ミュージカル 「キレイ-神様と待ち合わせした女-」


キレイ渋谷のBunkamuraシアターコクーンに大人計画の「キレイ-神様と待ち合わせした女-」を観に行ってまいりました。

「キレイ-神様と待ち合わせした女-」
2014年12月6日(土) 18:30~
上演時間:
1幕 1時間40分
(休憩:15分)
2幕 1時間45分  
合計 3時間40分

Bunkamura シアターコクーン
座席は S席 1F Q列 下手ブロック
11,000円

作・演出:松尾スズキ
音楽:伊藤ヨタロウ

出演 :
ケガレ:多部未華子
ミソギ: 松雪泰子
ハリコナ(少年) :小池徹平
ハリコナ(青年):尾美としのり
カネコキネコ:皆川猿時
ダイズ丸:阿部サダヲ
マジシャン:田辺誠一
ジュッテン:オクイシュージ
マタドール:猫背椿
カウボーイ:少路勇介
カミ: 伊藤ヨタロウ
マキシ:村杉蝉之介
カネコジョージ:松尾スズキ
ダイダイカスミ:田畑智子

この作品は、Bunkamura25周年シアターコクーン・オンレパートリー2014 + 大人計画として上演されました。
三度目の公演とのことですが、chirosukeは初めて観ました。
大人計画は以前に「ウェルカム・ニッポン」を観ています。
(「ウェルカム・ニッポン」については2012年4月16日のブログをみてね)
ものすごい「毒」と小ネタ的お笑い満載のシュールな舞台でしたが、chirosukeは今一つ乗りきれませんでした。
なので今回の「キレイ」もあまり期待せず、何の予備知識も無く観に行きました。
キャスト陣が豪華なのと、ポスターの絵が結構好きだし、観てみようかなとユルイ気持ちのchirosukeでありました。
チラシの規格外ミュージカルと唄っている「規格外」という表現にあざとさを感じて、きっとミュージカルを茶化しまくるんだろうなと思っていました。

chirosukeの感想は・・・。
いやいや、本格的ミュージカルでした!
小規模(11人編成)ながら生オーケストラです。
役者さんたちの歌もすごく良くて、アンサンブル含めたダンスシーンもキレキレです。
舞台も大がかりで登場人物も多くて、群衆シーンは迫力です。
そして・・・内容も歌詞もとってもバカバカしい!
こんなバカバカしい内容をおふざけかましながら、しっかり歌って踊ってすごいなぁと思って観ていたchirosukeでした。

猥雑で毒に満ちた台詞、放送では絶対「自粛」されるコトバのオンパレードで、いろんなパロディに(chirosukeのわかる範囲で)ケラケラ笑いつつ、ぐいぐい舞台に引き込まれていきました。
後半、chirosukeは涙が止まらなくてびっくり。
何でこの舞台で泣くんだよ・・・思いつつも泣けてしようがない。

戦争と民族差別、少女監禁、洗脳、偽善、障害など重くて痛いキーワードを軸に「ここまでやるか」と思うくらいの際どさでみせていきます。
そんな中に、一瞬「愛」や「献身」がちらっと見えたかと思うと、茶化したブラックユーモアで混ぜっ返したり、とてもシュールでまさにカオス、衝撃的です。
登場人物自身が「いいんだよっ、これはSFなんだから何でもアリなんだよっ!」というくらいハチャメチャです。
なのに泣けてくる。

三つの国に分かれ、100年もの間、民族紛争が続く架空の日本が舞台です。
民族解放軍を名乗るグループに誘拐され、監禁され地下室で育った少女を演じるのは多部未華子さん。
彼女が10年ぶりに地上へ逃げ出すところがお話しの始まりです。
過去を忘れた少女は自ら「ケガレ」と名乗り、戦場をうろつき、死体を拾って小銭を稼いで必死で生きていきます。
死体は「大豆」でできているクローンの「ダイズ兵」で、回収されたダイズ兵は、食用として缶詰に加工され日本人の食卓に並ぶという裏稼業リサイクル・・・。
その頂点に立つダイダイ食品の社長令嬢・カスミ(田畑智子さん)とケガレは奇妙な友情で結ばれます。
過去と現在が複雑に交錯して、成人したケガレは「ミソギ」と名を変えて生きて行こうとします。
ミソギを演じるのは松雪泰子さんです。

阿部サダヲさんが演じる「ダイズ丸」が賞味期限が切れて、異形の怪物に変化して見世物になってるシーン。
見た目は日野日出志の漫画みたいに不気味悪い・・・。
もう「怪演」にケラケラ笑うんですが、「無様だよね、生き恥晒してるよね。でもこれが実感なんだよね!」というシーンではchirosuke、笑いながら涙が止まらなかったです。

過去の忌まわしい記憶を封印して生きようとする少女ケガレと、過去と対峙しようとする成人したミソギがつながりあうシーンは息をのみます。
心が苦しくなるような時空超えです。
これは・・・ファンタジーだとchirosukeは思いました。
この世の美しいものは「美しいものを見たいと思う心」が美しく見せるのだなぁと思ったchirosukeです。

マジシャン役の田辺誠一さん、舞台を初めて観ました。
カッコよかったです~!
カスミ役の田畑智子さん。TV等では観ていましたがchirosukeはあまり好きなタイプの役者さんではありませんでしたが、ゴメンナサイ!
舞台は初めて観ましたが、こんなにお上手だったのかと驚きです!
ミソギ役の松雪泰子さんも初めて舞台を観ました。
ドラマ等でおキレイな人だと思っていましたが、おキレイだけではありませんでした!
上手いっ! 歌もすごく良かったです。
ハリコナ役の小池徹平さん、女装して「元アニーです! ♪I love ya Tomorrow!」と、ドサクサまぎれのようなシーン、爆笑でした。
ケガレ役の多部未華子さん、めちゃくちゃかわいいです。
そして素晴らしい演技と歌でした。
ラストの夜空に浮かぶ大きな花火に(ハリコナのシャトル爆発?)「キレイ」とつぶやくシーンはchirosukeだだ泣き・・・。
「♪私はキレイ」と歌いきるケガレの歌は力強く、生きていく決意を感じました。

今回はすっかり「松尾スズキ毒」にやられっぱなしのchirosuke、プログラム1,800円も身請けしちゃいました。
シアターコクーンは満席、当日立ち見券も完売です。
カーテンコールは22時過ぎの終演にも関わらず3回。
多部未華子さんの歌が最初のカーテンコールの時は「♪・・・みなさん、ごぎげんよう~」、2回目のカーテンコールでは「♪・・・2回目ですがごきげんよう~」て笑いをとってました。
そして3回目では「♪・・・ふんふんふん・・・」と鼻歌!
客席は大爆笑でありました。
「キレイ-神様と待ち合わせした女-」とても面白く、ナンセンスで、泣けてしまう素晴らしい舞台でした!

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優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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