シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」


chirosukeはシネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉(とうかいどうちゅうひざくりげ〈やじきた〉」を観てまいりました。
上映館はMOVIX亀有です。
ここは初めての映画館ですが大きくてとてもきれいです。

シネマ歌舞伎とは、松竹さんが開発した新しい観劇方法で、歌舞伎の舞台公演をHD高性能カメラで撮影しスクリーンで上映するというものです。
スクリーンでの「映像美」と「臨場感」は、劇場で生の歌舞伎を観ているかのような感覚になります。
一等席が2万円近くになることもある歌舞伎の本公演が2,100円で観られるシネマ歌舞伎は納得できます。
chirosukeは今までにシネマ歌舞伎を数本観ていますが、どれも満足であります。

シネマ歌舞伎
「東海道中膝栗毛〈やじきた〉(とうかいどうちゅうひざくりげ〈やじきた〉」
原作:十返舎一九
構成:杉原邦生
脚本:戸部和久
脚本・演出:市川猿之助

〈シネマ歌舞伎 制作スタッフ〉
監督:浜本正機
撮影監督:鈴木達夫
サウンドデザイン:瀬川徹夫
音楽:富貴晴美

上演月:2016(平成28)年8月
上演劇場:歌舞伎座
シネマ歌舞伎公開日:2017(平成29)年6月3日
上映時間:90分
料金:一般 2,100円(税込)

【配役】
弥次郎兵衛:市川 染五郎
喜多八:市川 猿之助
盗賊白井髭左衛門:市川 右近
天照大神:市川 笑也
十六夜:中村 壱太郎
茶屋女お稲実は女盗賊三ツ大お新:坂東 新悟
五日月屋番頭藤六:大谷 廣太郎
信夫の若君 伊月梵太郎:松本 金太郎
供侍 伍代政之助:市川 團子
読売屋文春:市川 弘太郎
老船頭寿吉:市川 寿猿
大家七郎兵衛:松本 錦吾
役者/女札親師毬夜:市川 春猿
石油王夫人麗紅花:市川 笑三郎
役者/用人山田重右衛門:市川 猿弥
闇金利太郎:片岡 亀蔵
アラブの石油王亜刺比亜太:市川 門之助
五日月屋女房お綺羅:市川 高麗蔵
大家女房お米:坂東 竹三郎
劇場支配人出飛人/奉行大岡伊勢守忠相:中村 獅童

chirosukeの感想は・・・
めちゃめちゃ楽しかったです。
オープニングから大笑いです。
黒子のバイトくん・・・。
「スーパー歌舞伎ワンピース」の後に上演されていますから、ワンピースのパロディなんかもあってとにかく楽しいです~!
随所の時事ネタ(マスゾエさん・号泣野々村議員、文春砲・・・)とか面白すぎでありましょう。

御存知「やじさんきたさん」がお伊勢参りに行く道中が演じられるんですが、お伊勢参りに行くきっかけからしてハチャメチャであります。
ひょんなことから同行することになった、信夫の領主梵太郎と御伴の政之助が芸達者で素晴らしい!
この子役二人が凄いんだ。

シネマ歌舞伎の別の上映館で、子役の舞台挨拶があると聞いていたchirosuke、「なんだ子役かぁ~」とスルーしておりましたが、この二人の子役なら行ってみたかったぞ舞台挨拶!
それくらい子役グッジョブでありました。
何と言ってもかわいらしい・・・。

信夫の領主梵太郎と御伴の政之助は、家督を守り、母の病気平癒を伊勢神宮に願うため、命懸けでお伊勢参りに旅立ちます。
不安な気持ちを抑えて、決意を新たにとっても健気!
若君の伊月梵太郎を演じるのは松本 金太郎。
供侍の伍代政之助を演じるのが市川 團子です。
この二人の子役が最高と言っても良いくらいです。
chirosukeは團子推しであります!

それに引き換え、オトナのくせに冴えない弥次喜多の2人・・・。
ぱっとしないし、ええ加減で適当で小ズルいんですが、どこか憎めない二人です。
調子こいてるやじさん・きたさんを演じる染五郎さんと猿之助さんの掛け合いが絶妙で、もう笑うしかありません。
巧すぎでしょ!

姑息な二人が偶然にも大金を手にし、成り行きでお伊勢参りに向かうんですが、東海道の茶屋で梵太郎と御伴の政之助に出会い、4人で旅をすることになります。

お伊勢参りに行くはずが、何故か道中で一行は、ラスベガスに辿り着いたり、化け猫屋敷や盗賊の一味、闇金にも襲われます。
何でラスベガス・・・?
そこに登場する劇場支配人役の中村 獅童さんが素晴らしい~!
エキセントリック爆発であります。
chirosukeは笑いすぎで涙目でしたよ・・・。

艱難辛苦というか、すったもんだを乗り越えて、やっとの事でお伊勢参りを果たす一行です。
最後は、やじさん・きたさんがしっかり勢いで「宙乗り」までやっちゃいます。

原作の「東海道中膝栗毛」は享和2 (1802)年より刊行された滑稽本です。
「膝栗毛」とは、徒歩で旅行をすることなんですって。
主人公2人の道中記が行く先々の土地の風俗を交え面白可笑しく書かれていて、江戸時代のエンタメですね。

「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」は文句なしに楽しい歌舞伎でした。
そしてchirosukeが思ったこと・・・。
あちこちで「ドリフネタ」を彷彿とさせるシーンがあり、あらためて「ドリフターズ」って素晴らしかったんだ!
コドモchirosukeが大好きだったドリフネタ、今でもインパクトがあるし、身体をはったギャグは大ウケでした。

観客に見えないところで、ものすごく詳細な段取りと練習と努力があったこと、オトナchirosukeは解ります。
お約束のように落ちてくるタライ、何故か毎回その下に人がいて、大笑いしている間に舞台袖から人が全速力で走ってきて、必ずぶつかってすっ転ぶ。
バカだなぁ、ドジだなぁとケラケラ笑っている間に:軽快な音楽とともに舞台の盆が廻り、あっという間に次のシーンに移っていく見事さは、王道でありました。
ドリフは小ネタギャグをドタバタに高めた、まさにスラップスティックの先駆者だったのですね。

今回の舞台でも素晴らしいドタバタが観られました。
ドリフがやったネタやギャグは、色褪せずに後世に引き継がれオトナchirosukeを楽しませてくれます。
それも「芸術」だとchirosukeは思います。
ええ加減に見える、偶然や適当に見せる、サラッとさりげなく見せることの難しさ・・・。
その努力を観客に感じさせないのがプロですね。
「ええ加減は芸の神髄、意味づけは時の権力」でありました。

シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」はとても楽しい歌舞伎でした。
スラップスティック万歳!
素晴らしい舞台をありがとうでした!

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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