2017年に観た舞台と映画のランキングです


chirosukeの年末のお約束、2017年に観た舞台と映画のランキングを、Excel表にしてみました。
(2016年分は2016年12月31日のブログをみてね)

今年観た舞台20本、映画22本、美術展18回でありました。
(舞台のうちバレエが1本、映像作品が2本)
去年は舞台24本、映画15本、美術展32回でしたから、映画が増えて美術展が減っています。
今年は舞台、美術展が減っていますがその分、日光、箱根旅行、朝顔市、ほおずき市、酉の市、羽子板市、谷中、小江戸川越、足立の花火大会、鎌倉、三社祭り、迎賓館など東京ならではのお出かけが増えています。

chirosukeは楽しみのために、お仕事の合間の時間とお金をやりくりして劇場に行きます。
毎回ですが「きらいなものをきらいというより、好きなものを好きだと言おう」がモットーのブログなので、今回も★マークで振り返ってみました。

2017年舞台ランキング表です。
chirosukeの「良かった舞台」の定義は「同じチケット代でもう一度同じ舞台を観たいか?」です。
★の数で記載しました。
(チケット料金は割引・オークション等実際に購入した金額で記載しています。手数料や送料等は入っていません。)
★★★・・・無理しても観たい(チケット代を何とか工面してでも時間作って観たい)
★★・・・機会があれば観たい(お金と時間に少し余裕があれば観たい)
★・・・余裕あれば観たい(たまたまお金もあって暇ならば観たい)

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 「ワンピース」は、素晴らしい再演でした。
chirosukeが観劇した翌日の公演で猿之助さんが大怪我をされ驚きました。
大変心配でしたが、その後順調に回復されているようで良かったです。
猿之助さんの舞台にかける熱い思いと、その思いを受けて代役公演を続行した役者さん達、スタッフさん達にも感動しました。
まさに役者魂ですね。

「め組の喧嘩」はシネマ歌舞伎で観ることができました。
映像の中で生き生きと演技している中村勘三郎さんにchirosukeは泣きました。
(舞台の映像作品は「舞台」にカテゴライズしています。)

ミュージカル「私は真悟」は素晴らしい舞台でした。
楳図かずお先生の世界が、あんなに怖ろしく切なく美しく描かれている舞台に感動し、chirosukeは2回観ました。

野田秀樹さんの新作「足跡姫」では、役者が魂で演じる凄味を感じました。
東京では毎年NODA・MAPのお芝居を観られることが嬉しいです。
歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」は素晴らしかったです。
一等席で3回観劇できましたが、チケット貧乏がキツかったです。

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」は予期せず大感動し、これも2回観ました。
お高いチケットの複数回身請けが続きチケット貧乏が続いた一年でしたが、舞台でしか表現できない美しい世界を観ることができたのでチケット貧乏には耐えるchirosukeであります。

バレエは1公演を観ました。
Kバレエカンパニーの「ピーターラビット」の世界は本当に楽しかったです。
精巧な着ぐるみをまとって踊る動物たちにchirosukeは涙目でありました。

2017年映画ランキング表です。
chirosukeの「良かった映画」の定義は「通常価格1,800円で満足できたか」です。
こちらも★の数で記載です。
★★★・・・1,800円でも満足(これは絶対映画館で観ないと損)
★★・・・割引デー(1,000円程度)なら納得(映画館で観る価値はあり)
★・・・TVで充分(わざわざ映画でなくても・・・)

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」の双子にはやられました。
「ラ・ラ・ランド」は素晴らしい作品でした。
元演劇少女のchirosukeは号泣であります。
「メッセージ」はchirosukeの中では「トラルファマドール星人」のお話しで感動です。
「ワンダーウーマン」は殆ど期待せずに観ましたが、とても楽しめました。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」もそうですが、荒唐無稽を徹底した世界観で見せてくれるハリウッドに脱帽です。
「IT」はほぼ原作通りで良かったです。続編に期待。
「ブレードランナー2049」の映像美、そしてハリソン・フォードに両手をグーでした。
そして毎回chirosukeは「なぜ、こんな作品が日本じゃつくれないんだ・・・」と思ってしまうのでした。

美術展は展示内容がバラエティに富んでいるので今回もランク付けは無しです。
一覧表だけ作成しました。
(チケット料金は割引適用後、特典付きチケットの場合はその料金で記載しています)

ブリューゲルの「バベルの塔」は展示方法が素晴らしいと思いました。
「オサビサン展」では鎌倉まで行きましたが、アンノ邸に入れたことがいまだにびっくりのchirosukeであります。
静嘉堂文庫美術館で初めて観た「国宝・曜変天目」の美しさに魅了されました。
喜多川歌麿の肉筆画の大作「深川の雪と吉原の花」を観るために箱根まで行きましたが、素晴らしかったです。
「怖い絵展」では、寒空の下3時間以上並びましたが、「レディ・ジェーン・グレイ」の衝撃的な美しい姿に圧倒されそうになりました。

リサーチ不足で深堀隆介さんや落田洋子さんの個展を見逃してしまったことは残念・・・。
来年はしっかりリサーチであります。
chirosukeは来年も引き続き、座右の銘
「ええかげんは芸の神髄、意味づけは時の権力」
「人生は深刻だが、芸術は楽しい」
でやっていきます。

来年の舞台のチケットは唐十郎さんの「秘密の花園」を取っています。
バレエは数年前にロイヤルバレエの来日公演で観たクリストファー・ウィールドン振付「不思議の国のアリス」が、新国立劇場バレエ団で11月に上演されます。
これは観たいかな。

来年も、心の奥に届く美しいもの、楽しいものに出会えますように!

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シネマ歌舞伎 「め組の喧嘩」


chirosukeは東銀座の東劇に、シネマ歌舞伎「め組の喧嘩」を観にいってまいりました。

シネマ歌舞伎とは、松竹さんが開発した新しい観劇方法です。
歌舞伎の舞台公演をHD高性能カメラで撮影しスクリーンで上映するというもので、スクリーンではありますが「映像美」と「臨場感」はすごいです。
chirosukeは数作品をシネマ歌舞伎で観ていますが毎回感動するし、歌舞伎を2,100円で観られるのも魅力だと思います。

シネマ歌舞伎
「め組の喧嘩 (めぐみのけんか)」

上演月:2012(平成24)年5月
上演劇場:平成中村座
シネマ歌舞伎公開日:2017(平成29)年11月25日
上映時間:103分
料金:一般 2,100円(税込)

【配役】
め組辰五郎:中村 勘三郎
辰五郎女房お仲:中村 扇雀
四ツ車大八:中村 橋之助
露月町亀右衛門:中村 錦之助
柴井町藤松:中村 勘九郎
おもちゃの文次:中村 萬太郎
島崎抱おさき:坂東 新悟
ととまじりの栄次:中村 虎之介
喜三郎女房おいの:中村 歌女之丞
宇田川町長次郎:市川 男女蔵
九竜山浪右衛門:片岡 亀蔵
尾花屋女房おくら:市村 萬次郎
江戸座喜太郎:坂東 彦三郎
焚出し喜三郎:中村 梅玉

「め組の喧嘩」、chirosukeの感想は・・・
とても面白かったです。

中村勘三郎さんが心血を注ぎ、「平成中村座」として江戸の芝居小屋を現代に復活させました。
東京・浅草で行われた初のロングラン公演の最後を飾る2012月5月の公演の映像です。
勘三郎さんは「め組辰五郎」が初役だったそうです。
めちゃめちゃ江戸っ子です!
「火事と喧嘩は江戸の華!」なんですね。

浜松町にある「め組の喧嘩」の観光案内板です。
(Sちゃん、写真ありがとう~)

お話は、文化二年二月(1805年3月)に起きた町火消し「め組」の鳶職と江戸相撲の力士たちの乱闘事件が題材です。
まんま「喧嘩」のお話し。
喧嘩の理由がいかにも江戸っ子です。
そして勘三郎さんの台詞は「ひ」を「し」と発音されてました。
江戸っ子、芸が細かいっ!

品川の料亭で、力士の四ツ車大八と「め組」の若い者がささいなことから口論となります。
居合わせた「め組」の頭辰五郎親分の仲裁で一旦おさまるんですが、同席していた四ツ車の贔屓の武士が「力士と鳶風情では身分が違う。」との言葉に辰五郎は腹を立てます。
「角力だって鳶の者だって同じ人間だ。そんなに安くしなさんな。」
chirosukeはここで「おおっ!ヴェニスの商人のシャイロックじゃないか!」と思いました。

きっかけは些細な小競り合いだったのが、鳶の面子を守るために辰五郎は単身で仕返しに及びますが、互いが面子をかけて引かず、結果鳶衆と力士たちの喧嘩になってしまいます。
辰五郎は町火消しの意地から命がけの喧嘩を決意します。
妻子に別れを告げ、颯爽たる姿で喧嘩に向かう辰五郎、勇ましいです。
男だなっ!

この大喧嘩がすごい!
喧嘩っ早い鳶たちが走る走る、はしごをタタタッと全速力で駆け上がる、塀にスピーディによじ登る、塀から飛び降りる、トンボをきる!
chirosuke、両手をグーであります。
力士も豪快な力技で、双方とも真剣勝負、生きのいい喧嘩っぷりが見せ場です。
最後は焚出しの喜三郎が梯子を使って喧嘩の真ん中に分け入って両者を押しとどめるのですが、「平成中村座」の舞台はあっと驚く演出で、役者と客席が一体化して感動的です。

このラストからエンディングの映像は泣きます・・・。
勘三郎さんの活き活きとした姿が、もう映像でしか観られないのだと思うとchirosukeは涙がポロポロです。
「め組の喧嘩」は、江戸っ子の「粋」がいっぱいの楽しい舞台でした。

舞台「表に出ろいっ!」English version”One Green Bottle”


chirosukeは舞台「表に出ろいっ!」English version”One Green Bottle”を観てまいりました。

「表に出ろいっ!」English version”One Green Bottle”
 英語上演・イヤホンガイド(日本語吹き替え)付

http://www.geigeki.jp/performance/theater143/

2017年11月5日(日) 14:00~
上演時間:1時間20分
*休憩無し

東京芸術劇場 シアターイースト
座席は 全席指定 A列(最前列 中央ブロック) (6,000円)

作・演出:野田秀樹
英語翻案:ウィル・シャープ
演奏:田中傳左衛門

出演:
父 キャサリン・ハンター(Kathryn Hunter)
娘 グリン・プリチャード(Glyn Pritchard)
母 野田秀樹(Hideki Noda)

chirosukeの感想は・・・
とても面白く、実験的な舞台だと思いました。

キャストは3人。
野田さんと二人のイギリス人俳優さん。
全て英語で演じられます。
イヤホンガイドがあったので中学英語のchirosukeでも大丈夫でした。

イギリス人俳優+野田さん、英語劇と言えば「THE BEE」英語バージョンがありました。
(「THE BEE」英語バージョンについては2012年3月3日のブログをみてね)

今回も「THE BEE」と同じ俳優さん、キャサリン・ハンターさんとグリン・プリチャードさんが出演されていました。
この二人・・・すごいわ。
父親を女性のキャサリン・ハンターさんが演じ、若い娘役はグリン・プリチャードさんです。
で、母親役が野田さん。

この舞台では性別、年齢、人種、言葉は全く壁になっていません。
chirosukeが実験的だと感じたのは、敢えて常識を覆したキャスティングです。
最初は怪演だと感じるんですが、だんだん違和感なくなるから不思議です。

キャサリン・ハンターさんは厳格な父親のカリカチュアともいえる「ハゲヅラ」を被っています。
娘の登場には度肝を抜かれました。
グリン・プリチャードさん、でかっ!
紫のロングヘアーとキテレツな衣装が・・・宇宙人みたい。
でも若い娘に見えてくるんだもの。

座席表と配布されていたパンフレットです。

舞台で演じられるのは「狂気」です。
で、コメディです。
笑います。
で、だんだん笑っていられなくなります。
些細な自己主張がバカバカしい策略に発展し、不条理な破滅に向かう救いのないお話しです。

「表に出ろいっ!」は2010年秋、NODAMAP番外公演として東京芸術劇場で初演されました。
残念ながら初演はchirosuke観ていません。
7年後に英語劇として再演されたのが”English version”One Green Bottle”です。

「THE BEE」の時のような、痛みに共感していくような息詰まる緊張感はありません。
エキセントリックな登場人物の行動に時には大笑いします。
けれどベースが狂気なので、次第に大きくなる嫌な予感に心がざわっとします。
ああ、やっばり・・・救いのない結末になる予感的中です。

外からもたらされた悪意によって狂気が増幅していくのが「THE BEE」でした。
今回の「One Green Bottle」は元々家族の中に存在していた狂気が、些細なきっかけと自己中心的な行動や嘘を発端に暴かれて行くという感じでした。

劇場ロビーに展示されていた舞台装置の模型です。
作調には、歌舞伎囃子方田中流家元の十三代目田中傳左衛門さんが参加されていました。
舞台上手端に座られ、音を合わせていました。

父、母、娘の三人家族の物語です。
その夜、三人はそれぞれ絶対に外出しなくてはならない理由がありました。
でも飼い犬が出産間近とあって、誰かが家に残り、面倒を見なくてはならない状況でした。
嘘や甘え、権威、裏切り、あの手この手を使って、それぞれが他の二人を出し抜き、なんとか家を抜け出そうとします。
その過程で各個人の「信じるもの」「物差し」「優先順位」が明らかになっていき、狂気が充満したあげく、事態はとんでもないことになっていきます。

どこから出してきたのかと驚く大きな「鎖」の登場でchirosukeは狂気が飽和状態になったんだと思いました。
このメタファーのような「鎖」が一人で家を出ようとする各々を物理的に家族として縛ってしまいます。
chirosukeは最前列で観ていたので、役者さんの表情まで良く見えました。

もはや外出したかった目的さえどうでも良くなり、外出を阻んでいた飼い犬も出産を終えてしまいます。
それなのに鎖につながれ、誰一人家から出ることができない。
暑い室内、水も飲めない(鎖が水場に届かない)、助けも呼べない、携帯は諍いの中で破壊され、電話やインターフォンは最初の苛立ちの中で壊されています。
生まれたばかりの仔犬と母犬も出産後にケアがされず悲惨な最期・・・。
残された三人の表情は、何でこんなことになってしまったんだろうという不条理に対する疑問、後悔、諦め、絶望に変わっていきます。

終演後、ロビーで上演台本
を身請けしました。
英語で日本語対訳で解りやすいです。

・上演台本 1,000円(税込)

家族の秘密や個人のエゴが曝されていくと、家族ならではの繋がりが、裏切り、中傷、非難となり根深い狂気が揮発性の物質みたいに広がっていくようでした。
父親、母親、娘、それぞれが自分の役割を最大限に利用しています。
まさに演じている。
chirosukeは野田さんのキャスティングに納得しちゃいました。
元々家族の中で役割を演じているのだから、性別、年齢、人種、言葉なんか関係ないのかぁ。
父親役は父親を、母親役は母親を、娘役は娘を演じれば良いわけですから。

「表に出ろいっ!」というタイトルが、不条理で救いの無いアンビバレントな家族の結末を予感させることに気が付いたchirosukeであります。
野田さん演じる母親が鎖に繋がれたまま、床下に隠していた結婚指輪を取り出すシーンでchirosukeちょっと涙目になりました。
最前列で観られて良かったです。

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド) 「ワンピース」 2017年新橋演舞場


chirosukeは新橋演舞場に「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース」を観に行ってまいりました。

http://www.onepiece-kabuki.com/

新橋演武場
2017年10月8日(日)昼の部
午前11時開演

座席は1等席 16,500円
1階4列 下手ブロック(花道寄り)

上演時間(夜の部) 4時間15分
ワンピース 第一幕(50分)16:30-17:20
幕間 30分
ワンピース 第二幕(65分)17:50-18:55
幕間 25分
ワンピース 第三幕(85分)19:20-20:45

原作:尾田栄一郎
脚本・演出:横内謙介
演出:市川猿之助

「配役」
ルフィ/ハンコック 市川 猿之助
白ひげ 市川 右團次
ゾロ/ボン・クレー/スクアード 坂東 巳之助
サンジ/イナズマ 中村 隼人
マルコ/サディちゃん 尾上 右近
ナミ/サンダーソニア 坂東 新悟
はっちゃん/戦桃丸 市川 弘太郎
アバロ・ピサロ 市川 寿猿
ベラドンナ 坂東 竹三郎
ニョン婆 市川 笑三郎
ジンベエ/黒ひげ(ティーチ) 市川 猿弥
ニコ・ロビン/マリーゴールド 市川 笑也
マゼラン 市川 男女蔵
つる 市川 門之助
エース/シャンクス 平 岳大
ブルック/赤犬サカズキ 嘉島 典俊
イワンコフ/センゴク 浅野 和之

chirosukeは、スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」を今までに4回観ています。
2015年新橋演舞場で2回、2016年大阪松竹座で2回です。
大好きな舞台で、再演を心待ちにしておりました。

今回第二幕の終盤、「TETOTE」が流れ最も盛り上がる場面を通称「ファーファータイム」というそうです。
「TETOTE」を「ゆず」が歌うというのも楽しみでした。

そして何とファーファータイムで盛り上がるためのグッズ「スーパータンバリン」なるものが会場限定で発売されます!
え?タンバリン?
それってあのタンバリン・・・?
劇場で売ってるって、みんなホントに買うの?
ちょっとタンバリンという普段の生活にあまり馴染みのないアイテムにchirosuke、ドキドキでありました。

シン・ゴジラの発声上映会でサイリウムを振り回したchirosukeですもの、タンバリンを扱えなくてどうする!
chirosukeは劇場に行ってすぐに「スーパータンバリン」を身請けいたしました。
楽しそうだし、こういうのは楽しんだモノ勝ちですもの。
そのタンバリンを振り回すのだ、chirosukeよ!

■スーパータンバリン(オリジナル台紙付き)
価格:900円(税込)
発売:10月6日(金)~11月25日(土) 
※公演期間中のみ新橋演舞場にて限定発売

このスーパータンバリンは、原作の尾田栄一郎先生の直筆の商品名と、描き下ろしイラストがプリントされた限定版なんですって。
パッケージにも猿之助ルフィの写真とともに、尾田先生直筆の「Far Far Time(ファーファータイム)で盛り上がろう!」の文字と、描き下ろしイラストが入っています。
シンバルの色は歌舞伎の定式幕をイメージしたカラフルな仕様です。

まぁ、プラスチックのおもちゃ感が良いですね。
本格的なタンバリンだったらマジ扱いをどうしようかと思ってしまいます。
900円という身請け額は・・・勢いでありましょう。

ファーファータイムだけに使用するタンバリン。
使い方は幕間に映像で、市川笑野さん:マーガレットと市川猿紫さん:スイトピーがタンバリンのCMやってくれます。

このマーガレットちゃん&スイトピーちゃんって・・・かわいいんです。
物販、がんばっております。
なかなか気合いの入ったCMでした~。

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」、chirosukeの感想は・・・。
やっばりめちゃめちゃ面白かったです!

座席が花道の下手だったので、花道の演技では役者さんのほぼ後姿だったのが残念だったけど、巳之助さん演じる「ボン・クレー」は表情までとても良く観えました。
前方だったので本水の場面では、結構水しぶきが飛んできたしワクワクです。

全体的にテンポが良く、すっきりした演出でわかりやすくなっていました。
猿之助さんは心からルフィを楽しんで演じておられるようでした。
ハンコックがゴージャス!
衣装がすごい~。
エース役の平岳大さんがとてもカッコ良かったです。
巳之助さんのボン・クレーは完璧だし、浅野さんのイワンコフ様も最高です。
驚いて、笑って、ボロ泣きした素晴らしく楽しい舞台でありました。

1幕目のアマゾン・リリーのシーンで、「今ロビーからの情報でなんとスーパータンバリンが203個しか売れていないそうですっ!」
「ええっ!」
「2幕目が始まる前に買っておいてね~」
「タンバリンでシャンシャン、パンダもシャンシャン~」と歌いながら下手に引っ込んだ役者さんたちにchirosukeは唖然・・・。
でも爆笑であります。

あと、2幕目でオカマさんたちが「みんな、スーパータンバリンの用意は良い?」っいうからchirosukeも周りのお客さんたちと一緒にバッグが出して持ち上げていたら、「今出すんじゃね~よ!ファーファータイムで使うんだよ!」とオッサンに戻ったオカマさんに怒られました。
タンバリンを仕舞って置くミニトートーバッグもあるらしい。
もうみんなやりすぎでしょ?と思うくらい大笑いですよ~。

そして、ファーファータイム、chirosukeも精一杯タンバリンを振り回しました。
めちゃめちゃ楽しかったです!
筋書も身請けしました。

スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」は、素晴らしい舞台です。
chirosukeはチケット貧乏ですが、可能ならもう一度観たいと思います。
今度は上手で観たいなぁ。
「スーパー・タンバリン」もまた使いたいと思います。

【追記】
10月9日(月・祝)、スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』(昼の部11時開演 1回公演) に出演されていた市川猿之助さんが、カーテンコールの途中、花道にある舞台機構で降下する際に、衣裳の一部が昇降装置に絡まり左腕を骨折されたというニュースが!

ルフィ・ハンコック : 尾上右近
サディちゃん : 坂東新悟
マルコ : 中村隼人
この配役で公演を継続されるそうです。
猿之助さん、はやく元気になって復帰されることを願っています。
そして、みんな頑張って~!

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」(2回目)


chirosukeは渋谷のシアターオーブに、ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」2回目を観に行ってきました。

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」
2017年9月16日(土)
18時00分~
シアターオーブ

http://findingneverland.jp/index.php

上演時間 : 約2時間30分
第1幕 18:00〜19:10 (70分)
休 憩 20分
第2幕 19:30〜20:30 (60分)

座席はS席 1階24列 中央ブロック上手通路端
(13,000円)

作詞・作曲:ゲイリー・バーロウ/エリオット・ケネディ
脚本:ジェームズ・グラハム
演出:ダイアン・パウルス
振付:ミア・マイケルズ

出演:アメリカ・カンパニー
※生演奏、英語上演、日本語字幕あり

J.M.バリ:ビリー・タイ(BILLY HARRIGAN TIGHE)
シルヴィア・ルウェイン・デイヴィス:クリスティン・ドワイヤー(CHRISTINE DWYER)
チャールズ・フローマン/ジェームズ・フック船長:ジョン・デイビッドソン(JOHN DAVIDSON)
デュ・モーリエ夫人:カレン・マーフィー (KAREN MURPHY)
ピーター、ジャック、マイケル:ターナー・バーシセル(TURNER BIRTHISEL)
ジョージ、ピーター、ジャック:コナー・ジェームソン・ケイシー(CONNOR JAMESON CASEY)
ピーター、ジャック、マイケル:ワイアット・シルブス(WYATT CIRBUS)
ジョージ、ピーター、ジャック:バーグマン・フリードマン(BERGMAN FREEDMAN)
ジャック、マイケル:タイラー・パトリック・ヘネシー(TYLER PATRICK HENNESSY)
ジョージ、ピーター、ジャック:コリン・ウィーラー(COLIN WHEELER )

クリスティーナ・ベレンスキー (CHRISTINA BELINSKY)
ケイトリン・コーエル (CAITLYN CAUGHELL)
サラ・マリー・チャールズ (SARAH MARIE CHARLES)
エイドリアン・チュウ (ADRIANNE CHU)
カルヴィン・L・クーパー (CALVIN L. COOPER)
ドウェルヴァン・デイビッド (DWELVAN DAVID)
ネイサン・ダスツニー (NATHAN DUSZNY)
ヴィクトリア・ヒューストン・エレム(VICTORIA HUSTON-ELEM)
トーマス・ミラー (THOMAS MILLER)
ノア・プロムグレン(NOAH PLOMGREN)
ウィル・レイ(WILL RAY)
クリスティン・リース (KRISTINE REESE)
コーリー・リーヴス(COREY RIVES)
ディ・トマセッタ(DEE TOMASETTA)
マット・ウォルペ (MATT WOLPE)
メリッサ・ハンター・マッカン (MELISSA HUNTER McCANN)
コナー・マックロイ (CONNOR McRORY)
マシュー・クイン(MATTHEW QUINN)

先週観た舞台がすごくすごく良かったので、チケット貧乏に負けずどうしてももう一度観たくなったchirosukeであります。
(一回目の「ファインディング・ネバーランド」については2017年9月9日のブログをみてね)

前回のブログにchirosukeは書きました。
「舞台は好き嫌いです。
もしこの舞台が嫌いだという人がいたらそれはその人の勝手ですが、きっとchirosukeとはお友達にはなれないと思います。」
で、お友達のSちゃんを半ば強引に誘いました。
Sちゃんは「ピーターパンはあんまり好きじゃないし、バレエはちょっと・・・」と及び腰でしたが、「ピーターパンの物語の前の話だし、バレエじゃなくてミュージカル!」とchirosukeはS席を2枚ゲットであります。

前回は前から2列目でしたが、今回は1Fの後方の席でした。
中央ブロックで全体が観えたのでまずまずの席でした。

今回もchirosukeはボロ泣き・・・。
本当に素晴らしい舞台です。
1幕目が終わって休憩時間、chirosukeはSちゃんに「どう?」と訊くと「すごく楽しい!」と声が帰ってきて、ああ良かった!
大切なお友達を失くさずに済みました・・・!

1回目、曲は殆ど覚えられなかったのですが、2回観たらフレーズもすっと頭に入ってきました。
劇中劇でピーターパンが演じられますがお約束のティンクが死にかける場面。
「妖精を信じる子供は手を叩いて!」ではchirosukeは泣きながら拍手です。

4人の子供たちの母親シルヴィアがピーターパンに連れられてネバーランドに旅立つシーンは、最高に美しく哀しいです。
chirosukeはボロ泣きでしたが、シルヴィアはウェンディになったんだなと思ってまたまた涙です。

この舞台、泣きはしますが笑いどころもいっぱいです。
劇場の支配人フローマンが次の演目をバリと相談するシーン。
「ミュージカル?」「・・・・」
「ミュージカル・コメディ?」「最低の芸術だ!」
この反骨精神に溢れた自虐ネタにはchirosuke大笑いです。

トニー賞がかすりもしなかったらしいけど、こんな素晴らしい舞台、よくぞ日本に来てくれました!
素晴らしい夢をありがとうでした。

「ファインディング・ネバーランド」は、2019年に日本人キャスト版が上演されるらしいです。
バリ役には石丸幹二さんが決定しているんですって。
石丸さん、歌うまいしね~。
ちょっと観てみたい気もしますが、chirosukeがおいしい役だと思ったのが「エリオット」です。
誰が演じるのかなぁ、エリオット。
ブロードウェー版も再演希望のchirosukeであります。

今回もカーテンコールのみ撮影可能でした。
観客総立ちのスタンディングオベーションです。
素晴らしい舞台に観客が応えるのは拍手だけです。
心からの拍手を送ったchirosukeでありました。

素晴らしい舞台を2回も観ることができました。
東京万歳!

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」


chirosukeは渋谷のシアターオーブに、ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」を観てまいりました。

ブロードウェイミュージカル「ファインディング・ネバーランド」
2017年9月9日(土)
13時00分~
シアターオーブ

http://findingneverland.jp/index.php

上演時間 : 約2時間30分
第1幕 13:00〜14:10 (70分)
休 憩 20分
第2幕 14:30〜15:30 (60分)

座席はプレミアム席 1階2列 中央ブロック下手通路端
(15,000円)
*公演プログラム1冊付き

作詞・作曲:ゲイリー・バーロウ/エリオット・ケネディ
脚本:ジェームズ・グラハム
演出:ダイアン・パウルス
振付:ミア・マイケルズ

出演:アメリカ・カンパニー
※生演奏、英語上演、日本語字幕あり

J.M.バリ:ビリー・タイ(BILLY HARRIGAN TIGHE)
シルヴィア・ルウェイン・デイヴィス:クリスティン・ドワイヤー(CHRISTINE DWYER)
チャールズ・フローマン/ジェームズ・フック船長:ジョン・デイビッドソン(JOHN DAVIDSON)
デュ・モーリエ夫人:カレン・マーフィー (KAREN MURPHY)
ピーター、ジャック、マイケル:ターナー・バーシセル(TURNER BIRTHISEL)
ジョージ、ピーター、ジャック:コナー・ジェームソン・ケイシー(CONNOR JAMESON CASEY)
ピーター、ジャック、マイケル:ワイアット・シルブス(WYATT CIRBUS)
ジョージ、ピーター、ジャック:バーグマン・フリードマン(BERGMAN FREEDMAN)
ジャック、マイケル:タイラー・パトリック・ヘネシー(TYLER PATRICK HENNESSY)
ジョージ、ピーター、ジャック:コリン・ウィーラー(COLIN WHEELER )

クリスティーナ・ベレンスキー (CHRISTINA BELINSKY)
ケイトリン・コーエル (CAITLYN CAUGHELL)
サラ・マリー・チャールズ (SARAH MARIE CHARLES)
エイドリアン・チュウ (ADRIANNE CHU)
カルヴィン・L・クーパー (CALVIN L. COOPER)
ドウェルヴァン・デイビッド (DWELVAN DAVID)
ネイサン・ダスツニー (NATHAN DUSZNY)
ヴィクトリア・ヒューストン・エレム(VICTORIA HUSTON-ELEM)
トーマス・ミラー (THOMAS MILLER)
ノア・プロムグレン(NOAH PLOMGREN)
ウィル・レイ(WILL RAY)
クリスティン・リース (KRISTINE REESE)
コーリー・リーヴス(COREY RIVES)
ディ・トマセッタ(DEE TOMASETTA)
マット・ウォルペ (MATT WOLPE)
メリッサ・ハンター・マッカン (MELISSA HUNTER McCANN)
コナー・マックロイ (CONNOR McRORY)
マシュー・クイン(MATTHEW QUINN)

chirosukeの感想は・・・
めちゃめちゃ感動しました!
すごく良かったです。
chirosukeの大好きがいっぱいの素晴らしい舞台でした。

ピーターパンの作者、ジェームズ・バリがどのようにして物語を作り上げたのを、実話に基づいて描かれたブロードウェイミュージカルです。
chirosukeはジョニー・デップ主演の映画「ネバーランド」も観ていません。
内容も殆ど知らず、まぁピーターパンは好きなので行ってみようかな、くらいの軽い気持ちでした。
知っている役者さんもいないし、ブロードウェィだからハズレは無いかなぁ、程度の期待値でした。
チケットを身請けしたのが数か月も前で、プレミアムチケット(公演プログラム付、良席確約)を取っていたことさえ忘れていたくらいです。
S席が13,000円のところプレミアム席は15,000円です。
プログラムが付く分ちょこっとお得なのかなぁと思ってロビーでチケットを見せて、プログラムと交換したらまさかの2,000円!
え~、ちっともお得感がないやん・・・ちっ・・・と一瞬心が黒くなったくらいです。

お昼をコンビニおにぎりで済ませ、トイレの場所を確認し(大劇場では大切!)、座席に座っていました。
前から2列目の良席でしたが、女子トイレは客席の反対側の扉です。
これは休憩時間はトイレの長蛇の列になるなぁと少しがっくり。
そもそも何でプレミアムチケットなんか身請けしたんだろう。
まあまあの舞台だったら2,000円もするプログラムは身請けしないし、お得感がないならS席でも良かったのにと、ブログラムもぱらっと眺めてバッグに仕舞っていたくらいです。
chirosuke、この舞台を完全になめておりました。
ゴメンなさい!

幕が開いてすぐケンジントン公園の場面でchirosukeは「ええええっ!!??なにこの楽しさ!」と驚き、目の前で展開される素敵な世界に没頭していました。
犬(生き犬)と子供が登場します。
これは卑怯・・・ですがコドモ達の演技が半端無い!
chirosuke涙目であります。
上演は全て英語で、舞台の上手・下手サイドに日本語字幕が流れます。
中学英語のchirosukeですが、言葉は理解の壁にはなりませんでした。

役者さんたちが生き生きと演じ歌い踊る舞台は、chirosukeが見たことはないけど1900年代初頭の「ロンドン」でありました。
役者さん達の歌がすごい!
聴いているだけでもう拍手と一緒に涙がでそうです。

そして圧巻の一幕目の終盤!
フック船長率いる海賊たちがスランプで自分を見失いつつあるバリを鼓舞します。
このシーンは凄いです。
「フックを指針にしろ!」と叫ぶフック船長ですが「指針」という言葉も説得力があります。
海賊たちの力強い動き、背景に流れる大海原、大砲のズシンとする音と振動が客席までビリビリと伝わってきました。
chirosukeは感動で涙がポロポロです。

すごい舞台・・・。
chirosukeの座右の銘「人の想像力は素晴らしい。それをかたちにすることはもっと素晴らしい」が何度も語られ歌われます。
20分の休憩はchirosuke頭がボーッとしていました。
全く期待もしていなかった、予想外の素晴らしい世界の虜になっていました。

第二幕はもっとすごい!
劇中の「Play」という曲に大感激しました。
「Play」には遊びという意味にプラスして演技とか演劇という意味があります。
この歌詞がまさに、「なぜ芝居をするのか?」とダイレクトに問いかけてきました。
「みんな遊びたくて役者になったんだろ?」うんうんわかる!
chirosukeの大好きなマザーグースがいっぱい出てきました。
演劇少女だったchirosukeはすごく共感!
そして、人はいつまでも子供のままではいられないという事実を、鮮やかにひっくり返してくれる。
素敵な舞台です。

感動とか実話とかそんなの関係なく、もっと心の奥に響いてくるような物語です。
そして心の中から何かが立ちあがってくるような、なんというか「元気」になれる。
とても哀しい物語なんだけど、同時に力強くて美しいです。
ここでもchirosukeの持論「人生は深刻だけど芸術は楽しい」が思い起こされました。

少年ピーターが、「ピーターパンは僕じゃない。この人だ。僕は名前を貸しただけだ」とバリを指さすシーンには泣けました。
自分の夢や希望を捨てることが大人になることではない、「想像」が生み出す世界をつくることができる大人が素晴らしいです。
物語(ファンタジー)の力はすごい。
ピーターパンは永遠に大人にならない少年です。
ネバーランドは「無い無い国」ですが、見えないだけで想像の世界にはきっとあるのですね。
ネバーランドへの道順は「二つ目の角を右に曲がって、それから朝までまっすぐ」ですもの。

「ファインディング・ネバーランド」には、舞台を作り上げることの素晴らしさ、舞台そのものの魅力がしっかり描かれていました。
そして舞台に夢を追う観客に対しても同じです。
これは「名作」だとchirosukeは思います。
観なかったら絶対損する舞台のひとつです。

いくつかの舞台を観てchirosukeが思ったのと同じ言葉を書いておきたいと思います。
「舞台は好き嫌いです。
もしこの舞台が嫌いだという人がいたらそれはその人の勝手ですが、きっとchirosukeとはお友達にはなれないと思います。」

*カーテンコールのみ写真撮影可能でした。

舞台 「ワーニャ伯父さん」 シス・カンパニー


chirosukefは新国立劇場 小劇場に「ワーニャ伯父さん」を観に行ってまいりました。

「ワーニャ伯父さん」
2017年9月3日(日)
13時30分~
新国立劇場 小劇場

上演時間 : 約2時間30分
第1幕 13:30〜14:36 (66分)
休 憩 15分
第2幕 14:51〜15:57 (66分)

座席はS席 1階C4列下手ブロック通路側
(8,500円)
座席はC列ですが前から10列目でした。

作:アントン・チェーホフ
上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:
ワーニャ伯父さん:段田安則
エレーナ: 宮沢りえ
ソーニャ:黒木華
セレブリャーコフ: 山崎一
アーストロフ:横田栄司
マリーナ:水野あや
下男:遠山俊也
ヴォイニーツカヤ夫人:立石涼子
テレーギン:小野武彦
[ギター演奏]伏見蛍

美術:伊藤雅子
照明:関口裕二
衣装デザイン:伊藤佐智子
音響:水越佳一
ヘアメイク:宮内宏明
演出助手:坂本聖子
舞台監督:瀬﨑将孝
プロデューサー:北村明子

ケラリーノ・サンドロヴィッチさん演出によるチェーホフの四大戯曲上演第三弾です。
chirosukeは第一弾の「かもめ」、第二弾の「三人姉妹」を観ています。
( 「かもめ」 については2013年9月16日、「三人姉妹」については2015年2月14日のブログをみてね)

演劇少女のお約束のチェーホフですが、chirosukeは「ワーニャ叔父さん」は初めてです。
戯曲も読んでいなければ粗筋も知りませんでした。

chirosukeの感想は・・・
決して解りにくい物語ではないのですが、登場人物の相関関係が理解できたのが1幕目の終わりでした。

ドラマチックな展開はありませんが、現実と理想のギャップに悩み淡々と日々を送る人たちの感情が丁寧に細かく描かれていました。
役者さんは皆巧いです。
ささやかな和解や叶わない恋心、信頼していた人への不信感、絶望、怒り、などがとてもデリケートに表現されているなぁと感じました。
その中でも主人公のワーニャを演じた段田安則さんが素晴らしいです。
後半のワーニャの怒りと絶望にchirosukeはちょっと涙目になりました。

登場人物の心情を丁寧に描き、繊細な感情の動きが演じられます。
人々が現実に向き合ってやり切れない日常を淡々と生きて行く様は、諦めというよりは「耐え忍ぶ」という感じです。
チェーホフのお約束なんだなぁ。

エレーナを演じた宮沢りえちゃんは艶やかでとても美しいです。
派手な見た目よりずっと分別があるのですが、やはり感情を押さえようと自分自身と闘っています。
時折滑稽にさえ見える仕草が笑いを誘っていました。
りえちゃん、かわいいです。

セレブリャーコフを演じた山崎一さん。
決して悪人ではないのだけど、エリート意識に溢れ自信たっぷりで自分勝手、我儘な子供のような性格の年老いた大学教授を見事に表現されていました。
ほんとうに嫌な奴です。
自分ではそのことに気付いていないだけに始末が悪いです。
終盤にキレたワーニャに撃たれればよかったのに、とchirosukeはちょっと心が黒くなりました。

ソーニャ役の黒木華さん、巧いなぁ。
映像では観たことがありますが、生の舞台で観るのは初めてです。
劇のラストで辛い気持ちを吐露するワーニャに優しく語りかけるソーニャの台詞にchirosukeは涙がでました。

「仕方ないわ。生きていかなくちゃ。長い長い昼と夜をどこまでも生きていきましょう。
そしていつかその時が来たら、おとなしく死んでいきましょう。
あちらの世界に行ったら、苦しかったこと、泣いたこと、つらかったことを神様に申し上げましょう。
そうしたら神様はわたしたちを憐れんで下さって、その時こそ明るく、美しい暮らしができるんだわ。
そしてわたしたち、ほっと一息つけるのよ。わたし、信じてるの。
おじさん、泣いてるのね。でももう少しよ。わたしたち一息つけるんだわ…」

絶望⇒忍耐⇒希望とも取れますが、救いが無い・・・チェーホフだなぁ。
ワーニャの絶望と諦め、それでも淡々と日々を生きて行こうとする姿はとても切なくて、やっぱりこの舞台で一番素晴らしかったのは段田さんでありました。

シリーズ完結は「桜の園」です。
キャスト、上演時期等未定ですが、ラネーフスカヤ夫人、ロパーヒンは誰が演じるのでしょうか?
chirosukeはとても楽しみであります。

八月納涼歌舞伎 「野田版 桜の森の満開の下」 (3回目千穐楽)


chirosukeは歌舞伎座に、八月納涼歌舞伎 第三部、「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」、千穐楽を観てまいりました。

3回目の観劇であります。
とっくに完売だった千穐楽のチケットでしたが、なんとキャンセルが出ていたのに気づき1等席をゲットしました。
チケット代に涙目でしたが、千穐楽を観られてとても嬉しいchirosukeであります。

(「野田版 桜の森の満開の下」1回目・2回目の観劇については、8月11日8月19日のブログをみてね)

「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」
坂口安吾作品集より

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/534

2017年8月27日(日) 18:30~21:00
上演時間:2時間30分
第一幕 18:30~19:45 75分
休憩 20分
第二幕 20:05~21:00 55分
歌舞伎座
座席は 1等席 1階16列 上手ブロック 上手寄り (15,000円)

耳男    中村勘九郎
オオアマ  市川染五郎
夜長姫   中村七之助
早寝姫   中村梅枝
ハンニャ  坂東巳之助
ビッコの女 中村児太郎
アナマロ  坂東新悟
山賊    中村虎之介
山賊    市川弘太郎
エナコ   中村芝のぶ
マネマロ  中村梅花
青名人   中村吉之丞
マナコ   市川猿弥
名人    片岡亀蔵
エンマ   坂東彌十郎
ヒダの王  中村扇雀

美術 堀尾幸男   照明 服部基   衣裳 ひびのこづえ
美粧 柘植伊佐夫  作調 田中傳左衛門   附師 杵屋巳太郎
効果 原摩利彦  音響 zAk  振付 井手茂太  立師 渥美博

「野田版 桜の森の満開の下」千穐楽の感想は・・・
千穐楽ならではの開放感がとても楽しめました。

耳男が軽口をたたいたマナコを追いかけるシーン。
今日の勘九郎さんは容赦ないです。
全力疾走で舞台上を逃げる猿弥さんをず~っと追い回します。
もう許してあげて・・・と思うくらい執拗に追いかけ、必死で投げまわる猿弥さんに客席は大爆笑でした。

20分の幕間にトイレに並んでいたchirosukeに、年配のご婦人お二人の会話が聴こえてきました。
「すごい台詞の量とスピードだわねぇ」
「そうねぇ。夢の遊眠社の時は今の3倍くらいのスピードで喋っていたそうよ」
「まぁっ、3倍!それは凄いわね」
chirosukeは心の中で思いました。
『3倍ってのは言い過ぎです。せいぜい2倍です。』
台詞と動き、場面転換全てが野田ワールドの疾走感に溢れていて、従来の歌舞伎よりずっとハイスピードなんだろうなぁ。

後半の夜長姫がオニを見つける度にヒトがどんどん死んでいく場面。
その様にうっとりしているような夜長姫に耳男が「姫さまっ!」と呼びかけると夜長姫が「何でしょう?」と返事をするのですが、この「何でしょう?」を七之助さんは叫んでいました。
chirosukeはこの「何でしょう?!」にトリハダが立ちました。
凄い・・・夜長姫怖い・・・!

「さよならのあいさつをして、それから殺してくださるものよ」
「好きなものは、呪うか殺すか争うかしなければならないのよ」
「ねえ、もしもまた新しく、なにかをつくろうと思うのなら、いつも落ちてきそうな広くて青い空をつるして、いま私を殺したように、耳男、立派な仕事をしてくださいね」
七之助さんの夜長姫は最高でした。

プッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」からの「私のお父さん」が流れる中、chirosukeはボロ泣きでした。
素晴らしい舞台は何度観ても良いっ!

舞台が終わると拍手が鳴り止まずカーテンコールになりました。
舞台の上から役者さん達が手招きをしています。
すると客席から野田秀樹さんが現れ、花道から舞台へ走りました~。
客席は大盛上がりで拍手!拍手!です。
2回目のカーテンコールで客席が立ち始めていました。
chirosukeも立ち上がって思い切り拍手であります。
3回目は客席全てがスタンディングオベーションでした。
歌舞伎座ではまず見られない光景だと思います。

chirosukeは涙目で、千穐楽に来られて良かったと心から思いました。
「いやぁ、まいった。まいったなぁ」

八月納涼歌舞伎 「野田版 桜の森の満開の下」 (2回目)


chirosukeは歌舞伎座に、八月納涼歌舞伎 第三部、「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」、2回目を観てまいりました。

(「野田版 桜の森の満開の下」1回目の観劇については、8月11日のブログをみてね)

「野田版 桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)」
坂口安吾作品集より

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/534

2017年8月19日(土) 18:30~21:00
上演時間:2時間30分
第一幕 18:30~19:45 75分
休憩 20分
第二幕 20:05~21:00 55分
歌舞伎座
座席は 1等席 1階10列 中央ブロック上手寄り (15,000円)

耳男    中村勘九郎
オオアマ 市川染五郎
夜長姫   中村七之助
早寝姫   中村梅枝
ハンニャ  坂東巳之助
ビッコの女 中村児太郎
アナマロ  坂東新悟
山賊    中村虎之介
山賊    市川弘太郎
エナコ   中村芝のぶ
マネマロ  中村梅花
青名人   中村吉之丞
マナコ   市川猿弥
名人    片岡亀蔵
エンマ   坂東彌十郎
ヒダの王  中村扇雀

美術 堀尾幸男   照明 服部基   衣裳 ひびのこづえ
美粧 柘植伊佐夫  作調 田中傳左衛門   附師 杵屋巳太郎
効果 原摩利彦  音響 zAk  振付 井手茂太  立師 渥美博

chirosukeの感想は・・・
何度観ても大好きな舞台でした。
前回観た時、台詞のスピードが速くて聞き取り難かった場面がずっと少なくなっているように思いました。
特に耳男役の勘九郎さんの台詞が明瞭に聞こえました。

マナコを演じた猿弥さん、前回は流していた「ヤクルト」がしっかり発声されてていい感じ~。
ハンニャ役の巳之助さんの「ポケモンカ~ド?」も笑いました。
絶対楽しんでやってるよなぁ。
そんな台詞の細かいこともですが、役者さん達の早口の台詞が明瞭になっていました。

chirosukeが28年前に京都南座で観た「贋作 桜の森の満開の下」の舞台は素晴らしいものでした。
そして今回の歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」もまた素晴らしい舞台でした。
1回目の観劇でchirosukeは「歌舞伎というより、野田さんの芝居を歌舞伎役者さんが演じているという感じです。」と感想を書きました。
2回目も同じことを思いましたが、こんなに自由な舞台が「歌舞伎」として歌舞伎座で歌舞伎俳優さんによって演じられることは素晴らしいのではないかと思います。

古典歌舞伎には無い時事ネタやギャグ、自由奔放さは「これは歌舞伎ですか?」と聞かれると「いえ歌舞伎座のNODA・MAPでしょう」と答えてしまうのかも知れません。
でも歌舞伎は昔からその時代の出来事や、観客が好むものを取り入れて続いてきたのではないのかなぁ。
古典歌舞伎を今観てもchirosukeの心の琴線に触れ感動してしまうことがあるように、歌舞伎の伝統に新しい自由な波があっても良いと思います。
新しい歌舞伎ができて、何度も上演され、いつか古典になっていけばいいなぁ。
野田さんの作品「野獣降臨 (のけものきたりて)」の中の台詞「いつもに、いつもが重なって伝説になるんだ」を思い出します。

今回も20分の幕間に、Sちゃんと二人で大急ぎでお弁当を食しました。
天むす弁当、おいしかったです。

「スーパー歌舞伎Ⅱワンピース」の時も思いましたが、歌舞伎役者さんの達者で広い芸域に感動してしまったchirosukeです。
七之助さんの「夜長姫」は愛らしく美しく恐ろしくて果てのない存在感でした。
終盤、あんな角度でこれほど優雅に、ゆっくり身体を曲げていけるものなのか・・・。
桜吹雪は卑怯だなと思うくらい美しいです。
流れるオペラの曲と、満開の桜の森に消えた夜長姫の残像にchirosukeはボロ泣きしてしまいました。
舞台でしか表現し得ない、素晴らしい世界でした。

以前chirosukeは「舞台は作り手と観客がひとつになって初めて成功する、束の間の夢」だと書きました。
歌舞伎座でカーテンコールってあんまり無いと思いますが、「野田版 桜の森の満開の下」 は前回も今回もカーテンコールがありました。
美しい束の間の夢をありがとうでした!

「歌舞伎座ギャラリー」 体験空間 歌舞伎にタッチ!


chirosukeは歌舞伎座に行った時、開演まで少し時間があったので歌舞伎座ギャラリーに行ってまいりました。

http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/gallery/

開館時間:10:00~17:30(最終入館は17:00まで)
入場料:600円

歌舞伎座には何度か来ていますが、歌舞伎座ギャラリーはスルーしておりました。
2013年歌舞伎座新開場と同時にオープンし、歌舞伎を見たことのない人でも気軽に歌舞伎に触れ、親しみを感じられるスペースだそうです。
入場料は通常600円ですが歌舞伎のチケットを持っていたら500円になります。

歌舞伎座ギャラリーは、歌舞伎座タワーの5階にあります。  
地下2階の木挽町広場から、専用のエレベーターで5階まで行けます。
入場料は、歌舞伎座ギャラリー切符売場でチケットを身請けして入場します。(現金のみ)

今回の歌舞伎座ギャラリーの展示は体験型でした。
歌舞伎の舞台に登場する小道具等にじかに触ったり、動かしたり、乗ったりできます。
歌舞伎で登場する馬に乗ってみたり、「鈴ヶ森」の駕籠に乗ったり、花道で「白浪五人男」や「藤娘」のポーズをとって記念撮影もできちゃいます。

chirosukeはなかなか楽しかったです。
馬に乗って、蝶々を飛ばして、波の音を出して、駕籠にのって、舟を漕いで、にわか藤娘のフリをしてまいりました~。

馬はステップを数段上がって登っていきます。
実際に乗って見るとすごく高く感じました。
これ座っているだけでも結構不安になるのですが、実際はこれが動くわけですよね。
しかも前脚の人と後ろ脚の人がいて進むのですからこれは怖いです~。

chirosuke、馬に乗ってみたまでは良かったんですが、手綱を持たずに両手をそろえてお馬さんの背においたまま・・・。
いくら高さが不安で余裕が無かったとはいえ、何故手綱を持たない・・・手綱を!
芝居する気無しだな・・・chirosukeよ!

舟にも乗り込んで漕いできました。
漕ぐというより漕ぐフリにさえなっていません。

櫓の扱いが全くわからず、漕ぐ気全く無しのchirosukeであります。
月影先生がいたらきっと「chirosuke!櫓の持ち方がなっていませんよ!漕いだことが無いなら、漕ぐ気にさせてあげましょう!」と頭から水をザッパ~ンとかけられていたことでありましょう。
(ガラスの仮面ごっこはやめなさい・・・chirosukeよ!)

波ざるの中には小豆が入っていて、chirosukeがもって揺らすとザザザ~と波の音がします。
小豆が立てている音だと解っているのに、波の音にきこえます。
他にも「雨団扇」を両手で持って振ると本当に雨が降って来たみたい~!
「差し金」のチョウチョもひらひらと舞っています。
歌舞伎の小道具、とても面白いです。

舞台の上は見事な藤棚です。
chirosukeは藤の枝を背中に背負って、なんちゃって藤娘のフリであります。
一緒に行ったSちゃんは「舞台」に上ったことがなく初めての体験だと喜んでおりました。
そんなに高低差のある舞台では無かったけど、Sちゃん良かったね!

歌舞伎座ギャラリー、とても楽しかったです。

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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