NODA・MAP第21回公演「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~


%e8%b6%b3%e8%b7%a1%e5%a7%ab_1chirosukeは東京芸術劇場にNODA・MAP第21回公演 「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~を観に行ってまいりました。

NODA・MAP第21回公演「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)~
http://www.nodamap.com/ashiatohime/

2017年2月18日(土) 14:00~
上演時間:2時間40分
1幕 約80分
休憩  15分
2幕 約65分

東京芸術劇場プレイハウス
作・演出:野田秀樹 

出演
三・四代目出雲阿国:    宮沢 りえ 
寂しがり屋サルワカ:    妻夫木 聡
死体/売れない幽霊小説家: 古田 新太
戯けもの:  佐藤 隆太
踊り子ヤワハダ:  鈴木 杏  
万歳三唱太夫:  池谷 のぶえ 
伊達の十役人:  中村 扇雀
腑分けもの:  野田 秀樹

秋草瑠衣子、秋山遊楽、石川朝日、石川詩織、大石貴也、上村聡、川原田樹、末冨真由、鷹野梨恵子、手代木花野、土肥麻衣子、西田夏奈子、野口卓磨、野村麻衣、花島令、福島梓、本間健太、前原雅樹、松崎浩太郎、的場祐太、モーガン茉愛羅、吉田知生、吉田朋弘

座席は S席1階J列 上手ブロック (9,800円)

NODA・MAPの新作「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊~は、江戸を舞台に野田秀樹が描く“勘三郎へのオマージュ”と明記されていました。

chirosukeの感想は・・・
胸がいっぱいになってしまう舞台でした。
オマージュどころか、これは野田さんが中村勘三郎さんに宛てた心からのラブレターだと思いました。
勘三郎さんへのストレートな思いが言葉になって紡がれ、これはもう号泣しかないです・・・。
すばらしい舞台です。
今までのNODA・MAPとは少し違う感動があります。
夢の遊眠社の舞台をいっぱい思い出しました。

三・四代目出雲阿国を演じる宮沢りえさんはすごいです。
足跡姫に取り憑かれたときは演じ分けというより、別人じゃないかとchirosukeはびっくりです。

母音と子音、イイアイという母が発した音が子供の耳には「イキタイ⇒生きたい、行きたい」と聴こえる・・・。
chirosukeは夢の遊眠社の名作「小指の思い出」を思い出しました。
万歳三唱太夫を演じた池谷 のぶえさんも良かったです。
姉と弟が売られてゆく「山椒大夫」にもつながるコトバ遊びですね。

売れない幽霊小説家を演じる古田 新太さんの「数字に弱い奴がこっち側(舞台)にいるんだよ」みたいな台詞に、算数がまったくできないchirosukeは両手をグーで賛同いたしました!
その数字が後半、あんな意味になるとは・・・!

今回も野田さんお得意の言葉遊びと、トリックが見事です。
劇場には花道がつくられ、すっぽんもあります。
この「すっぽん」は、劇中一度だけ使われますが、そのときはもうchirosukeは既に号泣でありました。

舞台人が最期に行きたいところはやはり舞台でありましょう。
サルワカが世界で一番遠いところ、地球の反対側に思いを馳せ無心で穴を掘って繋がった先・・・。
そこで見えた景色は美しいを通り過ぎて、気高くさえ感じられました。
もちろん、舞台は現実とは違う。
演じられるのは偽物の死です。
役者は舞台の上で何度も何度も偽物の人生を生き、偽物の死を繰り返す。
その偽物に観客は感動し、心打たれる。

そして役者そのものは、いつか本当の死を迎えます。
役者と一緒に「芸」そのものも消えてなくなります。
演劇という芸術の残酷なところです。
でも役者の「思い」はどこかに残ると思いたいし、観客の記憶の中に生き続けると思う。
だから芝居は良いんだな!
演劇少女だったchirosukeはそう思います。

死んでしまった姉を抱きかかえ、背景には満開の桜。
サルワカは姉の思いを引き継いで、その舞台を何代までも後世に伝える決心を語ります。
その決意を語るサルワカを演じる妻夫木 聡さんが素晴らしい!
chirosukeにとっては、今まで観た妻夫木さんの演技の中で最高かも・・・。
あの破顔一笑といえる屈託のない笑顔の裏に、底知れない哀しさと決意を秘めたサルワカ。
この笑顔のために妻夫木さんがいると言っても良いくらい、最高の笑顔でした。

chirosukeは「夢の遊眠社」の名作のひとつ「贋作・桜の森の満開の下」を思いだしました。
あの時流れた曲はオペラ「ジャンニ・スキッキ」の中のアリア「私のお父さん」でした。
今回の曲は・・・!
気が付いた時chirosukeは、さらに泣けてしまって・・・。
歌舞伎「野田版 研辰の討たれ」で流れたオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲」でした。
「野田版 研辰の討たれ」では、舞台は一面の紅葉。
この間奏曲が胡弓の響きで流れるなか、勘三郎さん演じる辰次が「生きてえなぁ」と呻きます。
もう・・・「野田版 研辰の討たれ」を観た人で、ここでこの曲を聴いて泣かずに済む人はいないでしょう。
(「野田版 研辰の討たれ」については2016年7月23日のブログをみてね)

役者は現役で板の上で逝ければ本望、等と言われます。
夢半ばで倒れた勘三郎さんの思いが「足跡姫」で帰ってきたんだなと思えるくらいでした。
この舞台は、観客も含め舞台に関わる人たちすべてに向けた、野田さんの敬意と決意が込められているようで、本当に観ることができて良かったとchirosukeは思います。

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・公演パンフレット:1,000円(税込)

今回の野田秀樹さんの対談相手は、落語家 立川志の輔さんです。
メインキャストインタビューや稽古場風景写真もあります。
キャストポートレート&稽古場風景は篠山紀信さんの写真です。
NODA・MAPの公演パンフレットは、読み応えたっぷりでコンパクトでお安いと思います~。

この舞台は千秋楽のチケットも取れています。
きっとまた号泣してしまうんだろうなぁ・・・のchirosukeであります。

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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