NEWシネマ歌舞伎 「三人吉三(さんにんきちさ)」


三人吉三chirosukeは東銀座の東劇で上映されているNEWシネマ歌舞伎 「三人吉三(さんにんきちさ)」を観てまいりました。

銀河劇場で「が~まるちょばカンパニー」の公演を観て、大急ぎで天王洲アイルからモノレールで浜松町へ、JRに乗り換え新橋、メトロに乗り換え東銀座へと移動です。
方向音痴chirosukeですが珍しくサクサク移動できました。
(普通はサクサク移動できるが・・・chirosukeよ!)

初めての「東劇」上映時間10分前に到着であります。
chirosukeはシネマ歌舞伎という言葉は知っていましたが、観るのは初めてです。
シネマ歌舞伎とは、歌舞伎の舞台公演をHD高性能カメラで撮影しスクリーンで上映するという、新しい観劇方法なんですって~。
松竹さんが開発したそうです。
「美」と「臨場感」に徹底的にこだわり、劇場で生の歌舞伎を観ているかのような感覚を再現することを目指しているとのこと。
2005年に第1作『野田版 鼠小僧』を公開してから、今までに20作品以上公開しているそうです。

歌舞伎座の公演だと1等席:18,000円です。
当日発売の「一幕見席」なら演目によっては1,000円~2,500円程度で観ることも可能ですが、4階席で場合によっては立ち見です。
当日券なのでチケットを身請けできる確約もありません。
そう考えると、映像とはいえ歌舞伎を2,100円で観られるなら良いのかなぁと思っていたchirosukeであります。

NEWシネマ歌舞伎 「三人吉三(さんにんきちさ)」
上演年月:2014年(平成26年)6月
上演劇場:シアターコクーン
シネマ歌舞伎公開日:2015年6月27日
上映時間:135分
料金:一般 2,100円(税込)

「配役」
和尚吉三:中村勘九郎
お嬢吉三:中村七之助
お坊吉三:尾上松也
研師与九兵衛:片岡亀蔵
十三郎:坂東新悟
おとせ:中村鶴松
海老名軍蔵/八百屋久兵衛:真那胡敬二
太郎右衛門/長沼六郎:大森博史
安森家来弥次兵衛/堂守源次坊:笈田ヨシ
土左衛門伝吉:笹野高史

作: 河竹黙阿弥
演出: 串田和美

chirosukeの感想は・・・
上映終了後、客電がついた時、すぐには席から立てないくらい感動しました。
後半は号泣で目がハレてしまいました。
上映中、何度も拍手しそうになりました。
chirosuke、最後は音をたてずに泣きながら拍手しました。
「三人吉三」、素晴らしい舞台(映像)でした!

生の舞台ではないのですが、映像ならではの効果や美しい場面があって、客席からは見えない角度からの眺め、裏方の動き等多彩な映像美が素晴らしい。
何より役者のアップの迫力と美しさには息をのみます。

コクーン歌舞伎をそのまま時間短縮したのではなくて、本公演で演出・美術を担当した串田和美さんが監督を務め、新たな映像として編集を重ねたそうです。
3時間半以上の舞台を2時間15分にしていますが、端折った感は全く感じずじっくり観ることができます。
舞台中継のような臨場感もあり、映像作品としても美しかったです。
普段は入れない舞台袖や、舞台背面にカメラが潜入して撮った映像や音は、chirosukeにとって新しい体験でありました。

「三人吉三」というお話はchirosukeは殆ど演目名しか知らず、「吉三という同名の三人の盗賊のお話し」くらいの知識でした。
筋書こそありませんが、コクーン歌舞伎で串田さんが現代風にアレンジされていて、歌舞伎役者以外の俳優さんも出演されています。
普通の歌舞伎よりとても解りやすかったです。

串田和美さんといえば昔、吉田日出子さん等と共にオンシアター自由劇場を結成され、数々の名作を創ってこられた方です。
chirosukeも「上海バンスキング」や「もっと泣いてよフラッパー」等いくつかの舞台を観ています。
歌舞伎の演出もされていたのですね・・・。

中村勘九郎、中村七之助、尾上松也さんが演じる「三人吉三」は、その個性、技、美しさが素晴らしくとても魅力的です。
悪人とはいえ、決して自分たちの罪を人のせいにしない潔さがあります。
義兄弟の契りを交わした三人の、固い絆と献身には涙せずにはいられません。

土左衛門伝吉を演じた笹野高史さん、巧すぎっ!すごいです!
chirosukeは自由劇場をはじめとして、他の舞台でも笹野さんは観ていますが、後半の首にかけた数珠を引きちぎった後の笹野さん・・・chirosukeの知らない笹野さんでありました。

「三人吉三」という物語がすごいのだと思いますが、これは因果応報の物語です。
日本人のDNAに刻まれた「親の因果が子に報い~」という不条理で恐ろしい物語です。
元々土左衛門伝吉が、悪事の成り行きで孕んだ犬を切り殺してしまったという「因果」がその後数十年に及ぶ「応報」として、関わった人たちに類が及んでいく恐ろしさにchirosukeは涙目です。

お嬢吉三の有名な台詞、「こいつは春から縁起がいいわえ」と手にした百両ですが、のちにそのお金を手にする人たちは「因果の報い」の輪廻に操られるかのように破滅に向かっていきます。

物語の後半に様々な秘密や経緯が暴かれて行き、忌まわしい悲劇が悲劇を生んで終焉に向かっていく恐ろしさ・・・。
しかしその悲劇の場面はとても悲しく惨いのに、美しいです。
これこそ「歌舞伎」の世界でありましょう。

慈悲の心とはいえ、自分の身内に手をかけて、お嬢吉三とお坊吉三を逃がす和尚吉三に涙・・・。
和尚吉三を救うため、自らの退路を断つお嬢吉三とお坊吉三に涙・・・。
お嬢吉三が振袖を着て火の見櫓を上り太鼓を打つ場面は、八百屋お七さながらの美しく悲しい場面でした。

終盤の降り積もる「雪」!
半端無い「雪」「雪」「雪」!!
chirosukeが今まで観た舞台の雪のシーンで最強の雪景色でありました。
雪籠で降らせているにはあまりに凄まじい雪です。
どんな雪籠だ、と思うくらいすごい!
半端無いドカ雪の迫力に、既に号泣のchirosukeは「あっ!!」と声がでそうでした。
役者さん息ができていますか?

卑怯に生きることを良しとせず義兄弟の契りを守りぬく三人。
自ら招いた悪事を認め、潔く命を全うする「三人吉三」の生き様に身震いするほど感動してしまったchirosukeです。

シネマ歌舞伎 「三人吉三(さんにんきちさ)」素晴らしい作品です。
生の舞台も観たかったと思うchirosukeです。

犬の祟り・・・恐ろしい。
全てを終わらせるには、ここまでするのか犬よ・・・。
犬、祟り過ぎ・・・と涙目の犬大好きchirosukeでありました。

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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