映画「コクリコ坂から」


お盆休み明けの水曜日レディースデー、お仕事帰りにジブリの新作「コクリコ坂から」を観てまいりました。

もう、「ジブリの・・・」で人集めって限界じゃないのかなぁ。
ちょっと厳しいですが、この作品はchirosukeはつまらなかったです。

昭和の高度経済成長に向かう時代、横浜の街が舞台、ただそれだけ。
単なるノスタルジーは何も生みださない、というのはchirosukeの持論ですが、
この作品はいけない・・・!
作り手が、ノスタルジーだけ描きたかったんじゃないの?と思ってしまいました。

昭和の活気のある街並み、主婦たちが買い物籠をもって夕餉の買いだしにでかけた商店街の様子、お肉屋さんの「牛コマ400グラム240円」コロッケひとつ20円という価格、台所用品、手回し脱水機付き洗濯機、ガリ版印刷、公害という言葉すらなかった時代の煙突からわき出る工業煙や自動車の排気ガス、これでもかというくらいリアリティーを追求したかのような背景画と小道具たち。
それらがパステル画か水彩画のようなタッチできめ細かく描かれています。

でもそこで生活している人たちの存在感の無さは不気味なほどです。
主人公を含め人物が、その時代の背景に置かれた小道具みたい。
上を向いて歩こう、というキャッチコピーはあるものの、
がんばっている感じがしないのです。
ただ、その時代の服装でその時代の価値観と生活様式で動きまわっているだけ・・・。
感情移入もできないし、けなげさも感じられない。

主人公に起きる「ちょっとした出来事」にさほど悩んでいる様子もなく
淡々としているドラマ性の無さに、chirosukeは「なんじゃこりゃ!」でした。
ふってわいたような「秘密の露呈」他力本願でちょっとハッピーエンド・・・。
もうちょっとがんばってみようよ、みんな!と言いたかったです。

学生たちが守ろうとした「過去の文化」も、権力に対抗する青臭さが目立ち、
ああ、時代ね~としか感じられない。
安っぽいミュージカルシーンのようで、必死さが見えない。
校長という権力に対抗するために、さらに上の権力者である理事長に嘆願するって・・・
どうよ・・・!
バックに流れる音楽も同時の雰囲気そのまま・・・。
すべては、作り手が「はい、僕たちはこんな時代に青春時代を過ごしたんですよ~!」と言いたいがための小道具でした。

いやな出来事を嫌だと思う感覚、つらいシチュエーションに痛みを感じ、やりきれない試練にそれでも立ち向かう人の行動、愚かなほど実直な行為に涙する、そういうものがchirosukeの求める「毒」なんですが・・・。
想像力の無い作品は、単なる「毒」。

コクリコ、残念すぎです。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

ほうろうって・・・

優しく扱ってあげないと、欠ける、はがれる。
お鍋の取っ手は熱くなる・・・。
お高い・・・。
でも綺麗なんだものっ!!

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。