ミュージカル 「ラ・マンチャの男」 2012年


2012年8月11日 13:00~
帝国劇場
演出:松本幸四郎
キャスト 
セルバンテス&ドン・キホーテ:
松本幸四郎/アルドンザ:松たか子/サンチョ:駒田一/牢名主:上條恒彦/カラスコ:福井貴一/アントニア:松本紀保 他
座席は S席2階B列 下手寄り

お盆休みの初日、chirosukeは帝国劇場に「ラ・マンチャの男」を観に行ってまいりました!
チケットはJCBチケットの会員割引でS席12,500円を10,000円の特別価格でした。
2階席でしたが前方でしたので舞台全体が良く見えました。
このお芝居は多重構造になっていて場面転換が目まぐるしいので、全体が見渡せる2階席も良かったです。

舞台はとても素晴らしい!! 
chirosukeはこの舞台は5回くらい観ています。
大好きな作品です。
初演から43年、この8月公演で1,200回を達成するんですって!
chirosukeが最初に「ラ・マンチャの男」を観たのは当時まだ市川染五郎さんだった幸四郎さんが「松本幸四郎」を襲名した年の大阪公演でした。(昔・・・!!)

演劇少女だったchirosukeは、舞台の内容も、歌舞伎の世界も、松本幸四郎さんのこともあんまり知らない、狭い世界しか知らないひよっこでありました。
きっかけは単純・・・。
大阪の劇団研究所で同期だったSさんがこの舞台の「チョイ役」で出演するというので、劇団仲間のMちゃんと観に行きました。
お目当てはSさんに「おめでとう」をいう為・・・。
「商業演劇ってお高いよね~」と確かB席クラスのチケットとって、大部屋だったSさんに、差し入れのお菓子とハンドタオルをもって行きました。

そんなノリで「商業演劇」を観たchirosukeでしたが、一度でこの舞台が大好きになりました。
松本幸四郎さんの演技が素晴らしく、このお芝居のテーマ「夢と現実」「夢を追い求めて苦しみながらも生き抜くこと」に感銘を受けました。

劇中で歌われる「見果てぬ夢」を聞いて涙があふれました。
そして、ドン・キホーテの叫び 「事実とは真実の敵なり!」
「狂気とはなんだ?現実のみを受け入れ、一切の夢を見ないのも狂気かも知れぬ、夢ばかり追い、現実を顧みないのも狂気かも知れぬ。しかし最も憎むべき狂気は、あるがままの現実に折り合いをつけ、あるべき姿の為に戦わないことだ!」
この台詞には何度観ても心を動かされ、精いっぱいの拍手をしてしまうchirosukeです。

今回の舞台、以前も観たアルドンザ役の松たか子さんですが、すごかったです。
演技に迫力が増して、歌をきいたchirosukeは何度かトリハダが立ちました。
身も心もボロボロになったアルドンザがドン・キホーテの前で「生まれたことが罪なんだ!本当のあたいの姿をみて! あたいはあんたの思い姫なんかじゃない!あたいのことが知りたけりゃ、ここにお金を乗せなっ!」と叫んで腕を伸ばすシーンの迫力には泣けました・・・。
♪どぶの中で生まれたあたいさ・・・♪どんな蔑みの言葉より、あんたの優しさがあたいを一番傷つける・・・
この歌はchirosukeはもうボロ泣き・・・。
隣の人に泣き声を聞かれないように歯を食いしばってました・・・。

それでもドン・キホーテは「麗しのドルシネア姫」とアルドンザを呼びます。
この頑固なまでの思い込みと愚かさ・・・でもこの「狂気」こそが最後には彼女を救うのですね。

終盤、アルドンザが「正気」に戻った田舎の老いぼれ貴族、アロンソ・キハーナに語りかける「見果てぬ夢」の歌詞・・・
chirosukeは泣きっぱなしでした。
「あたいのことを違う名前で呼んでくれたんだよ・・・『夢は稔り難く』あんたが言った言葉だよ・・・『敵は数多なりとも』思い出さなくちゃいけないよ・・・」

駒田一さん演じるサンチョ・パンサの愚直な清々しさも感動的でした。
コミカルな演技で客席をわかせて、少し暗くて深刻なテーマが流れる舞台を楽しいものに変えています。
♪旦那が好きなのさ・・・と歌うサンチョは聖人みたいです。
何の見返りも期待せず、ただ好きだから、というだけでキハーナ=ドン・キホーテの諸国遍歴の旅に付き従うサンチョにもchirosukeは泣けてしまう・・・。

アルドンザ=ドルシネア姫が、キハーナの狂気の「核」であるとすれば、サンチョ・パンサはキハーナの現実と狂気の世界を行き来する「ナビケーター」みたいに思えます。
病に伏したアロンソ・キハーナを、何度も家人に追い払われても愚直に訪れ♪ちょっとした噂や冗談がお気に召せば・・・と枕もとで歌うサンチョの姿こそ無欲で友人を気遣い、心から敬っている美しい姿でした。

chirosukeは好きな舞台はたくさんあります。
その中でも「ラ・マンチャの男」は「オカネと時間があれば何度でも観たい芝居」のひとつです。
松本幸四郎さん、抑揚のある深い声、歌舞伎の言い回しのようなリズムのある台詞回しで、まさにはまり役!
飄々とした身のこなし、とても70歳とは思えません。観終わってから知ったchirosukeはびっくりです!

魔法のような2時間、素晴らしい舞台でした~!
数回のアンコールでも拍手が鳴りやまず、客出しのときもオーケストラが演奏をしてくれました。
指揮者さんは指揮をしながら片手をふってくれます~。
場内アナウンスが流れ演奏が終わった後に半分以上残っていたお客さんたちから大きな拍手が起きていました。
chirosukeは通路に立って精いっぱい拍手しましたよ~!

【見果てぬ夢 (騎士遍歴の唄)】
夢は稔り難く
敵は数多なりとも
胸に悲しみを秘めて
我は勇みて行かん

道は究め難く
腕は疲れ果つとも
遠き星を目指して
我は歩み続けん

これこそわが宿命
汚れ果てし この世から
正しきを救うために
如何に望み薄く 遥かなりとも
やがて いつの日か光満ちて
永遠の眠りに就くその時まで

たとえ傷つくとも
力ふり絞りて
我は歩み続けん
あの星の許へ

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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