ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-


ゴールデンウィークは東京で過ごしているchirosukeです。
上野の東京都美術館に「バベルの塔」展を観に行ってまいりました。

混雑覚悟で行ったchirosukeは30日の午後に美術館に到着しました。
思っていたような混雑ぶりは無くてチケットもすぐに身請けできました。
館内はやや混みといった感じでした。

「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-」

会期:2017年4月18日(火)~7月2日(日)
休室日:月曜日(ただし5月1日は開室)
開館時間:9:30~17:30
金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
入場料:一般 1,600円
東京都美術館 企画展示室

http://babel2017.jp/

「バベルの塔」展、chirosukeの感想は・・・
美術の教科書にも載っていた、誰しも一度は目にした事があるブリューゲルの傑作「バベルの塔」ですが、これほど緻密だったとは驚きです!
実物を目視するだけでは絶対解らない世界が描かれています。
この展覧会では、「バベルの塔」の全体図だけでなく、ブリューゲルの想像力が圧倒的なリアリティで表現されたミクロの視点まで観ることができます。
chirosukeは展示手法に感動しました。

そしてヒエロニムス・ボスの油彩2点も観ることができる貴重な機会でもあります。
ボス好きにはたまりません。

展覧会の構成は
I. 16世紀ネーデルラントの彫刻
II. 信仰に仕えて
III. ホラント地方の美術
IV. 新たな画題へ
V. 奇跡の画家ヒエロニムス・ボス
VI. ボスのように描く
VII. ブリューゲルの版画
VIII.「バベルの塔」へ

バベルの塔と大阪通天閣、東京タワーと高さ比較した展示がありました。
バベルの塔を510mと想定しています。
大阪展があるので通天閣は解りますが、東京タワーですか?
東京スカイツリーは軽く600m超えですから、ここで比較対象にするわけには行かないのでしょう・・・。

「バベルの塔」といえば真っ先にブリューゲル作品が思い起こされます。
ブリューゲル以前の14~15世紀にもバベルの塔は描かれていましたが、「バベルの塔」といえばこの作品がchirosukeにも刷り込まれています。

実はブリューゲルの「バベルの塔」は全部で3作品あるそうなのですが、現存するのはウィーンの美術史美術館が所有する「通称:大バベル」とオランダのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館が所有する「通称:小バベル」の2作品のみなんだそうです。
今回24年ぶりに公開されたのは後者の小バベルであります。
ウィーン美術史美術館にある「バベルの塔」よりも小ぶりですが、逆に緻密さは小バベルの勝ちです。
細部にわたる超リアルな描写がすごいです。

「バベルの塔」作品の前にはロープが張られていて、一番前で観るには立ち止まらずに通り過ぎなくてはなりませんでした。
後方からは立ちどまって観ることができますが、小さい絵なので緻密な部分は全く観えません。
単眼鏡や双眼鏡等を持ってきている人を結構見かけました。
こんなことならchirosukeも観劇で使ってる双眼鏡を持って来るのだった・・・。

でも大丈夫!
今回の展覧会では新しい試みとして、東京芸大のチームがオランダ芸術科学保存会と連携して制作した、原寸を約300%拡大したブリューゲル「バベルの塔」の高精細複製画も展示されています。
3DCGモデルなどを使って細部までくっきりと描かれたバベルの塔は圧巻です。
映像シアターで流れる約5分間の「バベルの塔」に関する資料映像も必見です!
一説には画面上に描かれた人々の数は1,400人とも言われているそうです。
細密さと圧倒的なボリュームとリアリティは驚異的です。
ブリューゲルのものすごい想像力が最新のCG技術で再現されるみたい。
chirosukeは両手がグーになりましたよ。

会場では「16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて」とある通り、ブリューゲルだけでなく、彼が手本とした先駆者ヒエロニムス・ボスの油彩2点、そして彼らが生きた時代、16世紀ネーデルラントの絵画、版画、彫刻等、全体で約90点が出品されています。

chirosukeの大好きな「奇想の画家、ボス」の油彩画2点が初来日ですよ!
世界中で約25点しかないとされるボスの真作2点が日本で初めて鑑賞できる、すごい機会です。
chirosukeはボスの絵ですでに涙目であります。

お約束のミュージアムショップではいろんなグッズがありました。

バベルの塔やモンスターのバンダナが遠目には良い感じです。
ボスやブリューゲルが構想したユニークな怪物(モンスター)たちに加えて、作品の中に出てくる意味深なアイテムが図案になっています。
キモカワイイに持っていこうと頑張っていますが、chirosukeには単にグロテスクと思える図もありです。
近くで観るとちょっとね・・・。

頭足人間(グリロス)は幼児期に誰もが描いたことがある絵ですね。
chirosukeはコドモchirosukeが頭足人を描いていた頃をはっきり記憶しています。
4歳くらいだったでしょうか。
半年年上の従妹が描く人の絵と違っているのは解るのですが(従妹の描く人物には胴体があった)、chirosukeの絵とどこが違うのかわからずに沢山の頭足人の絵を描きまくったことを覚えています。

そんな頭足人ならぬ魚足人がいました。
展覧会のキャラクターで「タラ夫」というそうです。

キモカワキャラのイチオシみたいでフィギュアやストラップなどタラ夫グッズがありました。
元ネタはブリューゲルの「大きな魚は小さな魚を食う」に描かれている足の生えた魚。
マスコット化に当たりかわいくするのとは真逆のアレンジ、何故かスネ毛が追加されてchirosukeは涙目であります。
こんなタラ夫グッズが売れているんだろうか・・・?
展覧会特製フィギュアは何と海洋堂作であります。

chirosukeはタラ夫グッズは涙目でスルー、公式図録とポストカードを身請けいたしました。

・ブリューゲル「バベルの塔」展 公式図録  2,500円(税込)
(236ページ/フルカラー/A4変型判/ハードカバー/ブリューゲル「バベルの塔」原寸大ポスター付

ブリューゲルの「バベルの塔」の超絶技巧を駆使した細部まで堪能できるよう、原画と同じサイズのポスターが封入されています。
これ、とっても嬉しいです。

・ポストカード 150円(税込)

ポストカードはブリューゲルの「バベルの塔」とボスの絵2枚を身請けしました。
奇想の画家や鬼才と言われるヒエロニムス・ボス。
初来日した2作品は・・・
写真右 「放浪者(行商人)」 1500年頃 油彩、板
写真左 「聖クリストフォロス」 1500年頃 油彩、板

chirosukeはボスの絵が好きです。
去年は三菱一号美術館で開催された「プラド美術館展」で、「愚者の石の除去」を観ることができました。
(ボスの「愚者の石の除去」については2016年1月31日のブログをみてね)

ボスの絵は細部のあちこちに、メタファーとも言える不思議なものが描かれています。
テーマを補完する意味を持つものもありますが、何でここにこんなものが?という訳が解らない奇妙なものが描かれていることもあります。
宗教的意味が隠されている場合もあるらしい。
chirosukeの大好きな「謎とポエジー」であります。

chirosukeは「聖クリストフォロス」の細部に描かれた不思議な者たちを観て心が揺れました。
何だろう、この不安になるような奇妙な物たち・・・。
花瓶の中で暮らす小人、廃墟の中から身を乗り出す怪物、全裸で逃げまどう人物。

そして、今回の展覧会で一番chirosukeの心を掴んで離さなかったのは、絵の左端中央部分に小さく描かれたクマであります。
猟師に捕らえられて木に吊された熊・・・!
何なのこれ~!
解説によると宗教的意味があって、災厄が過ぎ去ったことを現しているそうですが・・・。
いや、でも熊ですよ、吊るされているし。
そんな安心できるようなシチュエーションじゃないでしょ・・・。
chirosukeは木にぶら下がった熊が頭から離れず涙目であります。

「バベルの塔 展」は500年前の驚異の想像力が素晴らしい展覧会でした。
ぜひ、タラ夫と「木に吊るされた熊」で、ざわざわした気持ちをご堪能ください。

この展覧会は夏に大阪に巡回予定です。
期間:2017年7月18日(火)~ 10月15日(日)
会場:大阪・中之島 国立国際美術館
関西の皆さま、タラ夫に会えますよ~

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