文庫 「ひそやかな花園」 角田光代


ひそやかな花園角田光代さんの小説「ひそやかな花園」を読みました。
「リヴァイ兵長のマスクケース」目当ての講談社文庫、続きます。

chirosukeの感想・・・
前半はなかなかページが進みませんでした。
7人の子供たちが共有する「家族ぐるみのサマーキャンプ」の体験と記憶がベースに物語は進んでいきます。

楽しかった毎年のキャンプはある年から突然開催されなくなったばかりか、大人達はその理由にも口を閉ざし、キャンプ自体が無かったかのように振る舞う親もいます。
幼い時の記憶は曖昧で「楽しかった夢のような時間」という記憶だけが子供たちに残ります。

成長した子供たちのひとりがある理由から「キャンプの意味」を調べ、7人が再会し、自らの出生の秘密を明かしていくのですが・・・。
その「秘密」は容易く想像できるので「秘密暴き」の面白さはあまり無いです。
秘密を知った後の子供たち(大人になってから知った子もいる)が何を背負い、悩み、納得してきたかが後半に語られます。

chirosukeは後半にやられました。
ひとりの成長した女の子の「嘘」にchirosukeは泣きました。
気を抜くと嗚咽しそうでした・・・。
この「嘘」はすごい・・・!

「家族」とは何かというテーマに真っ向から向き合った作品です。
どう生まれてきたかではなく、どう生きていくかが大切だということですね。
決して説教臭く感じないのは、作家 角田光代さんの、すべてを肯定しながらも、情に流されないクールな視線があるからでしょうか。

エピローグが全てを語っています。
世界を美しいと認識できること、chirosukeは幸せだと思いました。
「無敵の気分」って素晴らしい!
「ひそやかな花園」お勧めです。

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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