「魅惑のドールハウス展 〜12分の1のミニチュア世界〜」 そごう美術館


%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95chirosukeは、横浜のそごう美術館にドールハウス展を観に行ってまいりました。

「魅惑のドールハウス展 〜12分の1のミニチュア世界〜」

2017年1月20日(金)〜31日(火)
そごう美術館 そごう横浜店6F
午前10時〜午後8時
※入館は閉館の30分前まで
※会期中無休
入館料:大人 1,000円
(割引券提示で800円)

会期が短くて時間のやりくりがちょっと大変でした。
ドールハウス大好きなchirosukeの感想は・・・
素晴らしいドールハウスがいっぱいで見応えがありました!

今回開催の「魅惑のドールハウス展」は、2016年7月にオープンした「箱根ドールハウス美術館」の所蔵品から、世界的に貴重なコレクションや現代作家による作品など約50点が展示されていました。

箱根のドールハウス美術館
http://www.hakonedollhouse.com/

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_2会場の説明によると、記録にある最も古いドールハウスは、1558年にドイツ・バイエルン王国の侯爵アルブレヒト5世が愛娘のために作ったものとのことです。
消失して現存していませんが、侯爵のお屋敷をそっくり縮小したもので各部屋の家具調度品や召使のお人形まで置かれていたんですって。
侯爵・・・すごいぞ。

ドールハウスの呼称は、アメリカでは「ドールハウス」、イギリスでは「ドールズハウス」、ドイツでは「プッペンハウゼン」です。
またドールハウスの「ドール」は、人形というより「小さな」という意味合いが強いそうです。
日本で一般的な「ドールハウス」という呼び方はアメリカ式なんですね~。

そしてドールハウスのサイズは、12分の1が基準のサイズです。
ドールハウスがヨーロッパで生まれた美術工芸といえるため、職人さんたちの間では縮小サイズは、12分の1という暗黙のルールがあったそうです。
イギリスやアメリカで使用されている尺度、1フィート(約30cm)を1インチ(約2.5cm)に換算して作られているわけですね。
なので、実際のドールハウスは何気に大きい!
chirosukeが持っているいくつかのドールハウスはミニチュアなので小さいです。
リカちゃんハウスも小さめですよね・・・。
(リカちゃんハウスをドールハウスと言っていいのか・・・chirosukeよ!)

会場内は写真撮影OKでしたが、作品保護のため暗くて結構混雑していたので、chirosuke巧く写真が撮れませんでした。
いっぱい撮ってきた中から見やすいのをご紹介いたします~。
もう見るところがいっぱいで大変だぁ・・・くらい楽しかったです。

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_1【チューダー様式の現代の家『クリスマスイヴ』】(1996年イギリス)」

比較的最近作られたイギリスの作品です。
これ、大きいです。
chirosukeの胸の高さくらいあって、ちょっと屈んで中を覗いて観る感じです。
イギリスでは15世紀から17世紀の初めの建築様式を「チューダー様式」と呼びます。
梁や柱などの骨組みを外に出したデザインが特徴です。
古い建築様式の建物と、現代風の部屋の中の対比が面白いです。
イギリスでは、歴史的な建物は昔のままの外見にしておくことが義務づけられていて、ドールハウスもそれに倣って造られているそうです。
(京都みたいですね・・・)

最上階のお部屋は子供部屋かな。
これはchirosukeのツボです。
おもちゃのドールハウスがあって、くまちゃんのぬいぐるみや積み木がたくさん。
ベビーベッドもあって完璧なコドモ部屋であります。
下の階は寝室ですね。
ベッドのシーツやカバーが赤と緑のクリスクスカラーです。
ドールハウスにはベッドが良くつくられていますが、再現性も見事ですがカバー等のファブリックが個性的ですね。
更に下の階ではクリスマスのごちそうが並んでいます。

%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%82%b8%e4%b8%89%e4%b8%96%e3%81%ae%e7%b4%8b%e7%ab%a0%e4%bb%98%e3%81%8d%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9【ジョージ3世の紋章付きハウス】(1800年頃 イギリス)

ハウスの上部中央に、イギリスを1760年から1820年まで統治した国王ジョージ3世の紋章がついています。
紋章を付けることが許されるのは、ロイヤル・ファミリー、もしくはそのゆかりの親族に限られるそうです。
なので、このドールハウスの持ち主もそれに適った人物だったと考えられるそうです。

ハウス自体は当時のものですが、中の調度品はその後200年にわたって揃えられたというからchirosukeは驚き!

%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%82%b8%e4%b8%89%e4%b8%96%e3%81%ae%e7%b4%8b%e7%ab%a0%e4%bb%98%e3%81%8d%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9_2半球状の鏡は1700年代のもの。
ツイスト柱のベッドは1800年代に作られたそうです。
本棚に並んだ本は、1740年~1904年のあらゆるジャンルのものなんですって~。

このドールハウスの中には18世紀から20世紀初頭までの小物が、バラバラになって入っていたそうです。
その多くは由来が不明で現在も調査中だそうです。
由緒あるドールハウスは、どんな人たちに所有されてきたのでしょうか。
200年の時を経て、今目の前にあることが不思議でなりません。

%e3%83%8f%e3%82%b9%e3%82%b1%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9_1【ハスケル・ハウス】(建物:18世紀後半/内装:1920年代 イギリス)

ドールハウスの「世界の二大プライベートコレクション」というのがあるそうです。
ひとつはイギリスのヴィヴィアン・グリーン・コレクション、もうひとつはアメリカのモッツ・ミニチュアコレクションです。

ヴィヴィアン・グリーン(1904~2003)は、1700年代から1900年代にかけてのドールハウスを収集し、イギリスのドールハウスコレクションの草分けとなった人物なんですって。

この「ハスケル・ハウス」は、貴族のアーノルド・ハスケル卿が、ヴィヴィアン・グリーン・コレクションのために供与したドールハウスです。
アーノルド・ハスケル卿の母によって手作りされたという、豪華な内部装飾から当時のイギリス貴族の生活を伺い知ることができる貴重な作品とのことです。

%e3%83%8f%e3%82%b9%e3%82%b1%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9_2イギリス貴族っていうとchirosukeは「ダウントン・アビー」のグランサム伯爵を思い出しますが・・・。
(シーズン5になっても、執事・従者・下僕の役割が解っていないぞ・・・chirosukeよ!)

3階建ての素晴らしいドールハウスです。
1998年と1999年のオークションで、その一部が日本にやってきたとのことです。
三段の階段が入口の扉へと続いています。
本物のガラスがはまった13ヶ所の窓があり、建物の角にはくさび石が組まれています。
全面の壁はフロアごとに観音開きになり、中は七つの部屋に仕切られています。
chirosukeは見入ってしまいました。
あらゆる家具、カーテン等の内装が手造りなんですよ~、すごいです!

今にも執事のカーソンさんが登場して下僕のモールズリーさんを叱りつけ、家政婦長のヒューズさんがフォロー、侍女のオブライエンさんと第一下僕のトーマスが悪巧みをしているところを、メイド長のアンナが気付き、従者のベイツさんに報告に行きそうな雰囲気がいっぱいであります。
(だから・・・なんで使用人ばかりなんだ・・・chirosukeよ!)

%e3%83%a2%e3%83%83%e3%83%84%e9%9b%91%e8%b2%a8%e5%ba%97「世界の二大プライベートコレクション」のもうひとつ、アメリカの「モッツ・ミニチュアコレクション」は、ミニチュア好きのモッツ夫妻が1948年にアメリカで公開したコレクションです。

【モッツ雑貨店】(1930年代 アメリカ)
(幅158×奥行69×高さ79センチ)

1914年頃にアイオワ州に実在したお店を再現しているそうです。
これはすごい!
圧巻の雑貨にchirosukeはびっくり!
アメリカの商業の歴史シリーズのひとつとして作られました。
中の雑貨、小物たちはハンドメイドや、お菓子のおまけも利用されているのだそうです。
モッツ夫妻が長年かけて集めたミニチュアコレクションを、バランス良く配置したものですがひとつの世界のようです。

%e3%83%a2%e3%83%83%e3%83%84%e9%9b%91%e8%b2%a8%e5%ba%97_1缶詰のラベルやパッケージは、雑誌の写真を切り抜いて貼ったりしています。
細かいっ!
カウンターには赤ちゃん用の体重計があって、猫が床にこぼれたミルクを舐めてます~。
chirosukeはたくさんの雑貨たち、こだわったディスプレイに圧倒されました。

食品や食器、作業道具等、このお店に揃っていないものは無いんじゃないかと思うくらい。
豊富すぎる品揃えは、ずっと観ていたくなります。
カゴに入った仔犬・・・これも売り物ですか?
chirosukeは「犬、くださいっ!」であります。

%e3%83%a2%e3%83%83%e3%83%84%e9%9b%91%e8%b2%a8%e5%ba%97_2chirosukeはびっしりディスプレイされた雑貨の中に、大好きな「赤ずきんちゃん」の絵を発見して嬉しくなりました。

ポスターでしょうか。
何で赤ずきん?
もう何でもアリの「モッツ雑貨店」です。
庶民の生活感いっぱいの雑貨店は、貴族の館の豪華さとは違った魅力に溢れていました。
素晴らしいです。

%e3%83%87%e3%82%a4%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%90%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ad%e3%83%bc【デイモン・バンガロー】(1930年代 アメリカ)部分

この写真は「デイモン・バンガロー」という作品の一部屋です。
モッツ夫妻が最初に住んだアイオワ州の家をモデルに、1932年当時のアメリカの庶民の生活様式が再現されています。
幅193×奥行102×高さ60cmの大きなドールハウスで、四方面から鑑賞することができます。
ダイニングルームのシャンデリアには実際に灯りがともっているし、すごいなぁ。
キッチンやサンルームなどお部屋がいっぱいで、もうどこを観ていいのやら・・・と思うくらい!

こぼれたミルクを猫が舐めているシーンは他の作品にもありました。
ドールハウスのお約束?
何だかリアリティがあってかわいいです。

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_7比較的きれいに写真が撮れたドールハウスを紹介します。

【ピルグリム(清教徒)の住居】(1930年代 アメリカ)
モッツ・ミニチュアコレクションです。
ドールたちがリアルですね。
17世紀にイギリスからアメリカに移住した、ピルグリム・ファーザーズと呼ばれた清教徒の一般的な住まいの様子です。

ネイティブアメリカン(先住民)が彼らに大陸で暮らす知恵を教えている場面。
ヨーロッパ人にとって新しい食材であったポップコーンが入ったバスケットや、折り畳み式のベッドがあります。

【エルムウッド・スクールハウス】(1930年初期 アメリカ)
モッツ・ミニチュアコレクションのひとつです。
アイオワ州デモインにあった1917年当時の学校の様子とのことです。

【ニュルンベルク・キッチン】(1800年頃 ドイツ)
ハウスから独立してキッチンがつくられるようになったのは、ドイツのニュルンベルクが最初で、それらのキッチンを「ニュルンベルク・キッチン」と呼ぶそうです。

【鹿の飾りのある薬局】(1900年頃 ドイツ)
本物の薬瓶も多く使われています。
当時、鹿の角は薬になると言われていた為、看板や装飾に鹿の角を使った薬局は多かったそうです。
広告用ドールハウスのひとつらしいです。

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_9【コーンウォールの農家】 グラハム・ジョン・ウッズ
(2012年イギリス)
現代作家さんによるドールハウスです。
農家の全体像が良い感じです。
かやぶき屋根、薪割りの道具や井戸、素朴な生活感がchirosukeは好きでした。
2階の寝室のベッドのそばにある赤いスリッパが良いなぁ。
ドールハウスにはベッドが無くちゃ!
1階のダイニングテーブルにはティータイムの準備ができています。
お菓子もあるし、ティーポットの花柄が素敵・・・。

【タイムの部屋】(19世紀末 フランス)
雑誌「TIME」に掲載されたことから、その名がついたそうです。
日本の作家さんたちが修復をされています。

【四方形の赤い家】(1880年 イギリス)部分
ドールハウスとしてはとても珍しい形で、どの方向からも覗けます。
お部屋がたくさんありました。
chirosukeが気に入ったのは浴室です~。
バスタブは泡だらけなんですね・・・。

%e3%83%89%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e5%b1%95_8【日時計とエレベータ付きハウス】(1865年 イギリス)
当初は、ハウス中央にゼンマイ仕掛けのエレベーターがあって、実際に昇降させることができたらしいですよ~。
これはついつい遊んじゃうでしょうね。

【英国の鉄工場】(制作年不明 イギリス)
緻密です~!
リアルな資料という雰囲気でした。

【スペインの家】(1880年頃 スペイン)
白いバルコニーと外階段が素敵です。
窓から覗くと、ベビーベッドやテディベアも見えました。
中にしっかり世界がありますね。

%e3%82%b7%e3%83%ab%e3%83%90%e3%83%8b%e3%82%a2_1終盤は・・・【シルバニアファミリー】であります!
シルバニアファミリーオールスターズ、すごい~!
chirosukeはリカちゃんハウス世代なので、シルバニアファミリーは知っている程度です。

赤い屋根のおうちとか、森の中の小さなおうちとか、いろいろありましたね。
日本のドールハウスとも言えるのかも知れない「シルバニアファミリー」シリーズです。
chirosukeのお家にも、ピンクのロンパースを着た茶色のくまちゃんが一匹だけおります。
この中に同じ子は見つけられませんでした。

%e3%82%b7%e3%83%ab%e3%83%90%e3%83%8b%e3%82%a2_2このドールハウスを作成したのは工藤和代さんという有名作家です。
chirosuke、この方の本を一冊持っています。
「ドールハウスドールズ」というお人形の作り方を解説した本で、10年くらい前に身請けしました。
もちろんchirosukeに作られるはずもなく、愛らしいドールたちの写真だけ眺めて楽しんでおりました。
工藤先生の作品を観ることができて嬉しかったです。

お約束のミュージアムショップでは、今回身請けは無しでした。
図録は無く、箱根ドールハウス美術館・館長の新美康明さんの本「ドールズハウス―ミニチュア世界の扉を開く」が公式テキストとして販売されていました。
この本は書店でも扱っています。
また箱根ドールハウス美術館のグッズがいろいろありました。
ポストカードやクリアファイルとか・・・。
chirosukeはぜひ箱根のドールハウス美術館に行きたいと思います。
その時にグッズは身請けしようと思いました。

ドールハウス展、いろいろお勉強もできたし、精巧な技術とこだわりの素晴らしい世界を観ることができました。
コレクターさんの底力もすごいです。
ドールハウスは、ただ小さいだけの世界ではなく、それがつくられた時代の生活様式を再現した歴史的価値もあるのですね。
時代と国を超えて、色々な人の手を経て大切に受け継がれてきたものだと思います。
注文した人、創った人、手元に置いてきた人、手放した人、身請けした人、集めた人、修復した人、長い時間と様々な人の思いがあったからこそ、今chirosukeが目の前で観て、驚き楽しむことができます。
アンティークドールや日本の雛人形にも通じる世界だと思いました。

chirosukeにとってドールハウスは、リカちゃんハウスに始まる夢であります。
コドモchirosukeが思い描いた、お人形遊びが具現化した「ものすごい版」を観たようです。
ひとの想像力は素晴らしい、それを形にすることはもっと素晴らしいです。
ドールハウスは涙目になるくらい、素敵な夢でありました。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。