会田 誠 展 「天才でごめんなさい」 森美術館


会田誠森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)で開催されている、会田 誠 展 「天才でごめんなさい」を観てまいりました。

chirosukeは会田誠さんはほとんど知りませんでした。
「サブカルアートの作家さんで際どい作品多し」程度の認識でした。
この展覧会は昨年の11月から開催されてて、chirosukeはチラシにもなっている「滝の絵」を観たくて、3月末までなのでゆっくり行けばいいか~と思っていました。
ところがです。
とある「個人・団体」が展示されている一部の作品に「クレーム」をつけ、撤去要請をしたというのです。
なんでも・・・撤去要請の理由は(一部抜粋)
「女性、ひいては人間の尊厳と品位を凌辱するとんでもない‘作品’が展示されている」
「このような 「作品」を「芸術」と呼べるのか。公共空間である美術館に公開して良いのか」
などなどです。

chirosukeは驚きました。
ここは日本ですし、自らお金を払って観に来ているわけですし・・・。
何がいけないのかと思いました。
芸術というレッテルを貼らないと美術館に展示してはいけなかったのか?
だいたい芸術の定義ってなによ?
もともと「ええかげんは芸の神髄、意味付けは時の権力」が座右の銘のchirosukeです。
それに、その一部の作品展示は「18禁部屋」ということできちんとゾーニングされています。
自由意志のもとでの自己選択でしょ?作品なんて「好き嫌い」です。
嫌いな作品を観てしまった、気に入らなかった、自分の許容範囲を超える世界に触れてしまっただけのお話でしょう。
どんな場所でもこの手の「抗議」はありますね。
森美術館がこんなことに屈するはずはないと思いましたが、万が一ということもあるのでchirosukeは予定を前倒しして観に行きました。

「天才でごめんなさい」というタイトル自体が挑発的ですし、chirosukeちょっとワクワクです。
18禁部屋にも入りますよ~! 1,500円払うんですからしっかり観させていただきましょう!

いやいや、一言でいうと楽しかったです。
とってもエロチックだし、挑発的だし、ナンセンスだし、皮肉たっぷりだし、反骨精神いっぱいで際どいし・・・。
「ここまでやっていいの?」と思うくらい過激~!
会田さんの「才能」って多岐にわたるしすごいなぁ。やりたい放題って感じです。
あらゆる「権威」を皮肉って茶化しているようです。その茶化しっぷりがすごいテクニックとラジカルさでやってるもんだから・・・ひぇ~!です。

会場に入ってすぐの絵にchirosukeの大嫌いな虫が描かれてて、心のなかで「ぎええええ!」でした。
やだなぁ~。しょっばなからchirosuke涙目です。

有名な「切腹女子高生」は本当に、女子高生達が切腹してます・・・。
とっても大きい絵が多くて迫力です。
「鶯谷図」は一面にびっしり貼られたピンクチラシを背景に花鳥図のような美しい梅の木が描かれています。
chirosukeは鴬を探しましたら、いました、いました!!
隅っこにかわいい鴬がいましたよ~。

表現者としていろいろなテクニックを持っているんだなぁ。
戦争も原発もテロも平和も生死も社会も政治も家庭も愛も、何もかもが「ネタ」のようです。
chirosukeは筒井康隆さんの初期の短編や、歌川国芳さんの浮世絵や、大人計画の舞台を思い出しました。
過激でやんちゃですね。
特定のイデオロギーも無く、一見矛盾しているように見えるのは、あらゆる権威を分け隔てなく皮肉っているせいかもしれません。

さぁ、いよいよ18禁部屋ですっ!
「性的描写を含む残虐性の高い作品があり・・・」と入り口に立札がたっています。
なんだぁ~、この先はエログロですよ、観たくない人は観ないでね、とちゃんと書いてあるじゃないですか!
chirosuke入りました。
うわ・・・もしかしてエロ本ってこんな感じ?
ここまで描いていいのね・・・。笑ってしまうようなもの、なかなかやるなぁと思うものもありました。
何かのパロディなんでしょうがchirosukeには元ネタのわからないものもありました。

さてさて問題の「犬」シリーズです。
決してchirosukeが好きなジャンルの絵ではないです。
一般常識からいくと「けしからん」題材かもです。
でも、これがダメならchirosukeの好きな松井冬子さんの絵も、江戸川乱歩の小説も、ヘンリー・ダーガーの世界も、天野可淡さんや吉田良さんの球関節人形も、寺山修司さんの舞台もダメになるんじゃないでしょうか?
この絵をずっと観ていたいとは思わないし、描かれた意図を深く探りたいとも思いません。
でも作家が自分の想像の世界(妄想)を表現した作品であることは間違いないです。
この手の絵(世界)を好む人たちがいることも事実でしょう。
ただ、多くの一般人が受け入れるかといえば云い難い・・・なのでゾーニングして展示している。
とてもまっとうだと思ったchirosukeです。

美術館にはいる前から「そんげんとひんいをなくしたらこまるなぁ」とちょっびり不安だったchirosukeでしたが、もちろん何ともなかったです~。
観たかった「滝の絵」は美少女達ののびやかな姿態が美しい、不思議な作品でした。
色々な作品を楽しむ知性と常識、笑い飛ばせる度量、美しいものを美しいと感じる心、不快なものを不快だと思うバランス感覚をしっかり持ち合わせていたいと改めて思ったchirosukeでありました。

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優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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