「没後100年 宮川香山」 サントリー美術館


宮川香山1chirosukeは東京ミッドタウンのサントリー美術館に「没後100年 宮川香山」を観に行ってまいりました。

「没後100年 宮川香山」
会期:2016年2月24日(水)~4月17日(日)
※会期中無休
開館時間:10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
毎週金・土曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
入場料:一般 1,300円
サントリー美術館

http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_1/

chirosukeの感想は・・・
すごいとしか言いようのない、素晴らしい作品たちでした。
どうやったらこんなに美しいものができるの?
しかも焼物です。
どこかで失敗したら、ちょこっとでも欠けたら一からです。
とても華麗で、優美で、美しいものを形にする職人の技の粋です。

ポスターになっているかわいい猫は水指の上に乗っています。
「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」
初代宮川香山作 明治時代前期 19世紀後期
(田邊哲人コレクション)

猫の開いたくちの中には舌まであるんですよ~!

高浮彫_1宮川 香山(みやがわ こうざん)さん[天保13年(1842年)- 大正5年(1916年)]は明治時代の日本を代表する陶芸家です。

高浮彫、真葛焼(横浜焼)の創始者で、とにかくすごい陶工です。
「高浮彫(たかうきぼり)」という独特な手法で、お皿や壺に花や鳥や動物が描かれています。
絵も美しいのですが、鳥やお花が立体的なんです。
まさに「超絶技巧」です。

会場の一部に展示されていた4作品に限り、写真撮影が許可されていました。
ガラスケースの中なので巧く写真が撮れなかったですが、豪華さ、美しさが紹介できれば・・・。

「高浮彫桜ニ群鳩三連壺」

桜の枝が壺の周りをぐるっと取り囲み、リアルな鳩が表現されています。
壺に描かれた雀たちも愛らしいです。
chirosukeは雀が大好きです。

高浮彫_2「高浮彫桜二群鳩大花瓶」

「高浮彫」は金で表面を盛り上げる薩摩焼の技法を、金のかわりに精密な彫刻を掘り込むことで表現したものです。

こちらの鳩も美しいです。
まるで生きているような躍動的な姿です。
今にも羽ばたいていきそうで、目に命があるように感じました。
chirosukeはこの美しく繊細な世界に魅了されました。

明治の超絶技巧は以前も観たことがあり、chirosukeは目からウロコでした。
(「超絶技巧!明治工芸の粋」については、2014年4月27日2014年5月31日のブログをみてね)

高浮彫_3「高浮彫四窓遊蛙獅子鈕蓋付壺」

こちらは技術もすごいんですが、遊びゴコロに溢れた作品です。
一対の壺です。

蓋には獅子が乗っています。
四方に楕円形に大きくくぼませた窓があって、擬人化された蛙がいます。
蛙が何やら巻物を読んでいたり、太鼓を叩いていたりとても愛嬌があります。
「鳥獣戯画」に通じるものがありますね。

意匠も面白いのですが、これを作り上げる技術を思うとchirosukeはくらくらしちゃいます。

高浮彫_4巻物を読んでいる蛙のアップです。
めちゃかわいい・・・。

表面をくぼませた中に動物がいる壺は他にもいろいろありました。
熊の親子が冬眠する様子とか、ねずみとか。
まるで精巧なフィギュアが入っているような感じです。
これを人の手がひとつずつ作って、着色して焼いて・・・でしょう。
恐るべし明治の超絶技巧であります。

高浮彫_5「高浮彫蛙武者合戦花瓶」

武者姿の蛙が合戦に挑む様子が、高浮彫で表現されています。
纏(まとい)や旗をもった勇ましい姿です。

展覧会は3章で構成されていました。

・第1章
京都、虫明(むしあげ)そして横浜へ
・第2章
高浮彫(たかうきぼり)の世界
・第3章
華麗な釉下彩(ゆうかさい)・釉彩(ゆうさい)の展開

「高浮彫」技法だけでなく、絵付けや色も素晴らしかったです。

宮川香山さんの作品は殆どが輸出され、日本に残っているのは少なかったそうです。
香山さんの作品を世界中から探し出し収集し、香山研究を続けてこられた田邊哲人(たなべてつんど)氏のコレクションが中心に展示されていました。

田邊さんのおかげでchirosukeも高浮彫の素晴らしい世界に触れることができました。
chirosukeには想像もできませんが、おひとつおいくらだったのでしょう・・・。
壺や香炉で無くてもいい・・・小さい雀さんひとつでいい・・・そう思うくらい生き生きとした愛らしい動物達が表現されていました。

宮川香山図録お約束のミュージアムショップではマグネットや一筆箋など充実していましたが、chirosukeは図録とポストカードだけを身請けです。

・図録:2,300円(税込)

・ポストカード:120円(税込)

絵もそうですが、特に立体物は実物を観ないと、素晴らしさはなかなか伝わりません。
「高浮彫」はお腹一杯になるくらいの豪華で華麗で繊細な美しい世界でした。

この展覧会は今後、大阪市立東洋陶磁美術館(4月29日-7月31日)、瀬戸市美術館(10月1日-11月27日)へ巡回予定です。
ぜひ明治の奇跡のような「超絶技巧」を体感してください。

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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