「トーベ・ヤンソン展~ムーミンと生きる~」 そごう美術館


トーベ・ヤンソン展11月に入りchirosukeの好きな寒い季節がどんどん近づいています。
三連休の一日目、横浜そごう美術館に「トーベ・ヤンソン展」を観に行ってまいりました。

「トーベ・ヤンソン展~ムーミンと生きる~」
2014年10月23日(木)~11月30日(日)
そごう美術館 そごう横浜店6F
入場料:一般 1,000円
午前10時 ~ 午後8時
(※最終日は午後5時まで)
*入場は閉館の30分前まで
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/14/tove/

「ムーミン」で有名なフィンランドの作家・画家のトーベ・ヤンソンさん(Tove Marika Jansson, 1914-2001)の生誕100周年を記念した展覧会であります。

chirosukeの感想は・・・
トーベ・ヤンソンさんの想像力がとても素晴らしい!
父は彫刻家、母は画家、そしてトーベ・ヤンソンさん自身や弟二人も全て芸術家という一家に育った人です。
トーベ・ヤンソンさんが風刺雑誌の挿絵画家としてデビューしたのは何と15歳だったそうです。

トーベさんを世界的に有名にしたのは「ムーミン」シリーズですが、この展覧会はムーミンの挿絵だけでなく、ペン画の風刺雑誌の表紙や油彩の自画像などがとても興味深かったです。
chirosukeはトーベさんが「画家」だったことに改めて納得しました。

トーベさん生誕100年では今年のGWには「ムーミン展」が開催されました。
(ムーミン展については2014年5月5日のブログをみてね)

chirosukeはムーミン物語は大好きです。
ハードカバーでムーミンシリーズは全巻持っています。
トーベさんが挿絵を描いた、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」、自叙伝「彫刻家の娘」も関西のマンションの本棚にあります。

ムーミンの世界は戦時下の辛い日々を忘れるために描いたということでした。
物語は文章・挿絵すべてをトーベ・ヤンソンさんが手がけていて、まさにムーミンの世界を創りだしたと言えます。

ムーミンの世界で、様々な生き物たちがそれぞれの掟のなかで生き、冒険する物語は本当にわくわくします。
北欧の厳しい自然が物語の底辺にある厳しさや怖さ、不気味さなのかとchirosukeはずっと思っていましたが、それだけでなく戦争という現実もあったんですね・・・。

ナチズムを皮肉った風刺画で、トーベさんのサインのところにちっちゃいムーミントロールらしきものが描かれていて、chirosukeはおおっ、と思いました。

フィリフヨンカ図1ムーミンシリーズではたくさんの生き物たちが活躍しますが、chirosukeは「ムーミン谷の仲間たち」に収録されている「この世の終わりにおびえるフィリフヨンカ」という短編が好きです。

フィリフヨンカは殺風景な海岸にある家に一人で暮らしています。
こまごました綺麗なものが大好きで、小さい鏡や赤いビロードの枠に入れた写真などたくさんコレクションしていました。

でもフィリフヨンカは、神経質で完璧主義で、正体不明の恐怖と不安に怯え、やがて世界の終わりがくるという妄想にとりつかれていて、あまり楽しくない日々を送っています。

ある夜大きな嵐がやってきて、窓ガラスは割れ、家の中にすごい風と雨が吹き込んでフィリフヨンカの大切にしている品物をぐちゃぐちゃにしてしまいます。
思わず外へ飛び出したフィリフヨンカは、危険なのは家の中にいるからで、外にいればかえって安全だと気付きます。

明け方近くに嵐はおさまったけど、振り返ると家は壊れたガラクタに埋もれています。
そこに最後の大竜巻がやってきて、フィリフヨンカの大切な品物たちを一つ残らず跡形も無く吹き飛ばしてしまいます。

フィリフヨンカは、深く息をしてつぶやきました。
「もう私、二度とびくびくしなくてもいいんだわ。いまこそ、自由になったのよ。これからは、どんなことだってできるんだわ。」
ざっとこんなお話です。

ムーミン谷の彗星1この展覧会ではchirosukeの一番好きな「ムーミン谷の彗星」の表紙絵が展示されていました。
chirosukeがこの物語の中で一番好きな絵であります!
(5月のムーミン展では無かった)
油彩のコーナーは空いていたのに、ムーミンの挿絵のところは行列です。
混雑をさけて夕方5時入ったんですが、ムーミン人気恐るべし。

chirosukeは並んで、干上がった海底を竹馬で渡るムーミントロールたちの絵をじっくり観ました。
ペンとインクで描かれた小さな絵です。
インクの淡いブルーが幻想的で、とても美しい絵でした。
chirosuke、涙目になりそうなくらい嬉しかったです。

夏の家昔読んだトーベ・ヤンソンの自叙伝「彫刻家の娘」の一節「ほんとうに大切なものがあれば、ほかのものすべてを無視していい」
という言葉にchirosukeは驚き、憧れたものです。

画家になることを夢みて、ずっと描き続けてきたトーベ・ヤンソンさん。
トーベ・ヤンソンさんの一生、chirosukeはとてもあっぱれだと思います。

トーベさんが後年過ごした島の「夏の家」が再現されていました。
写真撮影OKだったので、iPhoneで撮ってまいりました。

ムーミン谷はトーベ・ヤンソンさんが創りあげたひとつの理想郷です。
そこにはファンタジーのもつ美しさと残酷さ、現実と同じ不条理もあります。
そこに暮らす生き物たちはどれも精一杯日々を生きて、とても魅力的です。

「昨日とはまるで違う朝」に目覚めたムーミントロールが、「ちょっと冒険にいってくる」と駆け出すように、世界はいつも新しく、この世の終わりにおびえている暇なんかないですね~。

『さあ、あしたもまた長い、いい日でしょうよ。しかも、はじめからおわりまでおまえのものなのよ。とてもたのしいことじゃない!』 (ムーミンママ)

素晴らしい展覧会でした。
この展覧会は東京の後、全国を巡回します。
来年の7月25日~は大阪あべのハルカス美術館で開催予定です。
お薦めです~!

お約束のミュージアムグッズについては後ほど・・・。

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優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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