文庫 「パイの物語 上・下」 ヤン・マーテル


パイの物語竹書房からでている「パイの物語」を読みました。
作家のヤン・マーテルさんはカナダの作家。

この作品は2001年に出版され、翌年イギリス版でブッカー賞を受賞しています。
ブッカー賞はイギリスの文学賞で、その年に出版された最も優れた長編小説に与えられる賞なんですって。世界的に権威のある文学賞の一つで、芥川賞や直木賞より権威ありそうです。
賞に関わらず小説は当たり外れ=好き嫌いですね。

chirosukeはこの作家さんは知りませんでした。もちろんブッカー賞も・・・。
この作品を映画化した「ライフ・オブ・パイ」の予告編で知りました。
残念ながら映画は観ていません。上映が終わっちゃいました・・・。

この本、上下で長いですが面白いのでサクサク読んでしまいました。
インドの少年パイが船でカナダに渡る途中に遭難し、一緒に輸送されていたベンガルトラのリチャード・パーカーをはじめとする動物たちと共に227日間を過ごすという物語です。

作家(ヤン・マーテル)が難破船の唯一の生き残りである少年に取材をして話を訊きだす、という表現上の手法が巧みで、一見「実話」?と勘違いしますが、フィクションです。

chirosukeはこの「フィクション」に感動しました。
久しぶりにぐっとくる深い物語に触れた思いです。
フィクションであるが故の魅力があると思います。

武器も持たない少年が、ベンガルトラ(成年/3歳:オス)と小さな救命ボートで大海を200日以上漂い、水も食料も尽き、嵐やサメ等の海の危険、恐怖、絶望に対峙しながら揃って「生還」するという、奇抜であり得ない物語です。

様々な動物が登場しますが、圧倒的な存在感のトラのリチャード・パーカーです。
本物の生きたトラです!
只者ではないです。

この物語は、ファンタジーのような、冒険小説のような、サバイバルもののような、サスペンスのような・・・どうカテゴライズしていいのかわからない。
ひとりの少年が動物と触れ合うお話では決して無い。

chirosukeは「物語」の力に圧倒されました。
結末はなんて苦い毒なんでしょうか。
なのにその毒にはパンドラの箱に最後に残った「希望」のような救いもありました。
何を信じるか、信じないか・・・。神様を信じる人もいるでしょう。

動物が登場する物語と登場しない物語。どちらが好きか?と問われます。
どちらであれば信じるのか。
chirosukeはリチャード・パーカーが存在した「物語」が好きです。
映画も観たかったなぁ。
ブッカー賞、恐るべしです!

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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