舞台 「毛皮のマリー」


毛皮のマリーchirosukeは新国立劇場に「毛皮のマリー」を観に行ってまいりました。

「毛皮のマリー」
http://www.parco-play.com/web/play/marie16/

2016年4月3日(日) 14:00~
新国立劇場 中劇場

上演時間:2時間20分
第1幕:55分
(休憩 20分)
第2幕:65分

座席は S席 13列 中央ブロック上手寄り (10,000円 )

作:寺山修司 
演出・美術:美輪明宏
演出補:岸田良二
美術補:松野 潤
照明:戸谷光宏
衣装デザイン:ワダエミ
音響:高橋 巖
音響補:鹿野英之
衣装コーディネイト:四方修平
演出助手:山下 悟
舞台監督:佐川明紀

「キャスト」
毛皮のマリー:美輪明宏
美少年/欣也:勧修寺保都(かんしゅうじたもつ)
名もない水夫:木村彰吾
美少女/紋白:若松武史
下男・醜女(しこめ)のマリー:梅垣義明
鶏姦詩人:江上真悟
鶏姦詩人:大野俊亮
下男2:プリティ太田
小林永幸 真京孝行 大曽根徹 田中稔 高田賢一 小谷真一
澤田誠 荻原謙太郎 吉田大樹 長田拓郎 見雪太亮 月岡弘一
松田拓磨 加藤真悟 山田健太 掛川太地 小早川俊輔 會田海心
鈴木翔吾 小池亮介 長田翔恩

chirosukeの感想は・・・
美輪明宏さんの存在感が素晴らしいです。
「毛皮のマリー」は、寺山修司さんが美輪明宏さんのために書いたといわれる作品です。
初演は1967年9月1日〜7日 アートシアター新宿文化だったそうです。

ロビーは夥しい花で溢れておりました。
薔薇や胡蝶蘭など、きれいなお花がこんなにあると恐ろしいくらいです。

毛皮のマリー1983P過去の公演で、金子國義さんが手掛けられたポスターです。
1983年6月10日〜29日 西武劇場[現パルコ劇場](寺山修司追悼公演)の時のもの。
演出=鈴木完一郎
衣装=コシノジュンコ
選曲=寺山修司
企画・制作=パルコ
出演=美輪明宏(毛皮のマリー)
井浦秀智(美少年・欣也)
牧野公昭(下男・醜女のマリー)
草見潤平(名もない水夫)
若松 武[武史](美少女・紋白)

chirosukeが大好きな画家、金子國義さんが関わっておられたことも嬉しいです。

『さあ、さあ、お立会い!
 鬼が出るか、蛇が出るか・・・何が出るかは、
 はいっ、見てのお楽しみ!』

出演者は全て「男性」です。
オカマさんが大勢出てきます。
美少女役も男性が演じます。
ほぼ全裸のオカマさん十数名のラインダンスもあります。

「見世物の復権」をテーマにしていた寺山ワールドです。
退廃的な雰囲気と、耽美な世界が描かれます。
ただ、大勢のオカマさんたちの饗宴も、chirosukeはどこかで観た演出のようで、スキャンダラスな雰囲気はあまり感じませんでした。
漂う「不健康」な空気は、あざとい寺山さんならではでしょうか。

舞台の上に美輪明宏さんがいると、そこだけ空気に色が付いたみたい。
存在感が半端ないです。
美しいです。
怖ろしいです。

美輪さんが演じる日本一ゴージャスな男娼のマリーは、美少年「欣也」と暮らしています。
マリーは欣也を、超過保護に可愛がり、外の世界から遮断して育てています。
これはもう育てているというより、飼育している感・・・。

そこに外の世界から謎の美少女が忍び込んできて、欣也を外の世界に誘惑します。
この美少女を演じるのが若松武史さんなんですが、もうすごく怪しい!
美少女なんだけど・・・何といっていいか・・・。
chirosukeはクラクラしちゃいました。
これはもう舞台で観てくださいとしか言いようが無いです。

下男・醜女(しこめ)のマリーを演じた梅垣義明さん。
chirosukeは梅垣さんの舞台は初めて観ましたが、とても良かったです。

マリーの口から語られる、マリー自身の半生と「欣也」の出自はおぞましいくらいです。
その真偽は別として、マリーとして生き、語る美輪さんが凄まじい。
美しくて恐ろしくて、とても哀しいです。
「あたしは赤ん坊をひきとって育てました。
男の子だったけど、これからじっくり手間をかけて女にしちゃうの・・・・」
この後の台詞はもうchirosuke涙目であります。
マリー怖いよ、歪んでるよ・・・。
こんな歪んだ愛情の「親子」の物語です。

歪んでいるのにマリーは決然と微笑んでいる。
歪みまくった愛情なんだけど、決してぶれない「己」を持っているマリーは愛に溢れているんです。
このマリーを演じて、これほど凛とした美しさを感じさせる役者は美輪さん意外に考えられないなと、chirosukeは思いました。

美輪さんのマリーは舞台の上で常に胸を露出させています。
冒頭の入浴シーンでは上半身を出していました。
その後数回衣装を変えますが、常に片方の胸(乳首)を見せています。
衣装のデザイン自体が見せるようにできています。
2幕目のピンクのローブのような豪華なドレスはとても素敵でした。
薔薇の造花がたくさんアレンジされていて、それを着こなしている美輪さんはとても美しい。
衣装デザインはワダエミさん。
chirosukeはこのバラがいっぱいのピンクのドレス、とても好きであります。
そんなドレスを着ていて片方の胸をあらわにしているマリーです。

この恐ろしく歪んだマリーと欣也の関係はいったい何なのか。
とっても無理があるけど「親子⇒母娘」で無くてはならないのか・・・。
そう思いながら観ていたchirosukeでありますが、だんだんマリーの胸がふっくらしてきたように感じました。
物語の終盤では、chirosukeの目には片方の乳房に見えていました。
間違いなく、毛皮のマリーは「母親」でありました。

寺山修司さんの世界を、これほど歪で美しい「愛」で表現した美輪明宏さんの演出と演技は素晴らしかったです。
「毛皮のマリー」、まさに「見世物の復権」でありました。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。