビリー・タイ(BILLY HARRIGAN TIGHE)
シルヴィア・ルウェイン・デイヴィス:クリスティン・ドワイヤー(CHRISTINE DWYER)
チャールズ・フローマン/ジェームズ・フック船長:ジョン・デイビッドソン(JOHN DAVIDSON)
デュ・モーリエ夫人:カレン・マーフィー (KAREN MURPHY)
ピーター、ジャック、マイケル:ターナー・バーシセル(TURNER BIRTHISEL)
ジョージ、ピーター、ジャック:コナー・ジェームソン・ケイシー(CONNOR JAMESON CASEY)
ピーター、ジャック、マイケル:ワイアット・シルブス(WYATT CIRBUS)
ジョージ、ピーター、ジャック:バーグマン・フリードマン(BERGMAN FREEDMAN)
ジャック、マイケル:タイラー・パトリック・ヘネシー(TYLER PATRICK HENNESSY)
ジョージ、ピーター、ジャック:コリン・ウィーラー(COLIN WHEELER )

クリスティーナ・ベレンスキー (CHRISTINA BELINSKY)
ケイトリン・コーエル (CAITLYN CAUGHELL)
サラ・マリー・チャールズ (SARAH MARIE CHARLES)
エイドリアン・チュウ (ADRIANNE CHU)
カルヴィン・L・クーパー (CALVIN L. COOPER)
ドウェルヴァン・デイビッド (DWELVAN DAVID)
ネイサン・ダスツニー (NATHAN DUSZNY)
ヴィクトリア・ヒューストン・エレム(VICTORIA HUSTON-ELEM)
トーマス・ミラー (THOMAS MILLER)
ノア・プロムグレン(NOAH PLOMGREN)
ウィル・レイ(WILL RAY)
クリスティン・リース (KRISTINE REESE)
コーリー・リーヴス(COREY RIVES)
ディ・トマセッタ(DEE TOMASETTA)
マット・ウォルペ (MATT WOLPE)
メリッサ・ハンター・マッカン (MELISSA HUNTER McCANN)
コナー・マックロイ (CONNOR McRORY)
マシュー・クイン(MATTHEW QUINN)

chirosukeの感想は・・・
めちゃめちゃ感動しました!
すごく良かったです。
chirosukeの大好きがいっぱいの素晴らしい舞台でした。

ピーターパンの作者、ジェームズ・バリがどのようにして物語を作り上げたのを、実話に基づいて描かれたブロードウェイミュージカルです。
chirosukeはジョニー・デップ主演の映画「ネバーランド」も観ていません。
内容も殆ど知らず、まぁピーターパンは好きなので行ってみようかな、くらいの軽い気持ちでした。
知っている役者さんもいないし、ブロードウェィだからハズレは無いかなぁ、程度の期待値でした。
チケットを身請けしたのが数か月も前で、プレミアムチケット(公演プログラム付、良席確約)を取っていたことさえ忘れていたくらいです。
S席が13,000円のところプレミアム席は15,000円です。
プログラムが付く分ちょこっとお得なのかなぁと思ってロビーでチケットを見せて、プログラムと交換したらまさかの2,000円!
え~、ちっともお得感がないやん・・・ちっ・・・と一瞬心が黒くなったくらいです。

お昼をコンビニおにぎりで済ませ、トイレの場所を確認し(大劇場では大切!)、座席に座っていました。
前から2列目の良席でしたが、女子トイレは客席の反対側の扉です。
これは休憩時間はトイレの長蛇の列になるなぁと少しがっくり。
そもそも何でプレミアムチケットなんか身請けしたんだろう。
まあまあの舞台だったら2,000円もするプログラムは身請けしないし、お得感がないならS席でも良かったのにと、ブログラムもぱらっと眺めてバッグに仕舞っていたくらいです。
chirosuke、この舞台を完全になめておりました。
ゴメンなさい!

幕が開いてすぐケンジントン公園の場面でchirosukeは「ええええっ!!??なにこの楽しさ!」と驚き、目の前で展開される素敵な世界に没頭していました。
犬(生き犬)と子供が登場します。
これは卑怯・・・ですがコドモ達の演技が半端無い!
chirosuke涙目であります。
上演は全て英語で、舞台の上手・下手サイドに日本語字幕が流れます。
中学英語のchirosukeですが、言葉は理解の壁にはなりませんでした。

役者さんたちが生き生きと演じ歌い踊る舞台は、chirosukeが見たことはないけど1900年代初頭の「ロンドン」でありました。
役者さん達の歌がすごい!
聴いているだけでもう拍手と一緒に涙がでそうです。

そして圧巻の一幕目の終盤!
フック船長率いる海賊たちがスランプで自分を見失いつつあるバリを鼓舞します。
このシーンは凄いです。
「フックを指針にしろ!」と叫ぶフック船長ですが「指針」という言葉も説得力があります。
海賊たちの力強い動き、背景に流れる大海原、大砲のズシンとする音と振動が客席までビリビリと伝わってきました。
chirosukeは感動で涙がポロポロです。

すごい舞台・・・。
chirosukeの座右の銘「人の想像力は素晴らしい。それをかたちにすることはもっと素晴らしい」が何度も語られ歌われます。
20分の休憩はchirosuke頭がボーッとしていました。
全く期待もしていなかった、予想外の素晴らしい世界の虜になっていました。

第二幕はもっとすごい!
劇中の「Play」という曲に大感激しました。
「Play」には遊びという意味にプラスして演技とか演劇という意味があります。
この歌詞がまさに、「なぜ芝居をするのか?」とダイレクトに問いかけてきました。
「みんな遊びたくて役者になったんだろ?」うんうんわかる!
chirosukeの大好きなマザーグースがいっぱい出てきました。
演劇少女だったchirosukeはすごく共感!
そして、人はいつまでも子供のままではいられないという事実を、鮮やかにひっくり返してくれる。
素敵な舞台です。

感動とか実話とかそんなの関係なく、もっと心の奥に響いてくるような物語です。
そして心の中から何かが立ちあがってくるような、なんというか「元気」になれる。
とても哀しい物語なんだけど、同時に力強くて美しいです。
ここでもchirosukeの持論「人生は深刻だけど芸術は楽しい」が思い起こされました。

少年ピーターが、「ピーターパンは僕じゃない。この人だ。僕は名前を貸しただけだ」とバリを指さすシーンには泣けました。
自分の夢や希望を捨てることが大人になることではない、「想像」が生み出す世界をつくることができる大人が素晴らしいです。
物語(ファンタジー)の力はすごい。
ピーターパンは永遠に大人にならない少年です。
ネバーランドは「無い無い国」ですが、見えないだけで想像の世界にはきっとあるのですね。
ネバーランドへの道順は「二つ目の角を右に曲がって、それから朝までまっすぐ」ですもの。

「ファインディング・ネバーランド」には、舞台を作り上げることの素晴らしさ、舞台そのものの魅力がしっかり描かれていました。
そして舞台に夢を追う観客に対しても同じです。
これは「名作」だとchirosukeは思います。
観なかったら絶対損する舞台のひとつです。

いくつかの舞台を観てchirosukeが思ったのと同じ言葉を書いておきたいと思います。
「舞台は好き嫌いです。
もしこの舞台が嫌いだという人がいたらそれはその人の勝手ですが、きっとchirosukeとはお友達にはなれないと思います。」

*カーテンコールのみ写真撮影可能でした。

舞台 「ワーニャ伯父さん」 シス・カンパニー


chirosukefは新国立劇場 小劇場に「ワーニャ伯父さん」を観に行ってまいりました。

「ワーニャ伯父さん」
2017年9月3日(日)
13時30分~
新国立劇場 小劇場

上演時間 : 約2時間30分
第1幕 13:30〜14:36 (66分)
休 憩 15分
第2幕 14:51〜15:57 (66分)

座席はS席 1階C4列下手ブロック通路側
(8,500円)
座席はC列ですが前から10列目でした。

作:アントン・チェーホフ
上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:
ワーニャ伯父さん:段田安則
エレーナ: 宮沢りえ
ソーニャ:黒木華
セレブリャーコフ: 山崎一
アーストロフ:横田栄司
マリーナ:水野あや
下男:遠山俊也
ヴォイニーツカヤ夫人:立石涼子
テレーギン:小野武彦
[ギター演奏]伏見蛍

美術:伊藤雅子
照明:関口裕二
衣装デザイン:伊藤佐智子
音響:水越佳一
ヘアメイク:宮内宏明
演出助手:坂本聖子
舞台監督:瀬﨑将孝
プロデューサー:北村明子

ケラリーノ・サンドロヴィッチさん演出によるチェーホフの四大戯曲上演第三弾です。
chirosukeは第一弾の「かもめ」、第二弾の「三人姉妹」を観ています。
( 「かもめ」 については2013年9月16日、「三人姉妹」については2015年2月14日のブログをみてね)

演劇少女のお約束のチェーホフですが、chirosukeは「ワーニャ叔父さん」は初めてです。
戯曲も読んでいなければ粗筋も知りませんでした。

chirosukeの感想は・・・
決して解りにくい物語ではないのですが、登場人物の相関関係が理解できたのが1幕目の終わりでした。

ドラマチックな展開はありませんが、現実と理想のギャップに悩み淡々と日々を送る人たちの感情が丁寧に細かく描かれていました。
役者さんは皆巧いです。
ささやかな和解や叶わない恋心、信頼していた人への不信感、絶望、怒り、などがとてもデリケートに表現されているなぁと感じました。
その中でも主人公のワーニャを演じた段田安則さんが素晴らしいです。
後半のワーニャの怒りと絶望にchirosukeはちょっと涙目になりました。

登場人物の心情を丁寧に描き、繊細な感情の動きが演じられます。
人々が現実に向き合ってやり切れない日常を淡々と生きて行く様は、諦めというよりは「耐え忍ぶ」という感じです。
チェーホフのお約束なんだなぁ。

エレーナを演じた宮沢りえちゃんは艶やかでとても美しいです。
派手な見た目よりずっと分別があるのですが、やはり感情を押さえようと自分自身と闘っています。
時折滑稽にさえ見える仕草が笑いを誘っていました。
りえちゃん、かわいいです。

セレブリャーコフを演じた山崎一さん。
決して悪人ではないのだけど、エリート意識に溢れ自信たっぷりで自分勝手、我儘な子供のような性格の年老いた大学教授を見事に表現されていました。
ほんとうに嫌な奴です。
自分ではそのことに気付いていないだけに始末が悪いです。
終盤にキレたワーニャに撃たれればよかったのに、とchirosukeはちょっと心が黒くなりました。

ソーニャ役の黒木華さん、巧いなぁ。
映像では観たことがありますが、生の舞台で観るのは初めてです。
劇のラストで辛い気持ちを吐露するワーニャに優しく語りかけるソーニャの台詞にchirosukeは涙がでました。

「仕方ないわ。生きていかなくちゃ。長い長い昼と夜をどこまでも生きていきましょう。
そしていつかその時が来たら、おとなしく死んでいきましょう。
あちらの世界に行ったら、苦しかったこと、泣いたこと、つらかったことを神様に申し上げましょう。
そうしたら神様はわたしたちを憐れんで下さって、その時こそ明るく、美しい暮らしができるんだわ。
そしてわたしたち、ほっと一息つけるのよ。わたし、信じてるの。
おじさん、泣いてるのね。でももう少しよ。わたしたち一息つけるんだわ…」

絶望⇒忍耐⇒希望とも取れますが、救いが無い・・・チェーホフだなぁ。
ワーニャの絶望と諦め、それでも淡々と日々を生きて行こうとする姿はとても切なくて、やっぱりこの舞台で一番素晴らしかったのは段田さんでありました。

シリーズ完結は「桜の園」です。
キャスト、上演時期等未定ですが、ラネーフスカヤ夫人、ロパーヒンは誰が演じるのでしょうか?
chirosukeはとても楽しみであります。

八月納涼歌舞伎 「野田版 桜の森の満開の下」 (3回目千穐楽)


chirosukeは歌舞伎座に、八月納涼歌舞伎 第三部、「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」、千穐楽を観てまいりました。

3回目の観劇であります。
とっくに完売だった千穐楽のチケットでしたが、なんとキャンセルが出ていたのに気づき1等席をゲットしました。
チケット代に涙目でしたが、千穐楽を観られてとても嬉しいchirosukeであります。

(「野田版 桜の森の満開の下」1回目・2回目の観劇については、8月11日8月19日のブログをみてね)

「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」
坂口安吾作品集より

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/534

2017年8月27日(日) 18:30~21:00
上演時間:2時間30分
第一幕 18:30~19:45 75分
休憩 20分
第二幕 20:05~21:00 55分
歌舞伎座
座席は 1等席 1階16列 上手ブロック 上手寄り (15,000円)

耳男    中村勘九郎
オオアマ  市川染五郎
夜長姫   中村七之助
早寝姫   中村梅枝
ハンニャ  坂東巳之助
ビッコの女 中村児太郎
アナマロ  坂東新悟
山賊    中村虎之介
山賊    市川弘太郎
エナコ   中村芝のぶ
マネマロ  中村梅花
青名人   中村吉之丞
マナコ   市川猿弥
名人    片岡亀蔵
エンマ   坂東彌十郎
ヒダの王  中村扇雀

美術 堀尾幸男   照明 服部基   衣裳 ひびのこづえ
美粧 柘植伊佐夫  作調 田中傳左衛門   附師 杵屋巳太郎
効果 原摩利彦  音響 zAk  振付 井手茂太  立師 渥美博

「野田版 桜の森の満開の下」千穐楽の感想は・・・
千穐楽ならではの開放感がとても楽しめました。

耳男が軽口をたたいたマナコを追いかけるシーン。
今日の勘九郎さんは容赦ないです。
全力疾走で舞台上を逃げる猿弥さんをず~っと追い回します。
もう許してあげて・・・と思うくらい執拗に追いかけ、必死で投げまわる猿弥さんに客席は大爆笑でした。

20分の幕間にトイレに並んでいたchirosukeに、年配のご婦人お二人の会話が聴こえてきました。
「すごい台詞の量とスピードだわねぇ」
「そうねぇ。夢の遊眠社の時は今の3倍くらいのスピードで喋っていたそうよ」
「まぁっ、3倍!それは凄いわね」
chirosukeは心の中で思いました。
『3倍ってのは言い過ぎです。せいぜい2倍です。』
台詞と動き、場面転換全てが野田ワールドの疾走感に溢れていて、従来の歌舞伎よりずっとハイスピードなんだろうなぁ。

後半の夜長姫がオニを見つける度にヒトがどんどん死んでいく場面。
その様にうっとりしているような夜長姫に耳男が「姫さまっ!」と呼びかけると夜長姫が「何でしょう?」と返事をするのですが、この「何でしょう?」を七之助さんは叫んでいました。
chirosukeはこの「何でしょう?!」にトリハダが立ちました。
凄い・・・夜長姫怖い・・・!

「さよならのあいさつをして、それから殺してくださるものよ」
「好きなものは、呪うか殺すか争うかしなければならないのよ」
「ねえ、もしもまた新しく、なにかをつくろうと思うのなら、いつも落ちてきそうな広くて青い空をつるして、いま私を殺したように、耳男、立派な仕事をしてくださいね」
七之助さんの夜長姫は最高でした。

プッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」からの「私のお父さん」が流れる中、chirosukeはボロ泣きでした。
素晴らしい舞台は何度観ても良いっ!

舞台が終わると拍手が鳴り止まずカーテンコールになりました。
舞台の上から役者さん達が手招きをしています。
すると客席から野田秀樹さんが現れ、花道から舞台へ走りました~。
客席は大盛上がりで拍手!拍手!です。
2回目のカーテンコールで客席が立ち始めていました。
chirosukeも立ち上がって思い切り拍手であります。
3回目は客席全てがスタンディングオベーションでした。
歌舞伎座ではまず見られない光景だと思います。

chirosukeは涙目で、千穐楽に来られて良かったと心から思いました。
「いやぁ、まいった。まいったなぁ」

八月納涼歌舞伎 「野田版 桜の森の満開の下」 (2回目)


chirosukeは歌舞伎座に、八月納涼歌舞伎 第三部、「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」、2回目を観てまいりました。

(「野田版 桜の森の満開の下」1回目の観劇については、8月11日のブログをみてね)

「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」
坂口安吾作品集より

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/534

2017年8月19日(土) 18:30~21:00
上演時間:2時間30分
第一幕 18:30~19:45 75分
休憩 20分
第二幕 20:05~21:00 55分
歌舞伎座
座席は 1等席 1階10列 中央ブロック上手寄り (15,000円)

耳男    中村勘九郎
オオアマ 市川染五郎
夜長姫   中村七之助
早寝姫   中村梅枝
ハンニャ  坂東巳之助
ビッコの女 中村児太郎
アナマロ  坂東新悟
山賊    中村虎之介
山賊    市川弘太郎
エナコ   中村芝のぶ
マネマロ  中村梅花
青名人   中村吉之丞
マナコ   市川猿弥
名人    片岡亀蔵
エンマ   坂東彌十郎
ヒダの王  中村扇雀

美術 堀尾幸男   照明 服部基   衣裳 ひびのこづえ
美粧 柘植伊佐夫  作調 田中傳左衛門   附師 杵屋巳太郎
効果 原摩利彦  音響 zAk  振付 井手茂太  立師 渥美博

chirosukeの感想は・・・
何度観ても大好きな舞台でした。
前回観た時、台詞のスピードが速くて聞き取り難かった場面がずっと少なくなっているように思いました。
特に耳男役の勘九郎さんの台詞が明瞭に聞こえました。

マナコを演じた猿弥さん、前回は流していた「ヤクルト」がしっかり発声されてていい感じ~。
ハンニャ役の巳之助さんの「ポケモンカ~ド?」も笑いました。
絶対楽しんでやってるよなぁ。
そんな台詞の細かいこともですが、役者さん達の早口の台詞が明瞭になっていました。

chirosukeが28年前に京都南座で観た「贋作 桜の森の満開の下」の舞台は素晴らしいものでした。
そして今回の歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」もまた素晴らしい舞台でした。
1回目の観劇でchirosukeは「歌舞伎というより、野田さんの芝居を歌舞伎役者さんが演じているという感じです。」と感想を書きました。
2回目も同じことを思いましたが、こんなに自由な舞台が「歌舞伎」として歌舞伎座で歌舞伎俳優さんによって演じられることは素晴らしいのではないかと思います。

古典歌舞伎には無い時事ネタやギャグ、自由奔放さは「これは歌舞伎ですか?」と聞かれると「いえ歌舞伎座のNODA・MAPでしょう」と答えてしまうのかも知れません。
でも歌舞伎は昔からその時代の出来事や、観客が好むものを取り入れて続いてきたのではないのかなぁ。
古典歌舞伎を今観てもchirosukeの心の琴線に触れ感動してしまうことがあるように、歌舞伎の伝統に新しい自由な波があっても良いと思います。
新しい歌舞伎ができて、何度も上演され、いつか古典になっていけばいいなぁ。
野田さんの作品「野獣降臨 (のけものきたりて)」の中の台詞「いつもに、いつもが重なって伝説になるんだ」を思い出します。

今回も20分の幕間に、Sちゃんと二人で大急ぎでお弁当を食しました。
天むす弁当、おいしかったです。

「スーパー歌舞伎Ⅱワンピース」の時も思いましたが、歌舞伎役者さんの達者で広い芸域に感動してしまったchirosukeです。
七之助さんの「夜長姫」は愛らしく美しく恐ろしくて果てのない存在感でした。
終盤、あんな角度でこれほど優雅に、ゆっくり身体を曲げていけるものなのか・・・。
桜吹雪は卑怯だなと思うくらい美しいです。
流れるオペラの曲と、満開の桜の森に消えた夜長姫の残像にchirosukeはボロ泣きしてしまいました。
舞台でしか表現し得ない、素晴らしい世界でした。

以前chirosukeは「舞台は作り手と観客がひとつになって初めて成功する、束の間の夢」だと書きました。
歌舞伎座でカーテンコールってあんまり無いと思いますが、「野田版 桜の森の満開の下」 は前回も今回もカーテンコールがありました。
美しい束の間の夢をありがとうでした!

「歌舞伎座ギャラリー」 体験空間 歌舞伎にタッチ!


chirosukeは歌舞伎座に行った時、開演まで少し時間があったので歌舞伎座ギャラリーに行ってまいりました。

http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/gallery/

開館時間:10:00~17:30(最終入館は17:00まで)
入場料:600円

歌舞伎座には何度か来ていますが、歌舞伎座ギャラリーはスルーしておりました。
2013年歌舞伎座新開場と同時にオープンし、歌舞伎を見たことのない人でも気軽に歌舞伎に触れ、親しみを感じられるスペースだそうです。
入場料は通常600円ですが歌舞伎のチケットを持っていたら500円になります。

歌舞伎座ギャラリーは、歌舞伎座タワーの5階にあります。  
地下2階の木挽町広場から、専用のエレベーターで5階まで行けます。
入場料は、歌舞伎座ギャラリー切符売場でチケットを身請けして入場します。(現金のみ)

今回の歌舞伎座ギャラリーの展示は体験型でした。
歌舞伎の舞台に登場する小道具等にじかに触ったり、動かしたり、乗ったりできます。
歌舞伎で登場する馬に乗ってみたり、「鈴ヶ森」の駕籠に乗ったり、花道で「白浪五人男」や「藤娘」のポーズをとって記念撮影もできちゃいます。

chirosukeはなかなか楽しかったです。
馬に乗って、蝶々を飛ばして、波の音を出して、駕籠にのって、舟を漕いで、にわか藤娘のフリをしてまいりました~。

馬はステップを数段上がって登っていきます。
実際に乗って見るとすごく高く感じました。
これ座っているだけでも結構不安になるのですが、実際はこれが動くわけですよね。
しかも前脚の人と後ろ脚の人がいて進むのですからこれは怖いです~。

chirosuke、馬に乗ってみたまでは良かったんですが、手綱を持たずに両手をそろえてお馬さんの背においたまま・・・。
いくら高さが不安で余裕が無かったとはいえ、何故手綱を持たない・・・手綱を!
芝居する気無しだな・・・chirosukeよ!

舟にも乗り込んで漕いできました。
漕ぐというより漕ぐフリにさえなっていません。

櫓の扱いが全くわからず、漕ぐ気全く無しのchirosukeであります。
月影先生がいたらきっと「chirosuke!櫓の持ち方がなっていませんよ!漕いだことが無いなら、漕ぐ気にさせてあげましょう!」と頭から水をザッパ~ンとかけられていたことでありましょう。
(ガラスの仮面ごっこはやめなさい・・・chirosukeよ!)

波ざるの中には小豆が入っていて、chirosukeがもって揺らすとザザザ~と波の音がします。
小豆が立てている音だと解っているのに、波の音にきこえます。
他にも「雨団扇」を両手で持って振ると本当に雨が降って来たみたい~!
「差し金」のチョウチョもひらひらと舞っています。
歌舞伎の小道具、とても面白いです。

舞台の上は見事な藤棚です。
chirosukeは藤の枝を背中に背負って、なんちゃって藤娘のフリであります。
一緒に行ったSちゃんは「舞台」に上ったことがなく初めての体験だと喜んでおりました。
そんなに高低差のある舞台では無かったけど、Sちゃん良かったね!

歌舞伎座ギャラリー、とても楽しかったです。

八月納涼歌舞伎 「野田版 桜の森の満開の下」


chirosukeはNさんと一緒に歌舞伎座で、八月納涼歌舞伎 第三部、「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」を観てまいりました。

「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」
坂口安吾作品集より

作・演出:野田秀樹

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/534

2017年8月11日(金) 18:30~21:00
上演時間:2時間30分
第一幕 18:30~19:45 75分
休憩 20分
第二幕 20:05~21:00 55分
歌舞伎座
座席は 1等席 1階12列 下手寄り (15,000円)

耳男    中村勘九郎
オオアマ 市川染五郎
夜長姫   中村七之助
早寝姫   中村梅枝
ハンニャ   坂東巳之助
ビッコの女 中村児太郎
アナマロ  坂東新悟
山賊     中村虎之介
山賊     市川弘太郎
エナコ    中村芝のぶ
マネマロ  中村梅花
青名人   中村吉之丞
マナコ    市川猿弥
赤名人   片岡亀蔵
エンマ    坂東彌十郎
ヒダの王  中村扇雀

美術 堀尾幸男   照明 服部基   衣裳 ひびのこづえ
美粧 柘植伊佐夫  作調 田中傳左衛門   附師 杵屋巳太郎
効果 原摩利彦  音響 zAk  振付 井手茂太  立師 渥美博

chirosukeの感想は・・・
素晴らしい舞台でした。
幻想的で深淵な物語が、軽妙な言葉遊びを交えハイスピードな動きで展開されます。

歌舞伎というより、野田さんの芝居を歌舞伎役者さんが演じているという感じです。
chirosukeは演劇か歌舞伎かなんてどっちでも良いと思いました。
舞台でしか表現し得ない、素晴らしい束の間の世界が歌舞伎座に出現していました。

「桜の森の満開の下」は、野田秀樹さんが坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きに書き下ろした作品です。
劇団夢の遊眠社第37回公演「贋作 桜の森の満開の下」として1989年に上演されました。
chirosukeは同年の3月、京都公演(南座)を観ています。
遊眠社のお芝居の中でも大好きな演目です。

その後、劇団夢の遊眠社第42回公演として1992年に再演されました。
その時も同年2月の大阪公演(中座)を観ています。
新国立劇場で上演された2001年の東京公演は観ていません。

chirosukeは原作の坂口安吾の「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」も読んでいます。
耽美で残酷で美しくて、大好きな物語です。
1992年の再演(東京公演)のDVDも持っています。
とにかくchirosukeの大好きがいっぱいの舞台で、「桜の森・・・を歌舞伎で演じる」と聞いただけで「絶対良い!」と思ったし期待値MAXでした。
その期待をもっともっといい意味で裏切る素晴らしい舞台でした。

天智天皇が治める時代の架空のお話です。
壬申の乱が描かれますが、鬼は出てくるし、カニも出てきます。
御本(ゴホン)⇒謀反など野田さん独特のコトバ遊びは物語の核心に近づくとただのコトバ遊びでは無いことに気付きます。
ヒト、オニ、カニ、クニが混在して、秘密や野心、裏切りが見え隠れします。

耳男を演じる勘九郎さんは、若い頃の野田さんを観ているようでした。
ハイスピードで走り回り、早口で台詞を喋りまくりです。
台詞が少し聞き取りにくいかなと感じる箇所もありましたが、夜長姫に翻弄されながらも真剣に姫と向き合おうと苦悩する姿に感動します。

マナコを演じた猿弥さん、俗物っぷりが素晴らしいです。
「ヤクルトが入った冷蔵庫」・・・なんて最高かも。
後半の殺陣の場面を観ていると、この舞台の主役は「マナコ」では?と思うくらいでした。
「オニの息吹きが かかるところがないと、この世はダメな気がする」
chirosukeが大好きな台詞です。

ハンニャ を演じた巳之助さん。
すごいなぁ。
一番声が出ていたし台詞も明瞭。
しかもいちいち面白すぎです。
スーパー歌舞伎ワンピースで「ボン・クレー」を完璧に演じきった巳之助さんですもの。
chirosuke、隠れファンになりましたです。

オオアマ役の染五郎さん。
謀反の下ゴコロを隠し通し、目的のためには手段を選ばない卑劣さと野心を持つ「嫌な奴」感がすごく出ていて良かったです。
花道からの登場時に背中に「イルカ」を背負って普通にスタスタ歩いてくるんだもの、chirosukeはクチが開いちゃいましたよ。
あれ諸説有りの「蘇我入鹿」のことですか?
「耳男が逃げたぞ~オニが逃げたぞ~」の場面は良いですね。

そして、何といっても夜長姫の七之助さんが美しすぎで恐ろしすぎです。
夜長姫の狂気が凄まじいです。
下り坂をとこしえに下り続け、しかも背中に地獄を背負って・・・。
その狂気は上空に広がる青い空より大きいのです。

chirosukeは夢の遊眠社公演で観た毬谷友子さんの夜長姫の、「あははははははは」という無邪気で狂気に満ち満ちた笑い声が大好きだったのですが、今回七之助さんがコドモみたいに脚をぶらぶらさせて「あはははは」と笑いながら登場した時ドキッとしました。
毬谷さんのあの高い声は男性には出せないのだけど、七之助さんのハスキーでささやくような屈託のない笑い声が怖かったです。

ヒトなのかオニなのか、両方の世界に属しているような「夜長姫」はどんな「女優」が演じてもその底無しの違和感を表現するのは難しいとchirosukeは思いました。
女性が男性を演じる宝塚、逆に男性が女性を演じる歌舞伎だからこそ、その世界で演じ続けてきた毬谷さん、七之助さんの「夜長姫」は美しく恐ろしく果てが無いのかと思ったchirosukeです。
他の俳優さんの夜長姫を観ていないので何とも言えませんが・・・。

終盤の息をのむような場面の美しさにchirosukeは泣きました。
「好きなものは呪うか、殺すか、争わなくてはならないのよ・・・いつも天井に蛇を吊して、いま私を殺したように立派な仕事をしてくださいね」
坂口安吾の原作にもある言葉です。
この台詞の後に美しく崩れ落ちるように桜の花びらの中に消えて行った七之助さんの姿を、chirosukeは流れる涙をぬぐいながら観ていました。
心に焼き付くような美しさでありました。

chirosukeは、耳男にとっての夜長姫は芸術を志す者の覚悟の象徴なのではと思っています。
七之助さんのこの最後のシーンを観るだけでも、一等席15,000円の価値ありと思ってしまいました。

「筋書き」も身請けしました。

・筋書き 1,300円(税込)

「桜の森の満開の下」は故.勘三郎さんと野田さんの間で歌舞伎化しようと約束されていたそうです。
その約束は勘九郎さんと七之助さんによって果たされたのですね・・・。
chirosukeは先日観たNODA・MAPの「足跡姫」で、「桜の森の満開の下」を思い出しました。
(「足跡姫」については2017年2月18日2017年3月12日のブログを見てね)
そして、今日観た「野田版 桜の森の満開の下」は「足跡姫」の続き?と感じてしまいました。

「桜の森の満開の下」は、美しく、哀しく、こころが苦しくなるような素晴らしい舞台でした。
Nさんが東京に来る日程で上演されていたこと、本当に良かったです。
是非一緒に観たかった舞台です。
一緒に感動できてとても嬉しく思いました。

「贋作 桜の森の満開の下」の上演記録と主要キャスト表をつくってみましたので、忘れないうちにブログに載せておきたいと思います。
chirosukeは来週もう一度この舞台を観る予定であります。
素晴らしい舞台を目の前にしながら、チケット代を考えてちょっと涙目になってしまうchirosukeって、何て俗物なんだぁ・・・!

「贋作 桜の森の満開の下」上演記録
【初演】 劇団夢の遊眠社第37回公演
1989年2月11日ー2月28日 東京公演/日本青年館
1989年3月3日ー3月8日 京都公演/南座
作・演出:野田秀樹
装置:岩井正弘
照明:北寄崎嵩
音楽・演出補:高都幸男
衣裳:原まさみ
舞台監督:津田光正
制作:高萩宏、中島隆志

【再演】 劇団夢の遊眠社第42回公演
1992年1月20日ー2月9日 東京公演/日本青年館
1992年2月13日ー3月1日 大阪公演/中座
1992年3月5日ー3月6日 名古屋公演/名古屋市民会館
作・演出:野田秀樹
装置:岩井正弘
照明:北寄崎嵩
音楽・演出補:高都幸男
振付:謝珠栄
衣裳:原まさみ
舞台監督:津田光正
制作:北村明子

【再再演】 新国立劇場主催公演
2001年6月1日ー6月30日 東京公演/新国立劇場中劇場
演出・脚本:野田秀樹
美術:堀尾幸男
照明:小川幾雄
衣裳:ひびのこづえ
選曲・効果・演出補:高都幸男
ヘアメイク:高橋功亘
演出助手:伊藤和美
舞台監督:廣田進
芸術監督:栗山民也
制作協力:NODA・MAP

ミュージカル 「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」


chirosukeは赤坂ACTシアターにミュージカル「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」を観てまいりました。

「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」
http://billyjapan.com/

2017年7月30日(日) 17:00~19:50
上演時間:2時間50分
第一幕 17:00~18:20 80分
休憩 20分
第二幕 18:40~19:50 70分

赤坂ACTシアター
座席は S席1階T列 中央ブロック上手通路側端 (13,500円)

【ロンドンオリジナル・クリエイティブスタッフ】
脚本・歌詞:リー・ホール
演出:スティーヴン・ダルドリー
音楽:エルトン・ジョン
振付:ピーター・ダーリング
美術:イアン・マックニール
演出補:ジュリアン・ウェバー
衣裳:ニッキー・ジリブランド
照明:リック・フィッシャー
音響:ポール・アルディッティ
オーケストレーション:マーティン・コック

【日本公演スタッフ】
演出補 : サイモン・ポラード
振付補 : トム・ホッジソン
音楽監督補 : スティーブン・ エイ モス
翻訳:常田景子
訳詞:高橋亜子
振付補:前田清実
音楽監督補:鎮守めぐみ
歌唱指導:山川高風
照明補:大島祐夫
音響補:山本浩一
衣裳補:阿部朱美
ヘアメイク:前田節子(StudioAD)
擬闘:栗原直樹
演出助手:西 祐子/伴・眞里子/坪井彰宏
舞台監督:徳永泰子
技術監督:小林清隆
プロダクション・マネージャー:金井勇一郎

出演:
ビリー:加藤航世
お父さん:吉田鋼太郎
ウィルキンソン先生:島田歌穂
ビリーのおばあちゃん:根岸季衣 
トニー:中河内雅貴
ジョージ:小林正寛
オールダービリー:栗山 廉
マイケル:古賀 瑠 
デビー:佐々木琴花
トールボーイ:山城 力
スモールボーイ:岡野凛音

chirosukeの感想は・・・
「リトルダンサー」はジェイミー・ベル主演の映画を観ていますが、舞台化はちょっと不安でした。
この舞台、思っていたよりずっと良かったです。

「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」は、イギリスの炭鉱の町に暮らす少年がバレエの魅力に気づき、ロイヤルバレエ学校を目指す話です。
2000年に公開された映画「リトル・ダンサー」を舞台化した作品で、2005年ウエストエンドで初演を迎えました。
2008年からはブロードウェイでも上演されています。
その日本版で、今回は全キャスト日本人です。

主役のビリーは4人います。(後に5人になっていました)
chirosukeが観たのは加藤航世くん。
プロフィールを見ると加藤航世くんは「バレエ歴9年」でバレエ経験者としては一番です。
バレエ経験、ダンス経験のないビリーもいるみたいなので、振り付け等一緒なのか気になるところ・・・。

ビリー役の4名は、約1年にわたる長期レッスン&オーディションを勝ち抜き、応募総数1346名の中から役を勝ち取ったそうです。
子供で1年は長いですね。
まさに長期育成型オーディションです。
応募条件は「147cm 以下、声変わりをしていない少年」プロ・アマチュア問わず、ダンス未経験者も OK!
だったそうです。
物語自体が、バレエに魅せられてやむにやまれぬ気持からバレエダンサーを目指す少年のお話なので、chirosukeはビリー役は4人のうち誰でもいいかと思っていました。
他のビリーを観ていないので比較することはできませんが、素晴らしいビリーでありました。

chirosukeがこだわったのは別の主要キャストです。
お父さん:吉田鋼太郎さん、ウィルキンソン先生:島田歌穂さん、ビリーのおばあちゃん:根岸季衣さん。
この三役はダブルキャストでしたがぜひこの役者さんで観たかったです。(好みです・・・)

映画ではビリーの成長がメインで描かれていたと思いますが、舞台はビリーを取り囲む大人たちや、社会をクローズアップしています。
イギリス社会で実際に起きた、炭坑の廃止・経営合理化に抗い戦う労働者階級の物語が描かれています。
仕事=生活がなくなるかもしれない状況に置かれた男たちの苦悩が、きちんとドラマになって見応えがありました。
民営化に反対しストライキする労働者、仕方なく体制側に従う労働者。
どちらも生活のために必死で、仕事に命をかける男たちの生き様が素晴らしいです。

バレエの華やかさとは真逆の、炭鉱の男たちの中で暮らすビリーの気持ちは周囲に受け入れられないのですが、最初から反対するだけだった武骨なお父さんが、ビリーを応援しようと決めたときの決意と行動にはchirosuke泣きました。
お父さん役の吉田鋼太郎さんすごく良い!

島田歌穂さんのウィルキンソン先生も良かったです。
ロイヤルバレエ学校に入学するために故郷を旅立つビリーに「これからあなたが学ぶ数年間で、最初にしなくてはいけないことは、私のレッスンをすべて忘れること」というシーンにはchirosuke、涙目・・・。

ミュージカル 「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」は、夢を追う少年の成長物語だけではありません。
「踊りたい!」という気持ちを抑えきれず、挫折しながらも無心に突き進む少年の姿に感動しますが、同時にイギリスの炭坑町の階級闘争が「バレエ」という夢に対比して描かれた、骨太の演劇でもあります。
だからこそ「バレエは夢のように美しい」と思えるのです。
chirosukeは別のキャストでも観てみたいと思うくらい、素晴らしい舞台でした。

シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」


chirosukeはシネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉(とうかいどうちゅうひざくりげ〈やじきた〉」を観てまいりました。
上映館はMOVIX亀有です。
ここは初めての映画館ですが大きくてとてもきれいです。

シネマ歌舞伎とは、松竹さんが開発した新しい観劇方法で、歌舞伎の舞台公演をHD高性能カメラで撮影しスクリーンで上映するというものです。
スクリーンでの「映像美」と「臨場感」は、劇場で生の歌舞伎を観ているかのような感覚になります。
一等席が2万円近くになることもある歌舞伎の本公演が2,100円で観られるシネマ歌舞伎は納得できます。
chirosukeは今までにシネマ歌舞伎を数本観ていますが、どれも満足であります。

シネマ歌舞伎
「東海道中膝栗毛〈やじきた〉(とうかいどうちゅうひざくりげ〈やじきた〉」
原作:十返舎一九
構成:杉原邦生
脚本:戸部和久
脚本・演出:市川猿之助

〈シネマ歌舞伎 制作スタッフ〉
監督:浜本正機
撮影監督:鈴木達夫
サウンドデザイン:瀬川徹夫
音楽:富貴晴美

上演月:2016(平成28)年8月
上演劇場:歌舞伎座
シネマ歌舞伎公開日:2017(平成29)年6月3日
上映時間:90分
料金:一般 2,100円(税込)

【配役】
弥次郎兵衛:市川 染五郎
喜多八:市川 猿之助
盗賊白井髭左衛門:市川 右近
天照大神:市川 笑也
十六夜:中村 壱太郎
茶屋女お稲実は女盗賊三ツ大お新:坂東 新悟
五日月屋番頭藤六:大谷 廣太郎
信夫の若君 伊月梵太郎:松本 金太郎
供侍 伍代政之助:市川 團子
読売屋文春:市川 弘太郎
老船頭寿吉:市川 寿猿
大家七郎兵衛:松本 錦吾
役者/女札親師毬夜:市川 春猿
石油王夫人麗紅花:市川 笑三郎
役者/用人山田重右衛門:市川 猿弥
闇金利太郎:片岡 亀蔵
アラブの石油王亜刺比亜太:市川 門之助
五日月屋女房お綺羅:市川 高麗蔵
大家女房お米:坂東 竹三郎
劇場支配人出飛人/奉行大岡伊勢守忠相:中村 獅童

chirosukeの感想は・・・
めちゃめちゃ楽しかったです。
オープニングから大笑いです。
黒子のバイトくん・・・。
「スーパー歌舞伎ワンピース」の後に上演されていますから、ワンピースのパロディなんかもあってとにかく楽しいです~!
随所の時事ネタ(マスゾエさん・号泣野々村議員、文春砲・・・)とか面白すぎでありましょう。

御存知「やじさんきたさん」がお伊勢参りに行く道中が演じられるんですが、お伊勢参りに行くきっかけからしてハチャメチャであります。
ひょんなことから同行することになった、信夫の領主梵太郎と御伴の政之助が芸達者で素晴らしい!
この子役二人が凄いんだ。

シネマ歌舞伎の別の上映館で、子役の舞台挨拶があると聞いていたchirosuke、「なんだ子役かぁ~」とスルーしておりましたが、この二人の子役なら行ってみたかったぞ舞台挨拶!
それくらい子役グッジョブでありました。
何と言ってもかわいらしい・・・。

信夫の領主梵太郎と御伴の政之助は、家督を守り、母の病気平癒を伊勢神宮に願うため、命懸けでお伊勢参りに旅立ちます。
不安な気持ちを抑えて、決意を新たにとっても健気!
若君の伊月梵太郎を演じるのは松本 金太郎。
供侍の伍代政之助を演じるのが市川 團子です。
この二人の子役が最高と言っても良いくらいです。
chirosukeは團子推しであります!

それに引き換え、オトナのくせに冴えない弥次喜多の2人・・・。
ぱっとしないし、ええ加減で適当で小ズルいんですが、どこか憎めない二人です。
調子こいてるやじさん・きたさんを演じる染五郎さんと猿之助さんの掛け合いが絶妙で、もう笑うしかありません。
巧すぎでしょ!

姑息な二人が偶然にも大金を手にし、成り行きでお伊勢参りに向かうんですが、東海道の茶屋で梵太郎と御伴の政之助に出会い、4人で旅をすることになります。

お伊勢参りに行くはずが、何故か道中で一行は、ラスベガスに辿り着いたり、化け猫屋敷や盗賊の一味、闇金にも襲われます。
何でラスベガス・・・?
そこに登場する劇場支配人役の中村 獅童さんが素晴らしい~!
エキセントリック爆発であります。
chirosukeは笑いすぎで涙目でしたよ・・・。

艱難辛苦というか、すったもんだを乗り越えて、やっとの事でお伊勢参りを果たす一行です。
最後は、やじさん・きたさんがしっかり勢いで「宙乗り」までやっちゃいます。

原作の「東海道中膝栗毛」は享和2 (1802)年より刊行された滑稽本です。
「膝栗毛」とは、徒歩で旅行をすることなんですって。
主人公2人の道中記が行く先々の土地の風俗を交え面白可笑しく書かれていて、江戸時代のエンタメですね。

「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」は文句なしに楽しい歌舞伎でした。
そしてchirosukeが思ったこと・・・。
あちこちで「ドリフネタ」を彷彿とさせるシーンがあり、あらためて「ドリフターズ」って素晴らしかったんだ!
コドモchirosukeが大好きだったドリフネタ、今でもインパクトがあるし、身体をはったギャグは大ウケでした。

観客に見えないところで、ものすごく詳細な段取りと練習と努力があったこと、オトナchirosukeは解ります。
お約束のように落ちてくるタライ、何故か毎回その下に人がいて、大笑いしている間に舞台袖から人が全速力で走ってきて、必ずぶつかってすっ転ぶ。
バカだなぁ、ドジだなぁとケラケラ笑っている間に:軽快な音楽とともに舞台の盆が廻り、あっという間に次のシーンに移っていく見事さは、王道でありました。
ドリフは小ネタギャグをドタバタに高めた、まさにスラップスティックの先駆者だったのですね。

今回の舞台でも素晴らしいドタバタが観られました。
ドリフがやったネタやギャグは、色褪せずに後世に引き継がれオトナchirosukeを楽しませてくれます。
それも「芸術」だとchirosukeは思います。
ええ加減に見える、偶然や適当に見せる、サラッとさりげなく見せることの難しさ・・・。
その努力を観客に感じさせないのがプロですね。
「ええ加減は芸の神髄、意味づけは時の権力」でありました。

シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」はとても楽しい歌舞伎でした。
スラップスティック万歳!
素晴らしい舞台をありがとうでした!

前へ 過去の投稿

ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。