文庫「九月が永遠に続けば」 沼田まほかる


2月6日に突然パソコンが起動しなくなって涙目だったchirosukeでした・・・。
もう一台のPCでメールやインターネットはできていたものの、メインPCのデーターバックアップをとっていなかったことや、使い勝手等でブログ更新もしばらくお休みでした。

仕事関係の試験の時期とも重なり、PC上での勉強もままならず、こうなるとお得意の現実逃避のchirosukeです。
逃避中、この本を読んでいました~!
試験も終わり無事合格し、PCも復旧して久しぶりのブログ更新です。

最近は書店で平積み、手書きPOPの煽り文句で本を購入しているchirosukeですが、好きなジャンル、好きな作家にこだわらず新しい作家さんや未知の作品と出会えるので、煽られ購入もまあ良しとしましょう。

この本、読ませます!
内容はともかく「早く続きが読みたくて仕方がない!」と思わせる作品です。
chirosukeの「良い本」の第一条件は「続きが読みたくてページをめくってしまう本であること」なので、この作品は良い本ですね・・・。

沼田まほかるさん、2004年に書かれたデビュー作です。
新人??すごいです。
文章が深い! 偉そうな表現になりますが、文章力があるというか、ぐいぐい読ませる文章です。
これがデビュー作って・・・。
第五回ホラーサスペンス大賞受賞作です。
しかも56歳で受賞、元主婦・・・。
大阪生まれ。納得!!
登場人物のひとりが完璧な大阪弁です。
それに主婦の日常がリアル!

この作品は毒に満ちていて、グロテスクな描写が淡々と書かれています。読んでてつらいのですが、どこか冷めた視線を感じるのも作者の計算?

登場人物の誰にも大きい共感は得られませんが、かといって存在を否定したくなるほどの嫌悪感は抱けない。(いくつかの事件の犯人は絶対許せないですが)
それぞれの行動理由がちゃんと描かれているから、共感はできなくとも説得力がある。
「犯人」はたくさんでてきます。
chirosukeはあの兄ちゃんが絶対怪しいと思っていたんですよ。
巧みなミスリードなんでしょうか。

しかしラストにも救いはない。
ここまで複雑に絡まった関係と事件、どんな救いがあるというのでしょう・・・。
ただ、最初は嫌悪感を感じていたひとりのキャラクターが唯一「まっとうに正直に生きている」ように思え、最後では魅力さえ感じさせてしまうのは、やはり作者の力量でしょうか。

chirosukeは「犯人」の一人に向けられた言葉が、とても重く、安易に罪を流してしまわない作者の決意のように感じられて、その言葉には感動しました。
「君のほんとうの醜さを、君にしっかり理解させること、そしてそのことを苦しむ力を育てること」
これがないといくら罰を与えても罰にはなりえない・・・ですね。
沼田まほかるさん、見事です。

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ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

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